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2020/10/15 (Thu)21:49


 
 
 
The Elder Scrolls IV: Oblivion
Fan Fiction "Crossing Over" #XX-B

- エルダースクロールズ4:オブリビオン -

Side Story【クロッシングオーバー】第XX-B話

 
 
 

 
 
 
 どうも、グレアムです。前回に引き続き、今回はオブリビオンの二次創作「クロッシングオーバー」の九話~十二話までの構想を書き連ねていきたいと思います。
 なお例によって掲載する画像はイメージ的なもの(というか過去に試行錯誤していた最中にテスト的に撮影したスクリーンショット)であり、文中の情景を忠実に再現したものではない点を留意願います。
 
 
 

 
 
 
  第九話「ブルーマ防衛」
 
 ブルーマ軍と民兵、マーティン率いるブレイズたちに街の防衛を任せ、アリシア&エロール&ドレイクはオブリビオン界へ突入します。そこには化け物の軍勢と、攻城兵器クロウラーが控えていました。
 クロウラーの動力である印石を外すことで侵攻を止め、同時にオブリビオン界からの脱出が可能であると考えたエロールは、アリシアとともにキャットウォークから飛び降りて直接クロウラーの背に着地します。その間、ドレイクは雑魚の相手を引き受けます。
 はじめは凄まじいエネルギーを放出する印石に触れることすらできませんが、エロールは聖戦士のメイスの力を使って印石のエネルギーを吸収することに成功、あとは印石を外しさえすればクロウラーの侵攻を止めオブリビオン界から戻れるところまで段取りを進めます。
 しかしドレモラの大軍に囲まれたドレイクは身動きが取れず、二人と合流できません。かつてクヴァッチの門からドレイクのみが帰還したこと…先に突入したクヴァッチの兵士たちが死体すら戻らずオブリビオン界に取り残されたことから、印石を使ってタムリエルへ戻るにはある程度近い距離にいなければならないことを三人は前もって推測していました。
 このままではクロウラーが門を越えてブルーマに到着してしまいます。ドレイクはオブリビオン界に取り残された恋人を探すためシロディールに来たことを思い出し…「ここでなら彼女を探せるかもしれない」そう思い、二人に自分を置いて行くよう伝えます。
 ドレイクを助けようと無謀な加勢を試みるアリシアを引きとめ、エロールは強引に印石を外します。その瞬間、すでにブルーマへと姿を現しはじめていたクロウラーの一部とともに二人は帰還に成功します。しかし、その心情は決して晴れやかなものではありませんでした。
 
 
 
 
 二人はドレイクという犠牲を伴いましたが、地上でブルーマの防衛にあたっていた軍勢もおびただしい数の犠牲者を出していました。大量の返り血を浴びたマーティンは、楽園へ向かうための最後のアイテムが判明したこと、それはまさにいまエロールたちが手にしている印石…「偉大なる印石」であることを伝えます。
「我々はようやくマンカー・キャモランに追いついた」
 
 
 

 
 
 
  第十話「楽園」
 
 数々の強力なマジックアイテムを用い、マンカー・キャモランと深遠の暁信者たちが潜む楽園への転移門を開けたマーティン。そこへアリシアとエロールが挑みます。
 楽園では不死の存在となった信者たちがドレモラから永遠の責め苦を受ける地獄のような光景が広がっていました。同情するエロールに対し、当然の報いだと一蹴するアリシア。エロールはアリシアの様子がおかしいことに気づきます。
 途中、エルダミルという信者がマンカー・キャモラン打倒のための強力を申し出てきます。クヴァッチで命を落とした彼はエロールのかつての同僚であり、エロールはエルダミルを素直に信用しますが、アリシアは決して心を許そうとしません。
 楽園の最深部へと到着した三人。マンカー・キャモランの姿を目にした途端、アリシアは殺意を剥き出しに襲い掛かります。これまでの戦いで大勢の人々の死に直面し、さらには盟友であったドレイクを見捨てざるを得なかったことが、マンカー・キャモランや深遠の暁信者への殺意となって彼女を駆り立てていたのです。
 これまで使命感や優しさから戦っていたアリシアが、憎悪や破壊欲といった悪意から戦う姿にエロールは動揺を隠せません。なんとかアリシアのサポートを試みるエロールですが、彼とエルダミルの前にマンカー・キャモランの魔力で蘇ったレイヴン・キャモランとルマ・キャモランが立ち塞がります。
 数々の魔法攻撃を巧みに避けつつ接近するアリシアに、マンカー・キャモランが強力無比な一撃を叩き込みます。しかしアリシアは決して怯むことなく、ついにマンカー・キャモランの頭に手をかけたのでした。彼女の精霊座の加護が、魔法攻撃を吸収していたのです。
「その可能性を忘れていた…!」驚嘆するマンカー・キャモランの頭を破壊し、胴体を真っ二つに引きちぎるアリシア。その瞬間、楽園にいたすべての深遠の暁信者たちが炎に包まれ絶命していきます。マンカー・キャモランの魔力によって与えられていた仮初めの不死が失われた結果でした。
「助けてくれ、死にたくない!」不可能な助命を懇願するレイヴン・キャモランとルマ・キャモラン。そしてエロールに協力していたエルダミルもまた、その命を終えようとしていました。「ありがとう。これでようやく死ねる」そう言って、エルダミルは静かに燃え尽きていきました。
 楽園が炎に包まれるなか、エロールはアリシアに駆け寄ります。自らが解体したマンカー・キャモランの血で汚れたアリシアは、宿敵を倒しても失われた命が戻ることはないと嘆き、その理不尽に悲しみと怒りを顕わにします。しかし、その怒りをぶるける相手も、もう存在しません。
「行こう。俺たちにはまだ、やるべきことが残っている」そう言ってエロールはアリシアを抱きしめ、マーティンの待つ曇王の神殿へと戻ります。
 
 
 

 
 
 
  第十一話「魔神降誕」
 
 ドラゴンファイアを灯すため、マーティンとジョフリーはブレイズたちとアリシア&エロールを伴って帝都へ凱旋します。王宮で総書記官オカートと話をしている最中、帝都の至る所でオブリビオンの門が発現をはじめたとの報告が入ります。メエルーンズ・デイゴンはマーティンを確実に仕留めるため、彼が帝都へ戻ってくるタイミングを計っていたのです。
 デイゴンがオブリビオンからタムリエルへやってくる前に、最高神の神殿へ向かいドラゴンファイアを灯さねばなりません。一行は急いで最高神の神殿へ向かいますが、アリシアは帝都を防衛する戦力が不足していること、このままでは王宮を守備する衛兵たちが魔物の軍勢に殺されることを予期し、この場に残ることを決意します。
 エロールたちと別れ、アリシアは衛兵隊とともに王宮へ攻め入るデイドラと果敢に渡り合います。しかしオブリビオンの門から絶え間なく溢れてくるデイドラたちを前に衛兵は一人、また一人と倒れ、ついにはアリシアもデイドロスの強力な爪の一撃を受けて倒されてしまいます。
 深手を負ったアリシアは身動きが取れず、助けを求めますが、誰も彼女に救いの手を差し伸べようとはしません。自分はいつもこうだ、どれだけ他人のために戦っても、自分のために何かをしてくれる人は誰もいない…そう悲嘆しますが、すぐにアリシアは思い直します。「自分が戦っているのは、誰かに助けてもらうためじゃない。誰かを助けるためだ…!」
 最後の力を振り絞ってアリシアは立ち上がろうとします。…しかし、アリシアが立ち上がることは二度とありませんでした。彼女はデイドロスの攻撃で胴体が真っ二つに切り離されていたのです。
 
 
 

 
 
 一方、最高神の神殿へと向かったエロールたちは目の前に顕現したデイゴンの姿を目の当たりにして絶望します。「間に合わなかった…!」ドラゴンファイアはデイドラがオブリビオンからタムリエルへ来るのを防ぐためのもの。すでにタムリエルへ現れてしまった者に対しては、何の効果もありません。
 こうなったら、もう自分たちの力でデイゴンを倒すより他に方法はありません。エロールたちはいっせいにデイゴンへ挑みかかりますが、デイゴンの一喝により吹き飛ばされ、戦闘不能に陥ります。現世へと姿を現したデイドラロードを前に、人間は無力です…
 
 
 

 
 
 
  第十二話「エピローグ」
 
 デイゴンが勝ち誇ったような哄笑をあげるなかで、マーティンは何かを思いついたように王者のアミュレットを握り締めます。「すべては神の思し召しだったのだ。私がなぜこの場にいるのか、その意味がようやく理解できた」そうつぶやいたマーティンの真意を察し、エロールは決死の思いで声をかけます。「やめろ、殿下」
 しかしエロールの声など聞こえなかったかのように、マーティンは王者のアミュレットを破壊すると、秘められていたアカトシュの力を解放して自らを犠牲にデイゴンを倒します。「よせ、マーティン!」仲間や主従関係ではなく、一人の友人として…その行為を制止しようとしたエロールの声が、虚しく響きます。
 
 
 
 
 一週間後、復興の兆しを見せながらも未だに暗い空気の漂う帝都にて、マーティンはオカートから呼び出しを受けていました。「このたびにおける君の献身には感謝しているが、君はかつて深遠の暁信者だった男だ。我々がそのことを公表することはないが、いずれは誰かの口から噂が広まることだろう。身の安全を考えて、君はこの国を出るべきだ」その台詞を予期していたかのように、エロールは特にショックを受けた様子もなくこたえます。「俺も同じことを考えてた。スカイリムにでも行こうかと思ってる」「ノルドの土地へ?なぜ」「ちょっとした思いつきさ」
 オカートと分かれたエロールは、花束を持って緑皇通りを訪れます。やがて彼は、ある墓石の前で足を止めました。墓石の碑文にはこうあります。『アリシア・ストーンウェル、帝都を守るため魔物の軍勢に果敢に立ち向かい命を落とす。常に勇敢だった』
「出て行け、とさ。まったく、俺は英雄になったんじゃなかったのか?ひでぇ仕打ちだ、なぁ?」墓石の前に花束を供え、エロールはまるで本人が目の前にいるかのように話しかけます。「スカイリムへ行こうかと思ってる。君がどんな風景を見て育ち、どんな文化とともに生きてきたのか、ちょっと興味が湧いてね」
 立ち去り際、エロールは別れを惜しむようにつぶやきます。「おまえは良いヤツだったなぁ。本当に…良いヤツだった」
 
 そして、百七十年後…オブリビオン界にて恋人のシレーヌと再会し、産まれたばかりの赤子を抱くドレイクの姿がありました。彼は魔界の瘴気によってすでに人ならざる者へと変わりつつあり、このままでは不死性を得た肉体のみならず、心までも魔物に成り果ててしまうのは時間の問題です。
 ドレイクは僅かに残された力を振り絞り、赤子をタムリエルへ送ることを決意します。「俺はこいつを、こんな死しか存在しない世界しか知らないやつに育って欲しくはない。送った先で誰かに拾われるか、あるいは野垂れ死ぬか…いずれにせよ、容易なことではない。こいつは俺たちを恨むだろう、だが、それでも強く逞しく生きていくはずだ。なんたって、俺とお前の息子なんだからな」
 出産と同時に命を落としたシレーヌの亡骸に向かって語りかけ、ドレイクは転送術を用いて赤子をタムリエルに送ります。ブラックマーシュ南部の都市リルモスへと送られた赤子はビルという名の老婆に拾われ、やがてアーケイドと名乗る商人としてスカイリムの動乱に巻き込まれることとなりますが…それはまた、別の話。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 …というわけで、以上がオブリビオン二次創作「クロッシングオーバー」の全容となります。最後の最後でスカイリム・プレイ記の主人公アーケイドがドレイクの息子であったことが明かされるというサプライズを用意していたのですが、それも今となっては…です。
 エロールがスカイリムへ向かったのは、彼の子孫となるサイラス・ヴェスイウスがなぜシロディールではなくスカイリムで活動しているのかという理由付けが欲しかったからです。なおサイラスの依頼でメエルーンズのカミソリのパーツを回収したさい、アーケイドはサイラスを守るためにドレモラではなく、デイゴンの傀儡と化した父ドレイクと戦うことになります。最終的には自我を取り戻したドレイクがアーケイドの一撃をわざと受けて倒れるのですが、アーケイドは父が正々堂々と戦わなかったことに怒ります。「ふざけんな、アンタ、今手ェ抜いただろ!?それで俺を勝たせたつもりかよ!」「それがわかったのなら…お前もまんざら、ただのボンクラじゃあねぇってことだ。本当は俺自身の手で稽古をつけてやりたかったが、それも叶わぬこと…あばよ。達者で生きろ、息子よ」そう言ってドレイクは成仏します。
 エロール自身はスカイリムで結婚し、妻子をもうけるのですが、その後ニベン湾に出現した扉の調査のために総書記官オカートの召喚を受け、単身シロディールへ帰還。シヴァリングアイルズへ向かい、そのまま行方を絶つ(シェオゴラスとなる)…という顛末です。
 アーケイドがドレイクを倒したあと、激昂したデイゴンがさらなる手勢を差し向けようとするのですが、そこへシェオゴラスとなったエロールが待ったをかける、という構想もありました。「かつての盟友の息子のピンチを黙って見てはいられんなぁ」「いつぞや俺の鼻息一つでやられて手も足も出なかった定命の者が、シェオゴラスの名を拝命したくらいで随分とでかい口を叩くじゃないか」といったやり取りの末に、渋々デイゴンが引き下がるといった具合で。
 その後、サイラスの運営する博物館にエロールの残した手記を発見し、オブリビオンの動乱に関する真実(というには相当に脚色の加わった日記)をアーケイドが知ることになる、というところまで考えていたんですが、まあ何かと手間がかかるので実現には至らず。
 あとはまあ、アリシアがノルドということで、ブルーマの英雄の一人としてソブンガルデの末席にいる、というような設定もボンヤリと考えてはいました。
 
 
 
 
 


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