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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2016/10/25 (Tue)01:14





 俺の名はアーケイド、アルゴニアンの商人だ。
 とりあえず盗賊ギルド絡みのいざこざを解決しなけりゃならないんだが、前盗賊ギルドマスターのガルスが遺した手がかりを探すついでにウィンターホールド大学に寄ったりしたらまた色々とクエストが増えたりなんかしちゃったりして、参ったねどうも。
 ただでさえ随分と前から引き受けたっきり見向きもしてない仕事があったりしてね。サーリアからケマツの始末を頼まれたのなんか、あれ、いつだったっけね。もう死んでるかなあ、サーリア。あっはっはっ。
 そんな感じで、ドラゴンは世界を滅ぼしたがるわ、ノルドは内戦で殺しあってるわ、エルフは暗躍するわ、どうしようもない状況でのんびりやっております。それじゃあ、今回もはじめましょうか。










「ここ、一度攻略したはずなんだけどなあ。何か見落としてたかな?」
 そんなことをつぶやきつつ、俺は相棒の女戦士ボルガクを伴ってドゥーマーの文明跡が残るアルフタンド氷河の遺跡を捜索する。
 本来ならばウィンターホールド大学で受けた、サールザル捜索の仕事を先に片づけるべきなのだが、たまたま通りがかったこの遺跡にクエストマーカーが刺さってたもんだから、これは調べないわけにはいかない。
 ただでさえブランクが長かったのと、大小多様なクエストがごっちゃり溜まってるのもあって、いったい俺はこの場所に何の用があったのか、なんてサッパリわかりません。シロディールではねぇ、クエストジャーナルが親切だったので、いつ冒険を再開しても状況の把握は難しくなかったんだけどねえ。この愚痴、なんか毎回言ってる気がするよ。
「ボヤいてないで、さっさと進むぞ」
 と、ボルガクさんも申しております。アイヤサイサイ、あんまり魔術師たちを雪の中で待たせるのも悪いし、手早く用事を済ませてしまいましょう。






 もとがドゥーマー遺跡だけあって、施設警備用の自動人形のほか、重武装のファルメルやシャラウスが徘徊している。ただでさえファルメルは勘が鋭いので、山賊やなんかと違って隠密からの暗殺がやりにくい。毎回トチっては血みどろの刃傷沙汰になるのだが、今回は近接戦エキスパートのボルガクが一緒に行動しているので、幾らか進行はラクである。彼女、トラップに片っ端からかかっていくけど。
「毎回、洞窟っていうと私を置いてけぼりにしおって。そう隠密行動の邪魔にもならんし、きっちり役に立つだろうが?」
「あ、はい。大変に感謝しておりますよ本当にねえ姐さん。迷子にだけはならんでくださいよ、探すの面倒なんで」
「ヒトを子犬みたいに言うな!」
「しかし何だねえ、このファルメルってのは悪趣味だよねえ。見なよこの処刑台、人間が解体されて骨だけになってる。たぶん、遺跡探索隊の誰かなんだろうけど。ま、身の丈に合わんことはするなってぇ神様の警告かね」
「神様?」
「ゼニタール神様ね。野心成就も金儲けもほどほどにしないとね」
「銭亡者の貴様がそれを言うか…」
 呆れ顔でそうつぶやくボルガクに、俺は知らん顔を決め込む。
 遺跡には発掘隊だか調査隊と思しき連中の痕跡があちこちに残っていたが、そもそも自分がなんでこの場所にいるのかわからない俺に、こいつらの素性や目的がわかるはずもない。
 わかるのは、手柄を巡って仲間割れしてたらしいこと、そして連中は全員死んでいるということだ。










 ドワーフの仕掛けを作動させ、向かった先の研究室にて死体を発見。機械人形が放ったと思しき鋼鉄製のボルトを身体に受け絶命した骸骨の所持品から手がかりを発見する。
「こいつは…シンデリオンだ……!」
「しんで…なんだって?」
「シンデリオンが死んでるよん」
「おいおい」
「こいつはシロディールの魔術師だよ。アルトマーだ。錬金術の第一人者で、たしかニルンルート研究の専門家じゃなかったかな。なんだって、こんなけったいな場所にいるんだ」
「おまえ詳しいな」
「いや、職業柄ね。ホラ、俺、昔シロディールで行商やってたからさ。錬金術の材料とかよく売れるんだよ、魔術師相手に右から左へ流すだけでも」
 かつてシロディール西方の都市スキングラードで活動していたシンデリオンは、旅人が持ち帰ってきた赤いニルンルート…「クリムゾン・ニルンルート」の存在を知り、その研究のためにここブラックリーチまで来たらしい。
 彼の遺した手記を捲りながら、生前に世話になっていたらしい人物に記述が及ぶと、俺はピタリと手を止めて内容を注視した。
「サレシ農場…ニルンルート栽培…研究に30束のクリムゾン・ニルンルートが必要、か…」
 どうやらシンデリオンの研究を手伝う協力者がいたらしく、その人物は世界ではじめてニルンルートの栽培に成功したらしい。
 ブラックリーチにしか自生していないクリムゾン・ニルンルートを研究するにあたって、シンデリオンは必要な量を30束と記していた。すでに彼は亡くなっているが、ひょっとすれば、その協力者に彼の研究を託せるかもしれない。少なくとも、手向けにはなるだろう。
「これは商売の臭いがするね…ちょいと、探してみますか。クリムゾン・ニルンルートってやつを」






「しかしこれは、凄い光景だな…」
 シンデリオンの研究室を出た俺たちはブラックリーチを一望し、その現実離れした幻想的な光景にしばし目を奪われる。
「これも古代ドワーフ文明の名残か…自然のものじゃねぇよなあ」
 ここにはクリムゾン・ニルンルートだけではなく、多量の鉱物資源が埋蔵されていた。表面に露出しているものを削り取っただけでも、かなりの数になる。
 鋼玉、黒檀のみならず、なんと魂石までが採掘できたときは、さすがの俺も驚いた。
「魂石の鉱源なんか、初めて見たぜ。あれって俺は、魔術師がこしらえた人工物だと思ってたんだが、天然資源だったんだなあ…黒魂石までもか。いや、勉強になるねえ」
 もちろん、こんな場所がたんに貴重な天然資源溢れるユートピアであるはずもない。






「ウィスプマザーか。今度は一話目のようにはいかねぇぜ!」
 ファルメルはもとより、センチネル・タイプのドゥーマー製自動人形、ウィスプマザー、さらには巨人までもが跋扈している。
 光源そのものは少なくないが、それでも昼間と違わず物が見えるというわけにはいかず、薄明かりの中での戦闘はやはり、「視覚に頼って戦う者」には不利に働く。






 おまけにこのブラックリーチの洞窟、やたらに広い。とにかく広い。高低差もあり、思わぬ位置から弓の狙撃を受けることもある。
 慎重に歩を進めながら、俺とボルガクはクリムゾン・ニルンルートの採集を続けていく。
 やがて捜索範囲が遺跡の屋内まで及ぶと、俺は驚くべきものを目にすることになった。






「トカゲパンチ!人間は死ぬ!」
 弓を利用した組み手で相手の動きを封じ、俺はノルドの男の顔面に容赦なく拳を叩き込む。
 こいつらは野盗や賊の類ではない。調査隊でもない。なんとファルメルに使役されている人間だった!
 基本的にファルメルは人間を生かさず、シャラウスの餌にするか、戯れに殺すかの二択しかない。
 このように生かしたまま使役するなどという光景をはじめて見た俺は攻撃を躊躇していたが、人間たちに一切のためらいがないのを見て、拳を振り上げた。
 弓を持ったまま接近され…普通の弓使いなら、それでニッチもサッチもいかなくなってお仕舞いだろう。しかしだ、幼少期にブラックマーシュ裏街道仕込みのダーティ・ファイトを会得した俺に、「弓が相手なら接近すればこっちのもの」なんて常識は通用しないんだぜ。
 まあ、普通に鎧で身を固めた戦士が相手なら歯が立たなかったけどさ。
 けっきょく彼らがファルメルに付き従う、その内情を知ることはできなかった。これはそのうち、自伝でも書くときのネタに使うとしようか。










 クリムゾン・ニルンルートの採集を終え(ものすごい面倒だったぜ!)、ムザークの塔と呼ばれるドゥーマー遺跡の一区画に侵入した俺は、そこで奇妙な装置を目にする。
「これ、どっかで似たようなモンを見た覚えがあるなあ。それも最近…アレかな、セプティマス・シグナスだかマグナムだかいう、ちょっと頭が残念な研究家のジーサマの関係かな。辞書がどーたらこーたら言ってたが…よく覚えてねぇなあ」
 たしか、ボルガクにヌミディウムどうのと話した記憶はあるんだが。
 とりあえず機械を適当にいじくり回し、装置を作動させる。






 中から現れたのは…
「おいおいおい、こいつぁ…星霜の書(エルダー・スクロール)じゃねぇか…!」
 あまりにも意外な発見に、俺の手が震える。
 星霜の書。
 この世の理(ことわり)のすべてが記されていると言われ、それを読んだ者は目を奪われるという。文字通りに…本来なら、国が最厳重体制で管理すべきものだ。
 手にしたのがドラゴンボーンたる俺だったのは、この世にとって幸(さち)なるか、あるいは災いを呼ぶか…
「そうか、俺、これを取るためにここに来たのか」
 この段にきてようやく俺は自身の目的を思い出す。
 とりあえず用事をすべて片づけたところで…しかし、まずはシンデリオンの縁者にクリムゾン・ニルンルートを渡す必要があるだろう。訃報を届けねばなるまいし、だいいち植物ってのはあれでかなり嵩張る。くさいし。身体が青臭くなってしまう。










 遺跡を出た俺とボルガクはサールザルへは向かわず、シンデリオンの縁者が運営しているという農場へ直行した。
 農場へ到着したのも束の間、俺たちは山賊とドラゴンの両方から同時に襲撃を受ける。なんだこれ。






 サレシ農場は、モロウィンドを逃れたダンマーによって運営されていた。
「いつかこんな日がくると…」残された者にお決まりの台詞だが、いくら聞きなれても気分が軽くなることはない言葉だ。
 シンデリオンの死を知らされた農場主アブルサ・サレシは彼との思い出を語ったあと(何十年も同棲していたらしい。恋仲であったかどうかまではわからないが)、クリムゾン・ニルンルートを受け取り、シンデリオンの著作や、彼の考案した魔法を俺に託した。
 そのうちニルンルートを買いつけに来るかもしれない、と伝えて、俺は農場をあとにした。





【 →To Be Continue? 】








 どうも、グレアムです。
 とりあえず溜まりまくったクエストを消化していかなければなるまい、というので、とりあえずどうでも良さそうなものを解決していこうとしているんですが、今回思わぬ長丁場になりました。
 ていうか広いよ!ブラックリーチ!探索にえれぇ時間かかりましたもの。
 おまけにうっかりエルダースクロールなんか手にしちゃって、試しに読んだらなんか呪いのエフェクトっぽいものが表示されてビビッたんですが、後遺症とかクエストへの影響は特になさそうですね。DOS時代なら絶対死んでるよなぁコレ。甘い時代になったもんです。念のためセーブは取ってから実行したんですが。

 シンデリオン、オブリビオンにも出てきましたね。名前からして死相が出てますよね。













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