主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2015/03/31 (Tue)20:56
どうも、グレアムです。Hotline Miami2に登場するThe Fansの一人、ドッジのつもりが追い討ち暴発して背後から撲殺されるCoreyさんのイラストを描きました。いちおうHPに申し訳程度のカラー版を掲載しましたので、そのついでにモノクロ版もこっちに上げるといういつものスタイル。
⇒<< なんとなくマイアミっぽい色にしておけばいいよね >>
他のキャラに比べてあまり喋ってる印象ないんで勝手にクール属性付与しましたがたぶん間違ってると思うので参考にはしないでください。
このゲームでこういうイラスト描く人はいないと思うんで先にやっちゃえ的思考で描きました。相変わらず発想が下衆いですが仕様です。マスクの下は美少女なんていかにも自分に都合の良い妄想ばかりするオタク的指向でありきたりすぎるというかなんというかどうしようもない感じですが、いいんだよ俺はこういうのが好きなんだから!
ファッションに関してはゲーム中の小さいドットしか参考にするものがないという現状なのでかなり勝手にやってます。改めてゲームやり直したら膝パッドみたいなのつけてるな…失敗した。
カタナ要素はデジコミ版から。といっても今回描いたのは日本刀ではなく、ロブ・クリスウェルというカスタムナイフメーカーが製作した刀っぽい何かなんですが。A2工具鋼製で斬れ味は抜群らしいです。ギャングに毛が生えたような零細ヴィジランテ的にはこういうのの方が似合うと思ったんですが、当時これが存在してたかどうかは…うん。
あと下乳が描きたかった。
シナリオに関しては賛否両論というか、どっちかっていうと否のほうが多い気がする現状ですが、個人的には前作よりも評価してます。
これは完全に個人的な好みの問題で、俺はゲームにメタ的思考や内省的なテーマを持ち込まれるのが好きではないので、一定のテーマや問題提起を盛り込みつつ「架空の歴史を歩んだ世界」という舞台を用意することでエンターテイメントとして完結した本作を評価したいわけです。
オチに関しては、ああいう無常さというかドライな描写はカタストロフの存在が倫理観の根幹としてある西欧人らしいなと思わなくもない。方舟に乗れない人間のほうが圧倒的大多数であって、選ばれた人間の話ではなく、「あれこれ悩みや葛藤を抱えつつ、そんなこととはまったく無関係に銃弾一発でくたばってしまう」普通の人間を描いたらああなるよな、というか。
あくまで決着を「つけてしまった」のは、Dennaton Gamesの二人がHotline Miamiというブランド名に縛りつけられたくなかったのでは、と個人的に邪推する。
アーティストのDennis Wedinについては海外のサイトを調べてもあまり情報が出ないため語れることは少ないが、プログラマーのCactus(Jonatan Söderström)はフリーゲーム出身の多作家として知られており、Hotline Miamiがヒットするまでは野心的な作品を短時間で制作しリリースするスタイルを取ってきた。
それはCactusが元来飽きっぽい性分であり、常に新しいものを作り続けるクリエイター的姿勢を持っていたからに他ならない。そういった意味で、彼の来歴やスタイルはMinecraftで一躍有名になったMojangのNotch(Markus Persson)と被る部分が多い。
Notchはモンスター化したMinecraftに関してかなりネガティヴなコメントを過去に発しており、自ら創設したMojangを退社する際に「もしまた自分の製作したゲームがヒットしそうになったら直ちに破棄する」と言うまでになっている。
あくまでビッグタイトルのシンボルではなく一個人のゲーム製作者としてユーザーとの関わりを持ちたい、とする彼の姿は、同様にインディーゲーム畑のCactusにとっても他人事ではないはずだ。
もちろんCactusが一連の出来事を知らない可能性はあるが、だとしても、成功者のモデルケースとして同様の出来事が自分の身に降りかかるリスクについては考えていたはずだ。
その対策として用意したのが、「2がヒットしようと酷評されようと、いずれにせよHotline Miamiのストーリーはここで終わらせる」という結末だったのではないかと思う。
そう考えれば、最後の虹色ワンダーランドステージは製作者である自分たちを喰い殺しかねないユーザー(自分の好みを口に出すことしか考えないお客様思考のユーザーの罵詈雑言ってどの国のフォーラム見てもすごいもんだぜ、マジで)を獣に見立て、自らの身を守るために彼らを殺し、最後は栄光の道=虹の架け橋を渡ろうとして転落死する若頭を自分たち製作者の姿として自虐的に描いた…と解釈できないこともない。
いや与太だけどね、これは。信用するなよ!
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