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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2016/02/12 (Fri)18:25






メインビジュアルを飾る超兵士ディートリヒ
主人公の百倍カッコイイ彼にはベタすぎる出生の秘密が隠されていた



 どうも、グレアムです。このところSkyrim漬けで硝煙の禁断症状が出始めたので、なんか手軽に遊べるFPSはないもんかと思いSteamの旧正月セールにかこつけてUber Soldier IIを購入しました。
 いちおうクリアしたんですが、なんていうか、あんまり面白くなかった…
 悪いゲームではないんですよ。価格相応の価値は充分にある、無難に遊べる内容。ただロシアゲーということで個人的にはもうちょっとアクの強いテイストを求めていたのも事実で、B級アクション全開な頭の悪いイントロを見たときはけっこう期待しちゃったんですが、なんとなく「うん、うん…」と淡々とプレイを続けた結果、無味乾燥なままクリアしてしまったというか。




仲間と共闘するシーケンスも少なくない
貴重な戦力であり西側武器の供給源でもある



 ストーリーは第二次世界大戦末期を舞台に、前作で壊滅させたはずのナチスの超兵士製造計画が何物かの手によって続行されていることを知った主人公がふたたび奮闘するというもの。さっそく研究所に潜入した主人公とヒロインだったが、そこではなぜか被検体の超兵士たちが研究員を虐殺しており…という、一癖ある出だしでスタートする。


 本作は弾丸を止めるシールドと、一定数ヘッドショットを決めるかナイフキルを決めることで発動する無敵モードなどの超能力を駆使して立ち回ることになる。が、別になくても困らない(個性的な要素に合わせてゲームバランスやレベルデザインが構築されているわけではない)。
 プレイ中にヘッドショットやナイフキルを決めることでスキルポイント(XP)を獲得し、次のステージ開始時に体力/スタミナ/特殊モード発動時間/命中精度などに割り振ることができる。ゲーム全体を通しての総獲得量は、意識してXPを稼ぐようにしてもせいぜい二項目をMAXにできる程度で、ステ振りに関してはプレイヤーの個性が出ると思われる。
 もとよりシールド系能力に魅力を感じない脳筋マンデインの俺は体力と命中精度に極振りしてしまった。ただザコ戦で能力発動に迫られるケースは稀で、ボス戦ではそもそも能力が役に立たなかったりするので、ある意味では正解だったのかもしれない。

 謎解きはそれほど突飛なものや難易度の高いものは登場せず、基本的には終始ナチス兵を相手に銃撃戦を展開することになる。ただし銃の命中精度がそれほど高くないこと、命中判定やヒット感覚が曖昧なせいであまり爽快感はない。
 それとヘッドショットを半ば強制されるデザイン上、能力発動やXP稼ぎを念頭にプレイするとどうしても作業感が没入度を上回ってしまい、銃撃戦をしているというよりは「俺はいまマウスをポチポチ押してゲームをやっているんだなあ…」と自覚させられてしまう点は大きくマイナス。
 せめてゴア表現が過激ならまだノれるのだが、残念ながら欠損表現等はない。
 銃火器の登場数はそこそこ多いのだが、なにせモーションの作り込みが甘いため「撃ってるだけで楽しい」という域には達していない。ガワだけ似せた安物っぽい感触を覚える。B級FPSに言ってやるな、という気は自分でもするが…

 なにより敵の超兵士軍団の挙動が没個性すぎる。
 デザインは悪くないのに、やることはそこいらの一般兵とほとんど変わらないのである。たんに頑丈な装甲を着て重火器をぶっ放してくるようなのが大半で、わざわざオカルトSFめいた設定を持ち込む必要があったのか疑問を覚えるほど。
 一部ボス的はデタラメな頑丈さと高火力でプレイヤーを圧倒し、なにか特別な手段で倒す必要があるのかと思わされるが、ラスボス以外はゴリ押しで倒すしかないので安心してほしい。

 良くも悪くもオールドスクールなFPSという感じで、たんに暇潰しが目的であれば買って損はないだろうと思われる。というか本来バリューゲー的B級FPS目当てで買うようなタイトルなので、あまりケチをつけるようなもんでもない、それはわかってるのだが…
 どうにも「このゲームならでは」というアピールに乏しく、ほぼ常時Uber Sniper発動状態でクリアした現在、胸に去来するのはヒロインの顔芸と、おそろしくダルいラスボス戦後のヤケクソのような爆破オチのみだ。










駄フラめいた左右反転(?)で泣き喚くヒロイン/マリア
鬼気迫る表情がウ○コ漏らしそうな浦安の国会議員にちょっと似ている






これまた駄フラめいた拡大縮小で送るラストのヤケクソな爆破オチ
ここでもマリアの顔芸が光る



 いや、マリアさんはちゃんと可愛く描かれてるカットも多いんですけどね。ここには載せないけどな!(まさに外道…というネタももう古いか)
 ぶっちゃけゲーム本編より印象に残った&面白かったので。もちろん、わざとブサイクに描かれたわけではないってのはわかるんですが。そもそもモーション・コミック(風演出)に駄フラだのなんのというツッコミも野暮ではあるんですけども。

 しょうもないネタで落としたところで、ええと、暇潰しがしたくて、スタンダードなシングルプレイFPSを求めているなら買っていいと思います。
 いろいろ貶したようですが、本当に、べつに悪いゲームではないので。
 たんに本作をプレイした時期がまずかったんじゃないかなあという気はします。ゲームの評価ってそのときの精神状態にかなり左右されるので。たぶん、プレイする時期によっては俺はこれを普通に評価してた気もするんですよねえ。うn…












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