主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2012/04/18 (Wed)10:37
『本来の世界のエストリア・ファーン像』
わたしの名はグレアム・カーライル、かつて救国の英雄と呼ばれた男だ。いまでは一線を退き、慎ましく隠居生活をしている身である。
いまこうしてペンを手に取っているのは、なにを隠そう2人目の娘の成長をここに記そうと思ったからである。
娘の名は、エストリア・ファーン。
見た目は年齢相応の少女ながら、その正体は妖精。
この国が戦乱に揺れていたとき、ふとしたきっかけで妖精王と知り合ったのが運の尽き。若いながらも年金生活で日々を楽しく無為に過ごしていたわたしに、ある日妖精王がこの少女の世話を頼んできたのだ。丁寧なことに、執事役の遣いまで寄越して。
かくして…突如10歳の娘を授かったわたしは狼狽しながらも、どうにかして一人前に育てようと誓ったのだった。
娘を育てるにあたって、わたしは一つ目標を立てることにした。
わたしにとっての理想は、慎ましやかな女性になること。
剣を握るだとか、魔法を操るだとか、とにかく戦いと名のつく行為の一切から遠ざけ、人並みの女の、人並みの幸せを手に入れてほしい。それがわたしの願いだ。
はじめてエストリアを見たとき、わたしは呆気に取られた。
1人目の娘であるナターシャと比べると、明らかに身体が弱いのだ。それを補って気品や女性的魅力、家事能力などには優れているものの、とてもじゃないが肉体労働など無理な線の細さだ。
一歩間違えば、肉体労働などさせずとも病気や怪我で身体を悪くしてしまいそうな病弱さである。
しかし妖精王から預かったこの娘を、不幸にするわけにはいかない。
とりあえずは食生活から肉体の脆弱さを克服しつつ、家事手伝いなど無理のない範囲で活動をさせる。
しばらくして人並み程度に動けるようになると、まだ多少の頼りなさは残るものの、自分から料理屋でアルバイトしてみたいと進言するまでになっていた。
すこしでも金に余裕ができると、エストリアは学校で礼法の授業を学ぼうとしていた。城にいる人々と話をするために、最低限の礼節を学んでおきたい、というのがその理由だ。その健気さに、涙が出そうになること幾度。
12歳にもなると家で学ぶこともなくなり、料理屋と教会を往復する日々となった。
料理屋ですっかり一人前の働きができるようになると、今度は仕立て屋でもアルバイトするようになった。肉体的にはまだ不安が残るものの、技量でカバーできるくらいに成長したエストリアは仕立て屋と料理屋のアルバイトをかけもちでやるようになった。失敗などもなく、最初に出会ったときの頼りなさが嘘のようである。
13歳になり、はじめて収穫祭の料理コンクールで優勝する。
いままでも参加はしていたのだが、どれも選外。料理の腕は良いのだが、独創性に欠けるというのがその理由だった。たんなる家庭料理すぎる、とも。しかし料理屋でノウハウを学び、仕立て屋で感受性に磨きをかけたエストリアは1年で入選どころか優勝するまでの腕を身につけていたのだ。
ちなみに、コンクールに出品した料理は「トマトチーズ風味シチューイカスミソースかけ」。…ちなみにわたし個人の感想としては、彼女の場合は普通の家庭料理で充分満足である。
優勝商品は、3000Gと「金冠鳥の卵」。この金冠鳥の卵というのが大変な珍味らしいのだが、エストリアはこれを食すことに抵抗があったようだ。調べてみたところ、どうも有精卵。せっかくだからと孵してみたところ、卵からは七色のたてがみを生やした黄金色の鳥が生まれた。孵ったときから成鳥だったのには驚いたが…生まれてすぐに故郷の南国に帰ってしまったのも、また、その寿命が1000年近いとわかったときも(そしてそれを知らせるため、鳥が人語を介したときも)驚きではあったのだが。
14歳にもなると料理の腕にもさらに磨きがかかり、収穫祭の料理コンクールにおいて昨年は優勝ながらも2位とは僅差だったのだが、この年は大差をつけての圧勝だった。ちなみに、そのときのレパートリーは「とうふカレー風味パイイカスミソースかけ」だった。…やはり、品評者はグルメかなにかなのだろう。我が娘の作品ながら、わたしにはちょっと許容しかねるセンスだ。
ちなみに優勝商品の金冠鳥の卵だが、今年はラフィエルに調理してもらい食すことにした。エストリアはショックを受けたようだが、味の良さに関しては異論を挟まなかった。心なしか、身体も丈夫になったようである。
この頃から、エストリアには新しい友達ができたようだ。その娘の名前はリリ・モラン、将来レストランを開業するのが夢だという。エストリアとは良きライバル関係にあるようだ。
その影響もあってか、エストリアは以前にも増して勉学に励むようになった。自然科学、神学、舞踊…戦うことこそできないが、その多才ぶりはまさに才色兼備と言って差し支えない。
だがエストリアはそれだけでは満足できなかったようで、しばらくして魔法にも手を出すようになった。よもや武者修行をしたいとまで言い出すのではあるまいな、と思ったのもつかの間、エストリアが賞金首どもを退治したという話を聞いたのは間もなくのことだった…なんということだ。
15歳、エストリアは収穫祭の料理コンクールで見事3冠を果たした。今回出品した料理は「かぼちゃカルヴァドソースポトフあんかけ」だ。…最早なにも言うまい。
エストリアが護身用に格闘術を習い始めた。もはや、か弱かった頃の面影など微塵も存在しない。とはいえ「剣を握るな」というわたしの言いつけは律儀に守っているようで、武者修行に出かけるときも一切武器の類を携行して行かないようだ。それはそれで心配なのだが…
16歳のとき、収穫祭で料理コンテストではなくミス・コンテストに出場させてみた。当人は相当に嫌がったが…今回だけと頭を下げての出場である。結果は見事に優勝、わたしの目算に狂いはなかった。もっとも、娘を一度でいいから華々しい舞台へ上げてみたかっただけというのが本音なのだが。
そこから先は、特に劇的な出来事が起きることもなく…淡々と、平和な日常が続いた。
そして18歳、運命のときである。
誕生日を迎えた翌日、エストリアは城へと呼び出された。なんとも信じ難い話だが…わたしの平凡で気の優しい、病弱な…そう思っていた…娘は、王から直々に次期「宰相」の座を任命されたのである。
とはいえ、18の小娘がいきなり国政のすべてを担えるはずもない。かくしてエストリアは、王国首脳陣の手厚いバックアップを受けながら、政治の勉強をしつつ国の重要ポストについたのである。
さて次に気になるのが結婚相手である。どうにか行かず後家にはならずに済んだようだが、数多の男どもからプロポーズを受けても首を縦に振らないその態度はいつぞやのナターシャを思い出させ、すわ2人目の娘嫁かとも思ったが、どうやらかつて城内で出会った若者にぞっこん惚れていたらしい。
その男を一目見てわたしは仰天した、世俗文化を知るため(また、社会勉強のために)華美な服飾品を身に着けず一般社会に溶け込んでいたとはいえ、その正体は見紛うはずもない「王子」ではないか!
何度も言うように、本当に信じ難い話ではあるが…病弱で頼りなく、いますぐにでも倒れてしまいそうだった可憐な娘は、いまや王国の 宰相にして「プリンセス」なのである。
期せずして「プリンセスメーカー」となったわたしではあるが、どうにもこう、素直に喜べない気がするのはなぜだろう。たんに、わたしがひねくれているだけなのだろうか?うう~む…
『最終成績』
血液型:A型
誕生日:690年9月12日
子宮名:バルゴ
守護星:緑の妖精王
身長:158.19
体重:39.00
バスト:95.24
ウエスト:55.72
ヒップ:86.93
体力:153
筋力:5
知能:510
気品:480
色気:499
モラル:691
信仰:857
因業:0
感受性:677
戦士評価:403
戦闘技術:134
攻撃力:135
防御力:79
魔法評価:420
魔法技術:83
魔力:140
抗魔力:125
社交評価:389
礼儀作法:104
芸術:105
話術:100
家事評価:434
料理:104
掃除洗濯:105
気だて:105
最多訓練名:神学
最多アルバイト:教会
モンスター殺傷数:77
母性:0
父との関係:81
執事との関係:14
王子との関係:90
総合得点:1384
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