主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2019/08/31 (Sat)08:14
RUSSIA BATTLEGROUNDSとは、スクショやTrailerで見たまんまの個人製作ロシア産スカトロゲーである。
どうも、グレアムです。Steamストアページでセール中のタイトルリストをぼんやりと眺めていたところ、なんだか擬似3D?(スプライトか、板ポリをビルボード表示しているのかはわからないが…)でPUBG系バトロワゲー+むせるロシアンテイストなタイトルが格安(50円。といっても定価が100円だが)で販売していたので、ウッカリ手を出してしまったのが運の尽き。本物のクソゲーを掴まされる破目になってしまったとさ。
というわけで今回紹介するのはRUSSIA BATTLEGROUNDS。「なんだこのクソゲーw」的なネタや賑やかしは避け、あえて真面目にレビューするよ。
本作はUnityで制作されており、外見こそDoomやDuke Nukem 3D(Build Engine)といったDOS時代の2.5Dゲームを彷彿とさせるが内部仕様に互換性はない。またゲーム開始時にUnityのランチャーが立ち上がるといったこともなく(商用ゲームでこれに遭遇するとゲンナリする)、最低限の体裁は保っていると言える。
言語はウガンダ語を含む24言語に対応しているが(言語設定の変更はメニュー画面右下の国旗アイコンをクリックすることで可能)、そもそもローカライズの必要がある場面はメニューやオプション等のUIのみで、翻訳精度も機械訳丸出し&日本語設定に至っては約半分が英語のままだ。むしろ中途半端に日訳されるよりも英語のままのほうがわかりやすい有り様となっている。
ゲームの動作は見た目に反してかなり重い部類で、グラフィック設定を下げてもFPSにほとんど影響が出ないことから、たんに描画の最適化がほとんど行われていないと思われる(これは憶測だが、Unity側の処理にビデオカードの性能に依存する機能があり、古いビデオカードや家庭用オンボードだと利用できないものがあると思われる)。
キーバインドは変更不可能で、キー配置の確認もできないためゲーム中で操作方法を確認できないのは大きな欠点。いちおうWASDで移動、EでUse、Shiftでダッシュ、Spaceでジャンプ、Mでマップと標準的なFPS操作ではあるので、迷うことはないのだが…
ゲームは自分で鯖を建てるか、他プレイヤーの建てた鯖に参加することでプレイ可能。自分で鯖を建てる場合、Ultra-Botsの項目にチェックを入れることでプレイヤー以外の参加者がすべてBOTの状態でプレイすることができる。
メニュー画面のInventoryから初期装備のロードアウトを決定することができ、選択できる武器はゲーム中にXPを獲得しランクを上げることで種類を増やすことが可能。また、ランク毎に解禁される武器についてはCareerから確認できる。
ゲームを開始すると赤い気球に乗って島の上空を移動し、任意の位置でEキーを押すことで降下することができる。ここはいかにもバトロワ系な感じだが、落下中は一切移動できないため(ロシア人はパラシュートなどというヤワなものは使わない)、真下へ一直線に飛び降りることになる。気球の侵入位置や軌道はプレイ毎に変わる。また、落下せず気球がマップの端に到着した場合、不快なノイズとともに強制的にメニュー画面に戻される。
ゲームプレイ中は一定時間経過毎に安全区域が狭まり、他プレイヤーを撃退しながらドン勝を目指すPUBG系のフォーマットに則っている…いるものの、そのゲームプレイ感覚は大きく異なると言っていい。
まず、本作はマップ上に武器が配置されていない。マップ上や敵を倒したときに入手できるのは弾薬や回復アイテム、アルコール類のみで、「初期装備を除いて武器を入手する機会はない」。つまりランクを上げ、強力な初期装備を手にすることが勝利するための手段となる。
また本作はプレイヤーやBOTとは別に、プレイヤーに対し殺意MAXで襲い掛かってくる敵性MOBの存在がある。熊や犬(狼?)、警官、ウ○ジマくんといった連中がそれにあたるのだが、これらの湧き量が尋常ではなく、常にマップ上にスポーンし続けるため、本来のバトルロイヤルどころではない慌しいゲームプレイを強要される破目になる。
たとえビルの屋上に逃げたとしても空中からスポーンして襲い掛かってくるため逃げ場はなく、追跡性能が高いため振り切るのはまず不可能。また密着されるとこちらの攻撃が当たらなくなることがあるため、そうなると一方的に攻撃を受けて殺される破目になる。
さらに凶悪なのがBOT(プレイヤーと同じ服装をしたロボット男)の性能だ。壁抜けや地面を潜るなど地形の衝突判定を無視して移動するのは日常茶飯事で、しかもヒットボックスが消失してこちらの攻撃が当たらなくなることがある。そうなると一方的に攻撃を受け続ける破目になるので、一度距離を離して仕切りなおしたほうがいいだろう。
またBOT同士、あるいはBOTとMOBは敵対せず、プレイヤーのみを狙って攻撃してくる。いちおう安全区域外でのスリップダメージは受けるようなので、ひとまずは安全区域への避難を行動の最優先にするべきだ。
武器、特に銃火器は移動や連射によってレティクルが拡大し、命中精度が悪化するという中途半端にリアルな仕様であるため、銃を撃つときは足を止め、レティクルの集束を待って確実に命中させる必要がある。
その仕様上、命中精度が低い銃火器は不利であり、特に初期装備のマカロフや、ランク4で解禁できるミニUZIは笑えるほど弾着が散らばるため、まったく使い物にならない。すくなくともランク2のトカレフを解禁するまでは銃を使わず接近戦を挑んだほうが経験値効率が高いだろう。
視点移動の上下幅が狭いのも問題で、高い場所や地面を向くことができないため、空をゆっくり落下しながら攻撃してくるBOTや身長の低い犬に喰らいつかれた場合、こちらから攻撃を当てることができず一方的にやられてしまう。
とりあえずAKを解禁するまではプレイしたのだが、なにせゲームプレイが破綻しているので、これ以上のプレイは断念(と言いつつスクショ撮るためのプレイでスーパーショットガンまで解禁してしまった)。
もう少しマトモに遊べるよう手を加えれば、少なくとも佳作として評価できる程度の作品には仕上がると思うのだが…イカレたロシアンな雰囲気は悪くないので、かなり惜しい作品だと思います。
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