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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2012/07/26 (Thu)17:28


 一生懸命パンツのくいこみを描いたあと、ゲーム画面をもとに描いた設定画を見直したらホットパンツだったことに気がついて泣く泣く修正したそんな昼下がり。
 オブリビオンSSにてミレニアが登場し、ようやく全部のキャラが出揃いました。
 ドレイクの話で顔見せしてから、というのは最初から決まっていたので、とりあえずそこまで話を進めなきゃならんということで、このところドレイクをメインに話を進めてきました。
 これからは気が向いたときに好きなキャラの話をぼちぼち進めていく感じでやっていきたいかなと。

 というか、そろそろ漫画や小説を書きたい欲求がフツフツと沸いてきたので、オブリビオンSSはちょっと休止状態に入るかもしれない。入らないかもしれない。気分屋なのでナントモ。

 とりあえずプロトタイプ・ユニヴァースだけでも構想を練ってある話がかなりあるので、そのへんから徐々に書いていきたいなーと思ってます。
 いちおう取っ掛かりができればすぐに書けそうな話を下に列挙していきます。



*アルファステータス「キラー・チャイルド」
 兄弟子エディが剣術道場を卒業してから2年が過ぎた。優しかったはずのエディが外界で凶行に及び、賞金首になったことを知ったシェルンは齢14にして道場を飛び出し、賞金稼ぎとしてエディを追うことを決意する。賞金稼ぎになるための試験に合格するためシェルンが最初に殺した賞金首は、9歳の少年だった…

*アルファステータス「ブラック・オア・ホワイト」
 兄弟子エディを殺し、はぐれ僧侶のソフィアを仲間に加えてから1年。賞金首を取り逃がし森の中で立ち往生してしまったシェルン達は、若い母娘が暮らす農場で一晩を過ごすことになる。しかし一家の父は昔シェルンが殺した賞金首で…

*アルファステータス「グレイ・メモリー」
 シェルンの師匠「マスター・グレイ」の過去を描く。カイエル帝国に仕える騎士の家系に生まれた彼は、ノースウィンド王国への留学期間を終えた直後に戦乱に巻き込まれる。かつての学友を手にかけ、愛する者を失い、やがて感情を失くしたグレイは殺戮者「北方の黒騎士」として悪名を轟かせることになる。その後も波乱は続き…

*元祖勇者屋本舗「フォーリング・ダウン」
 サーク王国崩落後、新たな仲間とともに勇者屋としての活動を再開したクレイド。酒場で偶然出会った女騎士との出会いをきっかけに、クレイドは自らの過去について話をはじめる。もともと不殺を基本主義とした正義感溢れる少年だったクレイドが、殺人を躊躇わなくなった理由とは。

*勇者屋本舗青年版「ダーケスト・エルス」
 パラレル・ワールドもの。ヘルゲート動乱で未来に飛ばされた後の世界。何者かの罠にはめられてデイビスとイリアを失ったクレイド。仲間を失い傷心のまま、クレイドはヤバイ仕事に次々と手を染めるようになる。そんな彼を見かねたミラは警告ついでに慰めようとするが、そのときすでにクレイドは企業工作員から命を狙われていた。



 あと、スタルカーの小説もそろそろ2話目を書きたいです。デッドシティは当分おあずけということで…いちおう3部作の3話目なんで、ちょっと力を入れて書きたいんですよねー。まだその気にならないので、しばらく保留というカタチで。
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2012/07/21 (Sat)20:23
「あーあ、先生に怒られちゃったなぁ…」



 スキングラードからコロールへと続く街道。
 魔術師ギルドの一員であり魔術大学の会員でもあるミレニアは、錬金術の師匠であるシンデリオンのもとへ手伝いに来たときに、たまたまシンデリオンと謎のアルゴニアンの剣士(=ドレイク)が内密の話をしているところに出くわしてしまい、研究室を追い出されてしまったのだ。
 傷心のまま町を出たところで、ミレニアは魔術大学の使者から「コロールの領主アリアナ・ヴァルガ伯爵夫人へ手紙を渡す」という仕事を頼まれ、そしていま、パトロール中の帝都巡回兵に同伴してもらっているのである。
「たまたま行き先が同じで良かったよ。さもなければ断っていたところだからな」
「えー、まさかぁ。冗談でしょ?」
 馬の上で談笑する2人。しかしまさか、巡回兵が本当に「進行方向が逆」という理由で少女の護衛を断ったことがあるなどとは、ミレニアは露とも思っていない。





「わたしはミレニア・マクドゥーガル、魔術大学からの書簡を届けるため帝都より参りました。このたびの謁見、感謝しております」
「あらまぁ、可愛らしい魔法使いさんだこと。どうか顔を上げて、そんなに卑屈にならなくても結構よ」
「恐れ入ります…」
 コロール城に到着したミレニアは、さっそく伯爵夫人と面会していた。
 うやうやしく手渡された書簡にざっと目を通すと、ヴァルガ夫人は満足したように目を細め、口を開く。
「わかりました。この件については追ってこちらから連絡を差し上げましょう。長旅で疲れたでしょう?客人用の寝室が用意してあるはずですから、今日はそこでゆっくり休んで頂戴な」
「お気遣い、感謝いたします」
 温厚な表情を見せるヴァルガ夫人に、ミレニアは馬鹿に丁寧な態度で答える。
 うう、やっぱり偉い人って苦手だなぁ…妙にプレッシャーがかかるし…などと考えつつ、ミレニアがその場から辞退しようとしたとき、不意に彼女をヴァルガ夫人が呼び止めた。
「ときに貴女、ねえ、ちょっと時間は空いてるかしら?」
「え、あ、はい!?」
 予想していなかった言葉にミレニアは動揺し、つい素っ頓狂な声を上げてしまう。
 周囲にいた相談役や護衛の兵士があからさまにミレニアを睨みつけてきたが、当のヴァルガ夫人だけは何もなかったかのように話を続けた。
「じつは貴女に、折り入って頼みたいことがあるのだけれど。いえ、魔術大学の会員としてではなく一個人としてよ?勿論、身元が保障されているギルド会員だからという前提はあるのだけれど」
「はぁ…」
 ヴァルガ夫人がミレニアに依頼してきたのは、いまは亡き夫ヴァルガ伯爵が描かれた肖像画を盗んだ犯人の捜索だった。
 肖像画はヴァルガ夫人に寝室に飾ってあったもので、城の警備が厳重であったことから内部の人間によるものと断定。いまのところ容疑者は2人にまで絞り込むことができたが、城内の人間では友好感情や欲得、立場の相違による偏見などから冷静に判断できないとヴァルガ夫人は考え、今回は特別に外部の人間を雇って解決に当たらせるという。
「あの肖像画は、いまの私にとって亡き夫そのものなの。たんなる権力誇示のためのシンボルや、ただ金銭的価値のある美術品というだけのものではないわ。お願い、協力してくださらないかしら?」
 そう言うヴァルガ夫人の表情は、悲哀に満ちていて…とてもじゃないが、断れるような雰囲気ではない。というか断ったら十中八九、従者に斬り捨てられるだろう。
 だから護衛の人、そんなに怖い顔で睨まないでくださいってば。
「わかりました。わたしでよければ、伯爵夫人のために全力を尽くしますわ」
 こうべを垂れながら、ミレニアはどこか釈然としない気分のまま、そう口に出していた。





「おや、ずいぶんと可愛らしい探偵さんね。あなたが、伯爵夫人の雇った魔術大学のグリコ?」
「メイジ(Mage=魔術師)です。グリコでもモリナガでもヤクルトでもありません」
 承諾してしまった以上は、きちんと犯人探しをしなければならないだろう。
 ということでミレニアはいま、もっとも有力な容疑者候補の1人である宮廷魔術師のシャネルから事情聴取をしていた。肉体的に優れた種族であるレッドガードにしては珍しい職業だが。
「あの日はたしか…」
 シャネルはミレニアに、肖像画が盗まれた前後の行動をすらすらと口に出していく。アリバイが証明できるかどうかを別にすれば、特に怪しむべき箇所はない。
 別れ際、シャネルは子供の遣いを見守る近所のおばさんのような笑みを浮かべて言った。
「ガンバンナサイネー」





「なんだ、こんな脳味噌まで小さそうなガキを雇ったのか。伯爵夫人もとうとうボケがはじまったか、えぇ?」
「冤罪でもいいからアンタを突き出したくなったわ…」
 事件当日にアリバイが証明できなかった2人のうちの1人、運搬業者のオーグノルフ。昼間だというのにアルコール臭く、その態度は尊大にして傲慢だった。いかにもなオヤジである。
 額に血管を浮き立たせるミレニアを見下すように、オーグノルフは小馬鹿にした口調で罵倒してくる。
「いいぜ、証拠があるってんならいつでも俺を告発しろよ。無理だろうがね…俺は犯人じゃないからな。そして伯爵夫人は冤罪を絶対に許さないだろうよ。さぁ、俺につきまとうのが無駄だとわかったら、とっとと道を空けてくれないか。つまづいて転んじまうだろ」
「ぐぬぬ…!!」





 その後も、関係者から話を聞いていくミレニア。
 アリバイが曖昧で、証拠も見つからないのであれば、ひとまずは動機を調べるのが定石だ。
「オーグノルフはアル中で金遣いが荒く、最近特に金を無心するようになっている。一方、シャネルさんに動機らしいものはないものの、行動に不審な点があるとかないとか」
 顎に手を当てながら、調査に使ったメモを読み返していく。
「2人とも、夜中に城の西塔でコソコソと行動していることがあるんですよね。まず、そのへんから調べてみますか」





「これはオーグノルフが隠れて酒を飲んでたって証拠ですよね」
 ランタンで照らした先に、飲みかけのワインの瓶が置いてある。オークの従者オログ・グロ=ゴースの証言によると、夜中、西塔で隠れて酒を飲んでいたオーグノルフを何度か叱責したことがあったという。
 瓶の口に鼻先を近づけてみると、葡萄とアルコールに混じって、たしかにオーグノルフの口臭が嗅ぎ取れる。



「…これは……?」
 風景画、だろうか?
 ほとんど物置として使われている西塔地下に、巨大な絵画が置かれていた。
「作業スペースが確保されている。この周囲だけ清掃されている…絵が埃をかぶらないように?顔料の発色具合からいって、描かれて間もないもの…?」
 城内に、絵画を隠れた趣味にしている者がいるのだろうか?この作業環境からいって、趣味を公にしているものとは考えにくい。しかし、こんな<なんてことのない絵>を描くのを秘密にしなければならない理由とはなんだろう。

「どれも決め手に欠けるなぁ…」
 ミレニアは悩んだ末、最後の手段に訴えることにした。すなわち、容疑者の部屋の捜索である。もちろん堂々とできるわけはないので、部屋の主がいない間にこっそりと行なうのである。はっきり言って、魔術師のやることではないが…





「うわー、こんなに沢山の酒を隠し持って…タミカの399年モノまである。勿体無いけど…いいや、洗剤混ぜとけ」
 まずはオーグノルフの部屋。
 衛生状態に無頓着な独身男の住まい独特の臭気を放つ部屋の片隅に置いてあるチェストの鍵を外し、オーグノルフのささやかなワイン・コレクションをぶち壊しにしようと企むミレニア。



「これは…絵描き道具、ですよね」
 続いてシャネルの部屋に潜入したミレニアは、書見台に隠すように収納されていた絵画道具一式を見て頭を捻る。



 真夜中。
 ミレニアは<犯人>の部屋にふたたび赴くと、今度は<犯人>としっかり顔を合わせ、そして話を切り出した。
「あなたですね?肖像画を盗んだのは」
「どうして…ばれちゃったのかしらね」
 レッドガードの宮廷魔術師、シャネル。
「オーグノルフに関する調査結果は、あくまで彼がアル中であることを証明するだけのものでしかありませんでした。個人的に残念な結果ですが、彼の不遜な態度については個人的に復讐しましたんで、まぁいいです」
「…?なんだか、よくわからないけど」
「こっちの話です。それにね、美術品の故売って、すごく難しいんですよ。今回のような特別なモノは特に。リスクを承知してまで買い取ろうとするコレクターは限られていますし、そっち方面にコネがあれば、そういう取り引きがあったかどうかはすぐにわかるんです。すくなくとも、チンピラが小遣い稼ぎで手を出せるような商売ではないんですよ。オーグノルフは言うに及ばず」
「そうかい。ふつう、オーグノルフが酒代を工面するために絵画を売り飛ばしたって筋書きで行動するもんだと思ってたからねえ」
「絵画のような一般的な趣味を隠すべきではありませんでしたね。それに、キャンバスに塗られて間もない顔料は独特の臭いがします。絵画とは縁のない環境にあるこの城の人たちは、それとは気づかなかったようですが…変わった香水だとでも思ったんでしょう、あなたからはいつも溶剤の匂いがします。伯爵の肖像画は、クローゼットの裏ですか?」
「正解だよ。鼻がいいんだね」
「それなりに。あともう1つ、オーグノルフよりはあなたのほうがカマかけには弱いと思ったんですよ」
「…なんですって?」
 ミレニアの何気ない一言で、シャネルの顔面が蒼白になる。
「あんた、わたしを騙して…!」
「全部ウソってわけじゃないですけど、じつはあなたが肖像画を盗んだっていう、決定的な証拠は見つからなかったんですよ。どうしますか、ここでわたしを口封じすればシラを切り通せるかもしれません」
「…やめておくわ。なんだかもう、疲れちゃったしね」
 そこまで言って、シャネルはがっくりとうなだれた。



 弱々しく震える肩に手をかけ、ミレニアはそっと尋ねた。
「理由を、聞いてはいけないですか?」
「…わたしは伯爵を心から敬愛していた。だから、あの誰が描いたかもわからない肖像画がずっと気に入らなかったの。伯爵の持つ高潔な魂をまるで表現できていない、上っ面だけを描いたおざなりな絵。だからわたしが手直しをしたかったけど、伯爵夫人は許可を下さらなかった。もう何年も前の話よ」
「あなたの言い分はわかります。でも、伯爵夫人はあの絵を不完全だ、などとは思っていなかったはずですよ。なぜなら伯爵夫人はあの絵を美術品として完成度が高いかどうかではなく、純粋に亡き夫の忘れ形見として大切にしてきたんですから。それはもちろん、たんに捉え方の違いでしかないですけど」
「そうね…きっとそうでしょうね」
「あの。自首、しませんか?」
「えっ?」
 予期せぬミレニアの言葉に、シャネルは思わず顔を上げる。
「個人的な都合とはいえ、あなたの場合は酌量の余地があります。なにより、わたしが告発するよりも罪は軽くしてもらえるでしょう。それに、伯爵夫人の心を傷つけたことに変わりはありませんし…金銭目当てだろうと、個人的な事情だろうと、その一点に関しては公平に裁かれるべきだと思います。理解してくれますか?」
 ミレニアの言葉、そして真っ直ぐに見つめ返してくる視線を受けて、シャネルはゆっくりと頷くと、感情の箍が外れたかのように、その場に伏して泣きはじめた。





「今朝、シャネルが自首してきたわ。貴女も、ご苦労様でした」
 翌日、謁見の間にて。
 若干寝不足気味のミレニアはヴァルガ夫人と対面して早々、その事実を聞かされたのだった。
「彼女に自首を勧めたのは貴女でしょう?たいして縁のない土地で、ここまで親身に考えてくださって、なんとお礼をしたらいいのか」
「そんな、お礼なんて。ところで彼女は…シャネルはどうなるんでしょう?」
「本来なら禁固刑に処するところですが、彼女の感情も理解できます。とはいえ犯罪は犯罪です、処罰せねば民衆に示しがつきません。したがって、シャネルはコロールから永久追放としました」
「そう、ですか…」
 罪状を考えれば、厳しくもなく、甘くもなく…といったところだろうか。
 長年仕えてきた城を追い出されたシャネルは、これからどうするのだろうか。またどこかの城に魔術師として仕えるのか、それとも静かな土地で絵でも描いて過ごすのだろうか。
「あ、そうそう。これ、お返しします」
 ミレニアは思い出したようにそう言うと、ポケットから城内のたいていの鍵を開けられるマスターキーをヴァルガ夫人に手渡した。今回の調査の間だけ、という条件で貸し出してもらったものである。



 報酬としてそれなりの量の金貨を提示したヴァルガ夫人の好意を丁重に断り、城下町に出たミレニアは、友人の母が経営している雑貨店<ノーザングッズ商店>へと顔を出した。



「やっほー、ダーちゃん。お酒飲みに行こうよ」
「あらミレニア、ひさしぶり。どうしたの、羽振りがいいじゃない」
「ちょっと臨時収入があってね」
 アルゴニアンのダー=マの腕を引きながら、ミレニアは金貨や宝石などが詰まったポケットをポンと叩く。鍵束には、コロール城のマスターキーの<複製品>がぶら下がっていた。
 先日、ミレニアがこっそり侵入したのは容疑者の部屋だけではなかった。調査の名目であらゆる場所を探索したとき、金目のものをそれとなく物色していたのだ。それも、すぐには気づかれない場所に置いてあるものばかり。
 思えば、ミレニアの行動や言動は、たんなる魔術師にしては奇妙な点が多く…
「…まさか、わたしが魔術師ギルドと盗賊ギルドの二足の草鞋だなんてこと、想像もしてなかったんだろーなあ」
「なにか言った?」
「ううん、なんにも?」



[ to be continued... ]


2012/07/17 (Tue)14:47


「アレッシア・オッタス曰く、スキングラードはワインとチーズの名産地らしい…と聞けば、それを嗜まずに過ごすわけにはいくまい」
 ユンバカノ絡みのゴタゴタのあと、クロードと別れたドレイクは帝都の西部に位置する都市スキングラードへと向かうことにした。
 ちなみにキャドリュー礼拝堂でネクロマンサーの集団に襲われたときは、クロードと協力してなんとか相手全員を血祭りに上げたのだった。正直、キチガイのあとにキチガイ集団を相手にするとかマジ勘弁してほしいんですけど。
「それにしても、なぁ…」
 ドレイクはタミカワインに舌鼓を打ちながらも、いささか抑揚に欠ける声音でつぶやいた。
「ふたなり姉妹の旅館と聞いて、なんて夢のある話だと思ったんだが…しかもオークじゃないか」
 いまドレイクが滞在しているのは、スキングラードに2箇所存在する宿のうちの1つ「ふたり姉妹の旅館」。断じて染色体XX型ベースに男性器を生やしたドリーム生物とは関係がない。しかもオークだし。

 ふたなりはひとまず置いておくとして、ドレイクがスキングラードに来たのは観光が目的ではない。
 今回もドレイクの恩人であるセンセイから依頼された仕事の関係だ。ユンバカノのときと同様、「どうやら知己の友人が助けを必要としているらしい。できれば協力してやってくれないか」というセンセイたっての依頼なので、ドレイクとしては、断るわけにもいかず…
 とはいえ、ユンバカノに依頼されたアイレイドの彫像探索で予想以上に時間を取られたのは事実だ(しかも、結局はすべてムダになった)。一刻も早く「本来の目的」に取りかかりたいドレイクとしては、今度の仕事はさっさと片付けたい、というのが本心であり本音だった。もっとも、そんな態度を表に出すわけにはいかないが。





「いやーすまないね。遠来の客人があるとわかっていながら、家を掃除するヒマもなくてね」
「お構いなく。それより蔵書の一部を拝見したいのだが…」
 スキングラード南部の聖堂エリアにある、それなりに豪華な邸宅。
 ドレイクはそこの家主であり、センセイの古い友人でもある宗教学者のグラルシルと会っていた。低身長、そして若干の落ち着きのなさは典型的なボズマー(ウッドエルフ)であることを窺わせる。
「好きなものを持っていくといい。なにかジャンルの特定などは?わたしは自分が所持している本の内容はすべて憶えているから、関連資料をすぐにでも揃えられるが」
「オブリビオン…それと、デイドラ・プリンスを崇拝する勢力について」
「よかろう。しかしその、なんだ。アレかね、君もカルトに追われているクチかね?」
「追われている?いや、俺の場合は追っているというか…探し物の手がかりになるかもしれない、ただそれだけの話なんだが。カルト自体には興味はない」
「なるほど、込み入った事情がありそうだな」
「ところでいま、『君も』、『追われている』、そう仰いましたか?」
「ああ、そうだ、そう。そうだとも…じつは君に話したいことが、いや、君にしか話せないことがある」
 神経質そうにあたりを見回しながら(自宅だというのに)、グラルシルは勿体をつけた口調で話しはじめた。
「じつはわたしはいま、命を狙われているんだ」
「それはまた…相手に心当たりは?」
「ある。が、まだ決定的な証拠が掴めていない。なにせ宗教学者などをやっていると、自分でも自覚のないうちに、いろいろと痛い腹を探ってしまうこともあるものさ。難儀なものだな」
「衛兵に通報は?」
「してどうなる?連中の役立たなさは折り紙つきだよ、まったく!『決定的な証拠がないと動くことはできない』、そんなふうに言って、結局は死人が出てから事後処理するしか能がないのさ。それに今回の件は、衛兵の中にも敵のスパイ、ないし密告者、協力者がいるとわたしは睨んでいる」
「厄介な話ですな。それで、俺にできることは?」
「じつは、わたしの命を狙う不届きな輩の名前はもうリストアップしてある。彼、ないし彼女らはここスキングラードにそれなりの地位を持っていて、法的に訴えようとしても揉み消されるのが関の山だ。そして、連中のような大罪人がこれ以上野放しになっているのを黙って見過ごすわけにはいかない」
「つまり、始末しろ、と?」
 半ば冗談めいたドレイクの一言はしかし、グラアシアによってあっさりと肯定されてしまった。
「そうだ。君のような誠実な男にこんなことを頼むのは心苦しいが、わたしもただ蚊帳の外で殺人の代行を眺めるだけじゃない。なにより、わたしの手はもう汚れている…かつて容疑者の素行調査を流浪の冒険者に依頼したことがあったが、あろうことか、その冒険者も敵とグルだった。わたしは自身の命、そして正義を守るため、その冒険者を殺さなければならなかった。いまにして思えば運がよかった…その冒険者は、連中の勢力にあって末端もいいところだったのだからね。しかしこれから君に暗殺を依頼する対象は、間違いなく幹部クラスだ。わたしでは到底太刀打ちできそうにない」
「そこで俺の出番、というわけか。わかりました、引き受けましょう」
 ドレイクがそう言うと、これまでずっと暗かったグラルシルの表情がぱっと明るくなった。
「本当にやってくれるのかい!?これは頼もしい、まさに持つべきものは友、だな!センセイとその偉大な友人に感謝だ!」
 いまにも小躍りしそうな歓喜の表情を浮かべながら、グラルシルはドレイクに暗殺対象の名前が書かれたメモを渡してきた。
 メモを受け取ったドレイクはざっと名前のリストに目を通し…それはほとんど事務的な仕草で…それほど熱心に名前を注視しようとしたわけではなかった。故郷より遠く離れた土地のカルト信者の名前など、自分が知っているはずもないと思っていたからだ。
 しかしメモに書かれた、非常に馴染みのある幾つかの名前を見つけると、ドレイクは心なしか背筋が凍りついたような感覚に陥った。
「…こりゃあ、厄介な事件(ヤマ)になりそうだな」



「『ベルナドット・ペネレス』、シロディールでもっとも著名かつ高級なワイン<タミカ・ブランド>の従業員。『トーティウス・セクティウス』、スキングラードの領主ハシルドア伯爵の知己の友人。『ダヴィデ・スリリー』、タミカに次いでシロディールで有名な<スリリー・ブランド>のワイン製造を手がけるスリリー兄弟の1人。か…」



 グラルシルに渡された暗殺候補者リストを見つめながら、ドレイクは深くため息をついた。
 リストアップされた名前がそこいらのチンピラか、あるいは言い逃れのできない悪党であれば、ドレイクはすぐにでも手討ちにする予定だった。しかしリストに書かれていたのはいずれも町の名士か、そうでなくとも非常に親しまれている人物なのは間違いない。
 かといってグラルシルが嘘をついているとか、私欲でドレイクを利用しようとしているとも考え難かった。間近から観察した限り、あれは詐欺師の目ではない。確かに追い詰められた者のそれだった。
 そこでドレイクは、まず暗殺対象を観察するところからはじめたのだった。
 見知らぬ大陸で殺人を犯すリスクは計り知れず、穏便に済ませられるのならば、それに越したことはない。
「ベルナドットかい?いい娘だよ、よく働くし、気立てはいいしね。彼女がいなければ、ウチのワイン醸造ははかどらないだろうね」
 ひとまず自身の身分や目的をそれとなく隠しながら、ドレイクは暗殺対象の関係者と接触する。
 たったいまドレイクの質問に答えたのは、タミカのもとで働くシャメーラという名の農夫だった。ついでにトーティウス・セクティウスについても尋ねる。
「あの貴族様かい?日中は馬で散歩するのを日課にしているようだなあ。ちょっと身分の高さをハナにかけてて、そりゃあ気に入らないところもあるけど、でも悪人ではないよ」
「そうか…」
 ドレイクは、自分が壁にぶち当たったのを感じていた。
 ベルナドット、そしてスリリーに関しては怪しいところは何一つ見受けられず、人柄も評価されている。まして死なせてしまうと、シロディールのワイン産業に大きな打撃を与えることは間違いない。
 唯一怪しいのがセクティウスだが(貴族がじつはカルトの狂信者、なんていうのはよくある話だ)、いまのところ、それらしい情報はいっさい出てこない。
「参ったね、どうも…」
 そうつぶやき、ドレイクは後頭部を撫でる。
 そのとき、遠くから女傑タミカが猛スピードでドレイクに駆け寄り、対面一発、怒声を響かせた。
「アンタ、うちの羊になにやってんだい!」
「あー、いや、これは…」
 …そういえば、ただ立ちんぼで見張るのも疲れるので、ワイン畑をうろついていた羊に乗って遊んでいたのだった。怒られてもまったく仕方はなかった。

 調査に行き詰まりを感じたドレイクは、すこし視点を変えてみることにした。
 暗殺候補者ではなく、依頼者のグラルシルに関する情報を集めはじめたのである。すると…
「グラルシル?ああ、あの変人?また何かやったの?」
 出るわ。
「悪人じゃないと思うんだけどね。気難しいというか、なんというか…神経質っていうのかな?」
「一日中誰かの後をつけ回しちゃあ、わけのわからんことをブツブツつぶやいてる奴だろ?衛兵はなんだってあんな怪しいやつを放っておくんだ?」
「あんなキチガイ、スキングラードの恥だ!衛兵はとっととあのクソ野郎の首を引っ括っちまうべきだぜ!」
 出るわ、出るわ。
 ちょいとグラルシルの名前を出すと、町の誰もが表情を一変させ、彼に対する罵詈雑言を並べはじめる。これは尋常ではない。
 とはいえ、その評価は「変人だけど、実害はないから放っておこう」というものが大半だった。おそらく、グラルシルがすでに冒険者を1人始末したことなど知る由もないのだろう。
「センセイ…貴方は、なんで俺にこんな無茶振りばっかり押しつけやがるんですかい……?」
 どうやら最悪の事態になりつつあることを朧げながら理解しはじめたドレイクは、遥か遠くブラックマーシュの地にいる恩師の姿を思い浮かべ、泣きそうになるのをぐっと堪えた。



 そういえば、この町にはもう1人センセイの知人がいたな、と思い出し、ドレイクはふたな…もといふたり姉妹の旅館と対になるもう1つの宿、西ウィールド亭へと足を運んだ。
「たしかあいつは、この宿の地下室に住まわせてもらってるはずだったな」
 宿の女将に断りをいれ、地下室へと続く扉を開ける。その瞬間、白煙とともになんともいえない異臭がドレイクの鼻を突いた。
「うわ、くっさ」
「誰かね?」
 地下室の奥から、男の明朗な声が聞こえてくる。まるで異臭なんてないかのように、だがドレイクの背後に控える宿の女将や客人たちは皆、例外なく嫌悪感丸出しの表情をドレイクに向けてくる。
 俺のせいじゃないのに…とひとりごちながら、ドレイクはさっさと扉を閉めて階段を下りていった。若干手狭な室内には魔術師が使うような実験器具が所狭しと並んでおり、あちこちに錬金術用の調合素材が積まれているなか、1人のアルトマー(ハイエルフ)がドレイクに笑顔を向けてきた。



「やあやあ、誰かと思えば珍しい客人じゃないか。いつシロディールに来たんだね?」
「つい最近な。それよりこの臭い、なんなんだ」
「じつは新しいポーションの製造に着手していてね。ニルン草という珍しい素材を使った、その名も<エリクサー>。滋養強壮はもちろん、あらゆる身体能力を向上させ冒険者の活動をサポートしてくれる。試作品があるけど、飲んでみるかい?」
「あー、こりゃどうも。ウッ」
 センセイの知人、錬金術師のシンデリオンに勧められ、ドレイクは小瓶に入った液体を飲み干す。えぐみ、苦味、甘味などがないまぜになって喉を刺激し、あまりのまずさにドレイクは思わず涙を流してしまった。
 客人の反応にたいして興味を示すふうでもなく、シンデリオンはポーション製造の片手間に感想を求めてくる。
「どうだね?身体中に力が漲ってくるようだろう?」
「…まず味をなんとかしたほうがいい。効能はそれからだ」
「そうかね。ジュース屋を開くわけではなし、味など二の次だと思っていたが、君は違う見識を持っているようだな」
「つまり、味を改善する気はないんだな?」
「そういうこと」
 クソ野郎め…という言葉を寸でのところで飲み込み、ドレイクは深呼吸をすると、努めて平静さを保つよう努力した。
 そんなドレイクの葛藤など知る由もなく、シンデリオンが質問してくる。
「ところで、わざわざ僕に会いに来た理由を話してくれるかな?ただ挨拶しに来たわけじゃないだろう、君のことだから」
「悪かったな…じつはセンセイに頼まれて、グラルシルの様子を見に来たんだ。あいつはいまカルトの狂信者に命を狙われてるらしいが、俺が調べたところ、どうにも話が噛み合わなくてな。なにか知ってたら話してほしいんだが」
「グラルシル、か…」
 その名前を聞いたとき、シンデリオンははじめて作業の手を止めた。
 浮世離れした研究オタク…というのが一般的なシンデリオンのイメージだったが、実際は宿に居候している立場を活かし、積極的にウワサ話を仕入れている情報通だった。
 そのことを見込んでドレイクは彼に会いに来たのだが、どうやら当たりだったようだ。
「なぁ、トカゲさん。あのチビには…グラルシルには関わらないほうがいい。神経質で変わり者なのは昔からだったが、最近は明らかに様子がおかしくなっている」
「ほう?」
「妄執…とでも言うのかな。最近のあいつは、町中の全員が自分の敵に見えるんだそうだ。自分以外の連中はみんなグルで、自分を陥れようとしている…そんな話を聞かされたことがある。第一に、キミは、グラルシルの命を狙ってるっていうカルトの具体的な情報を彼から聞いたかね?」
「いや…」
「そうだろうとも。彼の精神は疲弊しきっていて、もう何をやらかすかわからない状況だ。といっても実際に何かをやらかしたわけじゃないから、衛兵が動くことはできない。でも、何かあってからじゃ遅いんだ。ところでキミは、グラルシルから何を頼まれた?」
「その話についてなんだが」
 そう言って、懐にしまってあったグラルシルの暗殺候補者リストを取り出そうとしたとき。



「せんせー、この素材はどこに置けばいいんですかぁ?」
「あの、キミね…いま客人と話してるんだが」
 2人の前に、唐突にエルフの少女が姿を見せた。丸眼鏡をかけた小柄な少女は一瞬キョトンとすると、すぐにドレイクの姿を認め、慌てて態度を取り繕おうとした。
「あっ、えーと、あのー、シンデリオン先生のお知り合いですか?」
「キミね、おーい、ミレニア?とりあえず退席つまり退去あるいは出て行ってくれないかな?僕は彼と大事な話をしているんだ」
「スッ、すすすすすスイマセンッ!」
 少女は力いっぱい頭を下げると、慌てて出て行ってしまった。その直後、「ドカンッ」という強烈な殴打音が鳴り響く。たぶん、焦って走ってそのまま扉に頭をぶつけでもしたのだろう。
 風のようにやってきて嵐のように去っていった少女の立っていた場所を眺めながら、ドレイクがぽつりとつぶやく。
「追い返さなくてもよかったろうに」
「いや、微妙な話の最中だったからね」
「誰なんだ、あの娘。見たところアルトマーっぽいが、どうもシロディールのエルフっぽくないんだよな」
「ミレニア・マクドゥーガルという名だ。知り合った事情はちょいと複雑でね…彼女は魔術大学の会員で、たまに僕の手伝いに来るんだ。本人はアルトマーとインペリアルのハーフだと言っていたが、本当かどうかは知らない」
 そこまで言って、シンデリオンは「フン」と鼻を鳴らした。
「錬金術の腕は悪くないし、魔術の才能もそこそこあるんだが、なにせそそっかしくてね。なんというか、手のかかる小娘だよ…ところでさっき、僕に何か見せようとしていたようだが」
「いや、いいんだ」
 ドレイクはグラルシルの暗殺候補者リストをコートの内側に押し込み、シンデリオンへの返答を適当にはぐらかした。いまここでシンデリオンを危険に巻き込む意味はない、と思い直してのことだった。
 だが…とドレイクは思う。シンデリオンと会い、疑念が確信に変わる。
「やるべきことは、決まったな」
 ドレイクは誰ともなくそうつぶやくと、シンデリオンの地下研究室を後にした。



「それで、まだあの3人を殺していないわけを教えて欲しいんだが」
 グラルシル宅。
 どうやら今日1日のドレイクの行動をそれとなく監視していたらしいグラルシルは、苛立った口調でドレイクに問い詰めてきた。
 それに対し、ドレイクは努めて平静を保ちながらゆっくり言葉を揃えていく。
「1日かけて標的を観察してみたが、不審な素振りは見られなかったんで、暗殺は一旦保留にしておいてもらいたい。それと、アンタを狙う<組織>とやらについて、もうちょっと詳しく教えてほしいんだが」
「なんだって?…ふ、はは、ハハハッ!そういうことか!」
 ドレイクの言葉を聞いたグラルシルは一瞬呆気にとられたかと思うと、次の瞬間には笑い出し、そして叫び声を上げた。
「まさか君まで連中に籠絡されるとはね!いや、そもそも最初から連中の仲間だったのか?ついに本性を現しやがった…このクソッタレのトカゲ野郎め!いいさ、わたしだって自分の身くらいは守れるんだ!」



 そこまで言って、グラルシルはベンチの下から斧を取り出した。それを見たドレイクは驚愕する。
「ちょ、おま、なんだその斧の持ち方!」
「くおぉぉぉのおお、悪党めえぇぇぇぇッッッ!おまえなんぞに、殺されて、たまるかあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 口からあぶくを飛ばしながら、血走った目をくわっと見開き、グラルシルは襲いかかってきた。
「チィィッ!」
 ドレイクは咄嗟に身構えると、抜き討ちでグラルシルの持っていた斧を弾き飛ばした。



「ぐええぇぇぇっ!」
 左手をアカヴィリ刀の柄から離し、グラルシルの首筋に手刀を叩き込む。
 グラルシルは踏み潰されたウシガエルのような悲鳴を上げると、バターンと音を立ててその場に昏倒した。
「…ッ、フゥ…死なせちゃ、いねェか……」
 咄嗟の反応にしては悪くない、ドレイクはそうひとりごちると、その場に尻餅をついた。



「あれでも、俺にとっちゃあ恩師の友人で、宗教学の知識は相当なものだ。どういうキッカケでおかしくなっちまったのかはわからないが、そういう事情だから、あまり手荒に扱わないでくれよ」
 ドレイクの言葉を聞いた衛兵隊長は、静かに頷くと、囚人服に身を包んだグラルシルを引っ張っていった。
 けっきょくドレイクは気絶したグラルシルを、彼の犯罪を証左する数々のメモや日記帳と一緒に衛兵に引き渡したのだった。朝焼けとともに城の牢獄へと連れていかれるグラルシルの後ろ姿を見つめながら、ドレイクは重いため息をついた。
「これはセンセイに報告しづらいな。ユンバカノといい、グラルシルといい、どいつもこいつもどうしてこう、どこで道を誤っちまったのかねェ…」



「許さんぞ、あのトカゲ野郎。許さん、許さん、許さん……!!」



[ to be continued... ]

2012/07/13 (Fri)20:59
「まさかフィギュアーツのなでしこがネット予約限定だったなんて考慮しとらんよ…」



 どうも、悔恨のカタマリと化したグレさんです。
 そういえば最近フツーの日記ぽいのを書いてなかったなーとか思いつつ。まあ基本ヒッキー体質なんで、書くことなんかそうありゃせんのですけどもね。

 なでしこ買い逃した腹いせというわけでもないですが、2期版ドロッセルのフィグマを購入したので軽く紹介。



 ギターで演奏。



 新旧比較。
 1期お嬢様が天真爛漫な少女とすれば、2期お嬢様は色気漂うオネーサンといったところでしょうか(造形が)。
 値段はちょい高目の設定なんですが、価格面を補って有り余るほど造形の出来がゴイスーです。なにより、1期版の稼動範囲の狭さがウソみたいに動きまくります。稼動範囲めっちゃ広いです。フィグマで1番なんじゃないかってくらい。下手するとリボルテックより自由なポージングができますよ。しかも動きにクセがないっていう。浅井パワー炸裂で御座います。
 なにより肘、膝にそれぞれ間接が2箇所設けられてるってのがキいてますね。人間キャラでこのシステムを使うのはちょいと難しいかもしれませんが…1回くらいはやってほしいなあ。実験的に。



  秋
  葉
  流
  !

 あーちなみに1部素材に破損しやすい箇所があるとネットでウワサされてますね。確かに箱出し状態だとちょっと動きがカタい部分がありますが、普段フィギュアとかプラモを扱い慣れてて素材の剛性とか理解してる人なら壊すとかまず有り得ないと私は感じました。
 ハッキリ言って製品としてはまったく問題ないレベルで、これ破損させるってのは「間違いなく扱う人間の不注意」です。
 細かいパーツも結構あるし、そりゃ壊れやすいパーツもあるでしょうよ(そういう製品なんだから)。そういうのは注意して扱うのが普通のはずなのに、無理に力入れて壊したからって「ちょっと力入れたら壊れた!不良品だ!メーカーは即座に対応すべき!」とか火病るのは正直アホとしか。同じ趣味を持つ人間としては恥ずかしいにも程がある。
 つか、メーカーって普段こんなアホばっか相手にしなきゃならんのか大変だな。ただでさえ安価でこのクオリティのフィギュアが手に入るってだけでも感謝すべきなのに、しかもグッスマはそういうアホがぶっ壊したやつも無償交換に応じてるんでしょ?そのうえでネガキャンめいた風評被害をドヤ顔でばら撒いてる輩はホント害悪としか言いようがない、どこの誰とは言わんけども。

 そういや1期版のときも頭部パーツが壊れやすいとか言われてたけど、俺は発売当初からバリバリ動かしたりパーツ交換して遊んでるけど未だにそういうのないな。
 そもそも上記のようなお客様根性全開のユーザーって、本来稼動フィギュアは繊細なオモチャだって理解してんのかね。多少ムチャしても平気なのが当たり前とかネジ飛んだこと考えてねーだろーな。「こっちは金払って買ってんだから、それくらいの配慮はあって然るべき(ドヤァ」とかもう見てらんない。「ちょっと力入れただけで壊れるとか製品として成り立ってない。メーカーは猛省すべきだ」とか得意げにネットに書き込んでるのとか見ると、「猛省すんのはテメーだよ、自分の扱いの悪さを棚に上げるんじゃねえ」と言いたくなる。



 はいはいステマステマ。社員社員。
 ちょっと心が荒んでるかもしれない…本当は創作関連のことも書きたかったんだけど、それは次回に回すとしよう。



 そーいや詰んでたバルドスカイDiveXを最近ようやくプレイしはじめたんですが、なんだかんだでプレイ時間がアッという間に100時間を越えました。Esモードの中毒性が高過ぎる…まだアナザーストーリー半分くらいしかプレイしてないのに。
 地獄モードと究極サバイバルで既存の機体ほぼ全てを使用可能ってのもアツイですね、まあ使える「だけ」なんですが。ちなみにグレさんオススメの機体は影狼のベースになったアイゼン=ヴォルフ。まあベースっつっても影狼は亜紀姉ぇが超絶魔改造してあるんで、2足歩行って以外はほとんど別モノなんですけどね。
 あと意外にアリーナモードがアツイ。たいていのレビューでは「コイン稼ぐための作業、つまらん」と言われてますけど。キャラの特徴を掴んだうえでなるべく高いオッズの機体に賭けるのが定石ですか。オッズの高い雑魚機体でもマッチングによってはけっこう勝てたりするんで(特に遠距離支援型&ガン逃げAI持ち)、そこらへんの駆け引きが面白いですね。
2012/07/11 (Wed)11:28
「なあ、俺の感性が間違ってるからかもしれないから、ハッキリとは言えないんだが…あの王冠って当時流行のデザインだったのかな?」
「見た目に関してとやかく言うのは今更過ぎるぜ、爬虫類の旦那」
「…だよなぁ……」
 クロードに諭されたドレイクは、平時のユンバカノのソフトクリームみたいな髪型を思い浮かべながら、なんともいえない表情でため息をついた。



 ネナラタ遺跡内部。
 アイレイドの王冠をかぶったユンバカノを先頭に、クロードをはじめユンバカノの部下たちがぞろぞろと後をついていく。ドレイクも彼等と行動を共にしながら、緊張のみなぎる面持ちで周囲を警戒していた。
「あいつら、手を出してこないのか…?」
「当たり前だ。主の末裔が帰還したのだからな」
 ドレイクが口にした疑問に、ユンバカノがさも当然であるかのように答えた。
 いま、一行の周囲には武装したスケルトンの集団が待機していた。攻撃の意思を見せるでもなく、ただじっとこちらの様子を窺っている…いや、「見守っている」と言ったほうが正しいのかもしれない。
 いずれにせよ、召喚呪文を介さず存在するアンデッド・モンスターには通常有り得ない挙動を見せるスケルトン軍団に、ドレイクは薄気味の悪さを感じずにはいられなかった。
「なんだか。ねぇ…たしかに敵意はないのかもしれないけど、落ち着かないよ、あたしゃ」
 ユンバカノの私兵である女戦士ウモグも、炎のエンチャントが施されたショートソードを手にそわそわした様子を見せる。
 一方クロードと、ウモグと同じくユンバカノ邸の警備担当だったウシージャは、平然と歩を進めている。もっとも、ユンバカノほど堂々とした態度で悠然と歩いていたわけではなかったが。
 可哀相なのは執事のジョルリングで、恐らくはこういう場所に来たことがなかったのだろう、遺跡に入ってからは終始怯えっぱなしである。



 やがて一行が行き止まりにさしかかったころ、ユンバカノが壁のくぼみに石板をはめこんだ。それこそが、以前ドレイクがマラーダ遺跡で見つけたアノ石板だったのである。
『アヴ・オーリエルィ・タムリエル、デレヴォーイ・アン・アーペン・アラン・ターナバイ…』
 古代アイレイド語によるものと思われる呪文をユンバカノがつぶやくと、石壁が轟音を立てながらせり上がり、一行の目の前に王の間が姿を現した。
「ネナラタよ、アイレイドよ、タムリエルよ!わたしは帰ってきた、帰ってきたぞ!」
 玉座を目の当たりにしたユンバカノは、歓喜の声を上げる。
 まるで自分自身がアイレイドの王になったかのような態度を見せるユンバカノに、他のメンバーは互いの顔を見合わせた。
 怪訝な表情で見守られながらも、なおユンバカノは尊大な態度を崩さない。
「我こそはアイレイド最後の王、ネナラタ王なるぞ!であるからして、王に対しては供物を用意するのが慣例であるのは、そなたらもよく知っておろうな?」
 口調まで変化したユンバカノを、一行は「可哀相なものを見る目」で見つめる。それにしてもこの男、ノリノリである…てなもんである。
 しかしユンバカノの精神が本当に異常をきたしていると知るまでに、そう時間はかからなかった。
 なぜなら、次の瞬間にはユンバカノが執事のジョルリングの心臓を素手でぶち抜いていたからである。



『王に…供物を……』
「そんな、御主人様。これは、いったい…?」
 ジョルリングがか細い悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる。
 そのときはじめて、ドレイクたちはユンバカノの態度が芝居や演技ではないと気がついたのだった。
『アヴ・スーナ・タムリエル、アークタヴォイ・アン・アーペン・アラン・マラブーロ…』
「ユンバカノてめぇ、いったいなにを…ッ!」
 呪文を唱え始めるユンバカノを、わけがわからないながらも止めようとするクロード。
 しかし突如、王の間の四方に配置されていた闇のウェルキンド石が発光をはじめ、玉座の前に立つユンバカノに向けて一斉にエネルギー波を放つ。そのときの衝撃で、クロードは部屋の端へと吹き飛ばされてしまった。



「うおっ、まぶしっ!」
「冗談言ってる場合か!…いや、たいして冗談でもないか。くそっ、いったいなにが起きてやがる!?」
 まるで目の前で落雷が発生したかのような眩しさに、その場にいた全員が怯む。
 ただ1人、ユンバカノを除いて。
『ついに…ついに!復活を遂げることができたぞッ!我こそはネナラタの王なり、愚民どもよ!アレッシアなぞを崇拝する無知蒙昧なる輩どもよ!いまこそ我らが無念、晴らすときなるぞ!』
 <ユンバカノだったもの>…王冠に宿っていた怨念がユンバカノの肉体を乗っ取り、さらにユンバカノの記憶や知識までもを吸収して現世に復活した<ネナラタの王>が、ときの声を上げた。



『同胞たちよ、我が声に応えよ!いまこそ憎き仇敵の子孫どもに復讐するときだ!』
「「「キシィェェエエエエエエ!!」」」
 ユンバカノの声に呼応するかのように、いままで沈黙していたスケルトンの軍団が一斉に襲いかかってくる。
「おいおいおいおい、穏やかじゃねえな!?」
 まさかの事態に、クロードが取り乱しながらも剣を抜く。
 ウシージャとウモグも応戦しはじめるが、なにせ敵の数が多い。それ以上に、1体1体がかなりの強さを秘めている。
『ンフゥハハハハ、この者らはかつて王家直属の近衛兵団だったのだ。貴様らチンピラ傭兵どもにかなうかッ?』
「畜生、好き放題言いやがって…!」
 毒づきながらも1体、また1体とスケルトンの首を刎ね飛ばしていくドレイク。しかし、その表情に余裕はない。
「こいつら、マラーダにいた連中とは格が違う!」
「ぐあっ!?」
 ドレイクが台詞を言い終わらないうちに、スケルトンに囲まれたウシージャが串刺しにされ絶命する。続いて、ウモグもスケルトンの凶刃に倒れた。
「ちっくしょう、長い警備員生活で腕が鈍った、かね…?」
「なんてこった、しっかりしろ、おい!」
 殺された2人の亡骸を見て、ドレイクが叫ぶ。
 あっさりやられはしたが…この2人は決して弱いわけではない。ただ、状況と相手が悪かっただけだ。
 スケルトン・ガーディアン。通常のスケルトンよりも上位の存在であるこのクリーチャーは、汎百の兵士であるなら1対1(サシ)でようやく勝てるか、というところだ。それが集団で襲撃してきたのだから、よほどの手練でなければひとたまりもないだろう。
「ずっと仕えてきた部下への退職金にしちゃ、随分と悪趣味じゃあないか、えぇ!?」
 ユンバカノに向かってそう言ったとき…いや、言おうとしたとき、ドレイクはユンバカノの姿がないことに気がついた。ついでに、クロードの姿も。
「チィッ!」
 群れてくるスケルトン・ガーディアンどもを薙ぎ払いながら、ドレイクは玉座の先へと続く回廊を突っ切る。
 アイレイドの遺跡には例外なく、王族が容易く脱出できるよう細工された抜け道が用意されている。おそらくユンバカノはそこに向かったものと思われた。



「逃げるんじゃねぇ、この野郎!」
『逃げてなどはおらぬ。誘い込んだだけのことよ、この一本道ではな。逃げられんのは貴様のほうだ』
「ぐおあっ!?」
 ドレイクが追いついたのと、ユンバカノがクロードに衝撃波を浴びせかけたのはほぼ同時だった。
「…… …… ……!?」
 外傷1つ負わないまま、一見なにも問題がなさそうに見えるにも関わらず、その場に立ち尽くすクロードの様子を訝しむドレイク。
 しかし次の瞬間、クロードは「ゴポッ」と音を立てて鼻と口から大量の血を吹き出し、昏倒した。
「クッ!」
 ドレイクは顔をしかめ、そのままユンバカノに向かって居合いを仕掛ける。しかしユンバカノはドレイクに指一本触れることなく、掌をかざしただけでドレイクの肉体を宙転させ、壁に叩きつけた。
 ガランと音を立て、アカヴィリ刀が石床に転がる。
「グハッ」
『畜生にしては良い業を持っておるではないか。しかし、それも所詮児戯よ』
 そう言い放つと、ユンバカノは壁にもたれかかって目を白黒させるドレイクの首を掴み、万力のように締め上げる。ユンバカノが腕を持ち上げると、間もなくドレイクの両足が地面から離れた。
「ぐあ、がっ、…グゥ……ッ!」
『首の骨を折られたいか、それともこのまま窒息死がいいかな?それくらいは選ばせてやろう。選ぶ余裕があればな…ムッ!?』
 余裕満面の笑みを浮かべていたユンバカノの表情に、緊張が走る。
 ドレイクの視線が一瞬だけ、ユンバカノの背後に向けられたのだ。いまユンバカノの背後には、衝撃波を喰らって昏倒しているクロードがいる…はずだった。
 たしかにクロードは倒れていた。わずかながらも意識を回復し、見慣れない刃物を手にしている状態ではあったが。ユンバカノは咄嗟にドレイクの首から手を離し、身構える。
『貴様ッ、しぶといやつめ』
「しぶといのが身上でな。こいつはテメーラみたいな半死人に効果てきめんの武器だ、ありがたく頂戴して地獄に落ちやがれ!」
 半ばやけくそ気味にそう吐き捨てると、クロードは手にした武器を渾身の力でユンバカノに投げつける。だがユンバカノはそれを容易く避けた。
『つまらん。口上を述べる前に投げるべきだったな』
「ああ。アンタに当てる目的で投げるんだったらな」
『なんだと!』
 クロードの意図に気づき、ユンバカノは狼狽する。



「シィアアッッッ!」
 凄まじい勢いで投げつけられた白刃の剣を宙で掴み取ったドレイクは、間髪入れずにそれをユンバカノの心臓に突き立てた。
『き、貴ッ様あぁぁぁああああああ!!!』
「時代は変わったんだ。老害は大人しく寝てろ」
『貴様のような奴隷民族如きにィィィィッ…!!我が夢も、ここで潰えるというのか…っ!』
 次第にユンバカノの身体から放たれる禍々しいオーラが消えていき、その瞳から狂気が失せると、ユンバカノは弱々しくその場に伏した。
『こんな…こん、な…これは、悪い、夢、なのか……?』
「そうとも。あの世で先祖に会ったら伝えておいてくれ、今度は良い夢を見ながら眠れ、とな。精神衛生上悪いことばっかり考えてると、今回みたいな碌でもないことが起きる」
『愚物が…』
 最後の最後でネナラタ王としての顔を取り戻したユンバカノは、それだけ言うと、絶命した。



「壮大なタダ働きだったよなぁ、爬虫類の旦那よ」
「まったくだ。いつからアイレイドの亡霊に魅せられてたかは知らんが、こちらとしては大迷惑にもほどがある」



 ユンバカノの死後、王族専用の逃亡路を使ってネナラタ遺跡から脱出したドレイクとクロードは、川を挟んだ向かい側にあるキャドリュー礼拝堂近くの岩陰で休んでいた。
 結局、ユンバカノの呪文を喰らって死にかけていたクロードは応急処置を受けて一命を取り留め、ドレイクは改めて彼のゴキブリ並のしぶとさを認識させられることになったのである。常人なら死んでいてもおかしくないダメージのはずだったのだが、クロードはすでに歩き回れるほど回復していた。
「なんとも後味の悪い決着だったが、ようやく俺はユンバカノから解放されたわけだ…クロードよ、お前はこれからどうするんだ?」
「ん、まぁそうだな。ひとまず傭兵業はお休みにして、アンヴィルあたりに羽を伸ばしに行くとするかな」
「遠いな。そんな金がよくあるな、貯金か?」
「それもある。が、俺様はまだユンバカノから退職金を頂いてないからな」
「?」
 ユンバカノはもう死んだだろう、そう言いかけるドレイクを制し、クロードはまさしくイタズラ坊主そのものといった「わるだくみの笑顔」を見せた。
「なぁ爬虫類の旦那よ。ユンバカノは死に、屋敷の警護も、執事さえいなくなったんだ。そして俺様はユンバカノの屋敷の鍵を持っている」
「うん?…あっ、お前まさか」
「とりあえず俺様は、『ユンバカノの命令で財産の一部を移送する』ことになるだろう。公にはな」
「まったく、なあ…悪いやつだよ、お前」
 金目の物にあまり興味がないドレイクはそれほど熱心にユンバカノの邸宅内を観察していたわけではないが、それでも財産の一部を持ち出しただけで結構な額面になると想像することはできた。
 ドレイクが内心で皮算用をする一方、クロードは背筋を伸ばすと、大きくため息をついた。
「ともあれ、先のことは先のことさ。いまはとりあえず休息を取りたい、あんたも異論はないよな?爬虫類の旦那」
「まったくだ。すっかり陽も傾いたし、今日のところはこの礼拝堂に泊めてもらうか。人を殺した手前、坊さんの世話になるのは気が引けるがな」
 すっくと立ち上がり、足早に礼拝堂に向かうドレイク。取っ手に手をかけ、両開きの大扉を開けると…



 礼拝堂の中から、凄まじい腐臭が溢れ出してきた。
 あちこちに死体が散らばり、なにやら儀式めいた魔方陣やら紋様やらが所狭しと血で書き殴られている。そして2人の前で慌しく動き回る、髑髏のマークが刷られた漆黒のローブを身に纏う男女たち。
 絶句するドレイクとクロードを見た彼等(あるいは、彼女等)は、しばらく硬直したのち、顔色を変えて武器を取り出しはじめた。
 彼等はシロディールでもとりわけ悪質な犯罪者集団…死霊術師<ネクロマンサー>どもだった。彼等は魔術師協会や九大神を奉る教会勢力と敵対している。そのことを証明するかのように、目の前の死体はみな法衣を身につけている。
『クルエンツ、マラックス=マラナ!プラヤナヴィータ!(我々は血に飢えている、異教者を殺せ!皆殺しだ!』
 ネクロマンサー達はカルト間でのみ通じる言葉を口々に叫びながら、2人に襲いかかってきた。
 慌てて臨戦態勢に入るクロードとともに剣を抜きながら、ドレイクは一言、叫んだ。
「結局コレだよ!」



[ to be continued... ]
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