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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2013/04/23 (Tue)05:48
 どうも、グレアムです。
 今回は「もし死ぬときに、1本だけゲームを棺桶に入れてもらえるとしたら」というテーマで話をしたいと思います。いや、別に死期が近いわけじゃないんですけどね。まあ人間なんていつ死ぬかわからない生き物ですが。
 んでもって、もし俺が死ぬときに地獄まで(天国じゃねえのか)1本だけゲームを持っていけるとしたら、コレ。


↑「Operation Flashpoint : Cold War Crisis」メインビジュアル。
 銃口の先に、君は何を見るのか。

 「Operation Flashpoint」。
 もちろんアレですよ、Codemastersが最近出したやつじゃないですよ。現在Armed Assaultシリーズを出しているBohemia Interactive Studioが製作したほうのやつです。いや、そっちもパブリッシャーはCodemastersなんですけどね。その辺の話は今回は割愛。
 権利関係のいざこざで現在「Armed Assault : Cold War Rearmed」と名を変えて販売されている、初代OFPことOperation Flashpoint。欲を言えばGOTY(Golden Of The Year Edition)版を棺桶に入れたいところですが、どうしても1本だけと言うならば、ベースのCold War Crisisだけでも構いません。
 そう、たとえバージョンが1.0であってもだ!この言葉がなにを意味するのか、わかっておろうな!?


↑Single Mission「Ambush」より。
 Demo版に収録されたMissionでもあり、初心者はまずこれをPlayすべき。

 そう…俺のOFP愛は筋金入りなのさ。
 そんなわけで今回はゲームそのものの解説は置いといて、俺とOFPとの馴れ初めについて書こうと思う。

  **  **  **

 そう、あれは今から10年くらい前の、夏の日だった。
 俺がOFPについて初めて知ったのは、何かの雑誌の紹介記事だったと思う。といっても記事そのものは1~2ページほどの短いもので、ゲーム内容がよく理解できるような代物ではなかった。とにかく記事の最後に「今ならインターネットで体験版がダウンロードできる」と書いてあり、それに興味を持ったのがきっかけだった。
 それまで俺はコンシューマのゲームしかプレイした経験がなく、まだ「FPS」なんていうジャンルの存在すら知らなかった(DOOMくらいはやったことがあるので、プレイ経験がなかったわけではない)。リアルな(深いツッコミはナシだ)ミリタリー系ゲームといえば、せいぜいメタルギアくらいしか知らなかったものである。
 でもって、当時の俺はPCを持っていなかった。奇しくも当時は「ネットカフェ」というのが流行り始めた頃で、物珍しさもあってよく友人と通ったりしていたのだが、友人が別室でマンガを読んでいる間、俺はためしにOFPの体験版をダウンロードしてみたのだ(ちなみに、ネカフェのPCに勝手にプログラムをインストールするのはマナー違反だ。みんなはやらないように)。
 俺がプレイしたのは2本目の拡張パック「Resistance」の体験版で、まだPCゲームのいろはも知らなかった俺は、ダウンロードが終了しデスクトップに作成されたショートカットを選んでゲームを起動すると、とりあえず1本目のシングルミッション「Battle Field Nogova」を選んでプレイしてみた。

 …圧倒された。ただただ、圧倒された。

 目の前のモニターに描画された、広大なフィールド。縦横無尽に動き回る大量のユニット、飛び交う無線音声。そのときの俺の心情はまさに「いきなり戦場に放り込まれた新兵」そのもので、まともに操作することすらできなかった(もちろん、そもそもOFPの操作が複雑だったという理由もある)。
 そこには透明な「見えない壁」や、「ここから先へは進めません」だのといった馬鹿げたメッセージは存在しなかった。プレイヤーの進路を規定するための、壁のように配置されるオブジェクトも存在していなかった。
 俺はモニター上に構築されたNogova島、約20km四方にも及ぶこの広大なフィールドを自由に動き回ることができたのだ。それはいかにもゲーム的なレベルデザインしか見たことがなかった俺に、衝撃を与えた。当時のネカフェに置いてあるPCはそれほど性能が高くなかったため、地面にはテクスチャが貼られず真っ白に染まっていたが(そういう時代もあったんだ)、それも「ロシアっぽい雪景色」として俺の記憶に残っている。これは割とどうでもいい情報だな。
 そして、敵弾1発で死ぬシビアなゲームバランス。「そんなのってありかよ!」と思いながらも、不思議と腹立たしさや理不尽さは感じなかった。それはこのゲームのシステムが、雰囲気が、「銃弾1発での死」に説得力をもたらしていたからだ。最初は武器の発射モードすら変更できなかった俺がどうにか都市中心部の機銃陣地を潰せるくらいになった頃、ふと、とんでもないことに気がついた。

 …毎回、NPCの行動パターンが違うじゃないか!

 それまで俺がプレイしてきたゲームというのは、こちらがAの行動を取ればNPCは確実にBの行動を返してくる、といった単純なものばかりだった。中には多少違った行動を取るケースもあったかもしれないが、「NPCの行動に合わせて攻略パターンも変化する」ほどアグレッシブにAIが機能するゲームには、これまでお目にかかったことがなかったのだ。
 たとえばBattle Field Nogovaでは最初にT-72やBMPが味方ユニットとして登場するが、これが早期に撃破されてしまうか、中盤以降まで生き残るかで、攻略の難易度は通常のアクションゲームでいうVeryEasyとVeryHardくらいの差が出る。運がよければ後半に敵の増援部隊として現れる機甲部隊を味方が処理し、プレイヤーはほとんど何もせずにステージをクリアできるが、もし中盤あたりで味方が全滅していれば、プレイヤーは死体から対戦車武器を確保し、再装填に時間がかかるうえほぼ確実にこちらの位置が敵にばれるロケット弾攻撃を数発当ててようやく破壊できる敵戦車を3輌ほど撃破し、さらに数十人の兵士を相手にしなければならなくなる。もちろん、こちらは小銃弾1発、機関銃弾1発で死ぬリスクを常に背負っている。
 そんな、人によっては理不尽にしか思えないリアルさの追求に俺は心を奪われ、否応なく魅了されていった。ミッション中の行動に制限がなく、死体や弾薬箱から自由に装備を取得できる攻略の自由度。腕を負傷すれば照準がブレ、脚を撃たれれば歩けなくなり、治療は衛生兵か救護テントに頼るしかない回復システム。遮蔽物のない場所で走れば2~300m先からでも撃たれるが、森の中でじっと伏せていれば目の前を通り過ぎても気付かない、人間らしさを見事に再現したAIの探知能力。なにもかもに感動していた。


↑Single Mission「Bomberman」より。
 今にして思えばOFPはSniperに憧憬を抱いたきっかけでもある。

 そこには、既存のゲームが抱えていた「いかにもなゲームらしさ」などどこにもなかった。ただリアルな戦場体験だけがそこにあった。いままでのゲームでできなかったこと、「どうせゲームだから」とはなから期待することを諦めていたものがそこにあった。
 なにもかもが新鮮で、なにもかもが驚きの連続だった。
 それは俺が未だかつて1度しか経験したことのない、「ゲームの常識が破壊された瞬間」だった。ゲームが持つ未知の可能性を体感した瞬間だった。
 小さい頃からゲームが大好きで、それこそOFPをプレイする前ですらオタクでゲーマーだった俺が、「ゲームってこんなに凄ぇんだ」と思った瞬間だった。


↑Single Mission「Cleen Sweep」より。
 ちゃんと正しいサイトアライメントで照準しているのがわかるだろうか?

  **  **  **

 ちなみに、実際にゲームを手に入れてからの話はそれほど書くことがない。
 いい加減に体験版もやり尽くした頃、俺はPCゲーム屋でCold War CrisisとRed Hammerのバンドルパックを購入し、その時に至ってもまだPCを所持していなかったので、ネカフェで毎回30分ほどかけながらゲームをダウンロードし(PCゲームを持ち込んでネカフェのPCにインストールするのはマナー違反だ。みんなはやらないように)、プレイしまくっていた。
 そんな環境だから、大抵はRed Hammerを入れずCold War Crisis単体で遊んでいた。もちろん当時はパッチをあてるという概念すら知らなかったからver1.0のままだ。武器の影がみんなM16だったり、車に乗ったら敵が攻撃してこない1.0だ(そんなわけだから、俺は1.0を知っている。1.0で遊ぶことには何ら抵抗がない)。
 また、毎回インストール作業をしていたおかげでOFPの(アルファベットと数字が混じった)24ケタからなるCD-Keyは今でもソラで暗唱できる。近年やっと購入したGOTY版をインストールするとき、付属のCD-Keyではなく10年前に記憶していたほうのコードをソラで打ち込んだら1発で認証を通過できたから、今でも言えるはずだ。
 Resistanceについては(Demoを除けば)GOTY版ではじめて遊んだため、じつはあまり印象に残っていない。これは単体のパッケージが発売当初から入手困難だったためで、俺は過去に1度しか見たことがない。それも有り得ないプレ値がついていて、購入を諦めた記憶がある。だから、俺にとってOFPとはCold War Crisisであり、Red Hammerなのだな。


↑Campaign Mission「After Montignac」より。
 絶望的なシチュエーションから脱する序盤の最難関Missionで、多くのPlayerを挫折させた。

 それでもしばらくOFPから遠ざかっていた時期があったのは確かだ。というのも俺自身のPC環境が整い自宅でOFPが楽しめるようになった頃、どういうわけかOFPのプレイ中にCTDし、OSごとクラッシュするという謎の事故が多発したためで(これは海外フォーラムなどを調べても原因を発見できなかった。もし過去に似たような事例があれば大騒ぎになっていたはずだ)、最近ようやくGOTY版をインストールしたのも、かなりの覚悟が必要だった。
 しかしまあ、当時を振り返って、OFP以外のゲームが全部クソに見えていた時期があったのも懐かしい。どうにかコンシューマで似たようなゲームがプレイできないかと思い、PS2版のゴーストリコンやメダルオブオナーを購入しては失望したのも良い思い出だ(両タイトルとも、のちにFPSというジャンルについてや、コンシューマとPCゲームの違いについての知識を深め、分別がついた後に楽しくプレイすることができたというのは付記しておく。どちらも名作だ)。
 それくらい、OFPは当時の俺には衝撃的で、また、同じくらい衝撃を受けたゲームは後にも先にも存在しない(強いて言えばS.T.A.L.K.E.R.が若干イイ線行ってるかな)。
 システム関連は上記の通り、他にも膨大な数のキャンペーン・ミッション、扱いやすいミッション・エディット機能など、「もし今後1つのゲームしか遊ぶことができなくなったら」と考えた場合に、このOperation Flash Pointを選ぶことに俺は何の逡巡もない。


↑Campaign Mission「Hold Malden」より。
 Missionの指示通り固定銃座につくと即効で殺される理不尽展開。

  **  **  **

(注:なぜ俺が文中で「バージョン1.0でもイケる」と力説するのかを説明しよう。OFPの初期の完成度の低さは有名な話で、その程度は大抵のプレイヤーが「まともに遊べないレベル」と評するほど。さらに当時リリースされたパッチの数の膨大さはリストを見るだけで目眩がするほど多く、おまけにパッチを当てる順番なども妙に面倒臭かった。なによりパッチをあてることで新たな不具合を引き起こすことも珍しくなかったのである。結局OFPは2つ目の拡張パックResistanceで大幅なバージョンアップがなされ、それ以前と以後ではまったく別モノといっていいほど変化している。大抵のプレイヤーは「Resistanceの環境でないとOFPの本当の面白さはわからない」と言うだろう…俺はそうは思わんがね。ともあれ現在はGOTY版であればそれほど煩雑な手順を踏まずとも最新バージョンでプレイすることが可能だ)




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無題
基本的には思い出補正のカタマリなんだけど、現在進行形でバリバリ遊べてるのも確かなんだよなー。
あと、グレさんがにわか軍オタになったきっかけでもある。
スナイパーの件といい色々と罪作りなのだよー。

ちなみにSingle Mission 09「Sniper Team」をプレイすれば、たんなるマークスマンとミリタリー・スナイパーの格の違いがわかると思う。
グレアム@アームストロング 2013/04/23(Tue)06:24 編集
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