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2013/12/29 (Sun)15:31
どうも、グレアムです。
このところMAXPAYNE2のMODコミュニティの活気が再燃しており、過去の進捗報告から長らく音沙汰のなかったMODが公開されたり、新たなMODの製作がアナウンスされたりとファンにとっては思わぬサプライズが続いているわけですが、今回はその中でも注目度の高かった「Vampire Slayer 2.0_beta」のミニレビューなどをしたいと思います。
本MODはアメコミチックな新キャラクターと新MAPの追加がメインで、武器もすべてオリジナルのものに置き替わっている。またオリジナルキャラクターには専用のアクションが用意されており、シュートドッジ等のモーションも派手なものになっている。
厨二病全開のデザインやアクションはいかにもすぎて時に失笑が漏れたりもするのだが、それでもここまでのモノを恥ずかし気もなく作って出せるというのは寧ろ賞賛に値すると思う。黒、ロングコート、大剣、カタナ、二挺拳銃、回転、メタルサウンド、特別な力…厨二(笑)と揶揄されるようになって久しい要素の濃縮物、でも男のコって本質的にこういうのが好きなんだよな。
登場キャラクター1、Slayer。Special Movesは背負った大剣による攻撃。剣の種類に幾つかバリエーションがある(別キャラ扱い)。
登場キャラクター2、Steel Samurai。Special Movesは左腕に装着したカタナによる攻撃。デザインがクッソださくて初見で愕然としたが、アクションがいちいちカッコ良いので帳消しに。動かして初めて良さがわかるキャラ。
登場キャラクター3、Dark Wizard。Special Movesは黒魔術。もっとも派手なSpecial Movesの持ち主で、隙は大きいものの性能は高い。魔法による攻撃はMAXPAYNE2では新鮮。
登場キャラクター4、Blade。Special Movesは剣による攻撃と、カポエラによる格闘術の二種類(別キャラ扱い)。ご存知Marvel Univerceのキャラクター、そこいらの版権ゲームより外観の再現度が高い。
オリジナル・ストーリーはいまのところ同梱のテキストとムービー(mkv形式)で補完されているが、これ自体は特に面白味のあるものではない。新MAPには幾つかカットシーンが盛り込まれているものの、会話等はなし。ただしアクションには力が入っており、SlayerとSteel Samuraiの剣戟シーンは一見の価値あり。
ゲームプレイに関してだが、どうも本編でプレイすることを想定していないのか、カットシーンが正常に処理されず先に進めない箇所が幾つか存在する。また新MAPでもトリガーかクリア条件の設定ミスかはわからないが、途中で進行不能になるものが多い(ひょっとしたらまだ未完成なのかもしれない)。
新MAPはどれもバランスが厳し目に設定されている。MAXPAYNE2の攻略は基本的に敵の出現位置を憶えて先手を打つのが定石となるが、本MODでは敵が出現と同時にこちらを認識して攻撃を仕掛けてくるパターンが多いため、ちょっとした運ゲーの様相を呈している。ダメージバランスはバニラ準拠なので銃火器を持った敵相手だと瞬殺されることも多く、ちょっとゲームとして楽しく遊べるレベルに達していない。
バレットタイムの時間がかなり長く設定されており、回復時間も早いため、これを常時多用して進め、ということなのかもしれない。
武器はどれも出来が良く、使っていて楽しいもの揃いだ。
もっとも全体的にアッパー調整が施されているのが仇となり、かえって難易度を引き上げる結果になってしまっている部分もある。
出血まわりの演出が出色の出来となっているのも見逃せない。
出血エフェクトが派手になっているのもそうだし、血糊のデカールがかなりリアルで良い。このへんはゴア演出を過剰にする系統のアドオンでも上手に処理できていないケースが多く、たいていは血糊が不自然だったり、過剰に派手にし過ぎて首を捻らされることが多いので、とても感心してしまった。
さて本MOD最大の特徴であるSpecial Movesだが、現状ではほとんど実用性がない。
まず本編ではインベントリに追加されないのでそもそも使用できず、また新MAPでも隙が多くクローズド・レンジ専用の剣術が活かせる場面はほぼ皆無。モーションや演出が素晴らしい出来なだけに、これは勿体無い。
ちなみに初期状態でSpecial Movesが選択されていると正常に使用できないので、その場合は一度別の武器に持ち替えてから再度Special Movesを装備すること。
Special Movesはシュートドッジに対応しており、方向キーとの組み合わせで八種類の攻撃を繰り出すことができる。
キャラクターや武器の完成度は非常に高いものの、肝心の新マップのレベルデザインが調整不足で遊びにくいのが難点。細かい不具合も存在し、また本編を遊ぶのに若干の支障があるのも残念だが、これはベータ版ということで今後の改善に期待か。
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