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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2013/09/30 (Mon)13:23

「俺の名はクレイブ、傭兵だ。今日もウェイストランドの旅がはじまる…」




「俺は世界を炎に包みたいわけじゃない、ただ君の心に明かりを灯したいだけなのさ♪」
 ガチャリ、「予備役兵のライフル」と呼ばれた銃のボルトを操作しながら、俺はギャラクシー・ネットワーク・ラジオの曲に合わせて下手糞な歌を口ずさむ。
「俺の心が望むのは君だけ、他のものなんかどうでもいい♪」
 グリーナー牧草廃棄所に放置された、コンテナを改造した簡易小屋の中で、俺はライフルを分解し手入れをはじめる。迷彩柄のポリマーストックを装備したこいつ、おそらくM24、か…いずれにせよレミントンM700をベースに改造したモデルだと思うのだが、確証はない。俺には大概、ボルトアクション式のライフルはどれも同じに見えるためだ。
 陽が落ちて視界が悪くなり、一番近くにあった安全を確保できる場所がこのコンテナの中だった。一夜を過ごすには、そう悪くない場所だ。他のもっと劣悪な環境に比べればマシ、程度のものだったが。
 歌いながら銃をバラしていく俺の傍らには、防護服に全身を包んだ何者かの死体が横たわっている。
 外観からは男とも女とも判断がつかなかったが、中身を確認しようとは思わなかった。防護服に傷がつき放射線に汚染されたのか、あるいは飢餓による死か、いずれにせよ人気の少ない場所に放置された死体がどんな状態かなど、調べてなんになるだろう。
「…ハァ。俺はただ彼女を幸せにしてやりたかっただけ、そのためなら世界を敵に回しても構わなかった」
 死体を相手にぶつくさと呟きながら、俺は過去の思い出に浸る。
 そう、俺は世界を焼き尽くしたかったわけじゃない。ただ、彼女の幸福そうな顔を見ていたかっただけ。凍りついた心に火を灯し、明るい笑顔を見つめたかっただけ。そのためなら、そう、結果として世界を焼き払うことになるとしても、そんなものは構わなかった。
 しかし、そうして世界を燃やした俺の手元に残ったものは、なにもなかった。
 彼女の存在は消えて無くなり、彼女のために敵に回した世界だけが俺の目の前に鎮座していた。
「人生って、なんなんだろうな。あんた、どう思う?」
 こいつも、この死体も、なにか大切なもののために世界を敵に回したのだろうか?だから、こんな場所で無様に朽ち果てる破目になったのか?大切なもののために全てを投げ出し、何一つ報われないまま。
 こいつの末路は、俺の未来の象徴なのでは?
 そこまで考えてから、俺はフッと自嘲の笑みを浮かべた。こんなものは、俺の妄想に過ぎない。
「まぁ、酒でも飲もうや。付き合ってくれるだろ?」
 そう言って、俺は死体の傍らにウィスキーの1パイント瓶を置いた。顔も名前も知らない相手に対しての、せめてもの手向けのつもりだった。こいつが下戸でなければ良いのだが。




 あてのない放浪中、リクライニング・グローブスという場所で、なんとVault101の住民に出会う。
「あら、こんな場所で会うなんて奇遇ね」
 スージー・マックは、俺が帰郷したときに作ってみせた血のカクテルにドン引きしていたウォリー・マックの姉だ。ほとんど面識はなかったが、自己主張の強い男どもに影の薄い母という家族構成だったためか、結構な女傑に育っていたと記憶している。
「これもなにかの縁かしらね。これあげるわ、放射能で汚染されてない水。外じゃ珍しいんでしょ?」
 その言葉に、俺はVault101の未来を見たような気がした。
 あの場所を出たときには不安しか感じなかったのだが、なかなかどうして、彼らは俺の助言をきっちり正確に理解していたようだ。Vault101の浄水設備はたいしたもので、自分達が普段当たり前のように摂取していたものが外界では貴重な財産であり、それを早くもビジネス・チャンスに活かしていることに安堵する。
 それに、気前の良さ。ケチな人間に人望は集まらない。本当に優れた商才の持ち主は、取引先との友好関係を維持するために鼻薬を用いることを躊躇したりはしない。
 いつ、誰が、どんな形で役に立つかわからない。味方は多いに越したことはない。目先の利益だけを追い求める者では、そういう巨視的な物の見方はできない。
 スージー・マックはそのことを理解していた。自分達の都合で利用し、追い出した、たかだか一介の傭兵に過ぎない俺に、価値があるとわかっている清浄な水を惜しげもなく手渡したことで、それを証明したのだ。Vault101は安泰だと、俺はそんな確信を抱いた。
 ただ…
「なんというか、なんだ…その、いかにもヴォールト居住者って服装、なんとかならない?」
「なにか問題でも?」
「荒くれどもに世間知らずだとナメられかねないぜ。それに、ヴォールト出身者ってだけでちょっかいを出してくる面倒な連中も多いからね、ウェイストランドには」




 そんなわけで、俺がウェイストランド流のコーディネイトを見立ててやったというわけだ。
「エート…本当にこんな格好がいいの?これがウェイストランド流?」
「もちろん、マジマジ。バッチリ決まってるじゃない、超イケてる」
 ほとんど自分の趣味全開で着せ替えさせた俺に対し、スージー・マックは疑念の表情を崩さない。
 それと武装が旧式のアサルトライフルというのも不安の種だったので、俺がピットを壊滅させたのに使ったステアーSCOUTを持たせることに。といってもこの場所自体がVault101からかなり離れており、ここまでほぼ無傷で来れただけでも心配無用というか、杞憂のような気もするのだが。
 もちろん、この銃にそんな血生臭い来歴があるなんてことは言ってない。というか、言えるはずもない。
 しつこいようだが、俺はVault101の存亡などに興味はない。ただ、たとえ過去に良い思い出がなかろうと、故郷は故郷だ。あの場所は、人間性を保っていた俺の過去そのものなのだ。もし、Vault101が壊滅したら…過去との接点を失ったら…そのときこそ、俺に人間性なんてものはカケラも残らなくなってしまうのだろう。
 ピットに居たときのように。ウェイストランドを離れ、過去に縛られず行動したときのように。
 だから、そう、彼らには平和に生きてほしい。そう思う。身勝手な話だが。



 その後、某MOD装備を手に入れるため、コンスタンティン砦に向かうことになった。
「そういや以前、暗殺を依頼してきたグール…なんつったっけ、ミスター・クロウリーだかがあそこに行くっつったきり行方不明になってたな」
 俺はかつて歴史博物館に築かれたグールの拠点アンダーワールドにて、ビジネスマン風の胡散臭い格好をしたグールの男に四件の暗殺を依頼されたことがある。脳天を銃弾で撃ち抜き、彼らが所持する「カギ」を証拠として持って来い、という、いささか条件のキツい代物だったが、金払いが良かったため引き受けたのだ。
 そして暗殺の証拠となるカギを手にしたミスター・クロウリーは、「コンスタンティン砦に向かう」というメッセージを残し、アンダーワールドを発った。以後、行方はようとして知れない。
「あっちこっちにカギ掛かったまんまだし、来る途中でおっ死んじまったんだろーなぁ」
 未だに防衛プログラムが生きている地下施設を彷徨いながら、俺はそう呟いた。
 もしミスター・クロウリーが生きてこの場所に到達していたならば、すべての扉のカギは開いているはずだし、防衛プログラムも解除(物理的な意味で)されているはずだ。しかし、ここには最近何者かが侵入した形跡がない。
 そう、思っていたのだが…




「おや、誰かと思えばスムーズスキンの傭兵じゃないか。どうしたんだ、こんな場所まで」
「…おまえさー」
 どうやら彼の本来の目当てらしい(暗殺の目的はグール差別主義者の断罪だと言っていたが、今にして思えば方便だったのだろう)、厳重に保管されていたと思われるパワーアーマーを着用したミスター・クロウリーが、まったくの健康体そのものといった感じで佇んでいた。
 ちなみに目的のMOD装備もこの場所に置いてあるのだが、今はとにかくミスター・クロウリーのことが気になって仕方なかった。
「あのさ…生きてんなら、とっととアンダーワールドに帰れよ!」
「いやなに、思いの外この場所が気に入ってしまってね」
「知らねぇよンなこたァ!いつまで経ってもおめーが戻らねーから、俺が殺したんじゃないかって噂されてすげー居づらくなったんだぞ!?」
「殺す?君が、私を?…なぜだね?」
「カルマ極悪だからだよ言わせんな恥ずかしい」
 いまいち事態を把握していないミスター・クロウリーに、思わず激昂する。ものの…こりゃあ、一人相撲だな、おい。
 とりあえず目的のブツ(後日登場予定)を回収した俺は、くれぐれもアンダーワールドに帰るようミスター・クロウリーに釘を刺すと、コンスタンティン砦を後にした。
 …カギがないと開かない扉をどう潜り抜けたのかって?コンソールだよ言わせんな恥ずかしい。
 裏話…どうやら彼は本来パワーアーマーを入手後にアンダーワールドに戻るらしいのだが、私の環境だとパワーアーマーが保管されている部屋に留まり続けていた。オーバーホール系のMODを導入すると、ちょいちょいAIがこういった誤作動を起こすのが困りものである。
 ちなみに彼、ヘルメットはなにがなんでも装備しようとしない。そんなに顔を露出させたいか貴様。本体のハンサム顔をアピールしたいのか。同様に武器に関しても、途中で入手したガトリングレーザーを耐久度フルまで修理し予備弾ごと渡してやったにも関わらず、頑なに初期装備の.44Magnumを使い続けるという強情ぶり。アズクハルといい、リボルバー好きなのかグールって。




 せっかくなので投げナイフMODなるものを導入。このナイフは例のガラクタ兵器ことレールライフルと同等の性質を持っており、四肢頭部を壁面に釘付けにすることができる。
 内部的には手榴弾のシステムを流用しているらしく、命中させるのが中々に難しい。あと、V.A.T.S.だとほぼ確実に的を外すので要訓練だ。どちらかというと背後からのスニークアタックがメインの用途だろうか、その場合サイレントキル扱いになる…なった気がする。
 ちなみに爆発ナイフ、麻痺ナイフなどといったバリエーションもあり。中でも爆発ナイフが強力無比の威力を誇るのだが、たまに経験値が入らないことがある(恐らく命中ダメージの後に入る爆発ダメージで殺してしまうと、プレイヤーが殺したことにはならない内部処理を行なってしまうのではなかろうか)。
 こいつをメインで使う際は、ぜひエイメン!エイメン!叫びながら投げてください。爆発ナイフは爆導鎖!で。ただ攻撃間隔がけっこう長いので、複数相手の乱戦では不向きです。




 旅の途中で宇宙人に誘拐されたりもした。荷物を奪われたので、人見知りが耐えれる範囲での素顔公開である。スタンロッドで宇宙人どもをメコメコにしばき倒し、脱出方法を模索することに。
 今回は登場人物の全員生還を目的としていたのだが、独房を脱出してあちこち物色していたら同居人のソマーがさっそく光の早さでお亡くなりになりおった。てめぇなにしてんだニグロガール!
 じつはこのDLCクエスト、最後までクリアしたことなかったんだよな。というわけで誰一人死なせたくないという思いからNPCを同伴させず全ての行程を独力でこなしたのだが、どうもこのクエストの醍醐味はNPCを同伴させて彼らの反応を楽しむことのようで(後から調べて知った)、わりと台無しである。
 あとはモグラ叩きのギミックの設置意図がわからずに大量のエイリアンを自力で排除して死にそうになったり(というか実際、何度か死んでる)とか、カゴにゃんのあまりのネタ度の高さに笑ったり驚いたり。
 ただ翻訳テキストが中途半端にネタ性混じってたのがどうもな。ネットスラングが散見されたりだとか、いかんせんやり方が中途半端なせいでイマイチ乗り切れなかった。コンシューマ日本語版だとどうだったろうか。というかFOJP版の翻訳テキストって、かなりの量をコンシューマ日本語版から流用してるっぽいんだが、いいのかこれ。今更だけど。
 しかし、ま、なんだ。やっぱりどうも、60年代SFってのは肌に合わんのー。セインツロウ3のDLCのときも思ったんだが。俺にはブレードランナー以後の、退廃的な電子色の近未来が性に合ってる。2つで充分なんだよ。




 そして霧煙るポイント・ルックアウトにも行って脳味噌削られたりした。
「あいつら絶対許さねぇ」
 髪の毛の恨みは怖いんだぜ。
 あと、このDLCクエストの中盤あたりからクエストマーカーがまったく機能しなくなって焦った。ウェイストランドに帰還してしばらくしたら元に戻ったけど。
 この島のアパートなんかは自宅に最適なんだけど(バスルームあるしね)、そのためだけに移住する気にはなれんよな。せめてマトモに機能してる友好的コミュニティの一つでもあればねぇ。




 で、まぁ、帰ってきてみると、普段は対岸越しにレイダーと撃ち合いをしていたスパミュー2人組が対岸の向こう側まで移動しておった。泳いできたのかお前ら。
 そして姿を消したレイダー達。怖すぎる。





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