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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2016/11/10 (Thu)18:45





 俺の名はアーケイド、アルゴニアンの商人だ。
 マグナスの杖を回収するためムズルフト遺跡へと向かった俺は、サイノッド調査隊の生き残りであるパラトゥスから杖がラビリンシアンに存在することを教えられる。
 ムズルフトを出る直前、サイジックの僧兵からウィンターホールド大学で異変が起きたことを知らされた俺は、杖の回収に向かうまえに大学へと帰途を辿った。いったい、何がはじまろうとしているのか?







 元素の間の扉を開き、大学へ足を踏み入れた俺と相棒のボルガクは、目の前の光景に息を呑む。






 広間は特殊な魔力障壁のようなもので塞がれており、アークメイジのサボス・アレンと、マスターウィザードのミラベル・アーヴィンが立ち往生している。
 いったいなにごとだ?これもマグナスの目の力なのか?とりあえず、悠長に状況報告している暇はなさそうだ。
「学長、これはなんの騒ぎだい?」
「アンカノだ!あいつめ、我々を締め出してマグナスの目で何かをやらかすつもりらしい」
「アンカノが!?」
 珍しく語気を荒げて息巻いているサボス・アレンの言葉に、俺は耳を疑った。
 あのくそったれエルフ、行動が早すぎるぞ!?
 まさか何の策も弄さずに、ゴリ押しで不審な行動を取るとは思っていなかった。いったい、なんのつもりだ?
「学長、対策は…」
「とりあえず、この障壁を破らんと話にならん。さっきから手当たり次第に物を投げつけているが、びくともせん」
「いや、魔法使えよ」
「使っているとも!念動力をな!」
「違うそうじゃない」
「押し入ったらやつを倒し、何をやろうとしていたか確認せねばなるまい。もし抵抗するようなら…殺しても構わん!私が許可する!」
 サボス、ミラベル、俺の三人で破壊魔法をぶち込み、魔力障壁を打ち破る。
 その先には、マグナスの目に向けて魔法を放射するサルモールの使者アンカノの姿が…






「ヤツを止めろ!」
「アンカノ、てめぇーーーッ!!」
 カタナを抜いた俺とサボスが咆え、同時にアンカノへ襲いかかる。
 ダメージを覚悟で飛びかかったとき…強烈な閃光とともに俺の身体ははじき飛ばされ、束の間、意識を失った。







「核(ティルトウェイト)でも落ちたのか、畜生…!」
 強烈な衝撃波の一撃を受け、俺は多少ふらつきながらもどうにか立ち上がる。どうやらボルガクは無事のようだ。しかしミラベルは…






「先生ッ!」
 柱にもたれかかり、苦しそうに身悶えるミラベルに駆け寄り、俺は慌てて回復の呪文をかける。眩い暖色の光に包まれたミラベルは若干平静を取り戻した様子で口を開いた。
「アンカノはいったい何をしようとしているのか…悔しいですが、このままでは手出しができません。それよりも、アークメイジの姿が見えないのです。彼を探し出してください」
 どうやら命に別状はないようだ。
 先刻の爆発のあと、アンカノはふたたびマグナスの目の周囲に障壁を展開していた。おそらく、ふたたび全力で破壊魔法をぶつけ障壁を破壊しても、さっきの二の舞になるだけだろう。
 それよりもミラベルの言う通り、サボスの安否が気がかりだった。
 爆発の衝撃で開け放たれた正面玄関をくぐり、外の広場へと出る。そこには動揺した生徒達が、ぐるりとサボスを取り囲むように立っていた。






「アークメイジが…死んだ!」
 ごろりと横たわり、微動だにしないサボス・アレンの姿を目の当たりにした生徒たちが悲鳴をあげる。
 なんてこった、なんてことをしやがる、あの野郎…!
 こんなことになるなら、隙のあるうちにさっさとアンカノを刺しておけばよかった…そう思いつつ、今回の事態に陥るまでアンカノに不備はなかったことを思い出し、けっきょく、これは避けられない事態だったのだと思い知らされる。世の中のルールっていうのは、大概クソ野郎に有利にできているものだ。
 問題は、今回の件がアンカノの処分だけでは終わらない可能性があるということだ。
「大変だ、きみ、ウィンターホールドの街に化け物が出現しはじめている!いますぐに鎮圧しなくては!」
「なんだって!?」
 慌てた様子で駆け寄ってきたトルフディルの言葉に、俺は驚きの声をあげる。
 ええい、なんだってこう、次から次へと…!
 トルフディルはアルトマーとブレトンの講師を指差し、早口で捲したてる。
「ファラルダとアーニエルを連れて行ってくれ。私はミラベルとともに、アンカノをどうにかできないか試してみよう」
「わかった。無茶はするなよ、ジーサン」
 老練の魔術師の肩を叩き、俺は二人の先輩魔術師とともにウィンターホールドへと向かった。
 足元の危うい橋を渡る途中で、ブレトンのアーニエルが質問してくる。
「いったい、中でなにがあったんだ?」
「アンカノがマグナスの目を使って悪企みを考えているらしい。障壁を張って俺たちを締め出し、アークメイジを攻撃して殺した」
「そ、それはテロ行為じゃないのか!?」
「そうだよ!他国から派遣されてきた顧問が現地機関の最高権力者を暗殺し、さらに被害を拡大させているんだ。これは立派な侵略行為だぜ、下手をしたら、これがきっかけでアルドメリとスカイリムの全面戦争に発展するかも…」
「う、嘘だろ…?」
「有り得なくはないさ」
 そう、俺が懸念しているのは、アンカノが何を企んでいるかじゃない。アンカノは潰す。問題はその後だ。
 アンカノの行動がサルモールを代表してのものなのか、それともアンカノ個人として先走った結果なのかで話は変わってくるが、とにかく、このような事態に首長や上級王も黙ってはいられないだろう。
 なんたって、これはれっきとした主権侵害であり、由々しき犯罪行為だ。サルモールが相手だからといって見過ごすようでは、国家としてのスカイリムの威信は失墜するだろう。アンカノを処分すればそれで済まされるものではない。
 サルモールとしては謝罪せざるを得ない事態になるだろうが、そもそもあのエルフどもがスカイリムに頭を下げるだろうか?逆に、俺たちがアンカノを処分したこと…するであろう…を弾劾するようなことがあれば、それこそ取り返しがつかなくなる。
 畜生、なんだって俺はこう、面倒に巻き込まれるんだよ!?
「チッ…とりあえずは、目前の問題に対処しなくッちゃあなあ」
 事前に警告が発せられていたのか、ウィンターホールドの住民は屋内に避難したらしく、扉や窓は固く閉ざされている。過酷な寒さをやり過ごすための堅牢な戸造りがいま、役に立っていた。






「いくぜ、ボルガクさん!」
「応(おう)ッ!」
 ウィンターホールドの街には、アンカノがマグナスの目の魔力を利用して呼び出したらしい異形の発光体が複数、群れをなして漂っていた。俺たち四人の気配を察知するなり、異形魔法は素早く接近してくる。
 俺と相棒のボルガクは接近戦を挑み、ファラルダは雷撃魔法で追撃を試みる。アーニエルは…なんと鉄の魔力装甲(アイアンフレッシュ)を纏い、素手で殴りかかっていった!
 なんだこいつ、フィジカル・アデプトか?
 おそろしく頑丈な異形魔法に苦戦しつつ、俺たちはどうにか深刻な被害を出さずに異形魔法を退治することに成功した。






「皆、無事か!?」
 戦いで傷ついた仲間に回復魔法をかけてやり、俺は皆の安全を確認する。
 しかし、衛兵まで逃げることはないだろうが…魔術師のほかに戦いの担い手がいないことを苦々しく思いつつ、俺は宿屋の前に死体が一つ転がっているのを発見した。
 あれはたしか…ランミルとかいう、いつも酒を飲んでクダを巻いてた酔っ払いだ。まあ、どうでもいいことだろう。
 やがてファラルダが俺に言った。
「私たちはしばらく街に残ります。あなたは大学へ報告に戻って」
 俺たちはこの場をファラルダとアーニエルに任せ、来た道を引き返した。

 大学へ戻った俺たちはひとまずウィンターホールドの混乱が沈静化したことを知らせ、ミラベルの指示を乞う。
 彼女は俺たちがマグナスの杖を回収しにラビリンシアンへ向かうべきだと言い、生前のアークメイジから預かった道具を差し出す。一見、なんの変哲もないサファイアのアミュレットと、ノルド細工の鉄製ネックレスだが、なんと、これらは以前サボスがラビリンシアンから持ち帰ったものらしい。
 いつか必要になるときがくる、とサボスは言っていたらしい。彼は今回の出来事を予見していたのだろうか?







 ウィンターホールドからラビリンシアンまでは多少距離があったため、俺たちはドーンスターを経由する北回りのルートで向かうことにした。
 途中、クエストマーカーがぶっ刺さっていたユングビルド墓地へと侵入。
 なにか用があったらしいのだが、なにせジャーナルの中でも「その他」カテゴリに入っており、誰の依頼で何をするために来たのかがまったくわからない。






「そういえばシロディールと違って、スカイリムには低級のゴーストって存在しないのかな」
 生前の自我を幾らか保つ霊体を前に、俺はそんなことをつぶやく。
 ひょっとして味方ではないかと思い接触を図るが、やはりというかなんというか、霊体は俺を認識した途端、ダガーを抜いて襲ってきた。幽霊のくせに物理特化とか、やはりノルドは死んでも脳筋か。あるいはソブンガルデとやらの思想が影響しているのかもしれない。
 どうやらここでの俺の目的は日記の回収のようだった。アロンディルとかいう、ドーンスター出身の死霊術師が記したものらしい。女性の実験体ばかりを集め、霊として使役していたようだ。
 どうも霊体との「交わり」についても研究していたようで、これについては個人的にも非常に興味深い。
 すべての日記を回収し、ユングビルドの最奥聖域へと向かったとき、右手に女の霊を侍らせた玉座の主…アロンディルその人と対面した。
 アロンディルは俺を見るなり攻撃を仕掛けてきた。まあ、当然か…人目を忍んで死霊術の研究に没頭してたのだものな。彼のオタク精神には敬意を表したいが、敵対するなら戦わざるを得ない。






 どうやらヤツの専門は俺と同じ冷撃魔法らしい、氷結の嵐を一身に受けた俺は咄嗟に火鉢へと飛び乗り、荒っぽい方法で身体を解凍し、カタナを手にアロンディルに飛びかかった。
「そんな、まさか…!」
 驚きおののくアロンディルの胴に刃を突き刺し、そのまま上方へ振り上げて真っ二つにする。
 肉体の断面からおびただしい量の血を噴き出しながら、アロンディルは前のめりに倒れた。
 クエストを進め、日記を持って行くべき場所は…
「…盗賊ギルド?」
 やばい、まったく身に覚えがない。







 その後スカイリム北方の都市ドーンスターへ到着した俺たちは、以前より招待状を預かっていた博物館へと向かった。博物館というか、自宅兼展示場とでも言うような、極めて小規模なものではあったが。






 しかしショーケースに陳列されていたものは、どれも歴史的価値のある貴重な品々だった。
 いずれも、第三期のセプティム王朝滅亡のきっかけとなるオブリビオン動乱を引き起こした深遠の暁教団にまつわるものだ。管理人のサイラス・ヴェスイウスはかつて深遠の暁に所属していた信者たちの子孫らしく、いわゆる由緒正しい血統というわけだ。アリノールにでも行けばVIP待遇で迎えられるんじゃないかと思う。
「オブリビオン動乱以降、当然のことではあるが深遠の暁のメンバーを一掃しようと幾つかの討伐グループが発足した。そうした勢力から逃れるため、我々の一族は過去を隠し、商人としてひっそりと繁栄してきたのだ。いまでは多大な資金と影響力を持つ、街のちょっとした名士なのだよ」
「へぇ。カバルコ社みたい」
「しかし私は、タムリエルの歴史を語るうえで我が一族が重要な役割を果たしたことが世間から忘れ去られつつある、いや、蔑ろにされつつあることに危機感を覚えた。我が一族が歴史に与えた影響は、もっと多くの人間に認知されて然るべきだろう?そう思い、この博物館の設立に至ったのだ」
 それは、あまりにも危険な試みであった。
 なにせ現在のエルフ好き勝手絶頂社会はセプティム王朝の崩壊と、それに伴う帝国の弱体化が原因であり、そのきっかけを作った深遠の暁の存在は、スカイリムにとっても忌むべきものである。下手をすれば、国粋主義者…ストームクロークのような…に命を狙われてもおかしくはない。
 だが、彼の目的はあくまで教育を目的とした歴史の再認識であり、その志は通常の博物館と何ら変わるものではない。彼自身が過去の深遠の暁の所業を礼賛しているわけではないし、社会不安を煽る意図はないものと思われる。
 要するに、俺個人としては「おおいに結構なんじゃねぇの?」と言いたいわけである。やや好意的解釈に過ぎるかもしれないが。
 また、サイラスは俺に一つ仕事を依頼してきた。
 どうやら過去に深遠の暁を駆り立てた勢力に、教団が崇拝していたデイドラ神メエルーンズ・デイゴンのもたらしたアーティファクト「メエルーンズのカミソリ」を奪われたらしく、狩人たちはそれを破壊して三つに分け、現在は狩人の血筋を引く末裔たちが保管しているという。
 なんという因縁。
 サイラス曰く、金に糸目はつけないので、もしそれらを見つけたら買い取りたいという。また、入手手段は問わない…と。
 そこまで聞いた俺は、とびきり愛想の良い笑みを浮かべると、ざらざらした猫撫で声を発した。
「実を言うとだね。俺は、あんたが欲しがってるブツのうち二つを既に持っているんだ」
「なんだって!?」
「刃の破片と、柄頭石だ。冒険中、たまたま手に入れてね。良い買い手はいないかと思ってたんだけど、モノがモノだけに、誰にでも気軽に売れるわけじゃないし。アンタみたいに正統な理由があるんなら、俺としては喜んで売りたいと思うワケね」
 というわけで、商談成立。
 パーツ一つで金貨1500枚、二つあわせて3000枚。良い商売である。
 最後の一つである柄を手に入れたらまた来ると言い残し、俺たちは博物館を出た。







 ドーンスターの宿屋ウィンドピークに足を運んだ俺たちは、ひさしぶりに吟遊詩人としての腕を発揮。






「おひさしぶりの楽団アーケイドだよ!さァ寄った寄った!」
 それにしてもこのカリタという娘、ちょっと音痴すぎるじゃねぇの?
 演奏を終えたあと、俺はエイドラの信徒と思われるローブを着た男に話しかける。こういう場所ではあまり見かけない人種だったし、なにより腰にぶら下げた黒檀のメイスが目立って仕方がない。
 どうやら彼は、このところドーンスターの住民を悩ませている悪夢について何か知っているらしかった。
「いやーなにせさ、俺が街に来たときはドラゴンが襲来してて、倒したあとにあちこちイベント会話が聞こえてはいたんだけど、生存者の確認を優先しててそれどころじゃなかったんだよねェ…」
 などとぼやいてみる。
 しかも、よりにもよって伝説のドラゴンが相手だったから、死人の一人や二人は出るだろうと思っていたのだが、幸いにも死傷者は出なかった。傷ついた衛兵を魔法で治療して回る俺の姿はさながら戦場の衛生兵、もとい治癒師の如しである。
 まあ、それはともかく。
「現在ドーンスターを覆っている悪夢、その原因はデイドラ神ヴェルミーナによるものだ。さらに言えば、ドーンスターの近くにある暁の塔…ナイトコーラー聖堂に安置されているアーティファクト、『堕落のドクロ』によってもたらされたもの。頼む、私に協力してほしい」
 目前の男、マーラの信徒エランドゥルはそう言うと、ジョッキのエールをグイッと呷った。
 その様子を見ながら、俺は一言。
「それはいいんだけどさ。そのー…ヴァーミルナ?」
「ヴェルミーナ」
「ヴァーミルナ?」
「ヴァールミナ」
「ヴァーミルナ?」
「…わかった。ここはヴァーミルナで統一しよう」
 なぜヴァーミルナだけ表記揺れや誤訳がこうも混在しているのかッ!とりあえず、ここではオフィシャル訳であるヴァーミルナで統一したいと思う。
「すべての疑問に答えると約束しよう。ついてくるがいい!」
「ついていくのはいいけど、アンタちょっと飲み過ぎじゃないかえ?」






 なんたってこの男、演奏中からずっと飲みっぱなしである。なんというウワバミ。神の信徒とは思えん。
 俺が頼みを快諾したあとも、この男、しばらくその場から動かず飲んでばかりだった。





【 →To Be Continue? 】








 どうも、グレアムです。魔術大学のクエストが急展開、でもって寄り道再開の巻。
 しかしあのー、ウィンターホールドに出現した異形魔法ってヤツはヤバイですね。レベル180で体力が2000くらいありましたもの。どんだけタフなんだよ。しかもアーニエルはステゴロで殴りかかっていくし。魔術大学っていったい…




アイアンフレッシュ&素手。脳筋ブレトン



 あとエランドゥルがずっと酒飲んで微動だにしなかったのはガチです。クエスト更新したのに全然動きゃしねー。動いたら動いたで足遅いし。もっとキリキリ走らんかいワリャア!












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