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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2014/09/03 (Wed)08:31

「そろそろ本当にシェイディンハルに戻らないと…」
 ビエナ・アメリオンの一件を無事に処理し、戦士ギルド・レーヤウィン支部長のブロドラスから報酬を受け取ったちびのノルドは、いままさにレーヤウィンを発とうとしているところだった。
 馬車の手配や移動にかかる時間、必要になる携帯食料の用意といった算段を頭の中で組み立てていたとき、不意に彼女を呼び止める声が飛び込んでくる。



「そ、そこの君っ!」
「…は、はい、わたしですか?」
 雨の中を猛然と走ってくるローブ姿のカジート、魔術師ギルドの者だろうか?
 ちびのノルドに追いつき、膝に手を置き肩で息をしながら、カジート…魔術師ギルドの一員サ=ドラッサが話をはじめた。
「君、戦士ギルドの人だよね?ちょっと前に、あちこちで仕事の斡旋先を探して回っていた」
「そうですけど…」
「じつは、君に頼みたい仕事があるんだ」
 その言葉を聞いたとき、ちびのノルドは「なんだか嫌な予感がする」と直感する。サ=ドラッサの必死な様子は、あからさまに面倒事の臭いがするのだ。
「あの、わたし、そろそろ所属の支部に戻らなければならないので…仕事の依頼であれば、この街のギルドの人に頼んでください、申し訳ないですけど」
「いや、君じゃなきゃ駄目なんだ。この街の戦士ギルドにノルドはいないし、それに、仕事に関しては君が特に優秀だと聞いた。是非君に頼みたい…相応の報酬は支払う」
 ノルド?
 戦士として優秀かどうかはさておき、ちびのノルドはカジートの口から自らの種族の名を聞いたとき、マスクの下で眉をひそめた。
 種族的には異端な体躯、そして同族から虐げられてきた経験から、ちびのノルドは自分がノルドであることを誇りに思ったことなどなかった。だからこそ、仕事の要件に「ノルドであること」が含まれているらしいことにいささか複雑な感情を抱いてしまう。
 そんなちびのノルドの心情など気づくはずもなく、サ=ドラッサは話を進める。



「じつは先日、アルゴニアンの戦士にとある仕事を依頼したのだが…あるものを渡し忘れてしまったんだ。彼が赴いたのは特殊な寒冷地で、おそらく耐寒用の装備がないと長くは保たないだろう」
「寒冷地…ああ、ノルドが必要っていうのは、そういう理由ですか?寒さに強いからっていう」
「その通り、このポーション…僕が自作した、フロストウォードの媚薬という代物だが…これは寒冷地において肉体のコンディションを優れたコンディションのまま保ってくれるものだが、生憎、一人用しか用意していない。つまり、これを配達する人員はポーションに頼らなくても、できるだけ長期間寒冷地で行動できる者でなければならないんだ」
「その、アルゴニアンの戦士さんが向かった場所って…危険なところなんですか?」
「ああ危険だ、かつて幾人もの冒険者たちが挑んでは帰ってこなかった魔窟…だからこそ、優秀な戦士でなければ、このポーションの配達を任せることができないんだ」
 ほら、やっぱり面倒な依頼だ…そう思いながらも、一方でちびのノルドはこの仕事がかなり魅力的なものであるようにも感じていた。
 たんに金銭的な話だけではない。
 もとよりレーヤウィンはブラックウッド商会が幅をきかせ、戦士ギルドにはほとんど仕事がない状況だった。そこでこの困難な任務をやり遂げ、魔術師ギルドとコネを作っておけば、その功績はかなり評価されるに違いない。
 所謂大きなビジネル・チャンス、さんざん帰郷が長引いたことを勘定に入れても、バーズ・グロ=カシュだって文句を言ったりはしないはずだ。
「わかりました。その仕事、この戦士ギルド会員であるアリシア・ストーンウェルが責任をもって引き受けます」
「ありがたい!事態は急を要する、いますぐにでも現地へ向かってほしい」
 足代を含む報酬の半額を前払いで受け取ったちびのノルドは、本来シェイディンハルへ向かうために手配していた馬車に飛び乗ると、行き先の変更と追加料金の支払いを御者に告げ、レーヤウィンを発った。

  **  **  **  **



 馬車を走らせ向かった先は、ハートランド北部。ジェラル山地に近い「炎凍の洞窟」と呼ばれる場所だった。
「間に合うといいんですが…」
 アルゴニアンの戦士との出立時期の誤差は一日、そのことを知っていたちびのノルドはかなり予定を切り詰めて最速でこの場所まで移動してきたのだ。
 なるべく、アルゴニアンの戦士がゆっくりこの場所まで移動してくれたなら良いのだが。
 たとえ急いでこの場所に来ていたとしても、ほとんど強行軍のような形でやって来たちびのノルドよりは確実にペースは遅かったはずだが、それで一日という時間差が埋まったかどうかは判断が難しいところだ。



「これは…」
 洞窟の中に入ると、そこには絶命した野生動物の死体がそこかしこに転がっていた。
 傷口を見るに、動物たちはどれも鋭利な刃物による一撃で屠られている。いずれも見事な手際だ。
「まだ死体が温かい…血も固まってない…これ、ついさっきなんだ」
 間違いない、自分が探しているアルゴニアンの戦士はさっきここを通ったばかりだ!
 そう確信したちびのノルドは、松明を手に洞窟を奥へ、奥へと進んでいく。
 アルゴニアンの戦士がサ=ドラッサに依頼されたのは、かつてジェラル地方にある一領地を治めていた騎士ガリダンの遺したアーティファクトの回収。
 干ばつに見舞われた領地を救うため、無限に水を生成し続ける水差しを求めてこの地にやって来たガリダンの伝説は戦士にとって有名な逸話だ(ギルドと縁のない戦士でもたいていは知っている)。
 水差しを守護する魔神との一騎打ちに敗れ、死の直前にガリダンの流した涙が女神マーラの祝福を受け、強大な魔力を秘めたアーティファクトとしてかの地に遺されているという。サ=ドラッサはその、ガリダンの涙と呼ばれるアーティファクトの回収を流浪のアルゴニアンの戦士に依頼したというのだ。
「まさか、こんな形で自分があの伝説に関わることになるなんて…」
 やがて白銀の扉の前に到着したちびのノルドは、かつて魔術結界によって守られていた扉にそっと手を触れる。
『扉の結界を解くアイテムは彼に渡してあるから、もし彼が先行しているなら、君もそのまま侵入できるはずだ』
 サ=ドラッサの言葉を思い出し、ちびのノルドは扉を開け放つ。
 扉の先に広がっていたのは、一面雪に覆われた幻想的な光景だった。
 話に聞いていたように相当な寒さだったが、かつてスカイリムで活動していたちびのノルドにとってはさほど苦になるものではなかった。とはいえこの地の寒さはスカイリムのものともまた違う、どこか異質なものではあったが。
「さて、アルゴニアンの戦士さんを探さないと」
 わずかな異変も見逃さないよう感覚を研ぎ澄まし、しばらく周囲を捜索するちびのノルド。



「ぐ、ほっ…」
『他愛もない、劣等種め。握り潰してくれよう』
 やがて、ちびのノルドはこの地に君臨する魔神…炎凍のアトロナック、グレイド・ウォーデンの手によって捕らえられたアルゴニアンの戦士の姿を目撃した。
 どうやら間に合ったようだが、このままでは危険だった。
 いますぐに行動を起こさなければ!
 そう直感したちびのノルドは、いまにもアルゴニアンの戦士を握り潰そうとするグレイド・ウォーデンに向かって全力でダッシュすると、地面を蹴り、天高く飛び上がった!



「イヤァーーーッッッ!」
 グガギンッ!
 アルゴニアンの戦士を拘束していた巨大な拳に向かって、ちびのノルドは強烈な蹴りを浴びせる!
 鋼鉄をも砕く一撃に耐え切れず、グレイド・ウォーデンはアルゴニアンの戦士…ドレイクを掴む手を放す。
 宙空に放り出され、地面に叩きつけられたドレイクは荒い息をつきながら、いま起きたことを正確に把握しようとしていた。
「い、一体…」
「間に合ってよかった」
 地面に着地すると同時にグレイド・ウォーデンから距離を取りつつ、ちびのノルドはドレイクの無事を確認し安堵のため息をつく。
「…!?おまえは」
 一方で、ちびのノルドの姿を見たドレイクは驚いたような表情を見せた。
 あれ、顔見知りだったっけ?
 アルゴニアンに知人はいないので、それらしいのがいればすぐに思い出せるはずだが…そんなことを考えながら、ちびのノルドはサ=ドラッサの依頼を思い出し、ポーションをドレイクに投げ渡した。
「戦士さん、これを!」
「これは?」
「寒さに効くポーションだそうです。わたし、レーヤウィンで魔術師のカジートさんに頼まれたんですよ、これをあなたに届けるために」
「カジート…サ=ドラッサか!」
 表情を明るくするドレイク、なるほど依頼対象に間違いなさそうだ…ふつう、アルゴニアンとカジートは仲が悪い。というか、カジートを好く者など滅多にいないのだが。
 そんなことを考えながら、ちびのノルドはまず第一目標を達成したことを確信した。
 残る問題はガリダンの涙の回収と、目前の魔神への対処だ。
 自分の受けた仕事はポーションの配達だけなので、魔神やガリダンの涙は放っておいてもいいのだが、おそらくドレイクがガリダンの涙を持ち帰れなければ依頼主の心象は最悪なものになるだろう。後金を貰えなくなる可能性もある。
 いちおう戦士ギルドの信頼にも関わるし、ここはドレイクと共闘して目前の脅威を排除し、一緒に依頼主のもとへ帰るのが最善だろう…そう判断すると、ちびのノルドはふたたび拳を握り固めた。
『おのれ小癪な、小娘!』
「シロディールではどうか知らないですけど、本場ノルドの寒さへの耐性を甘く見ないほうがいいですよ」
 ビュン、巨大な拳を振り回すグレイド・ウォーデンに、軽い身のこなしを披露し翻弄するちびのノルド。
 なるほどたしかに、この冷気はシロディールの人間には辛いものだろう。しかし、一年を通して雪に閉ざされた大地で生きてきたちびのノルドにとっては、この程度ではさほどの障害足り得なかった。
『抜かすか、ワシに向かって…このこわっぱが!』
 猛り狂うグレイド・ウォーデンの拳をかわし、ちびのノルドは鋼鉄をも砕く一撃を繰り出す。
 ガシ、ガギ、ガキンッ!
 派手な破砕音を響かせ、グレイド・ウォーデンのボディが氷の粒子を散らせながら擦り減っていく。
 …このまま、いける!
 そう確信したちびのノルドはしかし、その油断が命取りになったことを数瞬後に思い知らされた。



 ドガッ!
「うわっ!?」
『小娘、ここまでだ!』
 あと一撃、もう一撃…そう考えながら拳の乱打を浴びせていたちびのノルドは、咄嗟に放たれた素早いパンチを避けきれず、直撃を受け吹っ飛ばされてしまう。
『いまとどめを刺してやる!』
 ドサッ、雪の上に倒れたちびのノルドを覆うようにグレイド・ウォーデンが両掌をかざし、ちいさなボディを叩き潰さんとオーバーアクションで振りかぶる。
 避けなきゃ…そう思いながらちびのノルドが、ふと視線をグレイド・ウォーデンの背後に向けたとき。
 どうやらちびのノルドから渡されたポーションを飲み干したらしいドレイクが、いままさにカタナを抜き放とうとしていた。



 ズドシャアァァアアアアッッッ!!
「……え…?」
 ちびのノルドが全力で殴ってさえ表面を削ることしかできなかったグレイド・ウォーデンのボディを、たったのカタナの一振りで粉砕するドレイク。
「醒走奇梓薙陀一刀流奥技、砕牙・弐式」
 なにやらつぶやきながらカタナを鞘に戻すドレイク、その技を目の当たりにしたちびのノルドはただ呆気に取られるしかなかった。
 あれは…カタナを振る瞬間、筋肉を痙攣させ刀身を微細振動することによって共鳴作用でグレイド・ウォーデンの鋼鉄よりなお固い氷の身体を破壊したのだ。
 ただの力ではない、カタナの切れ味によるものでもない。武器に頼っているわけではない、腕力だけに頼っているのでもない。
 あれはどういう剣技だろう…シロディールではおよそお目にかかれない、いやスカイリムでもついぞ目にしたことのなかった異端の剣技に興味を惹かれながら、未だ粉砕されたグレイド・ウォーデンの細氷舞うなかでちびのノルドは口を開いた。
「いやー、すごいですね…いまの技」
「お嬢ちゃん、怪我は平気なのか?」
「ええ、幸いヤバイところにはもらわなかったので」
「それは良かっ…!?」
 安堵の息をつきかけたところで、ドレイクが急に視線を逸らす。
 なんだろう、なにか変わったところがあるだろうか?
 そんなことを思いながらドレイクを観察するうち、ちびのノルドは彼と以前会ったことがあることを思い出した。そうだ、たしか帝国軍からの依頼でアイレイド遺跡…ヴィルバーリンといったか…そこを根城にしている盗賊団の壊滅に向かったとき、なんの因果かちょっとした争いに発展したのだった。
「いったいどうし…あ、あなた!いつか古代遺跡で会った剣士のひと!?」
 先刻からのドレイクのいささか不審な挙動にようやく納得がいったちびのノルドだったが、それでもドレイクは一向にこちらを振り向こうとしない。
 まさか、あのときのことを後悔しているわけでもないだろうが、いったい何事だというのだろうか。



「どうしたんですか?」
 その場から立ち上がり、身体に纏わりついた雪をぽんぽんと払ってからドレイクに近づくちびのノルド。
「なに、ぼーっとしてるんです?ひょっとして具合でも悪いんですか?怪我をしたとか…」
 もしや、自分が到着する前に追った傷でもあるのか?あるいはポーションの効き目が切れたとか。
 どうも調子が良くなさそうに見えるドレイクを観察しようと、ちびのノルドは身体を密着させる。これでもずっと傭兵稼業で食ってきたのだ、応急処置などはお手の物である。
 しかし、ポン、ドレイクはちびのノルドの肩に手を置くと、努めて平静を装うふうに声を低く落としながら、搾り出すように言った。
「いいか、ちょっと聞いてくれ」
「なんです?」
「いまから俺がなにを言おうと、決して動揺するな。いいな?」
「動揺なんかしませんよ、いったいどうしたっていうんです?」
「おまえ、ケツ丸出しだぞ」
「…… …… …… ……」
 ドレイクの一言で、ちびのノルドはピタリと動きを止める。
 …そういえばさっきから、やけに下半身がスースーするような気がしていたが。
 ひょっとしてグレイド・ウォーデンから受けた攻撃による衝撃で、下半身のプロテクターが破壊されたのか?そして、ドレイクはさっきからずっとそれに気がついていた?
 視線を下に向けたちびのノルドは、やがて女の子が出してはいけない叫び声を上げ、顔を真っ赤にして暴れた。
「あ、ゎ…ゎぁあぎゃぎゃぎぐがぎゃぐゃげぎゃぎゃぎゃ!!!!」
「うわっ!?おい暴れるなこの筋肉娘!」
「見たんですね?見たんですね!?」
「見てない見てない見てない!見てねェよ!」
 ちびのノルドが平静を取り戻すのには、多少の時間を要した。

  **  **  **  **



「無事に帰ってきてくれて何よりだ、しかし…君たちにそういう倒錯した性癖があるとは知らなかったよ」
「うるせぇシバくぞこの野郎」
 魔術師ギルド・レーヤウィン支部、サ=ドラッサのオフィスにて。
 ドレイクのズボンを履いたちびのノルドと、哀しい目つきでブリーフ姿を晒しているドレイクを前に、サ=ドラッサは驚きの声を上げていた。
「ガリダンの涙を持って来てくれたのは嬉しいけど、そんな姿を見たら君のご両親も涙を流してしまうよ」
「息子のために流した涙にマーラ様がくそったれの加護を授けてくれりゃあいいよな、畜生め。おっと失礼、不信心な発言だった。でもな、この格好でハートランドからレーヤウィンまで移動するのは大層な拷問だったぞ」
「女の子を下半身丸出しのまま連れ歩くよりましだと思いません?」
「…テメェのつるつるの股なんか見たって、誰も欲情しねえよ」
「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!見たんじゃないですか!見でだんじゃないでずがっっっ!」
 ドレイクの失言を耳にしたちびのノルドが、ドレイクの膝をガシガシと殴り続ける。
「痛ぇ痛え痛ぇ痛ぇ!」
「剃ってるだけですから!剃ってるだけですから!」
「あの…ここ、いちおう公共施設だから、あまり騒がないでほしいんだけど…」
 狭い空間のなかで暴れる二人に向かって、サ=ドラッサがばつが悪そうにつぶやく。
 周囲のギルド会員たちの視線に気がつくと、ちびのノルドとドレイクは誤魔化すように咳払いをした。
「と、ともかくっ!これからもどうか、戦士ギルドを贔屓にしてくださいねってことで!」
 ピッ、人差し指を突きつけながら、ちびのノルドがセールストークをぶちまける。といっても今回の依頼は魔術師ギルドとは無関係な個人の依頼だったのだが、ちびのノルドは知る由もなく。
 そんなことを思ってか、サ=ドラッサは苦笑しながら返答した。
「商魂たくましいね、しかし君のおかげで助かったのも事実だ」
「わざわざ戦士を雇って魔道具を届けてくれるとはな。あのポーションは効いたぜ、口にした途端、全身に力が漲ってきたからな」
 素早い対応でピンチを救ってくれたサ=ドラッサに、ドレイクが感心したようにつぶやく。
 しかし、それに対する反応は驚愕だった。
「…飲んだのかい?」
「え?」
「あれ、塗布用の薬剤なんだけど…少なくとも、ヒューマンが飲んだら身体に負荷がかかりすぎて、最悪死ぬ危険もある薬だよ?」
「おいおいおいおい!」
「でもまあ後を引くような代物じゃないし、ここまで無事なら悪影響も残っていないだろう。サンプルとしては特殊すぎて参考にならないけど…アルゴニアンの特性か…それとも特異体質?まあ、早めに尿を排出しておいたほうがいいと忠告しておくよ。まだならね」
「ハートランドからここまで小便せずに移動したら膀胱が保たねぇよ」
「そりゃそうだ」
 そこまで言ったとき…ズドン!
 遠くから爆発音が響き、地鳴りとともに建物全体が揺れた。
 いったい何が起きたのかと訝る三人の耳に、建物の外で叫ぶ声が聞こえる。
『爆発だ!元帝国軍総司令官のアダムス・フィリダが襲撃された!』
「なんだ?」
「そういえば、帝都のお偉いさん…もう引退したらしいけど…この街にある別荘で隠居生活送ってるって聞いたな。いつも護衛を引き連れてて目立つし、新聞にも書いてあったから有名だったけど」
「へー」
 おそらくは深刻な事態が発生したのだろうが、蚊帳の外にいる三人はどこか他人事のように言葉を交わす。
 その後一人の暗殺者が教会の尖塔から身を投げ込まれることになるが、ちびのノルドがそのことを知る機会はなかった。






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