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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2013/01/19 (Sat)17:04
「Fallout3」
 かなりやり込みはしたが、個人的な趣向からあまり高く評価したくはない作品。極めて個人的な理由ではあるが…ゲーム部分はよく出来ているが、背景設定に今一つ魅力を感じない、そんなところである。というか、優等生より出来の悪い生徒を褒めたくなる歪んだ性分とでも言うべきか。
 近未来、サイバーパンク(?)という触れ込みではあるものの(本来「ポストアポカリプス」というタグ付けが一番しっくり来るが)、Falloutで描かれているのは60年代的な未来であり、ブレードランナーからこっち陰鬱でゴミゴミしててテクノロジーが氾濫している電子色の近未来が好きなグレさんとしては、趣向がちょいとズレるのである。
 このゲームの醍醐味であるレトロフィーチャーにシンパシーを抱けない身としては、いまいちロールプレイに気が乗らなかったのは確かだし、小物の造型などは、どちらかといえばスチームパンク的である。思えば、BIO SHOCKを今一つ楽しめなかったのも、このレトロフィーチャーに対する非没入感が原因かもしれない。とはいえ、このゲームのおかげでジャズが好きになったりはしたのだが。
 このゲームの世界には基本的にロクなやつがいないが、そのくせプレイヤーにはしっかり善行を求めてくるのがいやらしい(というか、善人プレイを前提にプロットが組まれている)。もちろん悪逆非道なプレイも可能だが、ストーリーラインの核にあるのは「人助け」である。最後に掌を返すこともできなくはないが、あの選択は「悪行」とはまた趣が異なるものだ(その点で言えば、次作NewVegasのプロットは実にドライ且つアダルト向けに書かれていて好感が持てる)。
 Bethesdaが開発を引き継いでからも、旧作のデザインを引きずっているせいで面白味を欠いている部分もある。装備による外装カスタマイズの乏しさだ。Fallout3以前に製作されたTES4は頭部、上半身、下半身、腕、靴、アクセサリなど装備部位が多く、装備の組み合わせによっていくらでもオリジナリティのある外観を作り出せた。しかしFallout3はせいぜい頭部、全身、アクセサリくらいで、誰がプレイしてもみんな似通った外観のキャラになってしまう。ここは今後改善して欲しい点だ。
 基本的なゲームデザイン自体はまったく文句のつけようもない。個人的には、ベセスダにシャドウランのゲームを作ってほしいのだが…TES+Falloutで。なんとかなりませんかねぇ。



「RAGE」
 あらゆる要素を取り入れた結果、なにもかもが中途半端になった作品…というのが一般的な評価で、それ自体はグレさんも間違ってはいないと思う。もちろん、「一本の完成されたゲームとして見れば」という話だ。
 このゲームの真価…というか役割は、新グラフィックエンジンのポテンシャルの証明だ。広いマップをシームレスに移動でき、処理落ちもない。高精彩なグラフィックで、一度に大量のNPCを動かすことができる。戦闘AIの出来もいい。ハイエンドPCでなくても、それらの恩恵を享受することができる(コンシューマでも、という意味だ)。
 標準的なFPSを作ってもいいし、RPGを作ることもできるし、なんだったらレースゲームを作ってもいい。このゲームはそれを証明するために作られた「ゲームとして遊ぶこともできるデモ」であり、その狙い自体は概ね成功しているはずだ。
 問題はテクスチャの貼り付けに明確な遅延が見られること、そしてサードパーティがこのゲームエンジンを使用する見込みがほとんどないことだ。前者の技術的問題に関しては改善の余地があるし、後者は他人の事情なのでここで書く必要はないだろう。
 個人的には、人間タイプの敵とクリーチャーとではもっとAI(というか挙動)を差別化しても良かったのではないかと思う。人間の動きがトリッキー過ぎるのか、あるいはクリーチャーに2足歩行タイプが多いせいなのか、あまり代わり映えがしないように見えた。idらしくない手落ちだ。
 メガテクスチャの効果に関しては、グレさんは今一つ懐疑的である。というのも広大な荒野を見回すに、同じパターンのテクスチャを使いまわすのも、一枚の巨大なテクスチャを貼るのも、見た目にはそれほど違いはないと思えてしまったからだ。この期に及んでテクスチャの継ぎ目が見えてしまうのは論外だが、そうでもなければ実質それほど見栄えに差はない。あとはパフォーマンスとの兼ね合いの問題でしかないだろう。
 国内版でも欠損表現が可能だった点に関しては複雑な思いを抱いている(少なくとも、好意的には見ていない)。たんなる審査側の手落ちなのかもしれないが、いままでこの表現規制のために各メーカーが苦肉の配慮をしなければならなかったのはなんだったのか、と思う。しかもRAGEの場合はストーリー上(演出上)必要なわけではなく、システム的になければ困るようなものでもない。わけがわからない。
 最初に書いたとおり、一本のゲームとしては何もかも中途半端なので、ゲーム部分に関して特に書くべきことはない。つまらなくはない、汎作、とだけ言っておこう。レース部分は難易度が低く、これはグレさんには有り難かった。



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