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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2024/11/23 (Sat)20:36
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2020/12/04 (Fri)18:06


 
 
 
 
 
Fallout: New Vegas
"Twin Aces" #XX-C

- フォールアウト:ニューベガス -

【ツイン・エイセズ】第XX-C回

 
 
 

 
 
 
 
 どうも、グレアムです。いよいよニューベガス・リプレイ記の構想メモ紹介も今回で最後となります。
 
 
 

 
 
 
【All or Nothing】
 NCRとリージョン、そしてベニー配下のセキュリトロン軍団がフーバーダムにて激突する。
 かつてクレイブが訓練を担当したキャンプ・ゴルフの落ちこぼれ部隊はサイコを過剰摂取し、蛮勇を奮い立たせて戦闘に挑む。しかしリージョンに加勢するグレート・カーンズの猛攻と、ベニーに加勢するB-29(ブーマー)の爆撃を受け、部隊は全滅。
 フーバーダムは各陣営におびただしい数の死傷者を出す凄惨な戦場と化す。
 
 フィーンドの襲撃を受けたキャンプ・マッカランは獰猛な殺戮者たちを前に壊滅の危機に陥ったが、そのとき流れ者のガンマンが加勢に加わり、フィーンドの撃退に成功した。
 サラ・スチュワートは仇敵を滅ぼすべく、撤退するフィーンドを追跡し、かつての故郷であるVault 3へと乗り込む。
 
 ノバックがリージョンの襲撃を受けたとき、いつものように恐竜の口の中にいたブーンの死んでいた心は蘇った。かつてのNCRの狙撃手としてリージョン兵を次々と射殺していくブーンは、圧倒的不利な状況をむしろ楽しんでさえいるようだった。
 少なくとも、命を危険に晒して敵を殺しているあいだ、心の奥底にまとわりつく鬱屈した澱が彼を悩ませることはなかった。
 
 ギャングから足を洗い、プリムの保安官となったライラとその仲間たちは、リージョンの襲撃という非常事態に完全に気が動転した。逃げることもできず抗戦を続けるものの、加速度的に状況は不利なほうへと転落していく。
 死を覚悟したそのとき、プリムを襲撃していたリージョン兵たちが次々と精確な銃撃を受けて斃されていく。
「あのー、えーっと。大丈夫ですか?」
 事態を把握していないながらも、卓越した射撃術でプリムの危機を救ったのは、モハビを放浪している最中に偶然プリムに立ち寄るところだったフォローズ・チョークだった。
 
 かつてない規模の大戦争と、各地がリージョンの襲撃を受け治安が混乱している状況を利用し、NCRCFを占拠していたパウダーギャングたちはグッドスプリングスへの襲撃を敢行した。
 かつてブレンダに倒された仲間の雪辱を晴らすつもりだったが、たった一人の流れ者の存在がギャングたちの運命を破滅的なものへと変えてしまった。
「貴様ら…悪人だな……!!」
 誰が呼んだか、ミステリアス・ダンディの超絶圧倒的な戦闘能力を前に、パウダーギャングは無慈悲にも壊滅する。
 
 Mr.ハウスの指示に従い、クレイブはフーバーダムにてNCRの指揮官リー・オリバー将軍の暗殺を、ブレンダはフォートにてリージョンの指揮官リガタス・ラニウスの暗殺をそれぞれ担当することになる。
 苦戦するもリガタス・ラニウスの殺害に成功したブレンダは、ニューベガス・ストリップ地区がチェアメンとオメルタの暴動により混乱状態に陥っているという報告を受ける。さらにはMr.ハウス暗殺のためベニーがラッキー38へ乗り込んだという情報を受け取り、未だフーバーダム攻略にてこずっているクレイブにかわり、レムナント(エイクレイヴ残党)のアルケイド・ギャノンが操縦するベルチバードに乗ってストリップ地区へ急行する。
 ラッキー38へと強行突入したブレンダは、ペントハウスにてベニーと遭遇。彼と対決し、勝利する。
「ベイビー、君の存在は俺の予定にはなかったものだ。そして、君を敵に回したことが致命的なミスに繋がった…なんとしても、君たち二人のことは手札に加えておくべきだったな」
 どこか達観したようにそう言い残し、ベニーは息絶える。そのときリー・オリバー将軍暗殺の報が届き、さらにセキュリトロン軍団の設定をオーバーライドしてふたたびMr.ハウスの指揮下に置くことに成功する。
 こうして、フーバーダムの戦いはMr.ハウスの勝利に終わったのだった…
 
 
 

 
 
 
*エンディング*
 
【サラ】
 サラ・スチュワートはプリムには戻らなかった。エックス・テックは姉の身を案じ続けたが、サラの生存を信じていたわけではなかった。彼女がED-Eとともに運び屋として活動するようになる頃には、彼女に姉がいたことを知る者もいなくなっていた。
 
 
 
【キャス&ブーン】
 フリーサイドのカジノ「アトミック・ラングラー」にて、現在はクリムゾン・キャラバンのもとで働いているキャスと、傭兵としてモハビで暗躍しているブーンは酒を飲み交わしていた。キャスが話を振る。
「かつて、私の家族はキャシディ・キャラバンを経営していたんだけど、ある日何者かの襲撃に遭い、皆殺しにされた…犯人はクリムゾン・キャラバンよ。私は買収を受け入れるフリをして、内部から調査していた…やっと証拠を掴んだわ。けど、私はこの問題を法廷で解決する気なんてないの。あなたに頼みたいのは、クリムゾン・キャラバンの壊滅。きちんと見合う報酬は払うわ、"殺し屋"ブーン」
「…行くか」
 二人は酒を飲み干すと、それぞれ銃を掴み、カジノを出る。その後、クリムゾン・キャラバンとシルバーラッシュ壊滅のニュースとともに、残虐な殺戮犯であるクレイグ・ブーンと、ローズ・オブ・シャロン・キャシディーの手配書がニューベガスに出回ることになる。
 
 
 
【ブレンダ&クレイブ】
 モハビでの役割を終えた二人の主人公はMr.ハウスの庇護を受けることなく、現金の報酬を受け取ると、それぞれ別の道を歩むことを決める。かつて人間であったクレイブと、彼の愛したブレンダは、すでにこの世には存在しないのだから。
「あばよ、俺の知らないブレンダ・フォスター」
「さようなら。クレイブ・マクギバンを名乗る誰かさん」
 二人は抱擁を交わし、キスをしてから、背を向けてそれぞれの道を歩みはじめた。決して振り返ることはなかった。
 
 
 
 
【フォローズ・チョーク&ミステリアス・ダンディ】
 ライラたちとプリム市民のたっての頼みで、プリムの新保安官となったフォローズ・チョークは、水を配送するキャラバンの護衛のためグッドスプリングスへ立ち寄っていた。休憩のため酒場へ入ったフォローズ・チョークは、そこでミステリアス・ダンディと再会する。
「あなたはどういう理由で旅をしているんです?」
「じつは、人を探していてね。息子を」
 サングラスを外し、柔和な笑みを浮かべるミステリアス・ダンディ。直後、彼の口から語られた言葉に、フォローズ・チョークは仰天する。
「私の名はジェームス・マクギバンだ」
 
 
 
 

 
 
 
*エピローグ*
 
【Unfinished Business】
 フーバーダムの決戦後、しばらくのあいだBoSとMr.ハウスは友好を保っていたが、運び屋がモハビを去ってから間もなく関係が悪化し敵対するようになる。
 NCRが去ってからふたたびBoSが占拠したヘリオス1に、Mr.ハウスの派遣するセキュリトロン軍団が押し寄せる。篭城するBoSに壊滅の危機が迫ったとき、どこからともなく無敵のホログラム兵士の軍団が出現し、セキュリトロン軍団を駆逐する。
 それはシエラ・マドレの死の罠から生還し、超越的テクノロジーを携えてモハビに帰還したファーザー・エリヤに他ならなかった。
「待たせたな、諸君。私は戻ってきた…さぁ、モハビに平和をもたらし、みんなで幸せに暮らそうではないか!」
 温和な表情でそう言い放つエリヤに、かつての彼を知るBoS隊員たちは眉をひそめる。エリヤはシエラ・マドレ脱出のさい、大量に服用したメンタスの副作用で人格が崩壊したうえ、記憶障害まで患っていたのだ。
 一方、ひさしぶりにザイオンを訪れていたクレイブのもとへ、シエラ・マドレの守護を自らの使命としていたはずのクリスティーンがやってくる。エリヤ復活の阻止に失敗したクリスティーンはふたたび彼の抹殺をクレイブに依頼し、かつて「もしエリヤがモハビに生還するようなことがあれば、そのときはきっちりトドメを刺す」と宣言したクレイブは約束を果たすためにモハビへと舞い戻ることを決意する。
 ふたたびエルダーの座に君臨したエリヤ率いるBoS軍団はニューベガス・ストリップ地区まで進軍し、ついにMr.ハウスの本体が眠るアンティチャンバーの暴露に成功。Mr.ハウスを抹殺し、ニューベガスの支配権の簒奪に成功する。
 そこへクレイブとクリスティーンが到着し、事態の成り行きに驚きながらも、エリヤ抹殺を試みる。すでにかつての野心家の面影はなく、本心から平和のために戦っていたエリヤを殺さないようBoS隊員たちは嘆願するが、それを制したのは他ならぬエリヤ自身だった。
「よくわからぬが…私は、お前と決着をつけねばならない…そんな気がする…」
 ラッキー38前の噴水にて、クレイブとエリヤは一対一での決闘に挑む。互いにV.A.T.S.の超反射能力を駆使した超人的な戦闘能力を見せ、しばらく拮抗した戦いを続けるものの、最終的にクレイブが勝利。BoS隊員たちに看取られるなか、エリヤは静かにつぶやいた。
「私は…今の私は…昔の私…本来の私ではないと、心のどこかでは気づいていた。しかし、悪くないものだぞ…大切な家族に見守られながら、逝くというのは…」
 かつてのエリヤからは想像もできない穏やかな言葉に、BoS隊員たちは涙を流す。何人かはクレイブへの復讐を誓うが、しかし、それを制したのはパラディン長ハーディンだった。
「これでいいんだ。あのまま生き続けていれば、いつしかエリヤは本来の性格を取り戻し、その野心からニューベガスに独裁的な支配体制を敷いていたかもしれない。これで良かったんだよ。なぜなら、彼は幸せなまま死ねたんだから…」
 その後、モハビBoSはワシントンBoSに勝るとも劣らない平和的な統治体制を築き、ラッキー38の前には、モハビの地に安息をもたらした功績をたたえて「平和の使者」ファーザー・エリヤの銅像が建てられた。
 誰もが平和を謳歌する理想的な決着に、クレイブとクリスティーンはただ呆然とつぶやく。
「「なにこれ」」
 
 
 

 
 
 
 …というわけで、以上がニューベガス・リプレイ記の構想の全容となります。まさかのBoS平和統治END。実際には到底有り得ない展開ですが、まあ二次創作だしこれくらいはっちゃけても良かろうよということで。
 本編における最終決戦がペントハウスでのベニーとの対決というのも、まあ展開によってはこれくらい熱いシーンも欲しかったよねという。方々で言われている通り、初回限定コミックスやオープニングでのイケメンぶりがウソのようにゲーム内ではハの字眉が板についたなんか情けないキャラになってしまうので、どうにかこうライバルキャラ的な活躍と貫禄を持たせたいという欲求が。運び屋やユリシーズの横に並べるようなヤツであってほしいという願望があってですね。
 ミステリアス・ダンディの正体がアイツパパ(妙な造語)なのは一種のお遊びというか、さんざん性能を盛ったあとで素性を明かしたときに「あぁコイツならそれくらい強いわ…」という納得感を演出するためのサプライズ。いちおう顔のデータは3のアイツパパの移植なので、注意して観察すれば事前に気づくことは…いや無理だな。なお、ミステリアス・ダンディという通り名は「パパ」⇒「ダディ」⇒「ダンディ」という連想から。もちろんミステリアス・ストレンジャーを連想させるミスリードも兼ねてますが。
 
 いちおう本リプレイ最大のテーマである「脳の機能を機械で補った肉体を人間と呼べるのか」「他人の脳を移植したクローン体を人間と呼べるのか」といった、人間の本質の在り処、アイデンティティに関わる部分の結論(なにをもって人間とするのか?)は決着をつけずに終了ということになります。
 結論を出さないのが結論、というか、正解なんてあるのだろうか?正解を出す必要があるのか?という部分にあえて踏み込まず、「何をどう言い繕ったところで、けっきょく、人生なんてなるようにしかならんだろ」と割り切ったのがクレイブとブレンダの判断だったということになります。
 
 
 
 
 


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