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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2024/10/07 (Mon)11:22
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2013/04/14 (Sun)13:25



 どうも、グレアムです。
 相も変わらずたまにArmAのミッションエディットをいじってたりするんですが、みんな大好きキャンペーンミッション「The Hotel」のあのホテルの屋上でいろいろテストしていたとき、奇妙なバグが発生したので動画で撮影してみた。
 なんていうか、うん…すごく…ネクロモーフです……
 咄嗟にFlapsで動画撮影したは良かったものの、その後動画の内容確認とかするために一度Alt+Tabでタスクを切り替えて、その後ゲームに復帰したら普通の状態に戻ってたというね。
 ちなみに同じ設定でリプレイしてみても再現できませんでした。突発的なバグです。もっといろいろ試したかったんだけどなあ。
 えーと、ユニットはM9装備のRoyal Guardだった…かな?たしか。動画でもよく見るとM9を構えているのがわかるはず。やけに画面が白いのは天候が濃霧設定だからです。




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2013/04/12 (Fri)16:55


『拝啓エルスウェールのオフクロ様、お元気ですか。ム=ラージ=ダーはちょっと参ってます。先頃職場にやってきた同僚にピンチを救ってもらったのですが、帰る途中に突然、そいつが「街に着ていく服がない」と言い出して旅人を襲い、身ぐるみを剥ぐという凶行に及んだのです。外の人間の考えることはわけがわかりません。そうそう、仕送りは予定通りに届けることができそうです。なにか困ってることはありませんか。スクゥーマは足りてますか。なにかあったら俺に言ってください、できる限り力になります。それでは』

  **  **  **

「あなた、意外と心臓が弱いのね」
 なんの変哲もない、ありふれた昼下がり。
 ホテルの食堂にて、平然とそう言い放ったブラック17に対し、ム=ラージ=ダーは抗議の声を上げた。
「お、お、お…おまえなー!俺たちは殺し屋なんだぞ、わかるか?こ・ろ・し・や!依頼を受けて標的を抹殺するプロフェッショナルの集団だ、それだってのに、どうしてああも品位を落とすような真似が平然とできるんだ!?」
「あなたの口からプロフェッショナルとか、品位だのという言葉が聞けるとは思わなかったわ」
「黙れ!とにかく、おまえの組織…<黒の里>とか言ったか?いったい、どういう教育してるんだか見てやりたいよ」



「2人とも無事のようですね」
 ム=ラージ=ダーが声を荒げたそのとき、2人の背後にアルゴニアンの女性が現れた。
 声をかけられるまで何の気配も感じなかったことにいささか驚きながら、ブラック17は口を開く。
「あら、オチーヴァ。あなた、そういう格好のほうが似合ってるわよ」
「その言葉は、いちおう称賛と取っておきます」
「なんだオチーヴァ、わざわざ聖域から出迎えに来たのか?」
「違います。仕事の依頼が…彼女宛てに。ム=ラージ=ダーにはそのまま帰還願います」
「了解」
 そう答えると、ム=ラージ=ダーはそのまま席を立ち、ホテルから出て行ってしまった。といっても、いますぐ聖域に向かうわけではあるまい。おおかた、酒場にでも行って飲みなおすつもりなのだろう。
 開いたままの扉を見つめながら、ブラック17はオチーヴァ(ム=ラージ=ダーと同じく<ダーク・ブラザーフッド>の殺し屋)に向かって呟いた。
「なにも、ああもすぐに出ていかなくても良さそうなものだけど」
「いえ、これから貴方と仕事の話をする必要があるので。彼は個々の領分というのをわきまえています、余分な情報が耳に入るのを避けたいのでしょう」
「他人の仕事に干渉はしない、ってことね」
 ブラック17は頷くと、紅茶が入ったカップに口をつけた。
 自分には関係のない仕事の話がはじまるとわかるや、即座に退席したム=ラージ=ダーの対応は、なるほど「知らなくてもいいことを知ってしまったがために」命を失うことも珍しくないアウトサイドの世界において賢い振る舞いではある。
 どんなに些細な情報であっても…否、「当初は些細な情報であったとしても」、なにを端緒に、誰にとっての懸案事項になるかなど、そんなのは誰にもわかるはずがない。
 と同時に、自ら進んで盲目であろうとするその態度は、ム=ラージ=ダーがネズミ(密告屋)ではないことを証明している。これは、彼なら金のために平然と仲間を売りそうだと考えていたブラック17の認識を改めさせることになった。
「それで、仕事っていうと…聖域から出てきたってことは、今度の目付け役はあなたってこと?」
「ええ、単なるメッセンジャーなら誰にでもできますので。これをご覧になってください」
 そう言って、オチーヴァは古ぼけた地図を取り出した。



 しばらく目を走らせてから、ブラック17はその見取り図に覚えがあることに気付く。
「これ、帝都の地下水道じゃないかしら?牢獄へと続く」
「察しが良いですね。いえ、貴方はあの現場にいたのでしたね…皇帝暗殺の場に。そう、これは帝都の犯罪者収監エリアへと続く秘密の通路の見取り図です。帝都の中でも、ごく僅かの人間にしか知らされていないルートなのですよ」
「それで、今度の標的は?その秘密の通路とやらを使って、王族でも始末しに行くのかしら?」
「いえ、標的はヴァレン・ドレスという名の囚人です。ダンマー(ダークエルフ)の男で、モロウィンドから亡命してきたところをタムリエルに保護された政治犯です。本来ならば快適な別荘での保護観察処分となるはずだったのですが、その政治思想とは別に、生来の悪質な性格を抑えられなかったようで。とはいえタムリエルも自ら保護を申し出た立場上、処刑してしまっては対外的なイメージに傷がつきます。そういうわけで、牢獄への収監という適当な処分を受けたようです」
「なるほど。それで、わざわざ収監中に命を狙うわけは?依頼人は、釈放されてからではご不満なのかしら」
「ええ。そもそもヴァレン・ドレス自身が、牢獄から出る気がないようで。外の世界に出たら、早晩始末されかねないことをよく理解しているのでしょう。我々の任務は、『牢屋にいれば身の安全は確保できる』というちっぽけな妄想から彼の目を醒まさせてやることです」
「そうなると、そうね…だいたい予想はできるけど、今回の任務のオプションは?」
「ずばり、『ヴァレン・ドレス以外の人間に一切危害を加えないこと、犯行の際、誰にも姿を見られないこと』です。秘密の通路を通るとはいえ、牢獄には看守がいるでしょうから、容易な任務ではありません」
「つまり一切の証拠を残さず、誰にも気付かれぬよう、ただ『ヴァレン・ドレスの命が失われた』という事実のみを残して来い、ということね」
「そうなります」
 さらりと答えるオチーヴァに、ブラック17は内心すこし動揺していた。
 これがもし、看守含め皆殺しにしてこい、という内容であればいかに楽だったかと思う。不可能ではないにしろ、標的以外に一切の危害を加えてはならない、という条件はブラック17にとっていささか荷が重かった。
 それにしても、とブラック17は思う。
 単なるメッセンジャーならまだしも、自らも任務に同行するというのに、冷静な表情を保っているオチーヴァの態度を見る限り、彼女はこういった隠密任務が得意なのだろうか。
 空になったカップを置き、ブラック17が口を開く。
「それで、決行はいつ?」
「貴方が大丈夫であれば、今夜にでも」
「それじゃあ、今夜で」

  **  **  **

「なるべく痕跡は残すな…とはいえ、これは仕方がないわよねぇ」
「このあたりにはゴブリンも住み着いてますから、動物の死骸程度なら問題になりませんよ」
「たとえ傷口が、ゴブリンが到底使いそうにない鋭利な刃物で斬られたものだとしても?」
「帝都の役人はそこまで調べないでしょう。というより、調べる前にゴブリンか…あるいは、マッドクラブあたりが見つけて捕食するでしょう。心配はいりません」
「だといいけど」



 帝都地下水道内にて。
 襲いかかってきた巨大ネズミの亡骸を見下ろしながら、ブラック17は短刀にこびりついた血を拭いつつ、ため息をついた。
 無視して先を急いでも良かったのだが、万一後を尾けられて、任務に支障が出てはたまらない。
 というか、本当のところ、飛び掛られたとき反射的に刃を走らせてしまった、というのが実情なのだが。
「えっと、ネズミはオプションの範疇には入ってないわよね?」
「もちろん。でも、すぐ得物に手を伸ばす癖は少し改めたほうがいいと思いますね」
「心得ておくわ」
 ブラック17は殊勝な態度で臨みながらも、内心では苛立ちを抑えきれないでいた。
 …直接戦闘なら、こいつに負ける気はしない。
 そういう思いがあるのは確かだったが、しかし同時に、今回の任務はそういった自分の短絡的な部分を見つめ直す良い機会だとも考えていた。
 ム=ラージ=ダーに言われるまでもなく、ブラック17は黒の里がモラルなき殺戮に特化した集団であることを自覚していたし、また、タムリエルで活動するうえで嫌でも認識せざるを得ない点であるのは確かだった。
 いままでは、自分の行動原理が世人に比べて異常だなどとは考えたこともなかったのだが…



「あまり長居したくない場所ね。匂いが移る前に終わらせたいわ」
「まったくね。あなたもアルゴニアンなら、スーッと泳いですぐに移動できたでしょうに」
「…泳ぐ?」
「ええ」
「下水を?」
「…?ええ」
「えーっと…」
 なにか不審な点があるのかと首をかしげるオチーヴァを見て、ブラック17はどう返答していいのかわからなかった。
 ドブ泥の匂いがする下水の中を、泳ぐ?
 ダーク・ブラザーフッドの教育科目の1つかとも思ったが、「アルゴニアンなら」という言葉を聞く限り、どうも種族的なもののようだ。いずれにせよ、ブラック17の理解を超える話だった。
 あまり考えないようにしよう。



 ようやく下水道エリアを抜け、現在は使用されていないインペリアル城の地下施設へと足を踏み入れる。一見、ブラック17が皇帝暗殺のために侵入したときと様子に変化はないように思えたが。
「あれ、松明の明かりね。動いてる」
「看守?まさか、こんなところに?」
 ブラック17の言葉に驚き、オチーヴァが眼を細める。
 しかし2人の視線の先には、たしかに帝国軍正規兵の鉄鎧を身につけた衛兵たちが松明を片手に周囲を警戒していた。とはいえ、それほど熱心な様子ではなかったが。
 男達の話し声が聞こえる。
「なあ、相棒よ…皇帝は暗殺されて、もうここいらには何もないってのに、なんで俺達はこんな場所で警戒任務なんぞやってるんだ?」
「仕方ないだろう、面子のためだよ。なんたって、地下とはいえ皇帝が城の中で暗殺されたんだからな。恥晒した挙句、また何かトラブルがあってみろ。それこそ他国に侵略の口実を与えかねないぞ」
「そりゃあ、そうだけどさ。何も来るはずがないのに」
「あまりぼやくなよ、こっちまでダルくなるだろ。楽して給料稼げると思えよ」
「これって税金ドロボーだよな。俺が衛兵じゃなかったら、絶対そのことで抗議してるぜ」
「いいんだよ。俺達だって税金払ってるんだから」
 ハハハ。
 談笑しながら、衛兵達が遠ざかっていく。
 彼らのあまりの不誠実さに頭を抱えながら、ブラック17はオチーヴァに向かって言った。
「あのぶんなら、発見されても金を握らせれば見逃してもらえそうよね」
「駄目ですよ。そんなことをしたら、我々の組織の威信が失墜します」
「そうかしら」
「我々はマフィアとは違うのですよ?目的のために手段を選び、闇への敬意を示してこそのシシスの子らなのですから」
 シシス。ダーク・ブラザーフッドが信仰する、闇を司る神。
 そう、この国の暗殺組織は宗教と密接な関わりを持っているのだ。ブラック17の感覚で言えば「実体のないものに組織の指針を委ねる」などというのはナンセンスの最たるものだが、ことこの世界において、神と人間との距離は非常に近いのもであるらしいから、一概にその思想を否定はできなかった。
 しかし歴史書に平然と神の所業やその影響力が書かれているのだ、これを狂気を言わず何と言うのか。
 もちろん、ブラック17がいた世界にも宗教や、神を信仰する文化はあった。しかしシロディールほど市民生活に密着しているようなものではなかったのも確かだ。
 文化の違いを受け入れるのは、容易なことではない。
「人数はともかく、警戒レベルは最低と言っていいわね。さっさと抜けちゃいましょう」
「そうですね」
 ブラック17は余計な思考を振り払うと、闇から闇へ、影から影へと移動を開始した。



 衛兵の警備の目をかい潜り、犯罪者の収監エリアへと続く秘密の通路の前に立つ。
「見取り図の通りだと、ここの壁にあるスイッチを押せば、壁が移動して通路が現れる…ということですが」
「もう開いてるわね。というより、破壊されてる?」
「え、ええ…もともと王族が非常事態の際に素早く逃亡できるよう改築されたものだと聞きましたが…それにしても、おかしいですね。たしかにスイッチを使わず破壊した跡があります。まるで、破城槌でも使用したかのような」
 あるいは、素手で破壊したかのような…とは、ブラック17は言わなかった。
 おそらく、自分なら、できる。それは確かだ。だが王族や、ましてや側近のブレイズによって行なわれた破壊の痕跡には見えない。皇帝を暗殺した正体不明の殺し屋だって、まさかこんな真似はすまい。
 とすれば。
「あの少女か…」
 ブラック17は思い出す、皇帝暗殺の場にいた「もう1人の招かれざる者」の姿を。
 振るった剣ごと召喚装甲を破壊したあの豪腕、あれは人間のものではない。おそらくは、ソーマ・コーポレーションが玩具代わりにいじくり回したサイボーグか何かなのだろうが。自分達以外に異世界へのコンタクトを行なうものがあったとは驚きだが、その点については後で考えても遅くはないだろう。
「なにか懸案事項でも?」
「いえ」
 思案に暮れるブラック17を気遣うよう問いかけるオチーヴァに、素っ気無く答えを返す。
「それじゃあ、行きましょうか」
「いえ、ここから先は貴方1人で遂行してください」
「ほう…?」
「これより先は独房エリア、狭い通路で構成されています。人数が多くてはかえって足手まとい…それにこの任務の遂行者は貴方で、私はただの監視役ですから」
「なるほど。それで、私が仕事をしている間、あなたは床の砂粒でも数えているのかしら?」
「貴方の背中を守ります。万が一、私達が来た道から衛兵が紛れ込んでこないように」
「あなたが先に連中に発見されて、トラブルにならないという保障は?」
「心配は無用です」
 そう言うと、オチーヴァはその場にぺたんと座り込んでしまった。



「さあ、私のことはお気になさらず。ごゆるりと、お戯れあそばせな」
「…… …… ……!!」
 オチーヴァの姿が、スゥーッと環境に溶けて消えていく。
 クローク能力!こんな技を隠し持っていたのか…ブラック17は唖然とした。
「随分と、驚いているようですね?」
「ええ。私がいた大陸では…あまり、見られない能力だったから」
「そうですか」
 そう言って、完全に消える前のオチーヴァの表情が、心なしか至上の笑みを浮かべているように見えた。

  **  **  **

「なあ、ヴァレン・ドレスよ。お前、いい加減にこの牢から出る気はないのか」
「ないよ。なんだ、どうした急に?いまさら私の保護のためにかかる経費が…税金の額が気になったとでも言うのかい?」
「まあ、そんなところだ」
 衛兵と標的が交わす言葉に耳を立てながら、ブラック17は気配を殺して接近する。
「君だって、ねえ。私がここに収監されているからこそ、地下牢の番なんていう楽で安全な仕事に就けているのではないかね?」
「それも、そろそろ飽きたんだよ。毎日見るものといえば、天井の低い廊下に、お前の顔だけとくる。休暇が取れるのも半年に一度、それも女房にガミガミ言われるだけで帰ってくる始末さ」
「それはきっと、寂しさの裏返しじゃないかね」
「そりゃ、わかっちゃいるんだがねェ。悪意でやってるんだったら、とっくに離婚してるよ、ホントに」
「そうだな、君だけに辛い思いをさせるわけにはいかんよな。だから釈放されたら、真っ先に君の奥さんに会いに行って、慰めてあげることにしよう。心も、身体もね」
「…やっぱりお前、ずっとその中に入ってろ」
 そう言って、衛兵が離れていく。
 地下牢を見回る衛兵の数は2人、その2人が同時にヴァレン・ドレスから視線を離した、その刹那!



「おはよう、ヴァレン・ドレス。そして、おやすみなさい」
「え…な、なに?」
 ヴァレン・ドレスの目の前に、漆黒の闇が迫った。

  **  **  **

「おーい、ヴァレン・ドレス。ヴァレン・ドレスよお」
 三日後。
 松明を片手に、囚人に話しかけるのが日課になっていた衛兵が、うずくまったまま大した反応を見せないヴァレン・ドレスを見て怪訝な表情を浮かべた。
 しばらくして同僚も独房を覗き込み、いったいどうしたのかと首をかしげる。
「あいつ、どうしたんだ?」
「さあ。このところ、なんか急に大人しくなっちまってさ。悟りでも開いたのかな?」
「いいんじゃないの?好きなようにやらせておけよ」
「そーだな」



 黒馬新聞紙上にて、政治亡命者ヴァレン・ドレス氏の「病死」が伝えられたのは、それから1週間後のことである。




2013/04/10 (Wed)13:56
 おはようございます大統領閣下!
 どうも、グレアムです。早くも冒頭の定型からモチベーションの低下が窺えるなにこの。えーと…今回は、前回途中で終わってしまった「書類の表示/変更」…プレジデンテの特性を決定する項目の解説を続けたいと思います。

  **  **  **


↑プロフィールの概要。グレさんがプレイするときは大体こんなんである

 まずは「素質」から。美点とでも言うべきか、プラス方向に作用する個性を以下の項目から二つ選ぶことができる。

*「カリスマ的」…総合的な敬意上昇、ラジオ&テレビの影響力上昇。チョビヒゲのようにイメージ戦略を用いて島民のハートをがっちりキャッチしたい人向け。ハートキャッチ・トロピコ。

*「勤勉」…総合的な生産効率上昇。とても地味だがとても有効的な素質。迷ったらとりあえずこれを選んでおけば間違いはないと思われる。

*「財テクの天才」…資本主義派閥の敬意と工場の生産効率が上昇、銀行と店舗の建設費が安くなる。この店舗というのが具体的に何を指すのかは不明。工場をバンバン建てて南国のシリコン・バレーを築き、銀行から国家予算をスイスの個人口座に垂れ流して財を成せ!俺はやらないけど。

*「園芸の天才」…環境保護派閥の敬意が上昇、環境汚染率が低下。ただし工場の生産効率も低下。農業国家ならまず選ぶべき…と言いたいところだが、農業と工業はわりと密接な関係があるので、工場の生産効率低下は痛い。さらに名に反して農業の生産効率は上がらないので、どちらかというと環境を第一に考えるドルイド主義者向けか。

*「行政官」…教育習熟度が上昇、総合的な建築費が安くなる。どちらも変動値はそれほど大きくないため、あえてこれを選ぶ必要はないように思える。それに建築費が下がるということは、スイス銀行に金を溜めにくくなるということでもあるし。ロールプレイ向きでもないし、いまいち存在意義の薄い素質。

*「外交官」…アメリカとソ連との外交関係が上昇、ゲーム開始時に外務省が建造済み。最初から外務省があるということで、特性の組み合わせによってはいきなりソ連と同盟を結び、空気の読めないアメ帝の侵略を挫くことも可能。ただゲーム開始時は総じて資金難に見舞われることから、そういった特殊なプレイをするのでもない限り、いまいち持て余し気味になるメリットでもある。

*「エンパシー」…総合的な敬意が上昇、知識人派閥の敬意が低下。これも例によって知識人派閥は差し引きゼロになるものと思われる。策を弄することなく、人格だけで島民から好かれるプレジデンテになりたいならコレを選ぼう。

*「起業家」…総合的な輸出価格が上昇。観光メインでプレイするのでない限り、島の収入はそのほぼ全てが輸出に頼ることになるので、これは非常に強力な素質。農作物でも工業製品でもドンと来いやぁ…!(ドック作業員談)

*「清廉潔白」…宗教派閥と知識人派閥の敬意上昇、犯罪発生率が低下。ただしスイス銀行への貯蓄が一切できなくなる。最初グレさんはこればっかり選んでいたが、「個人口座への貯蓄」がゲームプレイにおける楽しみの大半を占めると知ってからは選択肢から除外されてしまった。後述の「欠点」に選択できない項目が増えることもあり、とりあえずあまりオススメできない素質。

*「学者肌」…知識人派閥の敬意と教育習熟度が上昇する。知識人派閥の敬意はただでさえ上げにくい(そのくせ重要になる)うえ、教育習熟度の上昇率の高いためオススメしやすい素質。昨日まで半人前だった移民がもう現場で戦力になってるってステキやん。

  **  **  **

 最後に、「欠点」。これはマイナス方向に作用する個性を二つ決定するのもで、いずれも無視できないデメリットを伴うものが多い。自分のプレイスタイルと照らし合わせ、慎重に選ばなければならない。

*「盗癖がある」…資本主義派閥と宗教派閥の敬意低下、工場の生産効率低下。土産物店維持費が倍になる。盗癖って、あちこちの工場や土産物屋に視察に行くついでにつまみ食いでもすんのかね?葉巻工場から葉巻をくすねたりとか。オブリビオンで人目を忍んで片っ端からアイテムを盗みまくる人向け。

*「プレイボーイ」…宗教派閥と女性の敬意低下。トロピコ島では女性も立派な労働力なので、島民のほぼ半数の敬意が低下すると考えていい。真のプレイボーイであればむしろ女性人気があってもいいようなものだが、トロピコ島の女性は身持ちが固いのが多いらしい。まあ、教会への礼拝が日常化してるようなとこだしなぁ。

*「病的なうそつき」…宗教派閥と知識人派閥の敬意低下。とりあえず嘘をついてないと気が済まない人っているよね。それが上手な嘘ならまだ良いんだが、子供も騙せないような稚拙な嘘を平然と政治の場で並べるのはやめてほしい。「米国と沖縄県民の両方が納得できる秘策があるよ!」→「実はなんにも考えてなかったよ…」のコンボは政治史に残るギャグだと思う。

*「醜い」…総合的な敬意と観光評価が低下する。いずれも下降幅はそれほど大きくないため、観光業をメインにするのでなければ選択してもそれほど痛手にはならないと思われる。ブサメンで何が悪い!グレさんの選択率ナンバーワンを獲得している項目。

*「アル中」…宗教派閥の敬意と総合的な生産効率が低下、ソ連との外交関係が上昇。なぜかロシア人と仲良くなれるナゾの欠点。エリツィンでもいるのか。「背景」の「酒飲み男爵」と組み合わせればすさまじくインパクトの強いパーソナリティの持ち主になること請け合い。トロピコの水は酒でできている。

*「うぬぼれ屋」…アメリカとソ連との外交関係が低下、守備兵の給料を20ドル以下に下げられなくなる。グレさんの場合はこれを選択し、鬼畜米帝の手の届かぬ遠い静かな島で、守備兵をとっとと宮廷から追い出し、ソ連と速攻で国交を結んで安泰するのが王道パターンになっている。

*「病的なギャンブラー」…宗教派閥の敬意低下、年間300~1500ドルの現金がランダムで国庫から消費される。最序盤はともかく、ある程度進むと最高額の1500ドルですら誤差の範囲内になってくるので、あまり気にするほどのものでもない欠点。「俺はギャンブルなんかやらねーよ!」という人は別だが。グレさんみたいな。

*「偏執的」…総合的な敬意低下、軍国主義派閥の敬意上昇、警官による島民の自由度低下影響度が兵士並になる。よくある独裁者像であり、軍国主義が横行する圧政ロールプレイをしたいのであればこれ一択。クーデターを起こされても泣かない。

*「卑怯」…軍国主義派閥の敬意低下、戦闘時に兵士が逃亡する確率が倍になる。戦闘で不利になるなら、戦闘が起きないような国家作りをすればいいじゃない。平和路線で行くならほどんど無視できるレベルのデメリット。

*「愚か」…教育習熟度が低下、大学が建造できなくなる。とにかく教育習熟度50%減がキツイ欠点。どんなプレイスタイルにも深刻な影響を及ぼすので、愚民統治ロールプレイや縛りプレイ以外の用途に使い道がないと思われる。

*「短気」…知識人派閥と軍国主義派閥の敬意が低下。たぶん閣僚まわりに迷惑ばっかりかけているからこそのこの内容だと思われる。どちらも敵に回すとけっこう厄介なので、これを選択するプレジデンテには短気の欠点を上回る魅力が求められる。

*「尊大」…アメリカとの外交関係低下、布告の費用が高くなる。布告の費用+30%はそれほど痛手ではないように思えるが(そうそう頻繁に使用するコマンドでもないので)、この欠点を選んでもっとも後悔するのは、選挙で負けそうなときに減税ができない(というより、恐ろしく高額になる)と知ったときだ。もしもの時の緊急回避手段を失うのはキツイ。

*「貧乏ゆすり」…総合的な敬意低下、アメリカとソ連との外交関係が低下。年に1000ドルの現金が国庫に振り込まれる。デメリットよりもメリットの微妙さが目立つ項目。いまいち題目と内容の関連性が把握できないが、どうもテレビ放送で「一般視聴者のウケは取れたが、島民と外交関係者にとって不快なことをやらかした」的なニュアンスらしい。

*「けち」…共産主義派閥の敬意低下、総合的な建築費の低下。すべての職種の給与を25ドル以上に上げられなくなる。全体的に労働賃金の低い共産主義農業大国であればなんの問題もない欠点。だいたい、25ドル以上もふんだくる仕事ってなんだよ…そんな高給取りはウチの島にはいらねぇよ!

*「熱狂的信者」…宗教派閥の敬意上昇、知識人派閥の敬意低下。島民の教会訪問頻度が上がる。エイメン!文句を言うインテリゲンチャには本を燃やして対抗だ。神への信仰があればそれで良かろうなのだ!という神の信徒向け。背景「聖書の学者」と権力基盤「教会が任命した」を組み合わせた狂信者セットでどうぞ。

*「口下手」…知識人派閥の敬意低下、アメリカとソ連との外交関係低下。知性の低い島民からの敬意が上昇する。頭が悪いのか、単なる吃音かでだいぶ印象が変わると思うのだがどうか。というかバカに持ち上げられても嬉しくないし、口下手な当主をバカが持ち上げる理由もよくわからんが…親近感?

   **  **  **


↑いざトロピコ島へ。南国の大統領ライフが待っている。

 さて、これでプレジデンテのプロフィール作成は終了だ。あとはざっと概要を確認したのち、ゲーム開始。
 さぁトロピコ島のプレジデンテとして、いま、その第一歩を踏み出すときが来たのだ!




2013/04/08 (Mon)16:03
 オーラ!エッル、プレジデンテェ!
 どうも、グレアムです。前回に引き続きトロピコの概要を、個人的主観をたっぷり交えて解説していきたいと思います。
 今回はプレイヤーの分身たる「プレジデンテ(大統領)」の設定についてからですね。ちなみに今回は私的な政治観が混じってますが、基本的には「そういうギャグだ」というふうに見てもらえればと思います。本気にしないでね、ってことで。

  **  **  **


↑顔写真と名前の設定。実際のゲームプレイにはまったく影響しない

 まずは顔写真と名前を設定しよう。
 ぶっちゃけ、顔写真はなんでもいい。というのも、「今この画面」でしか確認できないから。ほとんどまったく意味ないよネー。ああ但し、性別にだけは注意が必要。女性の場合、下記の特性の中に選択できない項目が出てくるので。といっても、ほとんど影響はないのでまぁ気にする必要はない。
 あとは名前だ。これはゲームクリア時のハイスコア・ランキングに掲載するためのもので、ゲーム中にこの名前が登場してどうこうといった要素はない。。ちなみにトロピコでの文字入力は日本語版であっても半角アルファベット限定となっているので注意。

  **  **  **


↑プレジデンテの特性を決める。ここはかなり重要

 続いて「書類の表示/変更」といこう。
 ここではプレジデンテの特性を決めることができる。各種項目を組み合わせることで、自分らしいユニークな能力を設定することができるというわけだ。もちろん長所ばかりでなく、短所となる項目も存在する。いずれもゲームプレイに多大な影響を及ぼすことになるので、自分がどのような治世を行なうかの青写真を思い描きながら、慎重に決定しよう。

  **  **  **

 まず「背景」からだ。ここではプレジデンテの出自にまつわる以下の項目の中から1つ設定する。

*「モスクワ大学卒」…共産主義派閥の敬意とソ連との外交関係が上昇、さらに教育習熟度も上昇するが、アメリカとの外交関係が低下する。自他共に認めるコミュニストのグレさんが選択する確率ナンバーワンの背景。共産主義はいいぞぉ。まだ実現したことはないけどな…共産主義「モドキ」のおぞましい「何か」なら存在したかもしれんが。

*「ハーバード大学卒」…資本主義派閥とアメリカとの外交関係が上昇、教育習熟度もアップ。ただしソ連との外交関係が低下する。で、なぜか教育習熟度が上述のモスクワ大学卒の2倍である20%という。むしろ教育制度の面から言えば、貧しい農家の産まれでも高等教育を受けられたソ連のほうが優秀だったと恩うのだがネー。教育内容に偏りがあったんじゃないかって?そんなの、どこの国だって同じだろ?

*「鉱夫」…共産主義派閥と資本主義派閥の敬意上昇、さらに鉱山の生産効率が上昇するが、環境保護派閥の敬意が低下する。なぜか一発変換できない。デメリットよりも、メリットが限りなく微妙な背景。鉱物資源は埋蔵量を最大に設定してもそれほど多くならないし、掘ってるとどんどん枯渇していくので。埋蔵量(採掘量)が増えるのか、たんに採掘効率が上がるだけなのかは不明。いずれ死にスキルになる。

*「農夫」…共産主義派閥の敬意上昇、さらに農業の生産効率が上昇するが、知識人派閥の敬意が低下する。とにかく農業の生産性50%アップが強力な共産主義者の大本命。生産性の上昇による利益の増加は農家の基本給アップに繋げることも可能で、給与格差を縮めることができる。みんなで幸せになろうぜ!

*「聖書の学者」…宗教派閥と知識人派閥の敬意上昇、教育習熟度も上昇。さらに犯罪発生率も低下する。デメリットが存在しない背景の一つ。とても地味で微妙。寂れた島にやって来た宣教師ロールプレイでもやるのでない限り、わざわざこれを選択することはないだろうと思う。

*「住民の英雄」…共産主義派閥の敬意が上昇するが、宗教派閥の敬意が低下する。おそろしく微妙な背景。明らかに名前負けしてるよね。もうちょっと、なんかなかったんだろうか。

*「酒飲み男爵」…ラム酒の輸出価格上昇、宗教派閥の敬意低下。とにかくラム酒の輸出価格100%上昇のブーストが強力な背景。ただしラム酒は原材料となるサトウキビの収穫量が安定しないうえ、ラム酒の蒸留所も工場の中で特にデメリットが目立つ物件なので、「初心者はこの背景を選んでとにかくラム酒造っとけば安定」とはいかないのがクセモノ。ただし上手くハマれば莫大な利益を期待できる、上級者好みの通な背景ではある。

*「左翼の作家」…共産主義派閥と知識人派閥の敬意上昇、教育習熟度も上昇。デメリットが存在しない背景の一つ。各項目の上昇値はそれなりの高いが、やはり地味なもんは地味である。次に選択する特性次第、といったところか?

*「金持ちの息子」…総合的な敬意の上昇、知識人派閥の敬意低下。おそらく全派閥の敬意+10%に知識人派閥の敬意-10%という計算になるのだろうから、結果として知識人派閥は敬意の変動なし、ということになるのだろう。政治面ではかなり強力な背景の一つ。

*「たたき上げの男」…資本主義派閥の敬意上昇、アメリカとの外交関係上昇。さらに工場の生産効率が上昇する。貧困層生まれの工場でのたたき上げが、なぜアメリカンスキーと外交が有利になるのかは不明。原文ではどう書かれているのかが気になる。

*「御曹司」…資本主義派閥の敬意上昇、観光評価と工場の生産性上昇、ゲームスタート時の国庫に2000ドル追加。ただし共産主義派閥の敬意低下。現金2000ドル追加の微妙さ加減が悪目立ちするが、それを差っ引いてもそんなに悪くはない背景。アメリカ寄り資本主義経済で行くなら無難な一択。

*「大元帥」…軍国主義派閥の敬意上昇、兵士の習熟度上昇、島民の自由度低下。ミリタリーマニア垂涎の一択。ただし低難易度ではいまいち恩恵を受け難いので、基本的に高難易度攻略向けの選択肢になるだろう。

*「警察本部長」…軍国主義派閥の敬意上昇、犯罪発生率低下、島民の自由度低下。犯罪発生率-40%がかなり強力な背景。警察署の勤務には高卒以上の学歴が必要なので、数を揃えにくい環境ではかなりの威力を発揮する。

*「開発業者」…資本主義派閥の敬意上昇、建築物の建造費が安くなる。ただし環境保護派閥の敬意が低下し、環境汚染率が上昇する。とにかく汚染+50%がキツイ背景。シムシティばりに人口が減ることはないが、島民の幸福度低下と環境保護派閥の敬意低下というダブルパンチで選挙の難易度が上昇すること必至。観光業もやり難くなる。対してメリットが果てしなく微妙なため、これを選択する理由はない。

*「自然主義者」…知識人派閥と環境保護派閥の敬意上昇、環境汚染率の低下。ただし建造物の建築費が高くなる。上記の開発業者と対極を成すものだが、こちらのほうがメリットが大きく、デメリットも少ない。有機栽培とか環境保全とかいうワードに敏感なドルイド主義者にはぴったりの背景。

*「教授」…知識人派閥の敬意と教育習熟度が上昇。教育習熟度+50%がかなり強力な背景。教育習熟度はどんな職種でも威力を発揮するため、あらゆるプレイスタイルにフレキシブルに対応できる。プレイ途中での産業の方向転換時にも役に立ってくれる、「迷ったらコレ」的な一択。

*「ポップシンガー」…総合的な敬意の上昇、アメリカとの外交関係と観光評価の上昇、ナイトクラブの娯楽評価上昇。ナイトクラブをバンバン建ててサタデーナイトフィーバーしたい人向けの背景。なんだそれ。資本主義主導で観光業をメイン産業にするのであればそれなりに強力な気がしないでもない。

  **  **  **

 次は「権力基盤」だ。いかにしてトロピコ島のプレジデンテの座についたかを以下の項目から一つ選んで決定する。ちなみにこの特性には「民主主義の期待度」なる項目が存在する。ゲームプレイ中に確認したところ「国民選挙に対する期待度」としか書かれておらず、マニュアルにも詳細の記載がないため、あまり実体がよくわからない代物である。

*「共産主義者として反逆した」…民主主義の期待度が低い。共産主義派閥の敬意とソ連との外交関係が上昇、農業の生産効率が上昇するが島民の自由度が低下する。コミィのグレさんが選択する確率ナンバーワンの権力基盤。みんなも、現実では絶対に実現しないような真の共産主義国家を目指してみようぜ!ゲームでも無理?なんてこった。

*「資本主義者として反逆した」…民主主義の期待度が低い。資本主義派閥の敬意とアメリカとの外交関係が上昇、工場の生産効率が上昇するが島民の自由度が低下する。工場での勤務は高卒以上の学歴が必要なため、前半では数を揃えるのに苦労するが、中盤以降で教育施設が揃い、なおかつ移民管理局で技術者奨励の方針を取っていれば稼働率が高くなる。中長期的な都市計画を立てられる人向けの権力基盤。

*「社会主義を掲げた」…民主主義の期待度が高い。共産主義派閥の敬意とソ連との外交関係が上昇、島民の自由度も上昇する。デメリットこそないが、この性質のどのへんが社会主義なのかは甚だ疑問である。

*「ファシスト党を広めた」…民主主義の期待度は並。軍国主義派閥の敬意と島民の自由度が上昇、犯罪発生率低下。ファシストー!オニババアー!わかりにくいネタだなこれ。なぜか民主主義の期待度が並程度で島民の自由度も上がるという、上記の社会主義ばりに名前に合わない設定になっている。

*「資本主義を掲げた」…民主主義の期待度が高い。資本主義派閥の敬意とアメリカとの外交関係が上昇、島民の自由度と工場の生産性が上昇する。ンー、これって上記の「資本主義者として反逆した」の完全上位互換じゃねぇーの?もちろん政治面でのステータス上昇は劣るんだけど、どのみち資本主義主導でやってくなら問題ないわけで。なにより工場の生産性はこっちのほうが上昇率高いので、どっちか選ぶなら断然こっちになるでしょう。

*「家庭第一主義を掲げた」…民主主義の期待度が高い。宗教派閥の敬意と島民の自由度が上昇、観光評価も上昇する。ウィキペディアにも項目が存在しないナゾの主義。現実の政治現場で「家庭を第一に考えます!」とか言ったらバカ扱いもいいとこだよなあ。まぁソレに近いことしてた日本の政治家はいるけど。小さな南の島ならいざ知らず、先進国が胸張って言うようなことじゃないのは確かだ。

*「クーデターを首謀した」…民主主義の期待度が低い。軍国主義派閥の敬意上昇、犯罪発生率と軍事施設の建造費が低下する。そして島民の自由度が低下。ゲバラやカストロに憧れる男子諸氏、及び軍事政権に憧れを抱くプレイヤーにとっては一見魅力的に写るのだが、いかんせんメリットが微妙。悪くは無い、のだが…

*「教会が任命した」…民主主義の期待度が低い。宗教派閥の敬意上昇、宗教施設の建造費が低下。おっそろしく微妙な項目。教会や大聖堂なんてそうそうバンバン建てないし、派閥の敬意上昇もゲーム開始時のブーストでしかないので、早晩死にスキル化すること請け合い。宗教キチのロールプレイをするなら「聖書の学者」と併せて是非。

*「KGBが設置した」…民主主義の期待度が低い。共産主義派閥の敬意とソ連との外交関係が上昇、兵士への就任に学歴を必要としなくなる。ただし島民の自由度が低下。学歴がなくても島民が兵士になれるユニークスキルが強力。ゲームスタート時に兵士に就任している高学歴者を解雇して他の仕事(医者、神父など)に就けることで序盤を有利に進めることも可能。軍事国家的にはクーデター首謀よりも旨味がある気がする。

*「CIAが設置した」…民主主義の期待度が低い。資本主義派閥とアメリカとの外交関係が上昇、年2000ドルが国庫に支給される。ただし島民の自由度が低下。KGBのユニークスキルに比べあまりにも特典に有り難味がなさすぎる。ハッキリ言って2000ドルなど最序盤ですら誤差の範囲内なので、これを選択する理由はまったくないだろう。CIAにとってトロピコ島がいかにどうでもいい場所かが窺い知れる。

*「選挙の不正工作を行なった」…民主主義の期待度が低い。選挙の不正効果が上昇、知識人派閥の敬意低下。もっとも可能性の高いゲームオーバー要因である選挙において、土壇場での敗退回避率を高める不正効果上昇のユニークスキルはかなり強力。デメリットも無視できるレベルではあるが、平常運転時のメリットが存在しないのがむしろ痛いか。

*「権力を譲り受けた」…民主主義の期待度が低い。総合的な敬意が上昇する。おそろしく地味だがかなり有効的な項目。とりあえず迷ったらこれを選択しておけば、まあ損はしないだろう。あまり面白味もないのだが。

  **  **  **

 …軽い気持ちではじめた企画だけども、こうして実際にやってみるとけっこう文章量多くなるなあ。
 というわけで、残る特性「素質」と「欠点」の解説については次回に譲ることにしよう。




2013/04/06 (Sat)09:56
 オーラ!エェール、プレジデェンテ!
 どうも、グレアムです。今回から、シミュレーションゲーム「トロピコ」の概要を、かなり趣向の偏ったワタクシのプレイスタイルを交えて紹介していこうと思います。

 舞台は1950年トロピコ島…米ソがいままさに覇権争いでシノギを削るそんな中、あなたはちっぽけな農家が点在する非文明的な大地で強くたくましく政治を主導していかなければならない。
 いかにして国の産業を成り立たせるか。いかにして国の政治を主導するのか。農業か。工業か。観光業か。資本主義か。共産主義か。はたまた、あるいは…そう。あらゆる思惑がひしめき合う中、すべての勢力が満足できるような治世は有り得ない。いかに理想的な体制であろうと、いつでも、必ず何者かがあなたをつけ狙い、政権の座から蹴落とそうとしてくるだろう。
 再三言うように、トロピコでは、たくましくなくては、生きてはいけないのだ。

  **  **  **


↑プレジデンテの執務室。やはり南国には葉巻が似合う

 前置きが済んだところで、ゲーム本編の紹介に入ろう。
 今回扱うのは、もっともメジャーな「ランダムマップ」モード。あらかじめプレイヤーが付与した条件をもとに、ランダム生成されたマップで特定年数の治世を行なうモードだ。もちろん、采配が振るわなければ光の早さで政権が崩壊する可能性だってある。
 さらにトロピコでは、最初に設定した条件(難易度)によって、最終的に計算されるスコアの倍率が変動するシステムを採用している。つまり簡単な設定であればあるほど、ゲームプレイ中にどれだけ優秀な成績を残そうとも最終スコアはそれほど稼げないし、難しい設定であればその逆だ。
 ちなみに、もっとも簡単な設定で1%、もっとも難しい設定では737%もの倍率になる。とはいえ、あまり難しい難易度にすると最終スコア集計まで辿り着けない可能性があるので、自分の腕と相談しながら、自分なりの丁度良い設定を見つけよう。

  **  **  **


↑島の地形の選択。字が読みにくいのは仕様、英語版だとどうなんだろう

 さて、ここから初期設定の詳細を紹介していこう。まずは島の地形、5つの項目を設定する。

*「植物の分布」…島全体に茂る植物の量を決定、多いほど難易度が下がる。いきなりでナンだが、じつはあまりよくわからない項目。林業に関係するのか?環境保全とか。個人的には無くても困らないので、スコアの倍率稼ぎのために最低に設定することが多い。

*「鉱物」…島に埋蔵されている鉱物量の設定、多いほど難易度が下がる。島の規模にもよるのだろうが、最大にしたところでそれほど劇的に埋蔵量が増加するわけではない。マインクラフトばりに島中鉱物だらけでキャッホー、とはいかないのだ。個人的に鉱物資源はなくても問題ないので、やはり最低に設定することが多い。いっそシヴィライゼーションばりに「鉄がないと鉄道が敷けない!」とかいう要素はあっても良かったと思う。食料は自給自足するしか手がないのにねェ…

*「水域の分布」…マップ全体を占める水域の割合、少ないほど難易度が下がる。水域が多いほど島は狭くなるので、後述のマップサイズと併せて考えていきたい。

*「人口」…マップ開始時の島民の数、多いほど難易度が下がる。ただ序盤からあまり数が多くても扱いきれないので、自分は最小に設定することが多い。そのうち勝手に増えるし。

*「マップサイズ」…島の大きさ、大きいほど難易度が下がる。この項目と、先述の水域の分布との比例でうまく自分のプレイスタイルに合った島の大きさを実現させたい。実際のところ、あまりサイズが大きくても途中でダレるので、個人的にはマップサイズ最小、水域の分布を2番目に少ないものに設定してプレイすることが多い。
 もちろん、ある程度の大きさがないとすべての建造物の長所を活かしきれず、本来の楽しみ方ができないと思う向きもあるだろう。それは認める。ただ、いかんせんプレイ中にすべての要素を細かく調整してスイス時計ばりにキッチリ動かす、というのはやってて疲れるのだな。後日再開したときにはもうわけわかんなくなってるし。
 あとはまあ、こじんまりしたプレイが好きという個人の趣向もある。

  **  **  **


↑勝利条件、難易度の設定。まずはゲームに慣れるためにも簡単な設定にしよう

 続いて、勝利目標の設定だ。
 勝利目標の設定は「歴史に名を残す」「南の楽園」「世界一の金持ち」「経済大国を目指せ」「特に設定しない」の5つから選ぶことになる。といっても、これはほぼ「歴史に名を残す」で確定だろう。
 要するに最終スコアの集計を総合的な項目から行なうか、単一の項目から行なうかの違いでしかない。限定したところで楽しみが増えるわけじゃなし、総合的な評価は「自分のプレイスタイルが結果的にどう評価されたのか」という一種のバロメーターになるのでね。特にデメリットもないので、わざわざ設定しない理由もないだろう。

 そして、環境情勢。これは以下の5つから選ぶことになる。

*「特になし」…特になし。これ以上に言い様がないなコレ。

*「自由で公正な選挙」…定期的に行なわれる選挙を回避することができず、また選挙で不正ができなくなる。これを選択するとかなり難易度が上がる。選挙の不可避自体はともかく、不正は選挙の難易度が上がる後半になればなるほど「僅差で勝てないときの最後の一手」として有効になってくるので、これはかなり辛いオプションになる。せいぜい30年以内の短い年月でのプレイならアリか?

*「移民反対!」…賃金を支払って任意に召集する場合を除き、移民が入ってこなくなる。これを選択するとかなり難易度が上がる。そもそも島の労働力を島民だけで賄うのが非常に難しいこのゲームにおいて、移民ゼロは究極的にキツいオプションだ。よほど狭いマップで「小さな島の小さな家族」ごっこがしたいなら別だろうが、そうでないなら選択すべきではない。まあ、非常にチャレンジブルではある。

*「反逆者の叫び声」…島の住民が反逆者になりやすい性質を持つ。これを選択すると難易度が少し上昇する。じつはグレさんは、島の住民が反逆者になったところ、見たことないんだよねぇ…というか、反逆者が出そうなほど酷い状況になったら、まず先にアメリカの侵略受けてジ・エンドするからな。イマイチ実感が湧かないオプション。

*「はるか遠く静かな島」…アメリカからの干渉を受け難くなるが、アメリカからの観光客も来なくなる。これを選択すると難易度が少し上昇する。どっちかというと、アメリカから侵略を受けなくなるメリットのほうが大きいように見えるオプション。観光客もまったく来なくなるわけではない(恐らく、「金持ちの観光客」が来なくなる?)ため、本腰入れて観光業で稼ぐのでもなければ問題ないレベル。ちなみにグレさんはいつもコレ一択。

  **  **  **

 続く3つのオプションは、ゲームプレイに多大な影響を及ぼすことになる。実質的な難易度選択なので、慎重に選びたい。

*「政治的安定」…要するに政治の難易度。選挙のみに留まらず、クーデターの発生率、諸外国の干渉などにも関係する。たいていの場合、この難易度を高く設定すると光の速さでアメリカに侵攻されて政権が終息する。

*「経済」…収支に関係する。この難易度を高く設定すると産業が生み出す利益が下がり、支出が多くなる…らしいのだが、実際に計測したわけではないので、どれだけ影響があるのかは不明。ファンタスティックなアクシデントが続出する政治的安定に比べるとたいして実感しにくい項目ではある。ちなみにこの難易度を最低にすると金が使い放題になるが、そのかわりゲームがまったく面白くなくなる。

*「ゲームの長さ」…最大プレイ年数。「10」、「20」、「30」、「40」、「50」、「70」の6つの項目から選択することになる。年数が多いほど難易度は下がる。あまり長くてもダレるので(島のサイズにもよるが)、せいぜい50年、小さい島でサクッとプレイするなら30年くらいが目安か。ちなみにこれは「最終スコアの集計が行なわれる年」であり、プレイ自体は設定した年以降も可能である。が、同じ島をダラダラとプレイし続けるなら早々(さっさ)と次のゲームプレイに移行したほうが楽しいのではないかと思う。

  **  **  **

 さて…ここまででけっこう長くなってしまったので、続きは次回に持ち越しとしよう。
 次は、あなたの分身たる島のリーダー…プレジデンテ(大統領)の設定についてだ。



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