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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2015/01/05 (Mon)05:26

今作より有志のMODによって初めてインゲームでの日本語字幕が実現している。
Terrain Detailは相変わらずプレイヤーを不利にさせるだけなのでVery Low推奨。



 Steamのホリデーセールで「Arma 2: Complete Collection」を購入したので、「Arma2:CO」として手触り程度に20時間ほどプレイした際に得た雑感を書いていく。

 基本的には前作から小改造を加えたような感じで、システムの細かい部分に変更があるため最初は操作に戸惑うが、概ね前作と同じ感覚でプレイできる。グラフィクス面に関してもそれほど差異はなく、すべてのAdvanced項目を最高設定で試してもこれといった違いは見受けられなかった。
 移動しながらのリロードや、ある程度の高さのオブジェクトが乗り越えられるようになった点は評価できる。といっても実はARMA2になって評価できるのはそれくらいで、他は改良点よりも改悪点が遥かに目立ってしまっているのだが…

 なんといっても治療システムの改悪は目に余るものがある。前作までは衛生兵か医療テントに近づくことでプレイヤーが任意に治療することができたが、今作は衛生兵を無線で呼んだあと、気まぐれなAIが治療してくれるかどうかを待つしか手段がなくなった。プレイヤーが治療コマンドを出せるVehicleユニットもなくはないが、ほとんどのミッションでは配置すらされておらず、分隊に衛生兵がいないというだけで負傷を放置するしかなくなったのはゲームプレイの破綻を招いている(医療テントで回復できないのはなんでだ!?)。
 怪我の治療ができないだけならいざしらず、今作ではプレイヤーが少しでも傷を負うと「Ah」とか「Oh」とか頻繁に悲鳴を上げて鬱陶しいことこの上ない。こんなくだらない要素をつけるくらいなら、リアルさなぞ捨てて負傷インジケータでもつけるのがお似合いだ。せめてオプションで悲鳴のオン・オフは切り替えさせて欲しい。少しでもAimに手ブレがあれば負傷したかどうかくらいわかる。まったく理解に苦しむ仕様だ。

 一人称視点でローリングすると画面が一回転するようになったのも謎の変更点だ。前作では「リアルだがゲーム的にまずい」のでやらなかった、と予想していたのだが、そういう「ゲームで再現すべきではないリアルさ」をいまさらぶち込んできたのは本当に理解できない。
 おかげでローリングがほぼ役立たずになってしまっている。回転後の状況認識がどうしても遅れるからだ。というか、酔う。いくら3Dゲーム慣れしていてもあれは無理だ。

 マップに関しては、オブジェクト配置が前作よりも雑。これは前作より地形が起伏に富んでいることも関係しているかもしれないが、それと併せてTerrain Detail(植物)で誤魔化すことを前提にしているのだろう、建物その他配置物が半端に浮いていたり埋まっているものがかなり多い(高さの調整が甘い)。
 そしてオブジェクトの縮尺がおかしい。どれも通常より一回りか二回り小さい印象で、これは建物のドアや屋内に配置されている家具と人物モデルを並べるとわかるのだが、おかげで妙に狭苦しいプレイ感覚に陥る。

 キャンペーンはやたらに冗長なものが目立ち、これはやはり開発元のBI自身がNPCのAIの特性を理解していないとしか思えない。OFP/ARMAのAIは時間が経つほど好ましくない行動を取りがち(脈絡なく遠方へ移動する、屋内にひきこもる、オブジェクトにハマる、勝手に死ぬ等)なので、一つのミッションでのプレイ時間が伸びるほどにクリアが難しくなっていく。
 OFPのキャンペーンではそれを見越して一つのミッションの時間が(ちゃんとプレイすれば)それほど長くなく、短いミッションの集合体として作られていたのだが、ARMA2ではAIの特性を無視して最初から長いゲームプレイを想定したミッションが多く存在し、結果としてクリアするだけで難しい代物になってしまっている。
 ゲームの難易度が高い、というのではなく、理不尽な挙動でクリア不可能になる、というのはリアルでもなんでもなく、擁護し難い。

 バグも相変わらず目立つ。前作まで見られなかったものとしては、いくら撃たれても死なないNPCの存在か。はじめは重要NPCに不死属性が追加されているのかと思ったが、なんでもないCivilianや敵ユニットに1マガジン分ほど命中させても死なないのには参った。
 それと直接には関係ないが、全体的に人間ユニットの耐久力が上昇しているようで、特にキャンペーンでの一部ユニットの耐久力が異常に高く設定されているのはBIの迷走ぶりを思わせる。
 イベント等でのフェイシャル・アニメーションは「ないほうがマシ」と言えるほど前時代的なもので、さらに今作からNPCが目の動きだけで方向を追うようになったのだが、たいてい180度以上眼球が回転して恐ろしいことになっている。



 総評として、個人的には前作からの改悪点ばかりが目立つゲームに写った。
 一般的に前作より評価が高く、現在シリーズでスタンダードな立ち位置を確保しているという前評判からかなり期待していたのだが、はっきり言ってがっかりさせられた。
 このシリーズは「OFPが当時のオンリーワンだったからこそ許された部分」というのを頑なに固持している感じで、それがシリーズの良い部分というよりは改良して然るべきと思われる欠点すら改善する様子がないところは残念極まる。
 それでも前作の時点ではグラフィクス等根本部分からの改良に迫られる必要があったため、まだ「手探り状態のままお出ししました」という出来でも許されたのだが、その続編でこのクオリティはいくらなんでも問題がある。それもリリース後にパッチやアドオンパックをさんざん出した後でこの出来は酷すぎる。
 このシリーズは外観こそ変われどシステムの根幹部分は初作OFPからほとんど変わっておらず、まだFPSというジャンルが発達途上だった21世初頭ならまだしも、システムが円熟し表現手法も発達していた当時にガワの入れ換えだけで対処する姿勢は改めるべきではなかったかと思う。
 続編のARMA3ではシステム部分からかなり手が入っているようなので、そちらに期待すべきだろうか。






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