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2016/09/21 (Wed)14:22
どうも、グレアムです。今回はSteam Workshopにて公開されているHotline Miami 2のユーザー製作キャンペーン「9 LIVES」を紹介したいと思います。
全3レベルで構成される本作の特徴は、なんといっても主人公「Henchcat」の存在でしょう。これはもともとHenchmanのカスタム・スプライトとして単体でリリースされたもので、元ネタは言わずもがなHenchmanが飼っていた猫です。
ネタ系Modにありがちなただのやっつけ仕事ではなく、猫らしい仕草が細やかに再現されており、非常に出来の良い、良い仕事をしています(特にローラーボードを使った処刑…スペースキーでのダウン追い打ちは必見)。
本作はそのHenchcatそのものをフィーチャーした内容で、老女に飼われている猫が、飼い主のために奔走、マフィアを相手に大立ち回りを演じる…というもの。基本的にコメディですが、最後にはマイアミらしい結末が。
そして今回も活躍(?)しますPardo刑事。
日本人的感覚(というか、日本におけるHMコミュニティ)ではPardo刑事がコメディリリーフとして重用される理由がイマイチよくわからないんですが(笑)、どうも自分の欲求に正直な汚職キチガイ刑事という彼のキャラクターは応用しやすいというか、許容範囲が広いと思われているようです。どんな役でも「Pardoだから」で済ませられる、みたいな。
この9 LIVESのほかにもMENTAL、Blood Red、REHABなど現在ワークショップ中で上位にあるものを色々とプレイしたんですが、あれですね、Workshopの作品ってどれもHM2準拠のバランスで製作されてますよね。しかもHardモード寄りの。
俺はわりと楽しんでるんですが、HM2が合わなかった人には辛いだろうなぁ。といって、べつに前作が簡単だったとは俺は思わないけども…
…以前から気になっていたのだが、Workshop上のコンテンツでカスタム・スプライト等のModを使用しているものが多数あるのだが、あれらはどうやって用意しているのだ?という点を改めて調べてみた。
どうやら巷では本作のwadファイルを展開できる「HLM Wad Explorer」というツールが存在するらしく、そいつを使ってデータの差し替え、及び単体のPatchwadファイルとして作製することができるようだ。
ちなみにPatchwadファイルはHM2のセーブディレクトリ内にあるModsフォルダに放り込めばゲーム起動時に自動的に適用される。
どうもこのHLM Wad Explorerはレベルエディタのα版が流出した際にすでに出回っていたらしく、HM2のMod製作自体はかなり以前から行われていたらしい。だいぶ前にPardo刑事の外観をJacketに変えるカスタム・スプライトの存在が日本でもほんの少しだけ話題になったが、あれなんかがそうだ。
その気になればグラフィックだけではなく効果音や音楽も差し替え可能なので、かなり独創性のあるキャンペーンを作製することもできるだろう。もっともゲームの設定等はexeのほうで管理されていると思うので、ゲームバランス自体を変更することはできないが(そのあたりの果敢に挑戦しているのがMidnight Animalだ)。
おそらくプレイヤーのカスタム・スプライトを作製するにあたって、もっとも簡単なのはBikerだろう。他のキャラに比べてパターンが極端に少ないので、練習に最適だ。
あと…これは書いちゃっていいのかなぁ…?
エート。じつはhlm2_localization.binに、日本語の翻訳テキスト、入ってます。おそらくコンシューマ版のものと同等のデータです。もっとも現状ではフォントが対応していないと思われるので、ゲーム自体の日本語化が簡単にできるとは思いませんが、おそらくメーカーがデータを配信すれば日本語化は可能な状態だと思います。
俺自身はそのことを、とやかく言うつもりはありませんけども…Devolver Digitalとスパチュンがどういう契約関係にあるのかもわかりませんし。
とりあえずテキストだけならツールを使えば読めるので、「ストーリーが気になるけど英語だからチンプンカンプンだぜ!」って人は試してみてはどうだろうか。
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