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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2024/11/24 (Sun)02:38
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2017/12/08 (Fri)19:18







Mount and Blade: Warband 「Call to Arms」
Diary of a Noble's Daughter - Part.IV -
これはロドック地方の没落貴族カバル家の当主オフィーリアと
その臣下たちが繰り広げる珍道中の経緯を描いたものである










 カバル家の後継者オフィーリアがカルラディア統一を目指してから190日の歳月が過ぎた…
 コンパニオンを使った布教活動もそろそろ終わりに差し掛かってきたところ、各国の情勢は激変こそしていないものの、着実に変化が現れつつあった。




【スワディア王国】
当初はあまり目立った動きを見せていなかったが、最近になって
勢力を伸ばしはじめた。ベージャー王国と一進一退の攻防を繰り広げつつ、
カーギット=ハン国とサラン朝方面へ着実に食い込みつつある。




【ノルド王国】
当初からベージャー王国の侵攻により領土を奪われ、最近では
スワディア王国からも侵略を受けている。基本的に防戦一方で、
頑なに自分からは開戦せず中立を守りたがる平和ボケの集団。




【ベージャー王国】
当初から破竹の勢いでノルド王国に侵攻し、余勢を駆ってスワディア王国と
カーギット=ハン国にも宣戦布告、戦果を挙げている。
戦争狂ぶりが祟ったのか、最近はやや押されて防戦気味である。




【カーギット=ハン国】
当初三正面作戦という無謀な戦争をやらかし、戦果を挙げることもなく
三勢力すべてにボコボコにやられ大幅に戦力を削がれていた。
最近になって多少戦力を取り戻しつつあり、動向が注目される。




【ロドック王国】
立地が主戦場から離れていたため、サラン朝との小競り合いを除いては
たいして目立った動きをしていない。
いつまで漁夫の利を狙い続けることができるか?




【サラン朝】
当初からカーギット=ハンにボコボコにやられ、その後ロドック王国に
ボコボコにやられ、最近ではスワディア王国にボコボコにやられている
良いところなしのサンドバッグ政権。おまえら大丈夫か。







オフィーリア:
「女王の座を獲得するための根回しもだいぶん済んだことじゃし、そろそろ戦争がしたいのう」

レザリット:
「左様で御座いますな。して、まずはどこから攻め入ろうとお考えで?」

オフィーリア:
「取り敢えずはカバル家の拠点となる城と首都が欲しいのう。我が安住の地となる前提で考えると、いかにも騒がしい大陸の中央付近は避けたいものじゃ。大切な民草を無闇に戦火に晒すわけにはいかぬからの」

レザリット:
「なんという心優しき気遣い!感服いたしますぞ、亡きご両親もきっと草葉の陰で喜びの涙を流しておられることでしょう」

オフィーリア:
「というわけなので、まずはジェルカラを落とそうと思う」

レザリット:
「ロドックの首都じゃあないですか!」

オフィーリア:
「なぬう?大陸の端にあって、環境も良く、住みやすそうなこの場所を首都にしたいのだが。そして近くのイブデレス城を我が居城に…居城に……うぬぅ?」

レザリット:
「如何されました?」

オフィーリア:
「スワディアに取られておるぞ、イブデレス城」




なんということでしょう



レザリット:
「…左様で御座いますな。つまりお嬢様の計画を実行するとなると、ロドックとスワディアの両方を相手にしなければなりませんが」

オフィーリア:
「あーんもお、なんでじゃあ!?妾ははじめっから、この二つを最初に取ると決めておったというのに!」

レザリット:
「ほとんど動きのないロドック方面に目を向けていなかったのが仇となりましたな。いまのところロドックとスワディアは中立関係にあるので、ロドックがイブデレスを取り返すのを待つことも、どちらかの国に所属して領地を奪うのも現実的な選択ではありません。開戦工作も、隊商を襲わねばならない点からして、我々も戦争に巻き込まれることは避けられません」

オフィーリア:
「ぬぐぐう…ロドックと開戦状態になったあと、スワディアとは直ぐに友好関係を結ぶ手筈であったのに…なんのために今まであっちこっち駆けずり回って方々のご機嫌取りに回っていたと…!!」

レザリット:
「いささか時期が悪いようですなあ。ロドックはいまのところ他の国と戦争していないので、もし今敵対したら全力で我々を潰しに来るでしょう。ロドックはいままでほとんど戦争していなかったこともあって、その戦力はスワディアに次いで大陸で二番目に強大です。如何されますか?こんな状態で二正面作戦を展開するのは見るも明らかな悪手ですぞ」

オフィーリア:
「となるとお…ひとまず本命であるロドックには目を瞑って、イブデレス城だけ奪取するかのう。いずれにせよ攻め入るにはスワディアの諸侯を何人か挑発(=撃破)せねばならんから、ロドックに近い領地の所有者を叩いて、ロドックを対スワディア戦に向かいやすいよう焚きつける方向で進めてみようか」

レザリット:
「成る程、いまのところスワディアは快進撃を続けていますが、兵力が削がれれば勢力バランスが崩れるのは必至。それにロドックもイブデレスを取られた遺恨があるでしょうから、対スワディア戦に引きずり込めるという見立てはそう的が外れたものでもないような気がしますな」

オフィーリア:
「あまりロドックを調子付かせたくはないのだがなあ。それにスワディアとは仲良くやっておきたかったんじゃが…」

レザリット:
「いまさらぼやいても致し方ありますまい。さあ、開戦の準備を!」

ボルチャ:
「やれやれ、ようやく賊退治の日々ともおさらばですかい。さしあたっての情報ですが、イブレデス城の持ち主はゲルルクス伯爵とかいうヤローみたいですぜ」




元ロドックの男



オフィーリア:
「領地はイブデレス城のみか。うぬ、こやつ叔父と敵対しておるようだが?」

マルニド:
「どうやらこの男、もとはロドックの諸侯だったようですね。おおかた領地が持てないのを不満に思って鞍替えをしたのでしょう。功を急いて国と家族を裏切るとは、なんとも剣呑な男ですな」

オフィーリア:
「つまり、このうすらボケの若造が先走ったせいで妾の計画が台無しになったというわけじゃな?許してはおかん、いますぐこやつめをボコボコに引っ叩いてくれようぞ!」

ボルチャ:
「ヤツはいま、ちょうどイブデレス城の近くを徘徊しているようですぜ」




典型的狂犬



オフィーリア:
「そなたが下痢野郎伯爵か!なんかもう生意気そうなツラをしておるし色々と腹に据えかねるから、いますぐ退治してその首たたっ斬って城壁に晒してくれるわ!」

ゲルルクス伯爵:
「誰が下痢野郎だ、この野良犬野郎め!そうか貴様だな、新生スワディア帝国の女王だなどと部下に吹聴して回らせている愚かな輩は?なんでも聞いた噂によると、貴様はスワディア帝国の正当なる血統にあり、王の印たる手相の持ち主であり、貴様が女帝になった暁にはすべてが公正に行われるよう取り図られ、あらゆる争いが過去のものとなり、すべての罪人には特赦が認められ、しかるのちすべての罪人は絞首刑に処され、貴族の浪費を制限しつつも彼らの権利を認め戦争と略奪と浪費を推奨し、草原の民の権利を保障し、議会制度を設立するとともに宮廷を開放して階級による差別をなくし、最終的には軍を率いて山脈を渡り三千世界のすべてを武力で制圧するそうだな!?」

オフィーリア:
「そうなのか?」

レザリット:
「我々が派遣した者たちの言い分すべてを統合すると、そういうことになるやもしれません。なかには人々の心に訴えるため、多少大袈裟な物言いをした者もいたことでしょう」

ゲルルクス卿:
「たわけがッ!!そんな駄法螺を吹く小娘にこの大陸の行く末を委ねる者がいるとでも思うかッ!!いまここで叩き斬って荼毘に伏してくれるわ!!」




/ワー\  /バキューン\  /カキーン\  /ワー\



 戦力差は50対300とゲルルクス伯爵が有利だったが、こちらは兵の練度と適切な指揮により敵を撃破。ゲルルクス伯爵の身柄を確保することに成功した。




次はないと思いねエ



ボルチャ:
「アレッ、お嬢、あの野郎を逃がすんですかい?」

オフィーリア:
「あやつの残りの人生すべてをアイソレーション・キューブ送りにしてやりたい(注:終身刑にしたい、の意)のは山々なのじゃが、いまはスワディアと本気でコトを構えるつもりはないのでな。そのあいだ、ずっと妾の名誉が貶められ続けるのも、これ、癪なわけでのう。それにしても…」

ボルチャ:
「なにか懸念が?」

オフィーリア:
「なんだかあの青二才とは、大陸全土を制覇するまでずっと敵として戦い続ける運命にあるような気がしてならんのじゃ」

ボルチャ:
「まあ…たしかに、あっちこっちの国を転々としちゃあ、お嬢の前に立ち塞がってきそうな気配はありやすがねエ。それにしても、初っ端からイヤな因縁(ケチ)がついちまいやしたね」







 ようやく事態が動き始めた…
 というわけで、どうも、グレアムです。なんというか、いきなりドラマチックな展開になってますが、実際こうなってしまったんだから仕方がない。ゲルルクス伯爵は元ロドックだったからか、スワディアの配下なのに兵種がロドック兵ばかりだったのが面白かったです。
 ちなみにアイソレーション・キューブというのはジャッジ・ドレッドのネタで、メガシティワンに存在する刑務所アイソ・ブロック内の独房のことです。別名アイソ・キューブ。Rebellion製のゲーム版でドレッドがしょっちゅう口にするので耳に覚えのある方もいるかと。
 備考めいたものも今回は本文中に織り込んでしまったので、ここで書くことはもうないなあ。次回はいよいよイブレデス城の攻略です。















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