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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2020/05/06 (Wed)01:58


 
 
 
 
 

 

ATOM RPG Replay

【 Twenty Years In One Gasp 】

Part.5

*本プレイ記には若干の創作や脚色が含まれます。
 
 
 

 
 
 
 東西関係が急速に悪化をはじめた1979年、続く1986年に米露両国間の全面核戦争が勃発し、世界は灰燼へと帰した。罪無き者も、罪深き者も等しく焼かれた世界で、勝者なき戦争を望んだ者たちはどこへ消えてしまったのだろう?
 戦争の理由さえ過去の闇に葬られた世界で、僅かに生き残った者たちに訪れたのは暗黒の時代だ。そこには政府も、文明もなく、人々のモラルさえ失われていた。
 
 戦略的価値の低さから、主要都市や工業地帯よりも被害が軽微であったロシア南部の穀倉地帯。焼けた大地と灰のなかで生存者たちは僅かな水や食料を求めさまよっていたが、あるとき、コバレフ率いる入植者の一団が巨大なオークの木を発見した。木の周辺を流れる川は奇跡的に放射能や毒物による汚染被害を受けておらず、入植者たちはそこに村を建設した。核戦争からそう間もない頃の話である。
 現在ではオトラドノエとして知られる村の中心に、入植者たちの道標となったオークの木が今でも村のシンボルとして静かに佇んでいる。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
「大丈夫!?ねぇ、バシャ!彼女が目を覚ましたわ、この娘、まだ生きてる!」
 誰が死ぬものか…
 いきなり縁起でもない言葉を耳にしたナターシャは、朦朧とした意識のまま、むっくりと起き上がった。
 そういえば昨日、酒場の経理士であるカーチャの発明した新しいフレーバーのレシピを試し…そのまま気を失ってしまったのだったか。なにやら奇妙な幻覚、いや夢か?妙な光景を見たような気もするが、思い出そうとしても、おぼろげな記憶は薄靄の彼方へ霧散してしまった。
「ごめんなさい、どうも成分が強過ぎたみたいだわ。なんてこと!私ったら、好奇心で人を殺してしまいそうになるなんて!」どうやら本気で気に病んでいるらしい、カーチャが心から申し訳なさそうな声で叫んでいる。これが村の住民にとって見慣れた光景でなければよいのだが。
「長い間存在を忘れられていた、伝統のレシピ…とかなんとか、言ってましたけど」
「ええ。おばあちゃんが残してくれたメモなの」ナターシャの質問に、カーチャがこれといった悪気もなく答える。
 物は言いようだな、とナターシャは目眩がする思いだった。いかにも創作料理が得意そうなカーチャがきちんとメモ通りに作ったかさえ怪しく、その成分を聞くのもためらわれた。
 とりあえずは自分が生きていることを感謝すべきだろう。たとえ生きる理由がなくとも、ときに遠い彼の地で眠る戦友と運命をともにしなかったことを悔やむことがあったとしても、場末の酒場で得体の知れない液体を飲まされて死ぬなどという人生の結末に納得するのは難しいものだ。
「死んじゃいないとは思ってたが」カーチャほどにはナターシャの容態を心配していない様子でバーテンが言った。「息はしてたし、ずっとうわごとを言ってた」
「私、なにか言ってました?」すこし心配になってナターシャがたずねる。
 自分はかなり寝言を言うらしい、ということを、ナターシャは不本意ながらも自覚している。ATOMがどうの、モロゾフ将軍の探索やバンカー317がどうのと言っていたらまずい。
 バーテンが言った。
「アフガンがどうとか、あと、この村の酒場のバーテンはナイスガイで、淫乱テディベアぽっちゃりコーギーのようにキュートで愛らしいとか」
「ちょっと兄さん、冗談を言ってる場合じゃないでしょう!」
 バーテンのくだらない駄法螺にカーチャは本気で腹を立てたようだが、一方のナターシャはといえば、腹を立てるどころか腹がよじれるほど笑っていた。
 災難が続いたせいもあったろうが、しょうもない冗談が妙にツボにはまってしまったのだ。
「あっ、わ、あはは!わはははははえひひひひうひひあひ!う、ふふふ!」
「ウケてるじゃないか」
「兄さん!」
 しばらくして笑いがおさまったあと、ナターシャは自らの所持品を確認した。持ち物が盗まれた形跡はない。
 万が一にでも、これが兄妹の悪質な強盗の手口かもしれないという懸念があったのだが、どうやら杞憂のようだ。あるいは、盗むような物を何一つ持っていなかったせいか。
 
 
 
 
 
 
 ふと顔を上げると、カウンターで食事をしている客の姿が目に入った。軍服に青いベレー帽をかぶった、筋骨隆々の大男だ。ナターシャはその男に見覚えがあった。たしか、ナターシャと同じくモロゾフ将軍の部隊を追跡するために派遣されたATOMのエージェントだったはずだ。
「あら、ご無沙汰?」ためしに声をかけてみる。
 キャリアはナターシャと同じ士官候補生だが、ATOMでの生活はナターシャよりもずっと長い。特別任務におけるATOMの流儀についても、おそらくはナターシャよりずっとよく知っているはずだった。
 エージェント・アレクサンダーはナターシャのほうを向き、目を細めると、これといって警戒した様子もなく挨拶を返してきた。
「ああ、ナターシャ。気がつかなかったな、見間違えるはずもないだろうに」
「身体の調子はどう?」
「おい、お前は俺のオフクロかよ?調子がなんだって?べつに悪くはないさ、我が祖国グルジア流に言うところの…"甘い桃"とまではいかないがね」
「あー、ええ…そう」
「ところで、随分と酷い身なりをしているな?そんなことじゃあ先が思いやられるぜ!今回の調査に関しちゃあ、俺様も随分とハリキッてるんだ。今もこの村で聞き取り調査をしているところさ。おっと、情報共有なら断る。俺様は俺様の、お前はお前の流儀で仕事をすべきだ。そうだろう?」
 いささか尊大な口調でまくしたてるアレクサンダーに相槌をうちながら、ナターシャは彼がATOMエージェントとしての振る舞いを学ぶのに最適な相手ではないのではないか、と思いはじめていた。
 いきなり名前を呼ばれたのに面くらったのもそうだが、しばしば今回の任務について他人に聞かれることに対し無頓着な態度を見せるのも不安の種だった。
 かと思えば、自身の身元に関しては他愛のない嘘をついたりする…彼はグルジア出身ではない。
 肉の缶詰をウォッカで胃に流し込みながら、アレクサンダーはすこしばかり怪しい目つきで声をひそめた。
「ここだけの話」カーチャを指さし、「彼女、俺様に気があると思うか?せっかく広い外界を謳歌してるんだ、少しばかり子孫繁栄に貢献するのも悪くないだろう?ロシア海軍歩兵の種馬と呼ばれたアフガンの英雄のこの俺様が、女にあぶれるなんてのは、まさしくこの世界への侮辱だ!そう思うだろうが、なあ?」
「あの、そういう話を女性相手にするのは、あまり適切ではないと思いますが…」
「まあそう言うな。この村の連中を見てみろよ、えぇ…あのバーテン。まるでミュータントだ、近親交配の成れの果てだな。村が何代にもわたって俺様のようなナイスガイを無視し続けた結果だ、もちろん、俺様とお前の両親はそんな愚行を犯さなかったようだがな?」
 ナターシャはだんだんとアレクサンダーとの会話がいやになってきていた。
 青いベレー帽はロシア海軍の装備ではないことや、戦後ATOMのエージェントに保護された孤児であるアレクサンダーがアフガンへの出征経験など有り得ないことも含めて、彼の不愉快な言動は本来の性格に由来するものか、あるいは本性を隠すためのカモフラージュなのか?
 目の前の筋肉男がプロのエージェントか、それともただ虚言癖があるだけなのか、ナターシャには判断がつかなかった。どうも目つきが気に入らなかった。
 嘘をつくときはよくよく慎重でなければならない。誰にどの嘘をついたのかを覚えておく必要がある、さもなくば言動に矛盾が生じ、スパイを疑われるか、あるいはたんに嘘つきと思われるか…いずれにせよ、他人の信用を得るのが難しくなる。
 ともかく、アレクサンダーが協力関係を望まない以上、ナターシャとしては彼の存在を無視するしかなかった。ATOM上層部がどういうつもりで新米エージェントを別々に送りだしたのか、わざわざリスク分散を狙う必要があるのかは理解に苦しむところだったが。ひょっとすると、これこそがATOMの秘密主義の弊害なのかもしれなかった。
 
 
 

 
 
 
 その後、ナターシャは活動資金を稼ぐために村で仕事を探しはじめた。
 
 
 
 
 
 
 まずは身体を悪くした老人にかわってトウモロコシの収穫だ。
 彼は現金を持っていなかったが、かわりに古い狩猟用ライフルを譲ってくれた。あちこちに補修跡のある、単発式のボルトアクション(おそらく弾倉まわりが破損しているのだろう、直接薬室に送り込むことでしか弾を装填できない)。彫刻を施された銃床は、これがかつてはそれなりに高価なビンテージ・ライフルであったことを思わせる。
 口径は7.62x39mm、AK-47と同じ弾薬を扱う。どちらかといえば狩猟用には7.62x54mmR弾を使うことのほうが多く、わざわざアサルトライフル用の短縮弾を使う理由はなんなのだろう?とナターシャは訝った。入手の利便性や価格にそれほどアドバンテージがあるわけではなく、鹿や熊を撃つのに不利なだけではないだろうか?
 老人はかつて狩猟家だったらしいが、そのことをあまり誇りには思っていないようだ。また、自らの過去については多くを語りたがらなかった。何かがあったのだろう。
 
(充分なSpeechcraftスキルがあれば老人から過去を聞きだし、ちょっとした恩恵を受けることができる。彼の台詞の英訳はかなりジジィナイズドされており、"It's=イッツ"が"Itsh=イッチュ"、"Secret=シークレット"が"shecret=シェークレット"など、自動翻訳殺しのテキストになっている。こうした口語は実際に声に出して読むとわかりやすい)
(口語といえば、クトゥルフ系ホラーコメディのThe Miskatonicもキャラがフランクな口語で喋るので読むのに難儀したなぁ…)
(老人から譲り受けるライフル=本作に登場するHunting Rifleの3Dモデルはなぜか西側のモダンなM40A5がベースになっている。マカロフのHK4に続く謎チョイスであり、しばしば弾薬の設定が妙な部分も含め、本作は銃器まわりの描写がわりといい加減な印象を受ける)
 
 
 
 
 
 
 次は給水ポンプの修理だ。貯水タンクから水道へ水を送る加圧ポンプが故障したらしい。
 アフガンではしょっちゅう車輌が故障するため(現地の環境が苛酷であったという意味であり、ロシア製品の質が悪かったわけではない、決して!)、たとえ一般兵でもその場で修理できるよう教育を受けたものだ。この給水ポンプが超小型核融合炉で動いてるなら手のつけようもないが、ディーゼル駆動式のエンジンであれば、まあ、どうにかなるだろう。
 村の監督官(村長とはまた違うらしい)によると、普段こうした機械の修理を担当している整備士が行方不明になっているらしい。そういえば、守衛のヤンがそのような話をしていたことをナターシャは思い出した。酒飲みでしょっちゅう大言壮語を吐くやつだが、これほどまでに長い間、村に顔を見せないのは初めてのことだと。
 数回の試行錯誤ののちに給水ポンプを修理し、共産主義の素晴らしさを賃金未払いの言い訳に使うけちくさい監督官から50ルーブルを受け取る。ためしに賃上げの交渉をしてみたが、「村の整備士は強欲な男だったが、今の君ほどではなかった!」と平泉成みたいな声で嘆かれ、凹む破目になった。
 
(ナターシャはSpeechcraftスキルがあまり高くない。核戦争後、戦友と死に別れてからATOMに保護されるまでのあいだ、他人と会話する機会がまったく無かったためだ。同様にPersonalityがそれほど高くないのは、見た目が幼い女であるゆえナメられるという設定である)
 
 ともあれ、おかげで村の水をただで使えるようになったのだから、この時代の一仕事の報酬としては充分すぎるくらいだろう。ペットボトルや空き瓶といった容器さえあれば、蛇口から汲んで手元に置いておける。
 
 
 
 
 
 
 汲めるのは水だけではない。村の好意か、牛から乳を搾っても特に文句を言われることはなかった。まあ、個人の勝手で絞れるのはせいぜい、一日にペットボトル一本分くらいだが。
 
(水はToxicを合計150、牛乳はRadiationを合計100回復する。特にRadiationは自然回復しないうえ、回復できるアイテムの種類も少ないので重宝する。ただしこれら飲料品は重量があるため、大量に持ち歩くのはあまりお薦めできない。効果は同じでも、瓶<ペットボトル<水筒の順で重量が軽く済むことを覚えておこう)
(水や牛乳の入手は空容器を手に持った状態で対象物を調べること)
 
 
 

 
 
 
 酒場のカーチャから赤いキノコの採集を頼まれ、村の北口から出ようとしたとき、ヤンとは別の守衛と目が合った。
 
 
 
 
 
 
 砂漠色の野戦服…懐かしのアフガンカを纏い、レッドスターのバッジつきパナマ帽をかぶったニキビづらの若造は、まさしくバグラム空港に降り立ったばかりの新兵といった風情だ。もちろん、本物のアフガン帰還兵にしては若過ぎるので、彼の服はどこか適当な場所で入手したものだろう。あるいは、彼の父親の所有物かもしれない。
 彼が身につけているR-147無線機は戦前のロシア軍が使っていたなかでも最も小型で、通信距離が1kmしかないため、おもに同一作戦上に展開している部隊間でのやりとりに使われていた。重量はバッテリーを含めても1kg前後で、しばしばナターシャが特殊作戦で担ぐ破目になったR-107Mの18.5kgに比べると格段に軽い。用途が違うものを比較しても仕方ないが。
「や、やぁ!何か用かい?」
「こんにちは!あなたはこの村を警備しているの?」
「ああ、うん、そう!悪いやつらが入って来れないようにね!たまに退屈だと思うこともあるけど…でも、とても重要な仕事だ!」
 どぎまぎしながらも、精一杯に誠実にこたえる若者に、まさしく新兵のようだ、とナターシャは重ねて思った。
 村の反対側を守っているヤンとは違い、守衛という仕事を自らに課せられた使命と疑うことなく徹している…そうだ、あとでヤンにビールを持っていってやらねば、とナターシャは昨晩のやりとりを思い出す。今頃は待ちくたびれたあまり干乾びているかもしれない。
 相棒が勤務中に酒を欲していたことを…ビールは酒のうちに入らないとヤンは言いそうだが。事実、戦前の法律ではビールは普通の飲料水扱いだった…この若者に言ったらどんな反応をするだろうか?一瞬だけナターシャは好奇心を抱いたが、男同士の信頼関係に傷を入れるような真似は慎んで避けるべきだろう、と思い直した。
 若者が(いささかに勇気を振り絞った様子で)言葉を続ける。
「僕はピーター。君の名前は?」
「私は…」すこしのあいだ口ごもる。名前を言ってしまってもいいものだろうか?ATOMエージェントであるという素性さえ隠せば、ありふれた本名を名乗るくらいは問題なさそうだが…この先ずっと偽名で通すのも面倒な話だし、なにより、すでにアレクサンダーが(迂闊にも!)公衆の面前で自分の名を呼んでしまっている。まあ、いいだろう。「私は、ナターシャ」
「ナターシャ。いい名前だ、君にぴったりだよ。オトラドノエは良い村だろう?なんだったら、ここに住まないかい?どうやら働き者みたいだし、みんな歓迎してくれると思うよ」
 唐突な提案に、ナターシャは驚いてしまった。まるで告白されたみたいだ。「えっ?いや、そういうわけにはいかないわ。私、行くところがあるから」
「そうか…」露骨にがっかりしたようにピーターが肩を落とした。「外は危険だろう?ミュータントやギャングがいる、そんな中をわざわざ旅するなんて。僕にはちょっと理解できない感覚だな」
「それは、まあ。そうね」
 どうやら本当に心配してくれているらしい、ピーターの言葉を否定する理由はなかった。
 あんな戦争を戦ったあとで、いまさら祖国のために云々という茶番を本気で信じているわけではない。なら、自分はなんのためにこんなところにいるのだ?こんなところで何をしている?
 物憂げなナターシャとは対照的に、ピーターはどこか浮ついた表情でまくしたてた。
「それにしても、僕が、この、鎖に繋がれた番犬みたいな毎日を送ってるところへ、君みたいなカワイイ女の子と巡りあえるなんて!奇跡ってあるもんだなあ!」
「ふ、へ?」
 いきなりの発言に呆気に取られるナターシャを尻目に、ピーターはその場に屈みこむと、茂みに咲いている青い花を摘んでナターシャに差し出してきた。
「チャラーン☆かわいいレディに、お花をプレゼント!」
「あら、本当に?素敵、ありがとう!」
 満面の笑みを浮かべ、ピーターの手を包み込むようにして花を受け取るナターシャ。その瞬間、ピーターがいまにも放射能汚染源に飛び込もうかという勢いで舞い上がったのを見逃さなかった。
 その後、別れを惜しむピーターに手を振りつつキノコ採集へと向かうナターシャ。
 内心では…
「(ヤバい、チョロい、あの子!いかにも思春期ってカンジ!カワイイ!夜中に手招きしたら絶対ホイホイついてくるじゃん!食えるってアレは!食っていいのかなあ!?据え膳食わぬは乙女の恥だし!?)」
 などと、イケナイ妄想をスロットル全開で捗らせていたのであった。
「(歳の差だって知ったらガッカリするかなぁ?あなたと同じくらいの歳だったころ、今のあなたと同じ服を着てアフガン行ってた、なんて言ったら、幻滅するかしら?それとも…"おねえちゃん"、なんて呼ばれたら、私はもうどうにかなってしまいそうだったら!)」
 ぐるぐるぐるぐる。
 熱に浮かされたように想像をインフィニティ広げていたナターシャは、不意にATOMの使命を思い出して冷静になった。
「…いや、いやいやいやいや。私、何考えてたんだろう」
 かれこれ二十年来のご無沙汰とはいえ、まさか、若い男をかどわかす趣味が自分にあったとは…
 そういえば普通の恋愛ってしたことなかったのかもな、とナターシャは過去を振り返る。
 かつての相棒であるユーリとは"そういう関係"にあり、あれはあれで生死を共にし友情や恋愛感情などを超越した絆で結ばれていたことは確かだったが、だからこそあれを"普通の恋愛感情"と呼ぶことに抵抗があるのもまた事実で。
「私は別に、死んだ男に操を立てるような、貞淑な女というわけではないし…」
 だいいち、結婚だの、婚約の約束だってしていない。
 それに、異性から純粋に好意を向けられたり、花をプレゼントされる、といったようなことに遭遇するのが稀、というか、ひょっとしたら初めての経験だったかもしれない。
 あるいは、本当にチョロいのは自分のほうなのか?
「でも、男の子って好意を見せた途端、亭主気取りで態度がでかくなったりするのよね…それさえなければなぁ。彼の場合はどうかしら」
 若い子にはずっとかわいいままで居てほしいのに、どうしてすぐにそうではなくなってしまうのだろう?
 
 
 
 
 
 
 などといったことを思い煩いながら、ナターシャは村の外周に生息する巨大蟻や蜘蛛、ハチなどの昆虫をナックルでしばき倒しつつキノコ採集を進める。
「キノコ…てかてかの赤いx頭…いやいやいや」
 たぶん生えているとしたらこんなもんだろうか、などと思いながら採集したキノコをまじまじと見つめている自分に気づき、ナターシャは頭を振る。
 
【 Toadstool 】
 
 男のことを考えながらキノコ採集なんかするもんじゃないな、とひとりごちる。あまりアレクサンダーのことを責められないかもしれない。
 
 
 
 
 
 [次回へつづく]
 
 
 

 
 
 
 どうも、グレアムです。どこまで会話を拾ってプレイ記に反映するか悩んでおります。噂話レベルまで会話を拾うとマジで収拾つかなくなるんで…あくまで二次創作まがいの日記であり、攻略記事やガイドではないので。ストーリーとは関係ない雑談部分もけっこう面白いんですけどね。
 後半部分は、うーん、ナターシャは登場させるゲームによって微妙に背景が違ったりするんですが(今回はJagged Alliance 2のときに出した"マフィアの殺し屋"という背景がオミットされている)、だいたい見た目よりだいぶ歳を食ってるっていうのと、あと童顔のくせに年下趣味でショタとボーイッシュな女の子が大好物っていう、わりと度し難い性癖がかなり悪い形で表出したカンジでしょうか。基本的に俺は自分の創作物にガキは出さないので、滅多に表に出ない設定なんですけどね。
 たぶんナターシャは兵隊や殺し屋みたいな、殺伐とした世界にいる限りはどんなに歳をとっても見た目が変わらないんですが、結婚とかして平和な一般家庭に落ち着いた途端、樽みたいな体型の肝っ玉のでかいオカンになると思います。AKIRAのおばさんみたいな。
 ちなみにPeterは男キャラでプレイするとすげぇ愛想の悪い態度で接してきます。たとえPersonalityが高くともそれは変わらず、会話で関係を改善することもできません。プレイヤーの性別次第で露骨に態度を変えてくるNPCの代表例と言えるでしょう。なんというわかりやすい陰キャムーブ。
 
 ナターシャは狩猟に7.62x39mmを用いることに対し疑問を呈していますが、実際は同口径のSKSがしばしば狩猟に使われていることからもわかるように、決してミスチョイスというわけではありません。むしろ獲物の肉を必要以上に痛めないという点から、7.62x54mmRよりも7.62x39mmを好むハンターもいるようです。狩猟用ライフルというのは、たんにブレットのパワーが強ければ良いというものではないのです。もちろんビッグゲームを相手にする場合は、射程距離や威力も併せて不利になることは確かですが。
 
 
 
 
 


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