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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2019/03/23 (Sat)02:29







Jagged Alliance 2 Classic

【 Mercs Never Die. 】Part.03










Day 01, Point A11. 0900.




 オメルタの反政府ゲリラと接触し、先にアルルコ入りしていたジアンと合流した五人の傭兵たち。彼らはオメルタから南東へ進み、空港と鉱山を擁する都市ドラッセンへ向かう…


  >>クレイブ:
「あのさぁ。この任務には、車が必要だったんじゃないのか?トラックとか、ハンヴィーとかよ…まさか、王宮までこうやって徒歩で行くつもりじゃないだろうな?」


  >>トゥインキー:
「もうちょい資金があればね、車輌もヘリで吊るしてきたかったんだけど。あるいは、みんなの給料を後払いにするとか…ま、アシはそのうち手に入れるさ。それまでちょっと我慢しててくんないかな」


  >>ノーマン:
「ないものねだりをしても仕方ないだろう。それより、状況はどうなっている?」


  >>ジアン:
「反政府軍は二ヶ月前に受けた攻撃で武器と兵力のほとんどを失い、政府軍の監視が続くなかで迂闊に外出もできない有り様なのである。然るに、目下は水や食料の確保が急務なのである。このままでは戦うまでもなく皆飢え死にしてしまうのである、よってドラッセンにいるウォーカー神父に協力を仰ぎ、まずは食料を調達せねばならないのであるよ」


  >>クレイブ:
「ゲリラは戦力としてアテにならないか。ま、予想されたことではあったがな。どのみち、ドラッセンを落とすっていう当初の予定に変更はないわけだな?」


  >>イヴ:
「ちょっと待ってくれ!そのー、なんとかいう神父はドラッセンに居るって言ったな?でもドラッセンは政府軍の支配下にあるんだろ?つまり、撃っちゃいけないやつが街の中にいるってことか?」


  >>ナターシャ:
「あの。どうして、目に入ったものは片っ端から撃っていいと思ってたんです?これから私たちが戦うことになるのは市街地です、当然、非武装の一般人に遭遇することもあるでしょう。これはただの戦争ではないんです、解放運動なんですよ?市民の安全を守るべき私たちが、市民の命を奪った、となれば、我々の戦いの正当性、その大前提が崩れることになります」


  >>イヴ:
「めんどくせーなぁオイ!青臭いこと言いっこナシだぜ、なあ?十字軍にでもなったつもりかよ?正義の騎士様ゴッコか?」


  >>ナターシャ:
「正義とかはどうでもいいです。ただ、今回私たちが受けた仕事、依頼、任務はそういうものだってことです。仕事だからやるんです、私がさっき言ったこと、私情から言っただなんて思わないでくださいね」


  >>クレイブ:
「ま、そーいうこった。べつに、相手を選んで撃つこともできるんだろ?そのうち派手に全部吹っ飛ばせるようなドンパチもあるさ」


  >>イヴ:
「わーかったよ!このフラストレーションは全部王宮にぶつけてやる、女王のバーベキューでも作ってやろう」












 A12地点の森にて政府軍のパトロール部隊と遭遇、これを撃破。
 イヴが一発被弾したが、すぐに治療し行動を続行。ふたたび東進する。




 1400時にA13、ドラッセン空港の北へ到着した傭兵たちは周辺を警戒しつつ休憩をとる。


  >>クレイブ:
「依頼人や、反政府軍から連絡は?」


  >>トゥインキー:
「いやーないね。メールの一通もなし。オメルタ開放したし、何らかリアクションあると思ってたんだけどね」


  >>ナターシャ:
「今から夜まで待つと、かなり時間がかかりますが」


  >>トゥインキー:
「慎重にいこうよ。オメルタから歩いてきたし、休むには丁度良いタイミングでもあるしね。装備の点検でもしながら暗くなるのを待とう」


  >>ノーマン:
「ウォークマンでも持ってくるんだった」


  >>イヴ:
「ヤクでも持ってくるんだった」


  >>ナターシャ:
「駄目ですからね。戦闘直前のメタンフェタミン少量摂取なら許しますけど」


  >>イヴ:
「持ってきてたわ」


  >>ナターシャ:
「駄目ですって!」







Day 02, Point B13. 0000.



 午前0時、A13から南下しB13地点…ドラッセン空港へ侵入。
 トゥインキー/ナターシャ/イヴの三人は左翼へ、クレイブ/ノーマン/ジアンの三人は右翼へそれぞれ展開し、まずは北側半分を制圧する。


  >>クレイブ:
「予想通り、民間人の数が多いな。というか、敵の数が少ねぇ。特に警戒されていたエリアではなさそうだな。爆発物とミスショットに気をつければ被害は抑えられそうだ」


  >>トゥインキー:
「この先にある検問所のゲートはさすがに戦力が集中してるだろうし、二手に分かれて挟み撃ちにしよう。ゲートの周囲はフェンスで覆われてるけど…えーと、誰かワイヤーカッター持ってる?」


  >>ノーマン:
「工作ならお任せ」


  >>イヴ:
「ゲリラの基地から持ってきたTNTで吹っ飛ばそうぜ」


  >>ナターシャ:
「敵を警戒させ、民間人に二次被害が及ぶ危険を冒してまでやることではないです。もちろん、そういう方法が役に立つシチュエーションも今後はあるのでしょうけど」






 
 つづいて南側の検問所を制圧する。
 トゥインキー・チームはゲート付近で待機し近づいてきた政府軍兵士を狙撃。一方クレイブ・チームは北東から接近しノーマンがワイヤーカッターを使ってフェンスを突破、建物を制圧しつつトゥインキー・チームと共同で検問所周辺の政府軍兵士を挟撃、殲滅する。


  >>トゥインキー:
「どうやらこれで全員かな。思ってたより警戒薄かったね、装備も貧弱だったし。まあ今日はこれから南2エリアの制圧も続けて行わなきゃならないし、幸運と思っておこう。相手がこちらに気づいて準備を整える前に制圧したい、そうじゃないと奇襲の意味がない」


  >>クレイブ:
「警戒し過ぎじゃねーのか?」


  >>ナターシャ:
「我々は軍隊ではありません、たった六人の傭兵だということを忘れないでください。過信は禁物です」


  >>ジアン:
「人員の質の問題ではなく、兵站の問題であるな。正規軍の充実した装備や設備、兵器を相手に正面から戦うような真似をしては、さしもの我々も鼻息一つで吹っ飛ぶであろう」


  >>ノーマン:
「その通りだ。弾より多い数の敵には勝てん」


  >>イヴ:
「おーい、このへんに、なんとかいう神父はいなかったぜ。それと、良いニュースと悪いニュースが一個づつあるんだがよー、どっちから聞きたい?」


  >>トゥインキー:
「良いニュースからにしよう」


  >>イヴ:
「発着場に無傷のヘリが一機ある、そいつはオレたちの役に立つだろう。悪いニュースは、そのヘリのパイロットはさっきの戦闘で死んだってことだ」


  >>トゥインキー:
「えぇ!?あー…軍のヘリに、軍のパイロットね。てことは、ここに居た連中は戦闘部隊じゃなかったってことか?それより、俺たちの中に一人くらい、ヘリの運転できるヤツいるんじゃあないの?」


  >>ナターシャ:
「私は地上部隊だったので…」


  >>クレイブ:
「ベルチバードなら乗れないこともないが」


  >>ノーマン:
「0.D以降の実装に期待してくれ」


  >>ジアン:
「個人用の小型宇宙艇なら操縦可能であるよ」


  >>イヴ:
「オレは運転できるぞ。運転方法は知らねーけど」


  >>クレイブ:
「それを運転できるとは言わねぇ!」




  >>トゥインキー:
「あーっと、事務所のオッサンに話を聞いたんだけどさ、別にパイロットが一人、どっか離れた場所にいるってさ。何日か前に沼地だかどっかに行ったまま帰ってこないとか…」


  >>クレイブ:
「なんだ、それ」


  >>トゥインキー:
「知らないよ。とにかく、そいつを説得して連れ戻せばヘリが使えるようになるんじゃあないの。ま、今はそれより南エリアの制圧を優先させるけどね」





 [次回へつづく]


















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2019/03/20 (Wed)02:15







Jagged Alliance 2 Classic

【 Mercs Never Die. 】Part.02








<< CAST >>






  天海 祐一郎(トゥインキー)
『日本人傭兵。学生時代に巻き込まれたナノマシン兵器漏出事件で肉体を失い、軍から義体を供与されると同時に強制入隊させられたが、規律が肌に合わず脱走。以後は世界各地を転々としながら傭兵として活動。ただし戦場で戦う機会はそれほど多くなく、どちらかといえばギャングやマフィアといった非合法組織との関わりが強い。物腰は柔らかく、事態には柔軟に対処する』
『オートマチック火器の扱いに習熟しており、高い統率力を発揮。今回は傭兵部隊のリーダーとして作戦全体をコントロールすることになる。訓練教官としての能力にも優れる』
【メインウェポン】FA-MAS
【サイドアーム】Desert Eagle
【スキル】Auto Weapons/Teaching



  クレイブ・マクギヴァン(クレイブ)
『米国人傭兵。ワシントン出身ということ以外は謎は多く、子供時代を地下核シェルターで過ごしたとも言われているが、詳細は不明。口は悪いが義理堅く、一度受けた任務は必ず遂行するというプロフェッショナル精神の持ち主』
『トゥインキーと同じくオートマチック火器の扱いに習熟しており、隠密作戦を得意としている。高い戦闘能力を有しており、戦場では非常に頼りになる存在』
【メインウェポン】C-7
【サイドアーム】SPAS-15
【スキル】Auto Weapons/Stealthy



  ノーマン・パトリック(ノーマン)
『米国人傭兵。ニューイングランド出身で、終末に備え訓練していた、所謂プレッパーと呼ばれる存在。寡黙な性格で、メンバー内では割と常識的な発言をするが、戦闘時には容赦のない一面を見せることも。妻帯者であり、二児の父。家族を溺愛しているらしい』
『ガラクタを修理し車輌をイチから建造する彼の能力は、戦場において精密機器の扱いや電子ロックの解除、施錠された鍵のピッキング等で活かされる。バックアップ担当であり、手先の器用さが必要な作業でおおいに活躍する』
【メインウェポン】P-90
【サイドアーム】Crowbar
【スキル】Electronics/Lockpicking



  ナターシャ・クロートキィ(ナターシャ)
『ロシア人傭兵。ストリートチルドレンからギャングを経て軍に入隊し、優れた訓練成績から歴代最年少の特殊部隊員(スペツナズ)に選抜されるも、紛争地帯での過酷な経験から精神を病み強制除隊。以後は義父の推薦でマフィアの一員となり、マスター・キラーと呼ばれる殺し屋として活動する。自己主張の少ない性格で、平時は慈しみに溢れた愛らしい女性だが、戦場では冷血な殺人者として行動する』
『殺し屋として培った暗殺能力は、戦場では音もなく敵を葬る死の暴威として発現する。特殊部隊の狙撃手だったこともあり、各種サバイバル能力にも長けているが、ときおり精神的に不安定な状態になる』
【メインウェポン】Dragunov
【サイドアーム】AKSU-74
【スキル】Night Ops/Stealty



  イヴリン・マッケンジー(イヴ)
『米国人傭兵。悪名高いギャング組織サードストリートセインツバーンド・イカロスの首領であり、その底抜けな悪辣さと破天荒ぶりは裏社会でも畏怖の的となっている。享楽主義者で、仲間に対してはフランク且つ寛大に接する』
『二挺拳銃と爆発物をこよなく愛する彼女はアクション映画のヒーローさながらであり、単身で数々の敵対組織を壊滅させてきたその戦闘能力は戦場でも色褪せることはない。とはいえ、一人殺すのに建物ごと吹っ飛ばそうとする派手好きな性格は評価が分かれる』
【メインウェポン】Grenade Launcher
【サイドアーム】Glock 18 x2
【スキル】Ambidextrous/Heavy Weapons











 アルルコ北部の街オメルタへ到着した傭兵部隊は、さっそく政府軍からの攻撃を受ける。
 有無を言わさず放たれた弾丸への返礼は、イヴの放った40mmグレネード弾だった。


  >>イヴ:
「あちゃー、浅いな。あれじゃ軽傷だ」


  >>クレイブ:
「おいおいこいつ、マジか!いきなりグレネードぶっ放しやがった!」




 その後、起き上がった兵士にクレイブの放った一発の銃弾が突き刺さる。


  >>クレイブ:
「悪いな、アンタを生かして帰すオプションは仕様書についてないんだ」


  >>トゥインキー:
「こいつ以外にもいるかな?大勢が待ち構えてるって感じはないな、二ヶ月前にここを襲った連中の残党かな」


  >>ナターシャ:
「おそらく見張りでしょう。殺し損ねたゲリラが出てこないとも限りませんし、政府軍はオメルタの住民すべてをゲリラへの協力者と見做しているはずです。怪しい動きがないか睨みをきかせる狙いもあったのでは」


  >>ノーマン:
「とはいえ、こいつらがそこまで仕事熱心だったとは思えないな。どちらかといえば、住民のいなくなった建物から金目の物を集めるのに夢中だったんじゃないか?そこいら中の棚の中身が空っぽなのは、爆撃のせいだけではないだろう」




 その後、手分けして街中を捜索し政府軍兵士二名を排除。オメルタから政府軍の影は消え去った。


  >>クレイブ:
「チェッ。油断したぜ、一発もらっちまった。幸いベストで止まったけどな、おい、そいつ何持ってた?」


  >>ノーマン:
「(兵士の死体の傍らに落ちていた銃を拾いながら).45口径だな。運がいい、こいつが防弾装備を抜くことは滅多にない」




 その後、傭兵たちはファティマという名の婦人と接触する。彼女は反政府ゲリラの協力者であり、ゲリラが潜伏しているアジトの場所を知っていた。前王エンリコ・チバルドーリから預かった手紙を渡し、自分たちが彼に雇われた傭兵であることを伝える。


  >>トゥインキー:
「昔はスリムな美人だったんだろーなあ。でも、今は太ってる。だからFAT-IMA(ファット今)」


  >>クレイブ:
「クダラネー!ていうか、この国の連中って顔が濃くない?むしろ俺たちが浮いてる?」


  >>ノーマン:
「その話題はキャッチ22だ」


 ファティマの先導で、傭兵たちはポイント・アルファ・テン、オメルタ東部へと移動する。
 北東の建物の入り口には武装した反政府ゲリラの見張りが立っており、その建物の地下室こそが反政府ゲリラの拠点、秘密のアジトであった。




 民間人を平然と巻き込む女王デイドラナの悪辣なやり口に、ゲリラの指導者ミゲール・コルドナは怒り心頭、激おこぷんぷん丸であった。


  >>クレイブ:
「つーかさ、なんか俺ら信用されてなくねぇ?入り口にいたヤツからも異様に警戒されてたけどよ」


  >>ノーマン:
「そりゃあ、死んだと思っていた前王が実は生きていて、なけなしの金で傭兵を雇って助けに寄越してくれる、なんて事態は夢想だにもしていなかっただろうからな。警戒もするさ」


  >>イヴ:
「それよりよォー、ここにいるのは女どもやガキばっかりじゃあねーか。こいつら戦えんのかよ?」


  >>ナターシャ:
「この人たちは戦闘要員ではありません、政府軍の攻撃から避難してきた人たちです。街に人影がないと思っていましたが、全員が殺されたわけではないのですね。よかった…」






  >>ジアン:
「無事に逃げ延びることができたのはほんの僅かなのである。ほとんどは女、子供、老人、見境無く虐殺されたのである。許されざる行為である、女王とかマジでクソビッチ」


  >>クレイブ:
「…エート。どちらさま?」


  >>トゥインキー:
「ここへ来るまえ、俺たちより先にエージェントを一人送り込んだと言ったろ?彼女がそう」


  >>クレイブ:
「またうっさんくさいヤツが出てきたなオイ!ていうか、こいつ人間なのか?めっちゃ顔色悪いし、ちょっと目が光ってるぞ」







  ジアン・シャン=ディ
『火星人傭兵(?)。新興カルトの戦闘司祭であり、義体化技術によって死から蘇ったサイバーゾンビ。アルルコでは人心を掌握し新たな信徒を獲得するために反政府勢力に協力している』
『徒手格闘を得意としており、サイバーインプラントで強化された肉体から繰り出される攻撃は強力。しかしながら、それが今回の作戦でどれだけ役に立つかは未知数である…』
【メインウェポン】FN-FAL
【サイドアーム】Throwing Knife
【スキル】Hand to Hand/Martial Arts







  >>クレイブ:
「ニンジャみたいだ、カンフーも強いぞ?」


  >>イヴ:
「ま、仲間が多いってのは賑やかでいいんじゃあねーの?」


  >>トゥインキー:
「これでようやく役者が揃ったわけだ。さ、こっからが本番だぜ!」





 [次回へつづく]










 そんな感じで、どうも、グレアムです。
 今回はキャラクター紹介を兼ねた序盤のデモンストレーションという感じで、次回以降はもうちょっとサクサク進める予定でいます。冒頭のCAST紹介は初代バイオハザードを意識してるので、PS版のファンキーなBGMを脳内で慣らしながら読んで頂けると雰囲気出るかと。
 傭兵たちは割と本ブログ的オールスターな感じで、クレイブはFalloutシリーズ&Elona Plusから、ノーマンはCataclysm: DDA&Shelteredから、イヴはSaints Lawシリーズから、ジアンはShivering Islesからの出演となります。トゥインキーとナターシャは…特定のゲームに出してるわけじゃないけど、けっこうあちこち顔を出してるかな(この二人はTwitterでの露出が多いかも)。
 本文の内容からわかるように、今回の企画のコンセプトはヒロイックな活劇をイメージしています。シビアなバランス且つハードコアな本作本来のイメージを損ねられるのは心外だ!というJA2ファンの方にはあまり面白くない内容かもしれません。
 あとデータ改造&シナリオを脚色している関係上、単純にゲーム攻略の役にも立たない可能性があります。仕方ないね。

















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2019/03/16 (Sat)23:51







 アルルコ国北部オメルタ、反政府軍基地。二ヶ月前。


 女王デイドラナ率いる政府軍の機甲部隊が展開し、街への大規模攻撃を開始。ゲリラだけでなく非武装の一般市民も攻撃対象となり、容赦のない虐殺が行われた。戦車砲弾と空爆により街は廃墟と化し、累々と横たわる死者が瓦礫のように折り重なる。



 現在。チェコ、プラハ。


 傭兵のもとへ、一人の男が訪れる。
 名をエンリコ・チバルドーリ、アルルコの前国王である。
 先のオメルタ襲撃は反政府軍のもとへ身を隠していたエンリコの殺害が目的であった。自らの死を偽装しその場を逃れたエンリコは、国から持ち出した隠し財産であるスーツケース一杯の現金をもとに、傭兵へ仕事を依頼する。
 その依頼とは…

「現女王デイドラナの暗殺」








Jagged Alliance 2 Classic

【 Mercs Never Die. 】Part.01











  >>トゥインキー:
「とまあ、そんなワケでやね。内戦やることになったよ」


  >>クレイブ:
「権力の座を追われた前王が、自分の妻を殺せって?一体全体そのアルルコだのっていう、クソ田舎の小さな島国はなんだってそんな、けったいな状況になってやがるんだ?」


  >>トゥインキー:
「もともとアルルコってのは、民主的な君主国家として知られててね。依頼人のエンリコは10年前、先代である父王の座を継ぐかたちで政権のトップについたんだが、妻であるデイドラナ、こいつがクセモノだった。彼女は父王を暗殺すると、夫であるエンリコを投獄し、自ら権力を握ったというわけさ。以来、平和だったアルルコは独裁的な軍事国家に様変わりってわけよ」


  >>クレイブ:
「計画的な犯行ってヤツかな。最初から権力の座を狙って結婚したんだろうな、そのデイドラナってのは。マジビッチ。まあ、そんなガチビッチの本性に気づかず結婚した前王にも責任はあるというか、可哀想なのは国民だよ」


  >>トゥインキー:
「殺しても心を痛めない標的(ターゲット)なのは確かだ、ありがたいことに。俺たちはヘリを使って隣国から低高度飛行で国境を越え、国境沿いの街オメルタへ降下する」


  >>ノーマン:
「密入国か?国際法違反だ、バレたら縛り首だな」


  >>ナターシャ:
「一度入国さえしてしまえば、その方法を問われることは滅多にありませんけどね。どのみち、我々は正規の軍人ではなく傭兵です。ジュネーヴ協定も我々を守ってはくれません…法律は、私たちにとって味方ではないのです」


  >>クレイブ:
「直接、王宮近くへ降下するんじゃ駄目なのか?」


  >>トゥインキー:
「ダメだ、SAMがある。HAHOでも、まあ…無理だろうな。当然だが、女王も暗殺を警戒してる。容易には近づけない」


  >>イヴ:
「たんに殺しゃいいならよー、王宮にスカッドでもブチ込めばいいんじゃあねーの?そうすりゃ気分もスカッとするぜ」


  >>トゥインキー:
「それこそ国際問題になる…世界中のどこにも逃げ場がなくなるよ。だいいち、スカッドの値段が幾らか知っとる?なにより、それで確実に女王を殺せるとも限らないしね…死体を確認しないとさ。だから俺たちのような傭兵が必要なのさ」


  >>ノーマン:
「予算は?」


  >>トゥインキー:
「ざっと45,000ドルってところかな」


  >>クレイブ:
「やっすいなオイ!そのなかに俺たちへの給料も含まれてるんだろ?装備代は経費で落ちるんだろうな!?」


  >>ナターシャ:
「作戦の全容は?どういう計画になっているんですか?」


  >>トゥインキー:
「まずはオメルタに潜伏してる反政府ゲリラと接触する。依頼人から書状を預かってるんでね、ついでに、先に送り込んでおいたエージェントと合流する」


  >>ナターシャ:
「エージェント?」


  >>トゥインキー:
「現状では情報が少すぎる、実際に現地へ行ってみないとわからないことが多いからね。だから先立って現地で情報収集をする人員を一人送り込んでおいたのさ。そいつと合流したあと、オメルタ南東のドラッセンを制圧する。そこには空港と鉱山がある、アルルコは鉱業で栄える国でね。鉱山を押さえれば鉱山収入が得られるし、現政府の資金源を減らすことにもなる。そして空港を押さえれば武器や補給品の空輸が可能になる、裏を返せば、それまではまともな補給を得られないと思ったほうがいい。そんなわけで各自、装備品は自分が最高と思うものを持参するように。弾薬その他も多めに用意しておいたほうがいいだろうね」


  >>イヴ:
「資金が必要ならよー、鉱山なんか掘らないでもっと簡単な方法があるだろうよ」


  >>ノーマン:
「たとえば?」


  >>イヴ:
「農地を全部ケシ畑にするんだよ!そんで、工場を全部コカイン工場にする!そうすりゃあキツイ肉体労働なんかしなくても、短い時間の労働で大金が稼げるってワケよ。現地住民も大助かり、残業もない超ホワイトな職場だぜ!質の良いヤクが安く手に入るようになるしな!んで女王をブッ殺して政権奪取したら、コカインを合法化する!そうすりゃ世界中の人間が合法的にヤクをやれるようになって、みんなハッピー!どうだ、最高のプランだろ?」


  >>クレイブ:
「おめーの頭ん中がハッピーなのはよっっくわかったよ!誰だ、こんなヤツ連れてきたのは!?」


  >>トゥインキー:
「ホワイトな職場環境っていうか、発想がブラックすぎる…」


  >>ノーマン:
「ヤクみたいに真っ白な発想って意味だろう?」


  >>ナターシャ:
「あのっ!話の腰が折れてます、主題を戻しましょう!チンピラの駄法螺に付き合わないでください」


  >>イヴ:
「つれねーなぁオイ、お互い同じ世界に生きる身じゃあねーか。もうちょっと愛想良くしてくれないと、オレ悲しくて泣いちゃうぜー?いいのかー?うるうる」


  >>ナターシャ:
「うざっ…勝手に同類扱いしないでください」


  >>イヴ:
「オレはギャングのボス!おめーはマフィアの殺し屋!そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!」


  >>ノーマン:
「ガチ犯罪者じゃんこいつら…」


  >>トゥインキー:
「オーケイ、話を元に戻すッ!ドラッセン制圧後はそこを拠点に義勇軍を編成し、地元住民を訓練して戦力を増やす。王宮を落とすには戦力が必要だし、制圧した拠点を政府軍の反撃から守る必要もあるしね。そうやって磐石の基盤を整えつつ、徐々に南下して他の街も制圧、最後に王宮を叩く」


  >>クレイブ:
「大掛かりな作戦になるな。期間はどのくらいを想定してるんだ?」


  >>トゥインキー:
「とりあえずは二週間、だけど、それよりも長引く可能性は高い。こればっかりは実際にやってみないとね」





  >>トゥインキー:
「これが戦術マップだ。俺たちは0730時にアルファ・ナインへ降下、二ヶ月前に政府軍の襲撃を受けたオメルタで現地の反政府勢力と接触する。そして先に派遣していたエージェントと合流後、東へ移動しポイント・アルファ・サーティーンからドラッセン空港へ侵攻、制圧する」


  >>クレイブ:
「道路沿いは避けるのが無難だな、敵のパトロール部隊と遭遇したらかなわん。で、いつ攻撃を仕掛ける?」


  >>トゥインキー:
「日が落ちてからにしよう。たぶん、暗視装置を装備してる兵士はそう多くないんじゃあないかな。そんなわけだから、各自、夜戦装備を揃えておくように。サプレッサーもあったほうがいいかも」













Day 01, Point A9. 0700.






  >>トゥインキー:
「なんかこう、ヘリからの降下って戦場の狼みたいだよね」


  >>クレイブ:
「一人で来たかったのか?それを言うならブラックホークダウンだろ。にしても、反政府ゲリラの影も形も見えねぇな」


  >>ノーマン:
「それどころか人影が見えない。まるで廃墟だ、この有り様を見るだけでも女王のヤバさが伝わってくる」


  >>ナターシャ:
「あそこに居るのは誰です?」




 突如として銃声が響き、傭兵たちの足元に銃弾が突き刺さる。視線の先、半壊した建物の影には拳銃で武装した男がこちらに銃口を向けていた。


  >>ノーマン:
「一人…ではなさそうだな。野盗か、火事場強盗の類か?」


  >>クレイブ:
「いやー、どうも…あれは政府軍の兵士じゃねぇかな」


  >>イヴ:
「とりあえず軍服着てるやつは全員殺していいんだよな?」


  >>トゥインキー:
「その状況認識はちょっと危険じゃないかなぁ…」



 かくして…
 アルルコに降り立った五人の傭兵たちの戦いがはじまった。



 [次回へつづく]










 そんな感じで、どうも、グレアムです。
 シヴァ島のほうが途中なんですが(いちおうネタを仕込んでる最中ではあります)、ようやくきたCataclysm: DDAの安定版0.Dが個人的にちょっと微妙で、その代わりってわけでもないんですが買ったまま積んでたJA2をプレイしたらこれがまぁ面白ェのなんの、おかげで徹夜続きで連日フラフラでございますよ。
 プレイ環境としてはSTEAM版WildfireのDLC「Classic」版をデータ改造して運用しております。といっても傭兵の性能やポートレート、初期所持品をいじったくらいで後はバニラのままなんですけどね。
 最初の戦闘で戦うことになる敵、Tシャツ姿に拳銃一挺とどう見ても辻強盗か何かにしか見えないんですが、ここ傭兵一人だけで降下すると降伏勧告を告げられて、投降すると政府軍の捕虜になるんです。というわけで、この強盗みたいなやつは政府軍兵士らしい、と。Brigade E5シリーズみたく、敵の名前がわかればいいんですけどね。

 キャラクターの紹介は次回やります。
















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2019/02/27 (Wed)18:38







The Elder Scrolls IV: Shivering Isles
"Ghost in Madness" #10

- エルダースクロールズ4:シヴァリングアイルズ -

【狂気の島と死霊娘】第十回









ジアン:「緑に囲まれていると気が落ち着くのである」

 ついに侵攻を開始したオーダーの軍勢を退けるため、フリンジへ向かうジアン。道中、ダイア・ウォレンと呼ばれる洞窟にて休息の一幕である。




 洞窟の最奥には男が一人で暮らしており、話しかけたところ、いきなり襲われたので正当防衛を行使した。死体が燃えているのは斬り捨てた拍子に偶然、焚き火に向かって吹っ飛んでいったからで、他意はない。
 トレイリウスというらしい、この魔術師風の男の日記には、かつてともに暮らしていた恋人への想いが綴られていた。この手記を見る限り、悪人ではなさそうだが…あるいは、ジアンが迂闊にこの場へ足を踏み入れさえしなければ、彼はまだ孤独なその生を永らえさせていたのかもしれない。









 続いて、ノットボーン・チェンバーと呼ばれる洞窟を調査する。
 ここではグラマイト(エラっパリ)とエリトラ(昆虫型)がナワバリ争いを繰り広げていた。グラマイトのトーテムがあるところを見ると、もとはグラマイトの生活圏だと思われる。
 クリーチャー同士が争う場面はなかなか見られないので、しばらく観察したのち両成敗した。




ジアン:「フーム…興味深い。彼らはこれを何に使う気であろうか?」

 地下の遺跡部分にて、狂気の鉱脈を発見する。採掘している途中らしく、周囲にはハンマーや鎌といった道具が置かれていた。人間の手によるもの…ではないだろう。おそらくはグラマイトがこれを掘っていたに違いない。
 少なくとも彼らは道具を扱える知能を持っている。棍棒を振り回すだけでなく、刃物に毒を塗ったり、弓矢の扱いを知っている。ひょっとしたら、彼らの扱っている武具は狂気の鉱石を材料としているのかもしれない。クルーシブルのカッターが鍛えたものと比べれば、その出来に雲泥の差はあるが。




 また、彼らは光り物を収集する癖があるようだ。あるいは、特定の個体が好んでいるだけかもしれないが。
 グラマイトのキャンプ、寝床に置いてある宝箱の中に、アクアマリンやトパーズといった宝石や金貨などを確認できた。グラマイトに貨幣制度の概念はないだろうし、彼らが身につける服飾品には金や宝石をあしらった華美なものは見られないので、たんに、物珍しさゆえに収集しているに過ぎないと推察できる。

ジアン:「いずれ、この半漁人どもが人間並の高度文明を持ったりするのであろうかのう」








 ザセルムと呼ばれる砦の入り口で、ゴールデン・セイントがクリーチャーと戦っている場面に遭遇、助太刀に向かう。

ジアン:「しかし、ここはすでにディメンシャの領域だと思っていたが。境界近くでは持ち場でない領域へ足を踏み入れることもあるんだのう」

 通常、ゴールデン・セイントはマニアの領域を、ダーク・セデューサーはディメンシャの領域を巡回している。いずれもこの地の治安を維持する存在ではあるが、両者は互いに憎しみあっており、殺し合いに発展することも珍しくない。




ジアン:「これは…えぐいのー」

 ザセルムは魔術師の実験施設と思しき施設で、さまざまなフロアで人体実験を行った形跡が残っていた。あるいは、クリーチャーの生態を研究するために人間を実験材料に使っているケースが多いか。
 たとえば現在ジアンがいる場所では、壁に張りつけられた人間に向かって無数の毒針を撃ち出すトラップが作動するよう設計されていた。そのすぐ下には、まだ新鮮な人間の死体が転がっている。
 なんの実験だろうか?罠の実用性についてか?人間の耐久力についてか?あるいは、ゾンビの耐久力を試していたのかもしれないが…




 また別の場所では、多数の死体が宙吊りにされている光景を目撃する。床にこぼれた大量の血液、雑に置かれた陶器の皿を一瞥。

ジアン:「血抜き、であるか。食肉の確保、というより、血を集めることが目的のように見えるな。魔術的な実験の材料か…新鮮な生き血であれば私も欲するのだが、腐っているものはさすがにのー」

 カルトが科学力を結集して蘇生させたサイバーゾンビであるジアンは、肉体の維持に定期的な血液の交換を必要としている。血液の確保が困難な地域での活動を想定し、常に一定数の血液パックを保有してもいる…緊急時は人間から生き血を抜き取ることも辞さないが、そもそも、新鮮な人間が存在しない土地というのも存在するのだ。




 さらに奥へ進むと、研究室と思しき部屋で多数の虚空のエキスを発見する。たしか、肉体の精霊の核として使われている物質だ。
 肉体の精霊はどこか、人造物を思わせる外観をしている。すくなくとも他のクリーチャーとは由来の異なる存在であることは確かだ。そういえば、この塔の入り口にいたのも肉体の精霊だった。ひょっとしたら、この塔の主は肉体の精霊を造るための実験をここでしていたのかもしれない。
 この塔で実験を行っている何者か、魔術師か、あるいはシェオゴラス本人なのか?この悪趣味ぶりは以前関わったゼディリアンに近いものがある。
 実験施設そのものは最近まで使われていた痕跡がある。しかし、塔のさらに奥へ続く扉は専用の鍵で施錠されており、開けることができなかった。爆薬でふっ飛ばしてもいいのだが、塔ごと崩れても面倒だ。いずれ、ふたたび立ち寄ることもあるだろう。








 シヴァリング・アイルズの幻想的な夜景に、遠い火星の地へ想いを馳せる。
 ジアンが元の宇宙へ戻れる日は来るのか…



 [次回へつづく]


















2019/02/24 (Sun)00:19







The Elder Scrolls IV: Shivering Isles
"Ghost in Madness" #9

- エルダースクロールズ4:シヴァリングアイルズ -

【狂気の島と死霊娘】第九回









 ついにシル女公爵と対面したジアン。三対一の戦闘はジアンの優勢で進み、先に護衛のダーク・セデューサー二人を始末したまでは良かったが、ただの臆病な陰気ババアと高を括っていたシルが意外にも強かった。普段の執政姿とは異なる、年甲斐もなく露出度の高い戦闘装備からも自信のほどが窺える。

シル:「どうした、そんなものか!小娘!」

 ガギンッ、大きく振りかぶったシルの一撃でジアンの右手からサブマシンガンが弾かれる。
 だがしかし、勝ち誇ったたった今の一撃で生じた隙をジアンは見逃さない!




 シルが勝利を確信した刹那、ジアンはカタナを一閃させ彼女の首を刈り取る!
 どうと音を立て為政者が血の海に沈む、悲鳴をあげる間もなく、ディメンシャ女公爵は息絶えた。




 ジアンはその場にひざまづき、儀式用のナイフでシルの心臓をえぐり取る。

ジアン:「これにて一件落着、であるか。随分と血生臭い結果になってしまったが、致し方あるまい」

 あとはこの心臓をサセラム・アルデン=スルへ持ち帰るだけである。








 ジレサルドのさらに地下にはズィーロットの隠れ家があり、布団も敷いてあったのでひとまず今夜はここで休息を取ることに。
 しかしシルを仕留めたことで気が緩んでしまったのか、ジアンは暗殺者の接近を許すことになってしまう。




ルシエン:「どこだここ」

ジアン:「あんた誰なのん…?」

 ジアンの前に突如として現れた黒衣の男、名をルシエン・ラシャンス。闇の一党と呼ばれる暗殺者集団の幹部ブラックハンドの殺し屋である。シロディールという大陸からやってきたらしい、あれやこれやと話を持ちかけてくるが、そもそもワームホールの事故で太陽系から直接シヴァリング・アイルズへ不時着したジアンにとってはチンプンカンプンだ。
 とりあえず、彼のことはジアンの中で「売れない短剣をくれるおっちゃん」として記憶されることになった。




ルシエン:「さらばだ、成果を期待しているぞ」

ジアン:「ところで、このスイッチはなんであるか?」




 ガコッ。

ジアン:「あっ。」

ルシエン:「アーーーーーーーーッ!!」

 言いたいことを言うだけ言って立ち去ろうとするルシエンを、落とし穴の恐怖が襲う。
 なお彼は高空から落下したにも関わらず、無事、その健脚でシェイディンハルまで戻ったという。
 それはともかく。








 ジレサルドを脱出したジアンは、外で待ち構えていたダーク・セデューサーたちを撃破。

ジアン:「これで全部であるか?」

 岩の上から狙撃してきていた弓兵を始末し、遠目に見える、朝靄に包まれた王宮を一望する。すでに夜は開け、朝日が東に昇っていた。




 サセラム・アルデン=スルへ戻ったジアンは祭壇にシルの心臓を捧げ、正式にディメンシャ女公爵の階位に拝命された。…いままで建物内に死体などぶら下がっていただろうか?
 シェオ爺のありがたいお言葉の途中、マニア公爵セイドンが血相を変えて乱入してくる。




 どうやら彼は今回の交代劇にあまり良い感情を抱いていないようだ。

セイドン:「シルが死んだ?そして、この余所者が新たなるディメンシャの公爵だって?正気なのですかマッドゴッド?いや、正気ではないからこそのマッドゴッドの名であり、今回のこの気違い沙汰を喜んで眺めているというわけか!」

ジアン:「私では駄目であるか…?」

セイドン:「色目を使うんじゃない、この生き腐れめ、私にネクロフィリアの趣味はない!もういい、たくさんだ、シェオゴラス!もうあんたにはついていけない、私はジャガラグにつく!すでに彼の軍勢はフリンジを制圧した、私はそこへ合流し、オーダーの司祭となってあなたに牙を剥くことになろう!」

ジアン:「オーダーの司祭?まさか、あなたもザビエルハゲだというの!?」

セイドン:「違う!」

ジアン:「ならば何故!?」

セイドン:「君の話の要点がわからん!」

 シェオゴラスの制止(というか煽り)も虚しく、セイドンはかつての主人に背を向け建物を出て行く。それを阻止せんと、その場にいたゴールデン・セイントとダーク・セデューサーたちが剣を抜いたが、シェオゴラスはセイドンへの攻撃を許可しなかった。
 どうやらシェオ爺はセイドンの裏切りをも今回の騒動を盛り上げる演出の一環と捉えているらしい。

シェオゴラス:「狂気の門を抜け、いまふたたびフリンジへと戻るがよい、ザ・ニュー女公爵よ!現地の抵抗勢力と協力してジャガラグの手勢を打ち破るのだ!」

ジアン:「ところで、あのおっちゃんが裏切ったということは、現在はマニア公爵の地位も空席ということであるか?せっかくなので私がダブル公爵ということにはならないだろうか?」

シェオゴラス:「それはいかん、権力者の地位というものはきちんとした作法に則って継承されねばな。とはいえ、ヤツが敵として立ちはだかるのなら、おぬしはそれを打ち破るであろう。そうなれば、あのオッペケ画家気取りを伝統に従って毒殺することは不可能になるというわけだ。となるとマニア公爵の地位は永遠に受け継がれないままということになり、うーむ?まあ、そうならそうで何か代案を考えるとしようか、なにせほら、私はこの国の支配者であるからしてな」

ジアン:「いまのところは?」

シェオゴラス:「そう、いまのところはな」



 [次回へつづく]


















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