主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2015/09/21 (Mon)19:06
戦争は過酷な運命を与える相手を選ばない
どうも、グレアムです。SteamでセールだったValiant Hearts: The Great Warを購入しました。ゲームじゃあまり見ない第一次世界大戦を題材に、ポップな絵柄に反してそれなりに鬱展開らしいということなので。あと登場人物全員メカクレだから。あと登場人物全員メカクレだから!
とりあえず中盤あたりまで一気に進めたんですが、いまのところ、うーん、ちょっと…という感じ。
個人的にはもっとこう、「これもうゲームじゃなくてもいいんじゃね?」的なのを想定してたんですが、存外にアクションやパズル部分も作りこんであって、それが逆にテンポを悪くしてるのがあんまり印象よくないです。というかゲームやパズル部分がやってて全く面白くないので。
収集要素もちょっとなぁ。このテのゲームにありがちな、「すぐ目の前に助けなきゃいけない人がいるのに収集物目当てにあちこちふらつく」みたいなどうしようもないことを強要されるので没入感がモリモリ削がれます。いや強制はされてないんですが、製作者的にはきっちり集めといて欲しいんだろうなという意図が見えるので。小物の解説はどれも興味深いし面白いんだけど、いまから「二週目やってまでこれ集めんのか…?」という疑念が拭えない心情。
ストーリー的には史実(実在の手記から着想を得た、としか言ってないので、史実と言いきっていいかどうかは疑問ですが)を元にしているシリアスな話にも関わらず、わかりやすい悪党が設定されていること、服を奪われてモンスター戦車で猛追してくる士官など一部の荒唐無稽な描写がわりと世界観に致命的なキズをつけてるのが個人的にどうも許容しきれない。あくまでゲーム的というかガキ向け啓蒙本ライクというか、俺はもうちょっとシリアスに振れてるほうが好きだな。そのギャップを狙うための絵柄ではないの?と考えると、戦車から投げ込まれる樽を超絶ドライビンテクで避けるたびに残念な気持ちになる。というか戦争行くための自軍の装備整えるのにクソ面倒なパズル解くのが必要とかどういう世界だよこれ。
あまりに偶然が重なりすぎる運命的な出会いとかは、あまり気にならないんですけどね。ただ「死んだと思った?生きてましたー!」は二度目を見た時点でちょっと眉をひそめた。
アートワークやアニメーション、ディティール、予備知識を補完できるアーカイブの存在などは概ね好感触なんですが、細かい部分の引っ掛かりが気になっていまいちノリきれない感じです。
あともうちょっとアンナさんの出番多いと嬉しいな。オッサン操作してる場面があまりに多いんで。まだ最後までプレイしてないので、最終的な評価は保留です。ラストのドンデン返し(あれば)がうまくツボに嵌まれば評価が大逆転しそうな感じなんですけど、現状ちょっと望み薄かな…いや、本音というか前提としては期待したいんですよ?モチロン。
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