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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2016/01/11 (Mon)15:36






「ネコしゃんだ」
「仲間と冒険に出るのを好む者もいるが、ムアイクは独りの方がいいと思う。こっそり歩けば敵と揉めずに済む」
「ネコしゃんだー」
 双子の月を背景に佇むホラ吹きのムアイクと、リンダイの黒騎士トレーズ。
 彼女はこれまでカジートと接点を持ったことはほとんどない。故郷であるヴァレンウッドはカジートの国エルスウェアと国境を接していたが、彼女が住んでいたのはサマーセット島に近いヴァレンウッド西部の村コリ・シルムーアで、ときおりファリネスティとウッドハースを行き来するカジート・キャラバンが通過するのを遠目で見かける以外は、言葉を交わしたことすらなかった。
 アルトマーでありながら狩猟を生業とするトレーズの家族がカジート・キャラバンと交渉することはあったが、ハンターだった頃のトレーズはまだ幼く、取り引きは専ら両親の仕事だった。そしてヴァレンウッドが正式に帝国からアルドメリへ譲渡され、その出来事を契機にアルドメリ軍に入隊してからは、そうした仕事とも無縁になっていた。
 これまでモフモフの毛皮に憧れながらも、どこか近づき難い雰囲気を纏わせるカジートと接したことのなかったトレーズは、ムアイクと会話ができることに素直に感動していた。
「ネコしゃん」
「ムアイクの話はおしまい」
「ネコしゃん…」








「せいっ!」
 ドガッ!
 トレーズの見事な一太刀が、屈強な山賊の首を刎ね飛ばす。と同時に、山賊の身体から溢れ出る生命エネルギーがトレーズの鎧ナリル・モリの装具へ吸収され、朽ちた肉体が草の上に横たわった。
 ドラゴンを屠りホワイトランの危機を救ったトレーズの当面の任務は、周辺の治安維持だった。スカイリムには数多くの犯罪者が跋扈しており、内戦に備え都市を防衛するだけで手一杯の衛兵隊にかわって、トレーズがそうした脅威の排除を任されたのである。
 いずれソリチュードへ向かったハドバルからの連絡が来るはずだ。それまでの退屈しのぎだった。




「ネズミしゃんだ」
「ギギー」
 翌朝、山賊の根城と目される洞窟へ向かったトレーズは、友好的なスキーヴァと遭遇する。
 人間族に対しては激しい嫌悪を抱くトレーズだったが、基本的には自然や動物を愛する性格であり、無益な殺生は好まない。
 ときおり人間相手に無益な殺生を働くこともあるが、彼女にとってアレッシアとネディック人の子孫に相当する人間はすべて歴史的な恨みを晴らすための処刑対象であり、それだけで彼女には「有益」と判断される行為だった。
 そのいささか過激な主張ゆえ、トレーズが「根は優しい性格」だなどと認識されることは、(アルドメリの復権を願うサルモールでさえ)まず、ない。




「ムウ…やはり目立つな、この鎧は…」
 暗がりから様子を窺うも、いつ発見されるのではないかと内心で冷や汗をかくトレーズ。
 もちろん、いつまでも姿を隠しおおせるはずもなく…
「お、おいっ、なんだあれ!?」
 あまりに特異な外観ゆえか、まず「敵」ではなく「得体の知れないもの」として山賊に認識されたトレーズ、その動揺を見逃すことなく素早い動きで飛びかかり、山賊たちをあっという間に斬り伏せていく。


 ドガッ!!
「治安維持に興味はないが、どのみち、将来は我々がこの地を支配するのだ。貴様らのようなクズを生かしておく気はない、帝国やストームクロークよりも先にソブンガルデとやらへ向かうがいい」
 とりあえず「ノルドさえ殺せればなんでもいい」気のあるトレーズは、この雑用めいた活動もそれほど不服ではなかった。
 ちなみに写真だとカッコ良く決めているように見えるが、よく観察すると右足の膝裏に矢が刺さっている。これは衛兵にならざるを得ない。




「なに見てるニャアーッ!!」
 夕暮れ時、戦闘で浴びた血を洗い流すために水場で身体を清めるトレーズ。








 後日ホワイトランにて、アリクル戦士の依頼でレッドガードの女の捜索を受諾したトレーズはバナード・メアの宿で下女として働くサーディアを誘き出し、アリクル戦士ケマツのもとへ差し出す。
 サーディアを麻痺の魔法で捕えたのち、ケマツはことの真相を語った。
「こいつはハンマーフェル南部の街タネスをアルドメリ自治領に売り渡した裏切り者だ。そのため、先の戦争では甚大な被害が生じた…私の任務はこいつを処罰するため、ハンマーフェルへ連れ帰ることだ」
 その言葉を聞いた途端、トレーズはサーディアの首を刎ね飛ばし、続いて、ケマツをも斬り捨てる。
 反撃する間もなく腹に剣を突き刺され、ケマツは苦しそうに呻きながら地面に倒れた。
「軽装なのが災いしたな、アリクルの戦士。その自慢の曲刀は…少々厄介なのでな」
「きっ、貴様…なぜ……ッ!?」
「その女はもう用済みだ。そして、レッドガード…いや、アリクルの戦士よ、貴様らに歴史的な恨みはないが、個人的な宿恨があるのでな…生かしておくわけにはいかん。仕事を頼む相手を間違えたな」
 これまでケマツは、トレーズが兜を脱いだ姿を見たことがない。
 つまり、彼女がアルトマーであることを知らなかった。
「貴様、まさか…アルドメリの…!!」
「これでも首に懸賞金がかけられる程度には有名だったのだがな。もっとも、この鎧に見覚えがないとすれば…おまえと出会ったことはなかったかな?」
 げはっ、大量の血を吐き、ケマツが息絶える。
 トレーズは踵を返し、一連の様子を見守っていた馬屋の主人に金貨の詰まった袋を渡した。
「衛兵を呼んで、死体を片づけてもらえ。迷惑をかけたな」
 それだけ言うと、不服そうな馬屋の主人を無視し、トレーズはふたたびケマツを一瞥した。
「…あれから、もう20年か……」

 第4紀171年、ヴァレンウッド国内での特殊任務を終えたトレーズは少数精鋭の偵察強襲部隊に編入され、ハンマーフェル南部の港湾都市ギレーンへの上陸作戦に参加した。
 アルドメリ軍のハンマーフェル侵攻部隊は大部分がヴァレンウッドからシロディール西部を経由しての陸路で移動していたが、トレーズの所属する部隊は奇襲のためサマーセット島から海路で侵入し、誰も気づかない深夜のうちに橋頭堡の確保に成功していた。
 はじめての大規模戦闘に参加したトレーズは多大な戦果を挙げ、173年にはハンマーフェル北部の城塞都市スカベンの陥落に尽力し、その功績から勲章を授与されるとともに、ハンマーフェルから多額の懸賞金をかけられることになった。
 しかし翌年の帝国軍の大攻勢でスカベンに展開するアルドメリ軍は甚大な被害を出し、アリクルからの撤退を余儀なくされた。
 シロディールで赤輪の戦いと白金協定の締結が決定したとき、トレーズはハンマーフェル南部の駐留軍施設で待機していた。両軍に多大な損害が出ていたうえ、シロディールでの情勢が非常に不穏だったこともあって半ば休戦状態にあり、歴史的に大きな進展があったこの年は、むしろハンマーフェル方面軍にとって束の間の休息の時間であった。
 しかし白金協定を認めず帝国からの独立を宣言したハンマーフェルとアルドメリの争いはむしろ大戦後に勢いを増し、ストロス・エムカイ島で停戦条約が締結され、アルドメリ軍の全面撤退という屈辱的な結末を迎える180年まで、トレーズはレッドガードの戦士たちと剣を交え続けたのである。

 レッドガードはアレッシアともネディック人とも関係のない、アイレイドとはまったく接点のない血族であったため、トレーズがノルドや帝国人に抱くような、歴史的報復の対象ではない。
 しかし先の戦争で苦戦を強いられ、辛酸を舐めさせられた相手とあって、かつての敵国だったこともあり(現在も決して友好的ではない)、敵視していることに変わりはなかった。もっともノルドへ抱く「かつての奴隷種」のような蔑みではなく、好敵手に抱く敬意のようなものを持ち合わせている点において扱いに明確な差はあったが。
 9年に渡るハンマーフェルでの戦場生活を思い出しながら、トレーズは仇敵たるレッドガードの戦士にわずかばかりの敬意を示したあと、その場を立ち去った。



>>to be continued...








 どうも、グレアムです。
 今回はストーリー的な進展は皆無です。まあ、もともとただのプレイ日記にする予定だったし、そのことに反省はないのですが、しかし現行の話を進めるよりも過去の掘り下げのほうが楽しいなあ…
 アルドメリとレッドガードの9年にわたる戦争は非常に興味深い出来事なのですが、なにせ資料が作中の本「大戦」くらいしか存在せず、そのほとんどを想像に任せるしかないという現状。
 TESシリーズの歴史に不透明な部分が多いのは小説版が邦訳されてないのもそうなんですが、単純にシリーズ進めるごとに年代が飛びすぎるんですよね。特にSkyrimで。その間に何もなかったかっていうと全然そんなことはなくて、それこそゲームの題材にできるような出来事が山のように起きているという。このへんのリソースはもうちょっと上手く活用して頂きたいものです。設定を詰めるのは大変そうですけども。

 さて今回は上記のあれこれとは別に、ある実験をしてみました。
 前作Oblivionにて、コンソールコマンドCreateFullActorCopyでオリジナルキャラを幾らでも作り出せる(正確にはプレイヤーキャラをコピーしたあとShowRaceMenuでキャラを作り直し、さらにそれをコピーして違うキャラを作り出す…という手順を繰り返す)ということ、そしてSkyrimではこのコマンドが使用できないため、オリジナルキャラを登場させるにはフォロワーを作るしかないのか?という懸念は以前から書いていた通りです。
 しかし先日、俺はあることに気がつきました。
「PlaceAtMeでプレイヤーを召喚したらどうなるんだ?」と。
 正確にはプレイヤーのBaseIDたる000007番を新たに登場させた場合、そこに何が誕生するのだろうか、という疑問。せっかくなので、検証してみました。




『不細工!』
「うわっ、なんだこいつ!?」
 そこには、Skyrimのメインビジュアルたるドヴァキン装備(通称)に身を包んだ女の姿が!


 兜を外すと…
『なんだおいやんのかテメー!』
「わ、私だ…」
 そこには寸分違わぬ容姿のトレーズが!


 せっかくなのでコンソールコマンドを使って私服姿に着替えてもらった。なんか姉妹みたいだ。
 さて、オリジナルはどっちでしょう?


 最後はポーズをとってキメ。
 ちなみにこういうパンツ一丁のスタイルは、見田竜介氏の漫画の影響であります。



 ま、そんなどうでもいいカミングアウトはともかくとして、だ。
 PlaceAtMeで呼び出されたキャラの容姿はプレイヤーと寸分違わぬものだが、ステータスから所持アイテム、取得魔法に至るまで完全にコピーしたCreateFullActorCopyとは違い、その性能は大きく異なる。
 まずレベルは召喚時点でのプレイヤーと同じだが、ステータス(体力、マジカ、スタミナ)は100のまま(この召喚トレーズはマジカが150だったが、それは当環境のYgNordはアルトマーの特性を継いでいるため)。スキルも初期値のままであるようだ。
 また魔法も最低限のものしか覚えていないうえ、所持品に至ってはドヴァキン装備のほかに雑多なポーション類、ドラゴンボーンの書など、いかにも冒険初心者を意識したようなものがセッティングされている。
 なによりも特徴的なのは、こいつ、近くにいると延々とプレイヤーのことを罵ってくるのである。曰く『不細工!』『団子っ鼻!』『でかいケツだな!』『トロールの餌だな』etc、etc…
 それも声にはエコーがかかっており、日本語環境の場合、ちゃんと音声も日本語のものが用意されている。
 俺はSkyrimのシナリオをそれほど進めていないため、これが後のイベントに使われるのかどうかは判断がつかない。デイドラ関連のイベントで登場しそうな気配があるのだが、しかし関連語句で検索してもこのドッペルゲンガー・ドヴァキンに関する情報がまったく引っかからない以上は、コンソールを使ってキャラを複製しようとしたプレイヤーのために用意されたベセスダのお遊びという気がする。

 あまりに口が悪いので好戦的なのかと思いきや、数発殴っただけで頭を抱えて逃げてしまった。ヘタレすぎる。
 ちなみにロードを挟むと髪が銀色になってしまった。おそらくECEの機能で銀髪をベースに色調整をしていたからだと思うが、どうもPlaceAtMeで作り出したキャラはECEの機能に依存するパラメータ調整を保持できない気がする。仔細に検証したわけではないので、断言はできないが…
 ともかく、写真撮影のみが目的ならModを使わずともゲーム内だけでオリジナルのキャラを作成しておくことは可能なようである。といっても今回は自作キャラを複数用意しての小芝居をやるつもりはないのだが、覚えておいて損はないだろう。




 実際のゲーム画面はこんな感じ。












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