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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2016/11/14 (Mon)02:19





 俺の名はアーケイド、アルゴニアンの商人だ。
 ラビリンシアンでマグナスの杖を入手した俺は、一路ウィンターホールド大学目指して一心に駆ける。アンカノを止めるために、ヤツが何を企んでいるのかは知らないが、好き勝手にやらせておくわけにはいかない!
 いよいよ決着をつけるときだ。







 大学の前ではアーニエルとファラルダ、そしてトルフディルが呆然と立ち尽くしていた。






 かつてマグナスの目の周囲を覆っていた結界は大学全体にまで広がり、おそらく三人はそのまま結界を破る手立てを見つけられないまま外に締め出されたものと思われる。
 途方に暮れていたトルフディルは、俺の姿を目にして表情を変えた。
「おお、アーケイド君!マグナスの杖を発見したのかね!?」
「アタコーよ。ところで、ミラベル先生は?」
「彼女は…助からなかった。大学から皆を逃がそうとして…」
「…そうか……」
 ちくしょうめ、アンカノの野郎、いったいどれだけ死体を積めば気が済むんだ?もっとも、ヤツにとってはこの程度、小手調べの段階なのだろうが…もしアンカノがマグナスの目の力をすべて解放したら、一人や二人死んだくらいで悲しんでいる暇などなくなる。
 だが俺が来た以上、これ以上事態が悪化するような行為は許さない。ここで食い止める!
「ひょっとしたらマグナスの目の影響力の余波で、前みたいに街に化け物が出るかもしれない。アーニエルとファラルダはここに残って街の監視を、ボルガクさんとトラフディルは俺と来てくれ!」
 大学では一番キャリアが浅いが、こと荒事の解決に関しては、他の連中よりも俺のほうに分がある。
 いまの指示に不満を抱く者はいないようだった。それなら、もう俺が言うべきことは何もない。
 マグナスの杖を振りかざし、結界に向けてエネルギーを集中させる。
 杖の先端に取りつけられたオーブから雷鳴がほとばしり、目のくらむ閃光とともに、結界が消し飛んだ。まるで頑丈な金庫が開いたのを見たようだった。物を投げたり、ありったけの力を込めて魔法をぶつけてもビクともしないが、ピッタリと合う鍵を使いさえすれば、いとも容易くガードは崩れる。
 そのまま元素の間へ侵入し、俺はアンカノがマグナスの目に魔力を送り続けるお馴染みの光景を目にする。
「アンカノォォォオオオオッッ!!」
 ヤツが俺たちに向けて魔法を放ったのは、俺がカタナを振り下ろしたのとほぼ同時のタイミングだった。






 背後でボルガクとトルフディルが床に倒れる「バタン」という音がし、俺のカタナはアンカノの肉体を切り裂くことなく素通りしてしまう。
「……ッこれは!?」
「ほう、貴様には私の魔法が通じないらしい。マグナスの杖の加護か。小癪な…エストルモは任務に失敗したようだな。だが、まあいい」
 アンカノはその場から飛び退き、今度は氷の精霊や異形魔法を召喚し俺に向けて放ってきた。さらにアンカノ自身も破壊呪文を行使し、俺は飛び交う爆炎を避けつつ化け物どもを相手に戦う破目に。
 しかもアンカノは倒れた二人を囮に使うためか、ときおり昏倒したボルガクやトルフディルに向けて牽制の火球を放ってくる。俺は二人に被害が及ばないよう回復魔法を使ったり、ときとして自らが盾となってアンカノの破壊呪文を受けなければならなかった。
 そんな俺の懸命な動きが滑稽に見えたのだろう、アンカノは哄笑をあげる。
「この力さえあれば、世界を手にすることだってできる!貴様如きに止めることなどできん!」
「そうかよ…」
 アンカノの目的なんざどうだっていいが、このままではジリ貧だ。ヤツは確実に俺を追い詰めているし、俺にはヤツにダメージを与える方法がない。
 そのとき、気を失っていたはずのトルフディルが渾身の力で声を振り絞った。
「杖だ…杖の力を、マグナスの目に…ッ」
「なに?」
 そうか、と俺は気づく。
 おそらくアンカノを無敵たらしめているのはマグナスの目の力によるもの、であればマグナスの杖を使って目を無力化すれば、アンカノへの力の供給も断たれる…無敵の力も失われる。
 おそらくトルフディルは確信があって言ったわけではないのだろう。彼がそんなことを知っているはずがない。
 直感…しかし、俺はその直感は正しいはずだと信じることにした。
 アンカノが放った火球を避け、マグナスの杖に全神経を集中、目に向けて魔力を放出する。






 すると半ばまで解放されていたマグナスの目が閉じはじめ、魔力の奔流がみるみるうちに失われていくのがわかる。
「なっ…!?」
 先刻までの、無限大に感じられた力が急激に萎んでいくのを感じたらしいアンカノが驚愕の表情を浮かべる。
 やがてマグナスの目はピッタリと閉じ、アンカノへの力の供給の一切が断たれた。
 いまならダメージが通る、そう確信した俺は一度の跳躍で柱の影に隠れていたアンカノの目前まで接近し、左手に携えたマグナスの杖をおおきく振りかぶった。






 ドガッ!!
「ぐああっ、がぁぁあああああああ!!」
「これでもう逃げらんねーぞ」
 振り下ろされたマグナスの杖がアンカノの胸部を貫通し、柄の先端が背中を突き破ると同時に、ヤツの悲鳴がこだまする!
 だが、これで終わりではなかった。
 俺はゆっくりと愛刀・泉州時次郎拵を持ち上げ、その刃をアンカノの首筋にピッタリと当てて言い放つ。
「いいか、おい、世界の支配なんつーよくわからん、ぼんやりした目的のために振り回されるのはなあ…いい加減、うんざりなんだよッ!!」






 ざばッッ!!
 きらり、青白い光を放つ刀身が一閃し、アンカノの首が飛ぶ!
 首筋の断面から鮮血がほとばしり、俺の全身を真っ赤に染め上げる。ヤツの胴体から杖を引き抜くと、首を失った胴体はそのまま床に崩れ落ちた。






「うぉぉおおおおおおおおおおおおッッ!!」
 宿敵であり、天敵であったアンカノを打ち倒し、俺は天に向かって咆哮する。その声はさながら、竜の叫びのようであった…







 アンカノの死と同時にボルガクとトルフディルにかけられていた魔法(どうやら変性系統の麻痺呪文だったらしい)が解け、二人は大量の血を噴いて倒れるアンカノの死体を見てすべてが終わったことを悟る。
 さすがにマグナスの目も、首なし死体に二度目の人生というボーナスチャンスを与えるほどの力はないらしい。






『終わったか。どうやら、君を信じるという我々の信念は正しかったようだ』
 未だ興奮冷めやらぬ俺たちの前に、いつからそこにいたのか、サイジックの僧兵が感慨もひとしおといった風貌でつぶやく。
 勝手に一人で納得してんじゃねぇ、と言いそうになるのをこらえ、俺はサイジックの男に訊ねる。
「こうなることがわかっていたのか?」
『ああ。我々の予言では…だからこそ、これまで迷いなく君を導くことができた。もっとも、大変なのはこれからだがな。大学の存続のため、これまで以上の努力が必要になるだろう。さすがに、こればかりは我々サイジックの力を持ってしても先の見通しが立たぬ』
「マグナスの目はどうなる?」
『現状で、この魔道具は非常に不安定な状態にある。言わずもがな、ここに置いておくことはできない…以前言った通り、この世界はまだこれを使いこなす準備ができていない。アンカノを例に出すまでもなく』
 そこまで言ったとき、俺の前におよそ信じ難い光景が広がった。
 さっきまで誰もいなかった空間から一人、また一人とサイジック僧兵たちが姿を現し、マグナスの目を魔法の力で拘束しはじめた。
『とりあえず、この危険な魔道具は我々サイジックが管理することになるだろう。時至らば、そのときは…また会える日を楽しみにしている、ドラゴンボーンよ』
 そう言うと、サイジック僧兵たちはマグナスの目とともに姿を消してしまった。
 こうして…元素の間は、マグナスの目が運び込まれる前とおなじ姿に戻った。サボス・アレンやミラベルが二度と姿を見せることはない、という点を除けば。それは、あまりにも取り返しがつかない損失だった。
 けっきょく…この事件はなんだったのか?
 アンカノの目的は?動機は?そんなものは存在せず、ただ思いつきでマグナスの目を利用してみようと考えついたのか?この件へのサルモールの関わりは?そして今後、この件についてサルモールはどう関わるつもりでいるのか?
 大学の連中は今回の事件をどう受け止めている?ウィンターホールドの首長は、他の都市の首長は、国内で起きた前代未聞の陰謀事件についてどう考えているのか?
 そして、この件にわざわざ首を突っ込んだサイジック会の真意は?
「今回の事件ってよう、けっきょく、サイジックの連中が得しただけじゃねーか」
「なんだって?」
 毒々しく愚痴を吐き出す俺に、トルフディルが目を丸くする。
 俺はさっきまでマグナスの目があったほうへ視線を向け、やれやれと首を振った。
「だってさ、なんか適当なことゴチャゴチャ抜かして、マグナスの目を持ち逃げしたろ。あれ火事場泥棒でしょうよ?あいつらが、自分たちが口で言うほどマトモな動機で動いてるなんて、いったい誰に証明できるっていうんだ?」
 そう、連中は最初からマグナスの目を確保するために俺たちを利用していた、と考えることだってできる。
 もちろん、そのことを証明できたって(できないが)、いまさら俺たちに出来ることは何もない。






「とりあえず、コレ、どうするよ」
 疲労からその場に座り込み、俺は床を転がっていたアンカノの首を持ち上げる。
 けっきょく、オマエ、なにがやりたかったんだ?
 続々と大学の関係者たちが戻ってくるなかで、トルフディルが俺の顔色を窺うように言った。
「アーケイド君…サボス・アレンの後任を務めてみる気はないかね?たしかにキャリアは浅いが、君はその力と献身で大学を危機から救ってくれた。おそらく君がその地位に立つのなら、誰も文句は言うまい」
「アークメイジになれって?ああ、いや、俺パスで。色々やることが残ってるし、大学のために生涯を捧げるってガラでもないしさ。それよりトルフディル、あなたのほうが適任じゃないかね?サールザルではお転婆たちをよく統率していたみたいだし」
 俺が大学に入ったのはあくまで魔術の研鑽を磨くためで、組織のために働くとか、地位の向上を目指すとか、そういうことではない。
 一つの危機が去ったとはいえ、世界はまだ破滅的危機に満ちている。俺は旅を続けなければならない。こう言ってしまうのはナンだが、俺はもう、大学のために尽くす気はなかった。
 トルフディルに頼まれた仕事の幾つかはまだ進行中だが、それだけだ。それはトルフディル個人との関わりであり、魔術大学という組織へ貢献するためではない。
 これで終わりだな、と俺は思った。たしか、吟遊詩人大学を出たときもこんな気持ちになったことを思い出した。厄介ごとを押しつけられただけで、俺が本当に望んでいたこと、学びたかったものは与えられなかった。
 潮時だろう。なにより、もう、雪は見飽きていた。







 ウィンターホールドを離れた俺たちは、ハイゲートの遺跡と呼ばれるドラウグルの墓地へとやって来た。そこでアンスカという女性と接触し、彼女の頼みを聞くことに。
 彼女の話によれば、この遺跡にはヴォクンというドラゴンプリーストの司祭が奉られており、彼の生前の所持品の一つである巻物に、彼女の家系がイスグラモルと関わりを持つことを証明する記述があるのだという。
「なるほど、ルーツの探索ですか。まあいいでしょう、引き受けましょう」
 そもそも俺がこの遺跡に来たのは偶然ではない。トルフディルの研究に協力するため、ドラゴンの鱗を剥ぐのに必要とされる祭具「カホヴォゼインの牙」を探すために来たのだ。つまり、遺跡を探索するという彼女と利害は一致していた。

 道中で数々のドラウグルと戦い、また、ヴォクンではない下級ドラゴン・プリーストとも戦闘になる。






 このアンスカという女性、はじめは悲鳴を上げながら逃げ惑うだけだったので、まるっきりの戦力外かと思っていたのだが、どうやらエクスプロージョンの魔法を操る手練の魔術師だったらしい。
 とりあえず俺を巻き込むのはやめてくんねーかな。

 やがて遺跡の深部に到着した俺たちは、ドラゴン・プリーストの司祭ヴォクンと対峙した。






「ほお、仮面つきかい…こいつは一石三鳥、だな!」
 アンスカの巻物捜索、カホヴォゼインの牙の捜索、そしてドラゴン・プリーストの仮面。さらに言葉の壁が遺跡に存在していたことを考えると、一石四鳥か。結構なことだ。






 他のドラゴン・プリーストの例に漏れず、ヴォクンの戦法もフレッシュ系の魔力装甲呪文を自身にかけてからの引き撃ち・遠距離から破壊呪文を放つ戦法を使ってきた。
 俺はそれらを巧みに避け、ときに受けながらも、怯むことなくヴォクンに接近する。
「アトロナックの加護がついてる俺に、魔法攻撃は最善手ではないぜ!」
 俺は変成魔法のスキルのうち、魔法耐性と精霊を取得している。魔法によるダメージを軽減するばかりか、そこからマジカを吸収することができるのだ。
 素早く距離を詰め、俺は床を蹴って跳躍し、ヴォクンに斬りかかった。






 ドシャアッ!!
 魔力装甲ごと叩き斬る一撃を受けたヴォクンは破裂音とともに灰化し、身につけていた装具が耳障りな金属音を立てて床に転がり落ちる。
 ヤツの仮面を手にした俺は、その後の探索でカホヴォゼインの牙と呼ばれる短剣と、そしてアンスカの捜し求めていた巻物を発見する。
 とはいえ巻物の文字は暗号化されているらしく、解読には時間がかかるとのことだった。







 ハイゲートでアンスカと別れたあと、俺はウステングラブという別の遺跡に足を運んでいた。
 だいぶ前にハイ・フロスガーでグレイビアードたちと接触したとき、ユルゲン・ウィンドコーラーゆかりの角笛を回収するよう言われていたのだ。
 しかし、どうも遺跡内の様子がおかしい。
 遺跡を守っているはずのドラウグルの死骸(死骸の死骸だ)が転がり、まるで俺に先んじて何者かが侵入したような形跡があちこちに残っている。






 角笛があるはずの祭壇へ向かうと、そこには一枚の紙切れがナイフで止められていた。
『ドラゴンボーンへ、早急に話し合う必要がある。リバーウッドの宿屋で屋根裏部屋を借りてほしい、そこで会おう。友より』
「なんてこったい…」
 どうやら俺の行動を知っているらしい何者かが、俺を誘き寄せるために角笛を持ち去ったらしい。
 わざわざこんな手を使ってきたということは、相手は表立って俺に協力することができない立場の人間だろうか?帝国か、あるいは…とにかく、面倒事なのは確かだろう。友より、なんて書いてあるが、どれだけ信用できるものやら。
 俺をドラゴンボーンと知って、そのうえで接触を図るとは、いったい何者だ?





【 →To Be Continue? 】








 どうも、グレアムです。無事に魔術大学のクエストを終了しました。
 それにしてもちょっと説明が少な過ぎねぇ!?もうちょっとこう背景説明とか、周囲への影響とかあるでしょうよと思うんですが(笑)そもそもマグナスの目や杖が元はどんなものだったのか(どんな目的で造られたものか)といった説明が皆無ですし、サイジックの連中もなんだかなー。ただのお助けマンっていうのもちょっとご都合主義じゃあないですかい。
 アンカノの行動も謎ですよね。魔術大学のみならずスカイリム全土を敵に回すような行為に踏み切るどんな理由があったのか。常に主人公の一歩先を行ってる点にも何の説明もないですし。
 そういった諸々の手落ちな部分にきちんと説明つけて統合性持たせれば面白い話ができるとおもうんですが、俺がやってるのはあくまで「プレイ日記&脳内妄想+アルファ」という程度のものなので、そこまでやる気は出なかった。

 ちなみにアンカノ戦に挑んだときはレベル110だったのだが、このとき出現した異形魔法はレベル194、体力2351というバケモノになっておった。アホか。

 あと最近、BGMを差し替える「Fantasy Soundtrack Project」というMODを導入したんですが、いや、いいですよコレ。めっちゃ盛り上がります。そもそもの楽曲の出来が素晴らしいですし、世界観にもバッチリ合ってます。
 そもそも元のSkyrimは音楽の主張が弱いんですよね。俺は映像作品やゲームでは、音楽の自己主張は強くて良いと思ってるので、こういうMODの存在は有り難いですね。












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