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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
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2018/09/20 (Thu)03:28








新たに公開されたゲームプレイTrailer



 どうも、グレアムです。
 スマホゲーなぞにうつつを抜かしながらも(ついでに言えばPC版Game Dev Tycoonも購入し、基礎部分の完成度の低さに唖然としつつ。解像度変更ができないってどういうことだ…)、PC版Killer7の発売を心待ちにしている日々です。
 上で紹介したTrailerは60FPS対応、さらに言えば60FPSでの動作をアピールしており、PC版はヌルヌル動くぜ!というデモとなっております(とはいえゲーム内容自体は原作と変わりないので、そのあたりに関心のないユーザーにとってはキャッチーではないかも…)。できれば本家YouTubeにて720p(or higher,)60FPSモードで閲覧して頂きたい。
 どうも海外ではこのPC版移植が必ずしも好意的に迎えられているわけではないようで、そのへんを今回は掘り下げていこうと思う。

 Killer7のPC版移植が発表されたのはだいたい今年の五月末頃だが、企画自体はもっと前から動いていたものと思われる。というのも、じつは二年前にゲームキューブ版のソースコードとアセットが流出し、ネット上に拡散されるという事件が起きているのだ。
 それはあるゲーム開発会社のFTPサーバーから流出したもので(いちおう名は伏せておくが調べれば出てくる)、その会社はコンシューマ用ソフトのPC(Steam)版移植の下請等を手がけていたことから、そのようなデータがネットワーク上に存在していたのはKiller7のPC版移植に関係していたのではないかとファンの間で噂されている。
 リークに伴いYouTube上にキャラクターモデルやモーションの動画がアップロードされているが、これは流出したデータの中にMaya Binary形式で保存された3Dモデルやモーションファイルが含まれていたためで、Mayaを所持していればデータを読み込むだけで再現できるため、動画製作者が技術的に特殊なことをやっているわけではない。

 PC版製作の発表と同時にAnnouncement Trailerが公開されたときも、海外ではちょっとした物議を醸していた。
 ゲームキューブ版をベースにしている、という点は今回のPC版移植の注目点であった(&過去に流出したデータが今回の移植と関係していると言われるのはそのため)が、Trailer公開直後、それがゲームキューブ用のエミュレータ「Dolphin」を使って製作されたことが早々に看破されたのである。
 具体的には一部の場面でエミュレータの機能であるFPSカウンターが表示されていたこと、エミュレータを使った描画で発生する(実機では現れるはずのない)現象が確認されたということで、これはTrailer公開から一日足らずで話題となり、今回のPC版移植のパブリッシュを担当するNISA(日本一ソフトウェアのアメリカ支社)がTrailer公開の翌日にDolphinエミュレータが使われたことを認めたうえで謝罪するという異例の事態となった。
 争点となったのはPC版移植にDolphinが使用されるのではないかということ、公式サイドが宣伝用素材の製作にエミュレータを使用するのは如何なものか、という、いずれにせよエミュレータ使用に関わる権利問題についてだが、NISAは実際の製品にエミュレータを利用する可能性については否定している。
 この件に関してはDolphin開発者であるLioncache氏もコメントしているが、「過去の資産を埋没させず常に利用可能な状況を保つという、エミュレータの理念が正しく利用されたことの証明である」としたうえで、「Dolphinに関するライセンス規約に違反しない限りは商用利用も可能だ」と、概ね好意的に捉えている。

 パブリッシュをNISAが担当する、という点についても、一部から疑問の声があがっている。
 俺は関連ソフトについて興味がなかったので今まで知る由もなかったのだが、近年ディスガイア5やイースVIIIのPC版移植で延期を重ねたうえ、特にイースVIIIは最適化不足&バグ過載という状態でリリースされたことが槍玉に上がっているようである。
 いちおう誤解のないよう補足しておくが、別にNISAが雑なPC移植をお家芸としているわけではなく、普通に評価の高い作品も多く有している(どちらかといえば和ゲーの海外版パブリッシュが主な業務内容であり、そのあたりの知名度が国内で低かったために悪評が目立ったきらいがある)。特にKiller7と同じくGHM作品であるシルバー事件シリーズにも関わっているので、心配は杞憂であるように思える。
 もちろん、実際にどうなるかは現物を触ってみるまでわからない。

 YouTubeで公開されているベータ版のテストプレイ動画についても、懸念を抱くユーザーがいるようだ。
 まずUIのレイアウトはワイド画面用に直されており、ゲームプレイが4:3のストレッチでないことは確定のようだ。ただし外注のムービーパートはゲームキューブ版のものをそのまま使用しているようで、ワイド画面でプレイした場合はストレッチされて表示されるため、その点に不満を抱くファンは存在する。
 ストレッチで表示するか、オリジナルを尊重して4:3のまま表示するか、という問題はあるが、それ以前、PC版のために外注ムービーを新たに手直しして用意する、というのは、あまりに現実的ではない。
 またゲームプレイが30FPS固定ではないか、という声が多く上がっていたが、それは新たに公開されたTrailerで払拭されたかたちになる。
 あとはオリジナル版のテクスチャ解像度の低さが気になるところだが、これはもう、製作側が今回のリマスターにどれだけコストをかけれるか、という問題になってくるので、ファンとしてはただ座して見守りたいところである。

 意外だったのは、PCではなくコンシューマ、特にSwitchでプレイしたい、という声が多いことだ。俺は現世代機はまったく触ってないのでなんとも言えないのだが、海外でさえPCのゲームプラットフォームとしての価値が薄らいでいるというのは少々ショックを受けた…と言ってしまうのは早計だろうか。
 あるいは元がコンシューマ向けタイトルだからこその現象かもしれない。俺にはわからない。

 どちらかといえば海外での評価が高い本作のリマスターが素直に喜ばれていないらしいのが少々悲しい。
 とはいえエミュレータで動かせる環境があればゲームキューブ版をワイド画面(有志製作のパッチがある)+高解像度で動かすことは可能であり、それを超えれるものを作れるか、というのは大きな焦点になるだろう。個人的には、マウス+キーボード操作のネイティブ・サポートだけで諸手歓迎なのだが。
 俺にとってゲームキューブはまったく縁のないハードなので詳しいことはわからないが、Dolphin最新版はDirectX 12とマルチコア対応で飛躍的に性能が向上したようだ。
 ただTrailer製作にDolphinが使われた、ということは逆説的に、移植スタッフがDolphinを研究しているのではないかと推測することもでき(だとしてもFPSカウンターの件については完全な手落ちだが)、最新Trailerが60FPSでの動作をアピールするものだったことからも、コアファンの期待値を超えようという意識が感じられる。
 2018年秋発売としておきながら未だに正式な発売日が発表されていないが、これは製品版の完成度を高めるための措置であろう…と、個人的には好意的解釈をしたい。

 なんだか海外のゲームファンも面倒なのが多くなった、というのは、少々残念な話である。というかKiller7のPC移植に関しては国内のファンコミュニティの盛り上がりが健全そのものでしかないので、そのギャップに眩暈を覚える日々です。















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