主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2018/04/29 (Sun)21:03
どうも、グレアムです。
新生オブリビオンSS、全12話予定のうち4話まで進んだということで、とりあえず前半戦終了といったところでしょうか。すごいぞ、もう7年前から更新してる旧SSより話が進んでるじゃないか!…う~ん。
以前書いた通り、今回はメインクエストのみを扱い短いスパンで完結させるというコンセプトなので、そのぶん画面写真撮影に力を入れています。
ちなみにですが、今回は旧SSのような後加工や合成を一切使用していません、ゲーム内のみでどれだけのことができるかというデモンストレーションも兼ねているので。以前と違い、TES4EditやBlender、NifSkopeをそれなりに扱えるようになったということもありますが、他では見ないような試みをけっこうやってるんじゃないかという自負はあります。えーっと、CSは使ってないです。使いにくいしアレ。
OblivionはFallout 3以降とはけっこう仕様が違ってて、コンソールコマンドのTfc_1が使えないのは画面写真撮影において割と致命的に厳しいんですが、そのかわりCreateFullActorCopyコマンドが使えたり、WryBashのFace Import機能が使えたりと後続にはない機能が利用できるので、そのへんで楽ができる部分はありますね。あとTaiコマンドでAIを停止させたあとの挙動が違ったりとか。
*旧SSとの違い
まずは異世界絡みの三人(リア、ブラック17、ミレニア)のリストラですね。そして旧SSでは「真紅の暗殺者」として少し出番のあったヤツ(エロール)をレギュラーに格上げしました。若者らしさを強調するため、ロアフレンドリーさを若干犠牲にパーカー姿での登場です。ヴェスイウスという姓で気づいた方もいるかもしれませんが、いちおうSkyrimに登場したサイラス・ヴェスイウスの祖先という(当ブログ時空における)設定になります。
牢獄スタートで名実ともにメイン主人公の座を獲得したちびのノルドことアリシアは若干設定を変えてます。見た目からしてフルフェイスから仮面のみへの変更、腕に包帯を巻いてる等(このへんはBlenderを使ってModを改造しました)の変化があるんですが、設定的にも過去の厳しい訓練を原因とする後遺症を抱えていたり、スクゥーマ中毒だったりと幾つかのダメージを負っています(このあたりの描写は五話目以降に登場予定です)。これは旧SS執筆以前の草稿にあった設定で、旧SSは「全クエストをフォローする!」という無謀極まりないコンセプトで進めていた関係上、ダメージ設定が長編に向かないという判断から削除したのですが、今回は全12話という短い構成なので復活させました。
ドレイクはほとんど旧SSの設定を引き継いでますね。そもそも旧SSではクヴァッチ到達後に「オブリビオン界に幽閉された恋人を助ける」という目的が明かされる予定で、まだそこまで到達してないので、設定もクソもないんですが(笑)ただ新SSではドレイクの過去に関するエピソードを拾いきれないので、そのうち旧SSのほうで補間したいとは考えてるんですが。
ゲーム本編との設定の差異なんかについては、下の各話解説で触れていきます。
第一話『はじまりの刻』
冒頭一枚目、二つの月の下での捕り物はちびのノルドが負傷したときの様子です。主人公が売人に刺されるシーンからはじまるSS。
レノルト指揮官が若干性格キツめに描写されてますが、ゲーム本編でもこんな感じだから仕方ない。「ブレイズが一般には知られていない秘密組織」と書いてますが、これはSS独自の設定です。もっとも、実態があまりよく知られていないのは確かみたいですが。
ブレイズの面々とは別に看守がいるのもSS独自の設定です。「他の独房が満杯で云々~」といった台詞も。そして例のボズマーはリストラです。
ユリエル七世が「ちびのノルドの存在が予知と喰い違っている」と言ったのは、ここで旧SSと明確に未来が分岐したことを示唆しています。それに続く台詞は今後の展開に関わるので、今は割愛。
ドレイク登場シーンでセンセイが口にした「実の弟でさえその手にかけた~」というのは勿論、旧SSにおけるシャドウスケイルの実弟ファングとの確執を指したものです。そこを説明してしまうと長尺を割くことになるので、今回はチラッと触れるだけの扱いです。
そして今回新たにレギュラーの座を獲得したエロール、見るからのコメディリリーフです。その前のシーンでハードボイルド臭をぶり撒いてたドレイクとの落差が酷い。
第二話『監獄脱出』
寝ていて気づかなかった、という理由でチュートリアルを総破棄する暴挙。
ゲーム本編では必ず死んでしまう、某馬泥棒並に不運なレノルト指揮官が生存です。といっても、今後重要な役割が与えられるということもないのですが。グレンロイが両手剣使いというのは独自設定で、実際は他の隊員とおなじく片手剣使いです。たしかジョフリーが両手剣だったかな。
細かい部分ですが、ちびのノルド登場シーンで吹っ飛ぶ暗殺者のうち一人は自作のポーズを使ってます。目立たないけど。そのうちもう一回使う予定。
下水道を走るシーンでちびのノルドが王家のアミュレットを身につけてますが、本SSでは「身につけることは誰でも可能だが、本来の力を発揮するにはアレッシアの直系でないと駄目」という位置づけになります。だって首にかけようとすると自然に外れるとか幾らなんでも画的にホラー過ぎるし。
ちなみにゲーム本編の自然に外れる描写はプレイヤーが装備しようとした時のみ発生するので、他のNPCに渡して状態を更新すると普通に装備しやがります。楽園でキャモランが装備してたのは…実はあれ、所持品に入れてたら装備しちゃったとかいうミスじゃねぇの?って気がしないでもないんですが(笑)どうなんでしょうね。ベセスダはそういうニアミスをけっこう普通にやらかすしなあ。
そして世界線が変わっても相変わらず股間を蹴られるエロール、しかも今回は湖に投棄されるという追い討ちが発生。わかめを巻かず寝てしまったぼのぼのみたいに流されてく破目に。
第三話『集結前夜』
こいつ倒れてばっかだな。
この話で注目すべきは都市間の距離です。
Oblivionでのシロディールは快適なゲームプレイを優先して実際よりもミニマムに描かれている、という想定のもと(そうじゃないとシロディール人口少なすぎ問題だし…)、おそらく実寸に近いスケールで描かれているであろう一作目のArenaを参考におおまかな実寸距離を算出。といってもArenaのシロディールは帝都しか存在しないので、だいたい帝都からコロールと同じくらい距離が離れている(であろう)エルスウェーアのオークレスト⇔デューン間を参考にしました。コロールとクヴァッチの距離もだいたいそんな感じでおおまかに計算してます。
どちらもだいたい400km前後の距離で、これは日本に例えると東京から大阪までの(直線)距離に匹敵します。ちびのノルドはこれをほぼ休まず半月で走破しました。彼女はもうちょっと人生を楽に捉えるべきだと思う。
なおSkyrimではあっという間に到達できるリバーウッド⇔ホワイトラン間はArenaだと180km、移動には馬で三日かかります。
まあここまで書いといてナンですが、色々無理があるのはわかってるので、飽くまで雰囲気で楽しんで頂ければ幸いです。
ウェイノン修道院で出したお茶は、Mount and Blade: Warband用のMOD「The Red Wars」からMeshを移植しました。意外とありそうでない小道具ですよね。
エロールはレイヴン・キャモラン直々の怒りを買い、家を燃やされました。いちおう(画面写真を見て気づいた人はいるかもしれませんが)モラグ・バルのメイスの所有者で、戦闘能力は高く忠誠もそれなりにあったので組織内ではそこそこ評価されてたっぽいんですが、なにせバカで肝心なときに役に立たないので破門です。
ちなみにエロールの家はゲーム内で購入できる帝都港湾地区の自宅です。いちばん安いやつ。ヘンなところで主人公アピール&さもしい男の一人暮らしという無闇に生々しい設定を持ち込みつつ。
ドレイクが口走った「この邪気は……!?」は、もちろんゾンビがリベンジなアノお方へのリスペクトなのであった。
なお、タイトルの前夜とはたんに前日の夜という意味ではなく、物事が起きる直前であることを意味する比喩です。念のため。
第四話『クヴァッチの戦い』
更新に時間がかかりました。すげー面倒臭かったから。たぶん、全12話中で一番面倒臭いシーンだと思います。
とにかく一画面中に写るキャラの数が多いのと、戦闘シーンも噛ませてあるので制御が難しく、さらにクヴァッチ自体が処理の重いマップってこともあり、強制終了の脅威とも戦いながらの撮影でした。いちおうモブにも隙なく演技をさせてるので、あんまり写ってないような部分にもけっこう労力を割いてるんですよ。
本SSではオブリビオンの門を閉じずにクヴァッチ城の戦いを展開しているので、空が赤いです。その他に設定も色々変えてる、というか、このへんは変えてない部分のほうが少ないので説明は割愛します。
矢を叩き折るシーンですが、これは実際に折れた矢三種類を自作(バニラのMeshを改造)して配置してます。また、このときのちびのノルドのポーズは自作したものです。
エロールの変身シーンのポーズも自作ですね。これは普段着姿のエロールに深遠の暁鎧装備のエロール(コンソールコマンドで透明度を変更した)を同じポーズ&同じ座標で重ね、さらにコンソールからEffect Shaderをかけました。変身ポーズの元ネタはもちろんブレイド。「ヘシン!」と書かなかったのは良心。
本当は自作ポーズとEffect Shaderを併用してライトニングソニックの再現でもやろうかと思ってたんですが、あまりネタに走りすぎると違和感しかないので自粛しました。
なお本SSではクヴァッチで攻城兵器は使われず、たんにデイドラたちの侵攻で破壊された、という筋書きになっています。それだけヤバイ相手だ、という点を強調してるんですが、そのへんを戦闘シーンで活かせなかったのが反省点です。
まあこんな感じで、今後も何話か毎に解説を入れていきたいと思います。
四話づつで全三回かなあ。たぶん八話目でブルーマ防衛の直前あたりまでいくと思います。とりあえず次回でようやく主人公三人が顔を合わせるので、ここから本格的にストーリーが進んでいくかなあという感じですね。
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