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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2012/02/27 (Mon)06:54
 ‐ストーリー‐

 主人公ヴァーレイは元空軍パイロットのスピードボートレーサーだ。レーサーとしての腕は良かったがギャンブル好きが災いし、現在は妻子と離縁し借金まみれに。賞金25万ドルという高額賞金に釣られて得体の知れないスピードボートレースに参加したのが運の尽き、ヴァーレイは主催者に陥れられ謎のゲームに参加させられることになる。
 無人島に集められたヴァーレイ以下7人のゲーム参加者に告げられた内容、それは島に配置された武装兵士の襲撃からただ1人生き残ったものだけが高額賞金の獲得とともに島から生還できるというもの。
 このゲームで誰が優勝するのか…それは資産家たちの賭けの対象となっていた。参加者の行動は逐一モニターされ、おまけに主催者は優勝者を生かして帰すつもりなど最初からなかった。賭けが終われば参加者は用済み、誰もこの島から生還することはできない。はずだった。
 しかし事態は主催者の思惑を外れ、襲撃者はことごとく参加者の返り討ちに遭う。ただし参加者同士の殺し合いも手伝って最終的にヴァーレイ1人が生き残るが(実はもう1人生きているのだが、ネタバレになるのでここでは伏せておく)、ヴァーレイを殺すべく出動した機銃搭載のヘリを、ヴァーレイは襲撃者から奪ったライフルで逆に撃墜する。
 そしてヴァーレイは島から脱出するため、そしてこの下らないゲームを仕組んだ主催者に復讐するため、参加者を賭けの対象として弄んでいた資産家たちの集まる屋敷へと向かう…



 映画の内容について話す前に、この映画のDVDを購入したいきさつについてまず書いておかねばなるまい。
 最近、近所のスーパーの中にCDやDVDを扱う店が入った(以前は写真屋だった)。扱っている品は、たとえば駅中でたまに見かけるような廉価版。洋画のDVDは日本未公開だったり、いわゆるあちらでのVシネのようなクズ映画の宝庫だったりする。
 そういうクズ映画の中から面白い作品を発掘するのが趣味のグレさんにとっては有り難い話なのだが(中華製のパチモノゲームから良作を探す感覚に近い。ファミコン版鉄拳2とか)、そこのレジでの会計というのがビックリするほどアナログで、なんと会計前に客が買った商品のタイトルをすべてノートに書きつけるのだ。帳簿の代わりだろう。
 まったく時代錯誤というか、すごいもんを見てしまったという感想である。しかもいちいち「戦!闘!必!至!」というどう見ても不要な煽り文句から書くもんだから、「いやどう考えてもそこはいらねぇだろ!?」とツッコミたくなるのも無理からぬこと。おかげで会計するまでにすげー時間がかかる。
 しかし初老の店主にとっては「戦!闘!必!至!」からしてもうタイトルなのだろうから、今回のレビューでは、普段なら絶対に省くこの煽り文句もタイトルに入れてみたという次第である。
 この話にはオチがある。会計を済ませて店のスペースから出ようとした俺に、店主が一言「ちょっと待っててください」。店主が取り出したのは小型のスタンプ、「まさかな」という俺の脳裏に浮かんだ推論に寸分違わず出されたのは、まさしくスタンプカードだった。
 「次の買い物のときに使ってください」。そう言って差し出す店主の顔に、逡巡の色はない。スタンプは500円で1個(丁度DVD1本の価格だ)、10個たまれば500円分の商品券として使えるという、まあ他所と比べれば良心的な設定ではある。だが俺はこう思わざるを得なかった、「たぶんスタンプがたまる前にこの店潰れるだろ」と。



 感想の前に、DVDに記載された煽り文句をここに掲載してみよう。

  「バトル・ロワイヤル」を彷彿とさせるサバイバル!
  「CUBE」「SAW」に迫るスリル!
  「24」に匹敵する分刻みのサスペンス!
  その全てを奇跡的に融合させた
  “ニュー・アクション・スター”
  その名はバス・ルッテン!

 誰だよ。
(後で調べてみたところによると、このバス・ルッテン氏、本業は俳優ではなく総合格闘家なのだとか。そっち方面では割とメジャーなようである)

 さてこの「バトル・ロワイヤル」という一文から参加者同士の血で血を洗う抗争劇なのかと思いきや、参加者はただの狩りの標的で、襲撃者はスポンサーが用意した完全武装の兵士たち。ただし参加者同士の殺し合いも容認されているので、たまに脈絡なく戦闘が勃発したりする。
 参加者は主人公の元空軍パイロットをはじめとして警察官、特殊部隊教官、ゲリラ兵、凶悪犯罪者などバリエーションに富んでいる。
 誰もがゲームのルールに素直に納得する中、主人公だけが「俺はこのゲームに参加しない。どうにかしてこの島から脱出してやるぜ」と早々にイカダ作りをはじめます。オッ、このテの映画には珍しいステレオタイプな主人公気質だね。とはいえ開始早々に襲撃してきた参加者の首を折ったりしているところを見ると、殺人に対する抵抗感があるとかいうわけではなさそう。
 演出や効果音はゲームっぽい。というかシチュエーションから演出、小道具に至るまであらゆる部分がTVゲームっぽいので、この映画を撮った監督はひょっとしたらゲーマーなのかもしれない。
 スローモーションの使い方なんかはモロにそうだし、格闘時の効果音(殴る音など)に至っては完全にTVゲームのそれだ。むしろ、ゲームの効果音を流用(というか無断使用)しているのかもしれない(あちら産のマイナーな映画では別段珍しいことではない)。銃声なんかもそうだ。
 格闘シーンはそこそこあるが、銃撃戦はほとんど発生しない。ここは個人的に残念な部分だったが、まあシチュエーションから見れば仕方のないことか。本来なら銃を撃って済ませることができる部分をあえて格闘戦に持ち込むシーンは好感が持てる(似たようなことをベッソン系でやられると死ぬほどムカつくのだが、この差はなんだろうか。期待値下がってるから?)。

 内容的にあまり細かく書くようなこともないので、ここいらで簡単に総括。
 数ある低予算映画の中では別段悪い出来ではない。もっとも、わざわざ貴重な時間を割いてまでこの映画を鑑賞する価値はまったくないのだが。
 いちおう展開にドンデン返しもあることだし(このテの話で参加者が主催者側に復讐する…少なくとも一本のストーリー内でそれをやる作品はほとんど存在しない。「俺たちの戦いはこれからだEND」は反吐が出るほど存在するが)、そういった点では評価できる作品だと思う。てっきり「これから復讐に行くぜ、待ってろよ」でエンドロールに入るんじゃないかとヒヤヒヤしていたので、これは嬉しい誤算だった。
 最後にいちおう付記。主人公のキメ技は四の字固め(腕、脚、両方)。

 あと、もう1つ。DVDのラベルを確認したら、「BATTLE SURVIVOR」としか書かれていなかった。やっぱり「戦!闘!必!至!」はタイトルに入らねぇよ親父!
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