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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2014/04/22 (Tue)13:04

 どうも、グレアムです。このところすっかり更新がご無沙汰してますがなんとか生きてます。ちょっとリアルのほうで洒落にならないトラブル続きでした。
 まぁ、俺の近況なんかどうでもいいんだ。




 今回はアメリカのRooster Teeth Productionsが放つ3DCGアニメーション「RWBY」のTrailer映像四本の感想なんぞをちらりと。もともとシルエットのみのスチールが公開されたときにちょっと興味があったんだけど、そのあと存在をスポーンと忘れていて、最近YouTubeの検索候補に偶然出てきて存在を思い出したという経緯で視聴しました。映像はRooster Teethの公式チャンネルから視聴できます。なんとHD対応という太っ腹ぶりなのだぜ。
 設定まわりに関してはいまさらここで書くようなことでもないと思うんで、諸知識に関してはググるなりなんなり。日本にも一定のフォロワーがいるようで、Wikiの項目なんかも充実してますしね。

 内容はまぁ、超人的な戦闘能力と武器を持った少女が無双するという、いかにもなポンコツアクション(←褒め言葉)なのですが、肝心のアクション部分の出来は良い。動きそのものはゲーム的というか(シチュエーションもそうだけど)、「この動きはあのゲームのあのキャラの動きだよね」みたいな露骨さが割とあったりはするんですが(Skull Girlsでもそのへんはけっこう気になった)、たんなるパクリを組み合わせただけというよりは、それなりに上手く消化して映像に組み込めている気はします。
 最初のRed Trailerではまだ動きがCGくさいというか、不自然さが若干見られたのですが(モーションそのものに問題があるのか、カメラワークによるのかまではちょっとわかりませんが)、Black、Yellowあたりになるとかなり質が上がってますね。特に一番難しいはずの格闘シーンの出来が四作中屈指というのが凄い。
 もともと2Dアニメに近い絵作りの場合は日本のリミテッド・アニメーション的な演出のほうが相性が良いので、後半はそのあたりが上手くできていたなぁと思いました。

 それでは、個々の動画の感想などを。




 Red…一発目のプロモーションとしてはかなり「アタリ」の部類じゃないでしょうか。物悲しい冒頭部分から派手なアクションへの以降、ありきたりと言えばそれまでだけど、ツボをしっかり抑えて「見」せる部分を「魅」せるっていうのはじつは難しいんだぜ。ガン内蔵のギミックアクションつきサイスの動きもかなりグーだ。演出部分ではGrimm(モンスター)の動きがちょっとふわふわしていたり、足跡や血痕が雪面に残らないのは物足りないけど、後者はやりすぎると画面がうるさくなるので妥当なところかもしれない(それがわかってて、あえて作り込まなかった可能性もある)。銃撃と格闘のコンビネーションは往年の「Halo vs Metroid」を彷彿とさせるが、どうもアクションやカメラワークが妙に似通ってる気がするんだよな。ひょっとしたら当時のスタッフがこれに関わってるのかもしれない…




 White…言っては難だが、他三作に比べると少々今一つな感がある出来。演出や音楽、構成などは良いのだが、そもそも敵の設定や主人公のスペックといった根本的な部分に問題がある。銃撃・斬撃・高速移動というRedのわかりやすい能力に対し、Whiteのリボルバー式レイピアは動画を見ただけだと能力の強さに今一つ説得力がない(ど派手な氷結攻撃などは絵的にもわかりやすいが)。細身のレイピアで巨大なフルアーマーを相手にするという絵面にそもそも無理がある気もする(どう見てもダメージが通りそうにない相手に魔法パワーでゴリ押し勝利っていうのは絵的に美しくない)。フルアーマーに重量感がないのも問題だ。動くたびに金属が擦れる音がするとか、空間の振動などの演出でどうにかならなかったろうか。そういうのが存在しない霊的な存在(という設定)だったにしろ、もうちょっと見せ方はあった気がする。そして最後の大股広げてダウンはあまりにカッコ悪すぎる…あれじゃ「ズコー」のAAだよ。




 Black…前回よりも尺が長く、ストーリー性や会話シーンなども付与され、かなりパワーアップした感がある。コンビネーションを駆使したアクションはさすがの出来で、背景に流れる「From Shadows」の攻撃的な歌詞(そして亡者のようなシャウト)が主役二人の魅力をグッと引き立ててくれる。リボンつきガンブレード(鞘までも武器として使用可、二刀流も披露してくれる)、鞘に銃が仕込まれている日本刀など武器も魅力的で、納刀や見得を切るシーンがいちいちカッコいいのだな。そしてラストの別れと物悲しいピアノの伴奏がまたいい。From Shadows、男は影の中で戦い続けることを選び、そして女は影から飛び出して光の中へ飛び込むことを選んだ…あの歌に込められた二つの意味、俺はそういうものだと解釈している。唯一このTrailerにケチがつくとすれば、主人公の女の子より男のほうが活躍してしまったことだ(笑)




 Yellow…文句なしに一番出来がいい。構成、演出、バトルの内容、個性的な敵役の登場、本編に繋がる(のだろうと予測される)引きと、まるで短編アクションのお手本のような出来。なにより主役Yellowが魅力的すぎる!他の三人はどこか影があるというか、強いことは強いんだけど、自分の中の弱さを克服するために力を得たようなところがあるのだが(テーマ曲の歌詞にもそれがよく現れている)、Yellowはもう根アカで生まれつきの強者という感じ。まったく陰がないし、自分(の強さ)を信頼しているから、行動に迷いや躊躇いが一切ない。テーマ曲「I Burn」の歌詞も見事、だってアメコミの本場でヒューマントーチやジョニー・ブレイズなんか相手にならねぇって歌うような娘には誰にも勝てないぜ(笑)その上位存在が超サイヤ人ってのがまたアレだけど(ラップ部分はアルバム・バージョン限定だけどね)。ただ唯一気になる点はダメージ表現の大人しさ。Redで派手な欠損表現があったぶん、爆装ガントレットで殴っても血の一滴流さない人間の扱いにはやはり違和感がある。これが自主規制の産物なのか、それとも設定上の問題なのかは気になるところだ。あと、ヒゲのおっさんはもうちょっと強くて良かったかな、カート・ウィマー映画のラスボスみたいに。いちおう、Yellowの連撃を(よく見ると)バズーカで受け止めてるらしいあたり、そこそこスペックは高そうなのだが。



 とまぁ、若干簡潔に纏めてみましたが皆さんは如何だったでしょうか。
 上でYellowのキャラを褒めちぎってますが、これは俺が明るいキャラが好きというよりも(どっちかというとネクラでインモラルなのが好きなので)、自分にないモノを持っている、自分とはまったく正反対の性質を持っているからこそ惹かれる部分があったというのが大きいです。それも自分が不要と断じて拒絶したものではなく、渇望しても手に入らなかった強さを持つキャラってのが。嫌味がないんですよ、強さに。いいなぁ、彼女。
 キャラの個性を強く打ち出しアクションで魅せるという、四本いずれも個人的にはオススメの動画でありますが(Whiteの評価だけ低いけど、あれは他の三本に比べると…という意味)、どうも本編は学園モノ?らしく、ちょっと視聴を躊躇しています。
 個人的には厨二的ポンコツ・アクションを見たいのであって、若者の青臭い青春物語はちょっと…という感じなので。世界観などTrailerだけではわからない部分も多いので、興味はあるんですけどね。




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