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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2016/06/07 (Tue)03:17





 どうも、グレアムです。
 昔っからゲーム屋(他、中古ソフトを扱う店含む)を訪れるたびにずっと探していたものの、決して見つけることのできなかったPSソフト「アルカナ戦記ルド」をついにamazonで購入してしまいました。
 こんなマイナーなゲームをなぜそこまで欲しかったか。理由はたった一つ、BGMを聞きたかったからだ。
 実は本作はサターン版からの移植版である(元のタイトルは「テクストード・ルド アルカナ戦記」)。俺はこのサターン版のBGMは、サターンの内蔵音源を使った音楽のなかでもっとも気に入っていると断言できるほどに好きなのだ。
 しかし悲しいかなエミュレータでは本作の音を完全に再現することはできず、また俺はもう実機を持っていないので、本来の音を聞くこともできない。また実機を持っていたとしても、サターンは出力まわりに致命的な欠点を抱えていて、端子を介してノイズが乗るという泣ける仕様なのである。
 エミュレータの再現度(又、再現のし易さ)に関してはSSよりPSに分がある。もしPS版であの音が再現されているならば、よりクリアな音であのBGMを堪能できるのではッ!?という、これ以上にないほど不純な動機での購入であった。
 残念ながらPSの実機もいまは手元にない。というか過去にマシンを一斉に処分してしまったことがあるので(FC、SS、PS、PS2、Xbox)、いまPC以外でゲームをすることは不可能なのである(360もHDDがイカレてからは完全放置)。まさか当時は俺が内蔵音源に執着を持つようになるとは思ってなかったのでなあ…




ePSXeから出力したゲーム画面



 ゲームプレイの前に、PSの内蔵音源をmidi音源に変換できるPgconvというソフトを試しに使用。
 再現度はそれほど高くないものの(そもそもの仕様から仕方ないのであるが)、単体で聴ける程度にはマシな出来で、これは割と嬉しい誤算であった。一方、SSの内蔵音源をmidi音源に変換できるSgconvも試してみたが、こちらはちょっと聴けるレベルではなかった。改めてサターンの内蔵音源の再現の難しさを知った形である。

 さてエミュレータ(ePSXe)を使ってゲームを起動、UIのデザインや演出など細部はサターン版とけっこう異なっている。全体的に簡素になっている、良く言えばスッキリ、悪く言えばダサくなっている。SEもなんかチープだ…ウィンドウにメッシュではない半透明処理を行っているのはPSの面目躍如か。あと、さすがにムービーはPSのほうが画質がいい。このへんはSSのCinepakでは太刀打ちできない部分だ。
 で、肝心のBGMのほうだが…ダメダメだぁーッ!
 なんだ、この…リコーダーみてぇなギターの音は!?ソリッドでギンギンに鳴いていたサターン版とはまったく比べ物にならない、ピコピコ音丸出しの酷い出来だ。幾つかプラグインを変えて試してみるが、結果はあまり変わらず。
 実機ではないので確たることは言えないが…しかしPSの場合、エミュだからといって内蔵音源を使ったBGMの音色が劇的に変わったという話は聞かない。これはやはり、元々の仕様…!?ハッキリ言って、midi変換した不完全な音のほうがまだ聞けるくらいだ(余計なエフェクトがかかっていないぶん、音色が素直で聞き着心地が良い。といっても、これは完全に好みの範疇だが)。
 しかもリピートの前後に、決して短くない空白(音の途切れ)が。

 前もって言っておくが、今回のエントリは「PSとSSどちらが優れているか」といったゲハ論争めいたことを書くつもりはない。ゲームを愛する男が両機とも触ったならわかると思うが、PSとSSに絶対的な優劣はない。それよりも、ゲーム製作者が「ハードに合わせてゲームを設計したか」という部分に負うところが大きいのだ。
 音源一つ取ってもそう。俺は別に、今回の記事でサターンの内蔵音源のほうが優れていると言いたいわけじゃない。たとえばシミュレーションRPGツクールのBGMは、サターン版のほうが圧倒的にクソだと断言できる。

 つまりこの移植は…各種ビジュアル面の劣化、BGMの大幅劣化、これはもうPSの性能云々ではなく、「やっつけで移植した」という可能性が…大…ッ!!
 たしか本作の音楽は外注だったはず。少なくともサターン版はそうだったと、実機でのプレイ当時にクレジット画面できちんと確認した記憶がある。
 ひょっとしてPS版は…オリジナルの作曲者が関わっていないんじゃないのか!?もしオリジナルの作曲者がPSの内蔵音源を使って曲を再現しようとしたなら、こんな音で満足するはずがない!
 それを確認するにはゲームをクリアしてクレジット画面を拝むしかないわけだが…残念ながら、今の俺にコイツをクリアする精神的余裕はない。ぶっちゃけゲーム自体はものすごくダルイんだよこれ…というかクレジット画面にサターン版の情報を流用されたらそこでもう判別なんか不可能なわけでな。

 わりと残念な結果に終わったが、PSのSEQ⇒Midiへの変換が割とイイ感じに上手くいく(個人で聴いてニヤニヤするくらいには楽しめる)とわかっただけでも収穫、値段分の価値はあったと思うことにしよう。
 畜生、本当に、なんで当時サントラ出してくれなかったんだよう…




戦闘画面、PS版




こちらはSS版。この違いがわかるだろうか?














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