主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2016/04/30 (Sat)07:43
どうも、グレアムです。今回は箇条書き的取り留めのない話を一つ。
このところニューベガス小説の本編を再開すべく構想を練り続けているのですが、数ある問題の中でもっとも頭を悩ませているのが仇敵ベニーの扱いだったりします。
オープニング・ムービーでの大物感溢れる立ち居振る舞いにプレイヤーを魅了し、そして実際に会ったプレイヤーをおおいに落胆させた(笑)あの男です。個人的には株を落とすことなく、どうにかクールガイの面子を保ったまま活躍させてやりたいのですが、それが実に難しいのですよね。
なにが難しいかというと、それは彼がイエスマンルートに入っているという点。
何かしら後ろ盾があるなら、あくまで工作員の一人としてそれなりのシチュエーションで活躍させてやればいいのですが、彼一人を野望達成のために動かさなければならないとなると、これはもう無理ゲーに近くなる。
いちおうチェアメンという組織を率いてはいるのですが、正直なところ、チェアメンがNCRやリージョンを相手に妨害/破壊/諜報活動を展開できるような連中かというと、とてもじゃないけどそうは思えない。というか、トップスの外での活動は想定してないグループだと思います。
チェアメンがベニーの野望達成のために動ける組織か、というと、それはかなり疑問なので、自然、ベニーは単独で何もかもこなさなければならなくなる。実際、単身一張羅でフォートに潜入してますし。
そんなベニーがアテにしていたのがプラチナチップによるセキュリトロンのアップグレードなんですが、もしフォートでの工作が成功していたとしても、それでNCRとリージョンを抑えてニューベガスを支配できていたかというと、これもまた疑問が残ります。
なんといってもイエスマンルートというのは「運び屋が無双した結果、セキュリトロンによる地域制圧が可能になった」というだけの話なので、果たして運び屋の無双を抜きにして、バージョンアップしたセキュリトロンのみで両勢力に対応できたのか、と考えると、これはあまり勝ち目のない賭けだと俺は思ってます。
まあハウスに関してはセキュリトロンのコントロールを奪取した時点で無力化したも同然なので、その時点で下克上は成功しているんですが。
実ゲームプレイはともかく、設定的にはMk.II_OSを搭載したセキュリトロンさえいれば大丈夫なのかもしれませんけど…個人的にはあんまり納得できないんだよな。NCRとリージョンが何も考えずに正面から戦ってくれるなら何とかなると思いますが。いや、第二次フーバーダム戦争がそれに当たるのか…うーn。
ベニーが本懐を遂げるには単身で八面六臂の活躍をするしかないわけで、これは注文としてはかなり難しい。ギリギリまで交渉で粘ろうにも、セキュリトロンをアップグレードした時点で(事前にコネクションを作ってない場合)NCRには要注意人物としてマークされるだろうし、リージョンはフォートでの扱いを見る限り協力の望み薄だし、カーンズは敵に回しちゃうし、なによりハウスには弓を引いた後だし…なにこの八方ふさがりというか、徹底的に退路を絶っていくスタイル。
そんなわけでベニーを活躍させるなら運び屋ばりに無双させるしかないわけで、そうなるともう運び屋(ポジションの主人公)が必要なくなるし、なによりベニー無双記が話として面白いかっていうと…いや徹底的にそういう方向性に振れば面白くなるかもしれませんが、さすがにそれは書きたくない(笑)
現実的に考えて、ベニーが取るべきもっとも安牌な落としどころは「バージョンアップしたセキュリトロンを手土産にNCRの軍門に下り、NCR管理下のもとニューベガスの治安維持を担当する」というあたりに落ち着くと思うんですが、それだとベニーが野望達成したことにはならないんですよね。
NCRとリージョンを排除し一勢力として自立する、というハウスの意向を引き継ぐのが最終的な着地点だと思うんですが、それが難しいんだよなー。
運び屋と手を組む、というルートを作れば万事上手くいくんですけど、そうなると運び屋がベニーを許せるか、互いに信頼を構築できるのか、という点が唯一最大の障壁になるわけでして。
そもそも運び屋がイエスマンルートに入らなければ(ハウス、NCR、リージョンすべてと敵対しなければ)ベニーの協力は得られないと思うんですが、俺はニューベガスのゲームプレイにおいて重要なファクターを担う「選択に伴う責任」を破棄してしまうイエスマンルートは嫌いなので、それはやりたくないんですよね。
べつに…エンディングの「その後」があるならね。「さあ、あなたは今後のニューベガスの未来をどう動かしますか?」という、最大権力者となった運び屋の意思決定がインプットできるデザインならね、イエスマンルートもアリなんですけど。そうではないので。
イエスマンルートはあくまで「詰み」の状況を作らないためのゲーム的な救済措置でしかないので、物語のエンディングとしては不適当なんですよ。言うなれば緋村剣心が幕府も維新派も倒して総理大臣になるようなもんなので、それはやっちゃいかんだろう、と。たとえどの勢力についても理想通りにならないとわかっていてもね。
まあ、そんなことをグダグダと考えていたわけです。
ただこうして実際に文章にすることで色々と方向性が見えてきた気がするので、無駄にはなってない。はず。まあチラ裏というか、ネット上で公開するようなもんじゃないんですけど。本来なら。
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