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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2024/03/29 (Fri)19:02
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2015/02/03 (Tue)23:03


「俺がこの世で許せないものはな、食べ物を粗末にするやつと…ヒトの家族に手を出すやつだ!」

 俺の名はアーケイド、アルゴニアンの商人だ。
 旅の途中、キャンプを張っていた男から家族の救出を依頼された俺は「トレヴァの監視所」と呼ばれる砦に潜入していた。どうやら住居として利用していた砦が強盗団の襲撃を受け、家族を人質に取られたらしい。
 依頼人のストーリオは秘密の抜け穴を通って行けと言っていたが、あえて俺は正面からの潜入を敢行した。
 砦の外を巡回していた弓兵を始末し、内部に侵入。あるときは弓を、あるいはダガーを用いて一人づつ強盗どもを暗殺し、ストーリオの家族が捕らえられているであろう地下へと向かう。




 待っていたのは非情な現実だった。
「くそ、手遅れだったか…!」
 砦地下の食料保管庫にて無残に横たわっていたのは、非武装のノルドの死体。おそらくは民間人、捕らえられていたストーリオの家族だろう。




 俺は砦に残っていた強盗団の残党を始末すると、ふたたび地上へ戻り正面ゲートを開放した。
「私を置いてさっさと行くとはいい度胸だな」
「すまん。やっぱり、ああいう閉鎖空間での隠密接敵は一人のほうがやりやすくてね」
 強盗団の手の及ばないゲートの外側に待機させていたボルガクと合流し、俺はストーリオの待つキャンプへと戻る。




「おお、戻ったか!」
 俺の姿を見たストーリオは腰を上げると、おもむろに剣を抜き放った。
「ゲートを開いたんだな?それじゃあ砦にいる強盗どもを一掃…」
「それはもう間に合ってるよ」
「なんだと、まさか君達だけであの連中を全員葬ったというのか?」
「ああ」
「それで、もし…それが本当なら、君が私の家族を連れていないということは…」
 生きてるが中に残してきた?いや、そんなことはないだろう。
 絶望に顔を歪めるストーリオに、俺はただ一言「すまない」と言うことしかできなかった。
「いや、いいんだ…君は最善を尽くしてくれた。こんなお礼しかできないが、受け取ってもらえないか」
 俯く俺にストーリオが差し出したのは、一冊の魔術書。
 生命体を感知することができるその魔法は、俺が暫く探し続けていたものだった。




「さっそく使ってみたところ、川中に生命反応を発見!狐かよ!」
「あいつらよく泳いでるところを見かけるよな。寒くないのかね」
「たまに死んで浮いてたりするよね」
 生命感知の魔法の感触を確かめながら、ボルガクとそんな会話を交わす。
 狐愛好家の俺としてはなんともやるせないというか、なんとか平和に暮らしていて欲しいものだが。




 旅の途中で黒檀装備に身を包んだ傭兵と接触。今度はいつぞやの名もなきレッドガードの女と違って敵ではない。というかたぶん、俺彼女と前に一回会ってる。
「また会うとは奇遇だなアルゴニアン、そういえば前に頼んでおいた仕事はきちんとこなしてくれただろうな?」
「もちろんですとも(…なんだっけ…?)」
 その後、またもや仕事を譲ってもらい地図にポイントを書き込んでもらう。が、そもそも仕事の内容がなんなのか、地図に追加された場所がいったいどこを指しているのかわからず、チンプンカンプンのまま別れることに。
 それでなくとも最近なんとなく誰から依頼されたかもわからないまま有耶無耶のうちに仕事を終わらせることが多いので、ちょっと気をつける必要があるかもなぁ。
「いやーしかし、黒檀装備はやっぱカッコいいよね。戦乙女って感じで」
「おまえ、まさか私に黒檀装備を渡した理由はそれか?」
 ちなみにボルガクはあの女傭兵とは初対面だ、つまり俺はボルガクより前に女傭兵と会っていたということで…
「なんの話かわかりませんな(説得)」
「おまえがヒトを代替品扱いするような奴だとは思わなかったぞ」
 あかん、説得失敗しとる。
「いや別にボルガクさんに不満があるわけじゃないよ?性格は文句なしの120%好みだし、顔がちょっと好みに合わないなら隠せb…」
 殴られた。
 ボルガクの名前の由来って殴打の擬音なんじゃないだろうか。




「こういう山小屋生活ってのも悪くないかもしれんね、空気は綺麗だし。ま、俺は文明的な場所のほうが好きだけど」
 とある人物からの依頼でイヴァルステッドへ向かう途中に訪れた山小屋にて、フローキという老人から「カイネの聖なる試練」なるものを与えられる。スカイリム各地に存在するガーディアンを狩れ、とのことだが。
「ハイネ(尻)?」
「カイネだ。エイドラのキナレスの名は聞いたことないか?ノルドの連中はあれをカイネと呼ぶらしい」
「そういえば山小屋のジジイもなんか力説してたな」
 機嫌が治まったボルガクと会話、ぶっちゃけやる気はあまりない。ガーディアンのいるロケーションがけっこう遠いんだものなあ。それぞれ離れてるし。




 ビサルフトの遺跡という場所で、山賊の襲撃を蹴散らし周囲を探索していると見慣れない器具を発見。どうやらドゥーマーの遺産らしいが…
「おお、これエセリウムの破片がピッタリ収まるぞ」
「全部集める前にこんな場所に放置していいのか?」
「いいんだよ、どうせ持ってたって荷物になるだけだし。それに破片を組み込んだだけじゃ機能しないだろうし、わざわざ破片を持ち去る酔狂なやつもいないだろうしな」




 リフト地方に展開する帝国軍の野営地にて、スリを働こうとしたところ突如抜刀される。
「やばい窃盗がバレた!?斬られる!?」
 そう思いビビリあがっていたところ、兵士たちは俺を無視して明後日の方向へ突撃。何事かと思ったら、野営地付近にトロールが出没したらしい。
 馬の尻を叩くトロールに兵士達が次から次へと矢を射かける!
「なんだトロールか…ていうか矢が馬にも当たってるんですけど。ついでに言うと俺にも当たってるんですけど」
 俺が誤射すると即座に懸賞金かけるくせにこれは横暴すぎやしませんかね。

 騒動が収まったあとにこの地域を担当しているらしいアルトマーの指揮官と話をしたが、なかなかどうしてアルトマーにしては、というか帝国軍人にしては、というか、ともかく種族や役職に似合わず面白い男だった。
「私の故郷シロディールは美しい自然と長い歴史の上に成り立つ素晴らしい場所だ。だが、それは他の国にも同じことが言える。ハンマーフェルも、そしてここスカイリムもな。そこに優劣はない」
「それ、言えてる。どの国の歴史や文化もそれぞれ特色があって面白いもんさ、なんでかヒトってのは区別して一方を持ち上げたり、けなしたりしたがるもんだけどな。しかし軍人にしては珍しい思考をしてるね、やり辛いこともあるんじゃないのか」
「兵士という仕事は苦渋や困難に立ち向かうことだ。物理的にも、精神的にも。常にな」

 あの指揮官の存在は俺が帝国軍を見直すには充分だったし、リフテンではストームクロークがあまり支持されずウルフリックに対する疑念があるのも確かだ。フォースウォーンに対するウルフリックの対応も決して素直に認められるものではない。
 だが、だからといって今から帝国軍に鞍替えするつもりもない。一度は殺されかけた身だしな。そのことを心底恨んでるわけじゃないが、帝国の一強時代が終わりを告げつつあるいまノルドに自治権くらいくれてやれというのも本音であるわけで。それがどういう結果をもたらすかまでは、わからないが。
 もっとも最終的な狙いは、ウルフリックがスカイリムを統治し俺がその立役者ということになれば、今後の商売がやりやすくなるという一点だ。




「こういう光景を見ると、つくづく自然の素晴らしさを感じさせるよねー。これでクマさえ出なきゃなぁ…」
 イヴァルステッドに到着した俺はひとまずドジな魔術師が置いていった忘れ物を回収し、ついでに地元民の問題を解決してやることに。といっても、やることといえば色恋沙汰の手助けだったりするのだが。
 ファストレッドという娘から、恋人とリフテンに移り住む計画があると聞かされる。しかし彼女の父親は猛反対しているらしく、恋人のほうも今一つ踏ん切りがつかないでいるようだ。
 彼女の父親曰く娘は惚れっぽい性格で、時間を置けば熱も冷めるだろうとのこと。それに娘を預けるには恋人の男はあまりに頼りなく見えるらしい。さらにはイヴァルステッドは深刻な過疎化に悩まされているらしく、これ以上若い働き手を失いたくないらしい。
「どうするんだ、相棒?」
「母親次第…かな」
 自身も平凡な結婚生活を避けて故郷から飛び出した身であるボルガクにとっては思うところがあったのだろう、それに対し俺は慎重に返事をした。
 当人がどう思っていても血は争えるものではない、もし母親が我の強い夫に怯えるだけの女性であったなら結婚に手を貸すのは危険だと思っていたのだが…
「私は娘の恋人に不満を抱いてはいません、できれば娘の思う通りに行かせてやりたいのです。もし駆け落ちする気があるのなら、夫のことは私がなんとかすると伝えてください」
 ファストレッドの恋人バシアヌスは、ファストレッドの父の存在を恐れ結婚に今一歩踏み切れないでいた。しかし俺がファストレッドの母の言葉を伝えると、すぐにでもこの村を出てリフテンへ向かう算段をはじめた。
「いや、なかなかどうしてあの母親は気骨のある人だよ。あの女性の血を引いてるなら、結婚後に困難に直面しても対処できる力はあるだろう」
 そんなことをボルガクに言いながら、俺はふたたびファストレッドに会いに行った。
「結婚したらリフテンに移り住むと言ってたかな?」
「…はい、それが何か…?」
「そのうち、ご近所付き合いをすることになるかもな」
 それは、俺が二人の結婚のお膳立てを整えたことを伝える言葉だった。




「どうですかお客さん、楽団アーケイド!ただいまメンバー募集中です!」
 ボルガクを伴い宿でリュートを演奏する女性の横で無断で演奏に加わる俺。もちろん宿の主人に怒られた。




「へぇ、ここがハイ・フロスガーかね。すごい場所だ」
 後日、足を悪くした配達人から巡礼の道を辿りハイ・フロスガーへ食料を届ける仕事を請け負う。
「しかしよー、あの配達人、出るのはせいぜい狼くらいだから俺たちだったら危険になるようなものはないって言ってたよな?」
「ぼやくな相棒、こうして無事に到着できたからいいだろうが」
「いやしかしさ、狼どころかフロスト・トロールがわんさか出てくるとか想像しとらんよなァ…?」
 グレイビアードとかいうなんかすごい人たちらしい賢者っぽいヒキコモリ、まあつまり俺もよく把握してないし地元民もいまいち素性を理解していない連中のために食料を配達した俺は、その居城を眺めつつ、一言つぶやいた。
「なんとなくブレイドがいそうな場所だよな。あるいはドラゴンの隠れ家だったりしてな」




 生命探知で紫色のオーラを放つ野生動物を発見、通常は敵意がなくても赤いオーラを放つはずなのにこれ如何に?と思いきや、なんと友好的なスキーヴァーだった。
「へぇ、こんなのもいるんだなぁ…」
 なんとなく気分が癒されながら、俺はふたたびホワイトランへと向かう道を辿りはじめた。



→To Be Continue?



 どうも、グレアムです。潜入のクエスト、正規ルートではなく高い足場から侵入したらマトモにクエストが更新されませんでした。そこはもうちょっと緩めに作っておこうか…
 今回の記事とは全然関係ないんですが、装備Modでも現代風の服装ってほとんど見かけないですよね。てっきりFalloutのModからマージしたやつがバンバン出てくるんじゃないかと予想してたんですが、DLC揃ってパッチも恐らく最終版出た状態でこれだからもう期待は持てないんだろーかなぁ。現用ミリタリー装備とか欲しいんですけどね。
 自力でマージするにしても、俺は3Dをいじる技術が皆無なんでちょっと。Mesh置き換えるだけじゃさすがに駄目だろうし。

 あとKill Move関連のModって幾つか出てますがどれが良いんでしょう。
 いまのところDance of DeathとVioLensを交互に試してるんですが、いずれにせよ隠密前提だとほとんど恩恵ないという。当たり前か。







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