主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2011/07/17 (Sun)13:20
箱○版のGTA4をひさしぶりにプレイし、ついでにクリアしたので雑感など。
従来のシリーズと比べると低俗なイメージが払拭され、大人のエンターテイメントとしての風格を得た感のある本作。異常なまでに緻密に作り込まれたリバティ・シティの箱庭空間は観光気分で歩くだけでも充分に楽しめる出来栄えだ(一部テクスチャが荒いのはコンシューマゆえの限界か)。
その反面、なぜこうなったとしか言い様のない妙な操作感(すぐ定位置に戻る使い勝手の悪いカメラワークなど)が没入感を阻害する点が非常にいただけなかった。この一点に関してはなぜ一般的なTPS操作ではいけなかったのだろうかと首を傾げるばかりである。
銃撃戦は照準拡大やカバーアクションなど進化した部分もあるが、いかんせんカメラワークのまずさがすべてを台無しにしている。特に閉鎖空間での銃撃戦はストレスが溜まる仕様で、ここらへんは次回作で改善してほしいところだ。
一般的にフレームレートの低さが問題視されているが、個人的には気にならなかった。
総評としては、よくできた大作だが痒いところに手が届かない仕様、という印象を受ける。
枝葉を除いたゲームプレイ部分は旧態依然といった感じで、もう一つ工夫が欲しいなと思う。個人的には、TPS視点とFPS視点の切り替えを実装してくれるだけで俄然評価が変わるのだが、そのへんはハード的な制約もあるんだろうし、難しいところか(PC版にMOD入れろ、という意見は却下する)。
クライマックスで盛り上がりを見せる最終ミッションで若干のクソゲー臭さを見せつけられたので、ちょっと評価は厳しめになってます。ロケット一発喰らっただけでつまらない追跡と面倒な銃撃戦を繰り返しやらされるとか、最後の最後で作業感を抱かせないで欲しい…エンディングも洋ゲーらしくあっさり風味で、もうちょっと何かが欲しかったところ。
いやまあ、7、80時間はたっぷりプレイしたほど楽しんではいたんですけどね。じつはゲーム的にGTA4より楽しいと言われているセインツ・ロウ2よりもプレイ時間長かったりして。
最後に、登場キャラに対して一言。
主人公ニコをアメリカに呼んだ従兄弟のローマンは、最初は「なにこのクソ野郎」と思ってたけど、復讐の正当性を認めたうえで寛容になることの大事さを説くあたり、すごいイイ奴ですよね。それだけに最後の「俺たちは勝ったんだぜ!?」って台詞が違和感バリバリなんですけど。
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