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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2015/03/17 (Tue)01:02


「へへっ、ゲッコーを掃除してくれてありがとうよ。これで心置きなく宝探しができる…あんたを始末したあとでな!」
「あ、そう」
 ドガッ!
 拳銃を抜きかかるバートン・ソーンに、ブレンダは躊躇なしのショットガンの一撃を喰らわせる。
 血を噴きながら崖下へ落ちていく男の姿を見守りながら、ブレンダはどこか安心したようにつぶやいた。
「あの町でずいぶん親切にしてもらったから、勘違いしそうになっちゃったけど…ここも、ウェイストランドなのよね」
 娘がゲッコーの群れに掴まってしまった、と言ってブレンダに助力を請うた男の死体を、彼女はただブルーの冷たい瞳で見下ろしていた。



 グッドスプリングスを発ったブレンダはキャリア・シックスの手掛かりを探すため一路プリムへと向かっていた。
「道を外れるとクリッターが出るから、街路から離れるなとサニー・スマイルズは言ってたけど…これ、どっちがマシだったのかなぁ…?」


 瓦礫の上に積まれた渡し板の上で伏射の姿勢をとったブレンダは、高精度ライフルのスコープ越しに街路を挟んだ向かいのキャンプを観察した。


「あいつらは確か、パウダーギャング…町にコッブが連れてきた連中が全部じゃないことはわかってたけど、この辺は完全に奴らのテリトリーってわけね」
 街路沿いを見渡すと、あちこちにNCRの刑務所職員の格好をした男たちが徘徊している。
 もちろん本物の刑務所職員が荒野をパトロールして回っているのではない。連中は刑務所職員を殺し装備を奪い、刑務所を拠点として活動する元収監者のギャングたちだ。
「ゲッコーに噛まれるのとどっちがマシかって話だけど、あたしは連中の恨みを買ってるし、安全に先へ進むことはできないか」
 とはいうものの、ライフルや拳銃で武装した連中と正面からやり合う気はない。
 ブレンダの持つPSG-1にはサプレッサーが装着されており、この距離なら気づかれることなく二人を狙撃するのはわけない。問題は、手持ちの弾薬が少ないことだった。
 この界隈ではPSG-1に使う.308口径弾はほとんど流通していないらしく、少なくともグッドスプリングスのチェットは扱っていなかった。いちいち邪魔な連中を狙撃していたら、すぐに弾がなくなってしまう。
 どうしたものか…と思案を巡らせていたブレンダは、テーブルの上にダイナマイトが数本置かれているのを目にする。
 あれを利用するか。
 スコープのレティクルを赤い紙筒よりやや下に合わせ(この近距離なら弾丸は上方にカーブする)、ブレンダは幅広のトリガーをそっと絞った。


 ドッバァアアアァァァァァッッ!!!
「「おがあああアアアーーー!」」
 狙い通りに命中した弾丸はテーブルの上に乗っていたすべてのダイナマイトに引火し、さらに地中に設置されていた手製の地雷にも作用して誘爆を引き起こす!


「おい、いまなんか聞こえなかったか?」
「どうせ誰かが間違ってダイナマイトを爆破させちまったんだろ。よくあることだ」



「いやー、よく飛んだねぇ…」
 宙高く吹っ飛んだパウダーギャングの死体を眺めつつ、ブレンダは瓦礫を駆け下りて爆発現場に近づく。一発の弾丸でスコア2、悪くない結果だ。
 どうやら仲間が駆けつけてくることはないらしい、油断なく銃を構えながらも、戦利品を検分するためズタボロの死体に近づこうとした、そのとき。


 ゴッバオォォォーーーン!!
「う、う、うわーーーっ!!??」
 先のダイナマイトの衝撃によるものか、キャンプ近くに放置されていた廃車が突如大爆発を起こし、巨大な破片がブレンダの目前を横切る!
「あ、あっ、あ危なっー!?」
 ゴパッ、ゴガンッ!
 おそらく当たっていたら死亡確定であったろう、バンパーらしきパーツが地面に突き刺さった。
「ばッ、…爆発するならすぐしろよな…時間差とか考えてなかった」
 おまけに戦前の車は核融合エンジン搭載、すでに放射能が漏れはじめている。
 すぐにここから離れたほうがよさそうだ…戦利品の回収を諦め、ブレンダは別のパウダーギャングと鉢合わせないよう注意しながら先を急ぐことにした。




 やがて到着したのは、壊滅したキャラバン隊の死体が転がるキャンプ跡地。
「リンゴの商隊がパウダーギャングに襲われたのって、ここか…」
 死体はすでに腐敗がはじまっており、抉れたバラモンの肉体に孵化したばかりの小さなブロートフライがたかっている。
 さすがに腐乱死体の懐を探るのは少し勇気がいるが、どうやらその必要もなさそうだ。
「金目の物は生き残りのパウダーギャングか、どっかの火事場泥棒がとっくに持ち去った後みたいだな」
 いま彼らにしてやれることはない、こんなのはウェイストランドでは珍しくもない光景だ。そのうち自然に還るだろう。その経過はあまり見た目に良いものではないが。




「なんだこれ、ウェイストランド・サバイバルガイド…?…でけー本だな…」
 ローンウルフ・ラジオという札の下がった移動コンテナの中で、ブレンダは一冊の本を手にした。
「極限状況下における生存術。著者、クレイブ・マクギヴァン及びカーチャ・ブリチェンコ。監修モイラ・ブラウン…あいつ……」
 クレイブ。
 またしても傭兵の名を目にしたブレンダは、複雑な表情を浮かべる。
 ざっとページをめくるが、内容が頭に入らない。そういえば戦前の本には必ずページの最後に発行元の情報が記載されていたはずだ、戦後にこんな本を出すくらいの酔狂者であれば、そういうお約束は「守る」はず…
 ブレンダの推測通り、果たしてそこには、「発行所:キャピタル・ウェイストランド、メガトン、クレーターサイド雑貨店」という名が記載されていた。
 彼女はメガトンには行ったことがないので、某雑貨店のことは知らなかったが、それでも爆撃機の残骸から成った街があることは知っており、そしてクレイブがユニオン・テンプルと関わる前にメガトンで活動していたという話をしていたことを思い出した。
 キャピタル・ウェイストランド。
 ここでその名を目にするとは。




 ズドッ!
「う゛に゛ゃあ゛あ゛あ゛ーーーー!!こっち来るんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇ!」
 ショットガンの銃声とブレンダの悲鳴が下水道内を反響する。
 ゲッコーの住処である有毒な洞窟のマンホールを下りた先は、ラッドローチのはびこる悪夢のような場所であった。
 有害廃棄物の保管所であったらしいここは数人の作業員の死体が転がっており、さらに施錠されたゲートを発見するが、制御回線がいかれているらしく手出しができなかった。所謂、骨折り損というやつである。




 どうも度々脇道に逸れていたような気もするが、日没後しばらくしてプリムに到着。
「あの双頭の熊の旗ってNCRのマークだったかな。ミリタリーのキャンプがあるのか…にしても、なんだろうな。なんとなく、いやな予感がするのは」
 ライフル・スコープで周囲を見渡してわかったことといえば、軍人連中が油断なく銃を握っていること、街に活気がなく死んだように静まりかえっていること、そして街中を武装したゴロツキっぽい連中が巡回している、ということだけだった。
 どうやら気軽に挨拶し、買い物ついでに世間話を交わして通過するのが許される雰囲気ではなさそうだ。
 ブレンダは崖を滑り降りると、挨拶代わりに銃弾を送られないよう祈りながらNCRのキャンプに近づいた。



< Wait For Next Deal... >



 どうも、グレアムです。まさかのラッドローチのビジュアル強化。これはVault101脱出後半で厳かに姿を見せたローチ・クイーンも登場しそうな雰囲気である。震えが止まらねぇ。
 ラッドローチが出た下水道、有毒な洞窟地下のRadioactive Dump Siteって場所なんですが、プレイしてたときはバニラから存在してたロケーションだと思ってたんですが、どうも調べてみるとFOOKで追加されたロケーションっぽいです。元はAWOPかな?
 AWOPは新規追加されたNPCが(モブみたいな連中でさえ)妙に強くて雰囲気ブチ壊しだったんですぐに外しちゃったんですが、翻訳関連はデータいじったまま放置してたんでFOOKでもマップ名だけ半端に訳されてたらしい。というか、地名が訳されてたから既存のロケーションと勘違いしたんですけども。
 Fallout3のFOOK2よりは変化に乏しいのであまり意識してなかったんですが、いちおうゲーム全体に調整入れるMODなんでイロイロ変わってるみたいです。バニラも細部はあまり覚えてないからなー。いちおうコンシューマで全ルート攻略する程度にはプレイしたんですが。








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