主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2015/11/04 (Wed)18:28
どうも、グレアムです。Fallout4発売が近づいてきたから、というわけでもないんですが(そもそも個人的にはあまり熱心に情報追ってないというか、相変わらずDLC全部出揃ってセール来るの待つつもりなんで)、このところNew Vegas熱が再燃しております。
Falloutをプレイしていて毎回悩むのが自宅の選定です。間取り的にはノバックのアパートでまったく問題はないんですが、ノバックってけっこう不安定というか重いんであんまり行きたくないんですよね…というか、コンシューマ版でプレイしてたときの拠点だったんでいい加減飽きたというか(3におけるメガトン飽きた現象と同じ。あれは規制のおかげで他に選択肢がなかったせいもある)。
なので今回は間取りや立地などを考えた末に、エル・ドラド・ガス&サービスに決定しました。マップの中心に近いっていうのと、すぐ北に第188交易所、南にノバックがあるうえキャラバンの通り道でもあるため非常に交易の利便性が高いこと(キャラバンの簡易駐屯地でもある。夜になると外に敷かれたマットで商人と傭兵が雑魚寝している姿がたまに見られる)、なにより屋内が適度に狭いということで、こいつは理想のマイホームではないかと判断。
近隣にファイヤーアントやカサドレスが棲息しているという危険もあるが、ファストトラベルに支障をきたすほど近くに出現することはないため、無視していいレベルのリスクだと思います。
デフォルトの屋内設備
改造した結果
現在、上の写真のような状態になっています。まだ改造途中の段階なので、最終的にはもう少し凝った感じになるのかな?ただ今回はあまりゴチャゴチャになりすぎないようシンプルに仕上げることを心がけているので、このままかもしれません。
ちなみに今回はModやGECK等のツールを一切使用せず、ゲームプレイ中のコンソールコマンドのみで作業しています。基本的にはplace at meコマンドでオブジェクトを呼び出してset posコマンドで位置調整(事前にget posコマンドで座標を取得する)、set angleコマンドで角度調整、という感じで。
ちなみにset posコマンドでオブジェクトを動かすと、見た目と判定位置(衝突判定やactivate判定)がズレる不具合が発生する可能性があります。これによって意図しない位置に透明な衝突判定が発生したりするので、set posコマンドで位置を動かしたあとは必ずdisable⇒enableを使って設定をリセットしましょう。たぶんfeng suiで透明な衝突判定が発生するのはこれと似た現象が起きてたんだと思う。
あとこれは未確認ですが、既存のオブジェクトを消す際、disableコマンドを使っただけでは判定が残り続ける可能性があります。万全を期す場合、set posコマンドで画面外に移動させてからdisable⇒enable⇒disableとやるのがいいかもしれません(たぶん設定がリセットされるタイミングがenableコマンド使用時なので)。
来客用のソファでくつろぐ俺。客なんか来ないのにね。
作業台兼ダイニングテーブルの上に乗っている銃火器はLegacy of Vault Recon Squadで追加されるHK416c、M39EMR、AS50。ウィスキーにショットグラス、洗面台とキッチンなどの配置は前作でスパークルおばあちゃんの家を改造したときとほぼ同じ設計思考である。
ガンキャビネットと箱はそのままに、壊れた冷凍庫を廃して作業台を設置。壁のライトは天井に吊るタイプの照明を回転させて壁に埋め込んだものである。たぶん実際にやったら眩しすぎると思う。
ちなみにランタンには光源を重ねて置いてるが、大型の照明には光源は置いてない。やったら眩しすぎたのと、光源meshと壁の境目があまりに目立ったため。ENBにソフトパーティクル処理とかってないんですかね。
カウンター側も大幅に改造している。そもそもカウンター自体を別のオブジェクトに置き換えているのを筆頭に、壊れたメタルキャビネットを冷蔵庫に置き換え、さらにベッドやチェストを配置。よく見ると部屋の隅の床に金庫が設置されているのが見えるだろうか?壁には医療ボックスも掛けてある。
あと足りないものといえば風呂と便所だが、さすがに仕切りのない空間にそれらを置きたくはないため、そのうち外に設置しようかと思う。
とりあえず現状の自宅改装はこんな感じである。バニラのガソリンスタンド内と比べて頂ければ。そのうち動画でも作ろうかな。
やはりゲーム内で手間隙かけて作業していると「実際に自分で作っている」感じがして楽しいですね。旅をしながら小物を集めたり、気になったオブジェクトのBase IDをgetbaseobjectコマンドで調べておいたり(いま調べたらgboっていう簡易コマンドがあるのね)。
GECKで作るほうがラクなんだろうけども、それでは味気ないし、たとえば自宅追加系のmodなんかにしても、最初から何もかもあつらえたような施設ってのはどうにも「他人の家」って感じがしてならん。
前回紹介したAlien Isolation - Magnum Revolverですが、スペキュラマップのTextureの色を反転させたらイイ感じにギラギラ光るようになりました。やっぱり銀色の銃はこうでないとな。
やさぐれシスターと大口径銃。
そして今回新たに紹介するのはジャッカル!
じつはジャッカルのMod自体はNew Vegas発売の初期に公開されたものがあるのだが(=Hellsing Jackal)、それはバニラの9mm PistolのMeshをベースに改造したもので、正直、あまり出来の良いものではなかった。
今回のThe Jackalは一から製作されたもので、エッジの立ったフォルムや、細部が忠実に再現されたディティールなど完成度が非常に高い。スライドがブローバックしたり、薬莢も独自のものが用意されているなど、とにかくコダワリが半端ないのだ。おまけに発砲音もOVA版のものに非常に似たものが使われている。
巨大なスライドがガコンガコンと動くさまは壮観。
余談ではあるが、原作ではスライドが稼働する描写はなく、これはTVアニメ化の際、大日本技研がデザインに携わったときに生まれたギミックであると思われる。この設定はOVA版でも引き継がれているようだ(一部カットで確認できる)。
ただ残念なことに、マズルフラッシュの設定はバニラのものを使っているため発射炎が他の銃火器と同じオレンジなのだ。そこまで労力はかけられなかったのだろうが、やはりそこは青くないと!ということで、自前で改造してみた。
やっぱりジャッカルはこうでないとな!なんか波動砲みたいになったけど。
ちなみに作業自体はすげー面倒臭かったです(もちろんModを一から作る労力には遠く及ばないけどね!)。あとマズルフラッシュのテクスチャはバニラのリソースを流用(加工)したため公開はできません。悪しからず。
写真だけでは判別できないけど、このマズルフラッシュ、先端だけちょっと緑っぽいんだよね。設定できるところは全部変えたはずだけど、なんでだかな…
あとTracerの設定も変えたんですが、こっちはTraceのMeshを改造してもなぜか完全に青くならずオレンジのままだったので、Tracerが発生しない設定にしておいた。青い弾道で跳弾するとパーフェクトなんだけどな、たしか跳弾を再現するModはあったはずだから、そこから設定だけ流用すればできなくはないはず。面倒臭いけど。
マズルフラッシュを変える方法(独自のものを使う方法)に関しては後日記事にするかもしれません。今回もGECKは使わずFNVEditのみ使った作業です。あ、もちろんNifscopeやddsを編集できるソフトは必須です。
たぶん書くとしても初心者指南的なものではなく中級者向けの記事になると思います。なんというか、丁寧に説明するのはめんどくさいので。
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2015/11/02 (Mon)15:52
海兵隊仕様のM39EMR、デフォルト装備のホロサイトがイイ感じ
どうも、グレアムです。このところまたFallout New Vegasをいじってます。とりあえず気に入ったModを動作確認がてら導入してあれこれ調整するだけで時間があっという間に過ぎるというかゲーム自体が全然進まないというか。いつものパターンだこれ。
上の画像はLegasy of Vault Recon SquadというModで、Dead Moneyのヴィラ警察署やVault34に現用装備を追加するというもの。武器がどれもよく出来てます、アーマーはDragonskin Tactical Armorの派生っぽいね。
とりあえずこいつの性能を確かめるためにシエラマドレまで行ってきたんですが、防具はともかく武器はデフォルトで手に入るものばかり使ってました。HK415cとかあったけど5.56mmはシエラマドレじゃ入手できねーじゃねーか!
装備の性能はどれもロアフレンドリーというか、基本的にバニラ準拠で武器Modにありがちなバランス崩壊系ではないので、そのへんが気になる人でも気軽に入れられるんじゃないでしょうか。
Dead MoneyはThem's Good EatinのPerkがあると超ラクになりますね、食料と回復アイテムに困らなくなります。あとMod装備を使う場合はJury Riggingもあると便利かもしれない。
HESH!軟弾頭系炸裂弾でヤツのハートも粉々さ!
Gun Runner's Arcenalで追加された.50口径用のExplocive弾を参考に、拳銃用のHE(High Explocive)弾を作ってみた。見た目は派手になるが、あんまりパーツがバラバラに吹っ飛んだりはしないなぁ…効果範囲を狭くしているせいか、あくまで拳銃弾なので威力を抑えているせいか。あるいはBloody MessのPerkを持ってたらバラバラになるのか?アレ、欠損の仕方が不自然になるから入れたくないんだよねぇ(足撃って全身バラバラとかおかしいだろ)。
いまいち思ったような効果が得られないので保留案件行き。
ごっついリボルバーは魅力的だよねぇ
以下、気になって導入してみた武器Modの紹介。
上の画像のはAlien Isolation - Magnum RevolverというModで追加されるリボルバーで、名前の通り Alien Isolationというゲームに登場する武器らしい。刻印を見る限りはMateba Unicaオートマチック・リボルバーのリミテッドモデルらしいが、実在するかどうかは不明。
ごっついセミオートも魅力的だよねぇ
続いて、こちらはBeretta 87 TargetというMod。こいつは個人的大当たりというか、かなり気に入ったシロモノ。もともとベレッタはM84系のフォルムが好きな俺にとってこいつは最高の銃だ。
といっても性能はそれほど高くない、なんといったって元が.22LRを使用するプリンキング用のモデルである。戦場で人を撃つためのシロモノではない。俺は数値を書き換えて実用レベルに改造したけど。
ちなみにこいつはれっきとした実在モデル、小売価格は$880。
アタッチメントのサプレッサーもイイ味出してます
なんといってもMeshとTextureのクオリティが半端じゃなく高い、Textureに至っては4kだ。さらにスペキュラマップでギラギラ光るグロス仕様、まさに民間用高級モデルといった感じ。
光ってるのはテクスチャの書き込みじゃなく反射光なんだぜ
見てくださいよこのチャンバー部分を!ピカピカに磨き上げられたフィーディングランプを!
写真の薬莢はFOOK仕様に変えてます、威力改造にあたって9x19mmにしようかと思ったけど排莢部分が狭いので断念。明らかに.22LRの薬莢しか通らないスペースですよねこれ。
以下はちょっとした余談。
せっかくなので新しくキャラを作ろうと思い、素体にMarie Rose Race in New Vegasを使おうと計画。こいつはDOA5の人気キャラであるマリー・ローズ顔の新種族を追加するというものだ。とりあえず別Modの髪型を使えるよう改造してからキャラ作成画面を出してみたのだが…
頭でけぇ!
鼻からタバコを吸ってるのはともかく、多種族に比べて明らかに頭部がでかいので髪型が頭に埋もれている。
サイズ調整でどうにかなるかと思ったが、なんとこの種族はスライダーによる調整が一切できないのであった。つまりちゃんマリとして運用する以外の用途を想定していないということである。
いちおう髪の色を変えることはできるのだが
ゲーム中に表情が変わらないことは事前に知っていたが、まさか顔パーツの調整すらできないとは思っていなかった。ちょっと汎用性には欠ける感じだな…どうしても別の髪型を使いたい場合は、BlenderかNifscopeを使ってサイズと位置を調整することになるだろう。
あと基本的にアニメっぽい顔なので、瞳にハイライトが当たらない光源下で写真を撮影すると顔が怖く見えてしまう。
気がつくと何度もプレイしているDead Money
こんな感じで、今回はかなり取り留めのない記事になりました。
それにしてもDead Moneyはあまり評判がよくないし俺もあまり評価していないにも関わらず、なぜか何度も訪れたくなる妙な魅力がありますね…たぶんDLCの中で一番プレイ回数多い。NVはもとより3のDLCよりも。
そして今回初めて仲間を三人とも生存させました。DOG&GODの人格統合シーンはちょっと泣きそうになったよ俺…反対に、ディーンは生存ルートだとちょっと煮え切らない感じだな。
あと初めてエリヤを金庫に閉じ込めました。会話後にジーサマに見つからないようさっさとエレベータまで行けばいいので、ルート的には一番簡単なんではなかろうか。
2015/03/23 (Mon)00:14
満月とチェーンソー、今宵もモハビの荒野にギャングどもの断末魔がこだまする。
どうも、グレアムです。相変わらずダラダラとNew Vegasをプレイしております。
現在は実績取得目的で二次創作とは別にキャラ作ってプレイしてるわけなんでありますが、じゃあなんでコンソール使った写真撮影してるのかっていえば、「間違えてF4押しちゃった!再起動しなきゃーもう面倒臭ぇ!その前にちょっと写真でも撮るか!」というパターンで。
結果としてクエストが全然進んでない。いちおうハードコアでプレイしとるのでDLCクエストもなんか手をつけるタイミングを逃しつつある。DLCというかシエラマドレが怖い。
Survivalスキルを上げれば色々便利にはなるんですが、食料の効果が上がったらモハビじゃサボテン摘まんで喰ってるだけで生きていけるっていうね。
NCRレンジャーコンバットアーマーは、そこにいるだけで絵になる。
食料といえば、今回はじめてThem's Good EatinのPerkを取得したんですよ。敵を倒すとランダムでペーストやソーセージといった食料が手に入るという。
H2Oが回復しないのは難点ですが、手に入りやすい(敵と交戦する環境ではほぼ確実に入手可能)うえFoodとHealthの回復量が半端ないというスグレモノ。特にハードコアでは有用で、こいつがあればシエラマドレで想定される食糧難&回復アイテム不足も解消されるような予感。
しかしこの、ブラッドソーセージってのがちょっとした難物でして。
なんというか、黒光りしたウンチにしか見えないんですよ。
シャイアン食べる?
ぶりっ
どう見てもウンチです本当にありがとうございました。
画面写真撮影するとき、便器の中に放り込むなりすれば脱糞ロールプレイが可能です。
そんなスグレモノ、ブラッドソーセージ。
そういえばコンソールでサイズを変えようとしたとき、SetScaleで入力してもすぐに変化がなかったんですが、そのあとSetPosで座標を変えたらちゃんとサイズが変化したというチラ裏報告をここで。
あれーSetScaleが効果ねーぞ?と思ったときに試してみるといいかもしれない、そんな豆でした。
2015/03/21 (Sat)12:14
次回作はシュートドッジ使えるようにしようぜ!
どうも、グレアムです。Fallout New Vegasです。
現在ちょっとブレンダの話を進めるのを止めて純粋に遊びモードでプレイしてます。いろいろ忘れてる部分も多いんで話作りに先駆けてクエスト内容の確認と把握のためだったり、あと画面写真撮影のためとはいえコンソール開くと実績解除にロックかかるんで、そのへんの関係で。
しかしNVは屈指の不安定さを誇りますね。いまのところ負荷かかりそうなのはFOOKくらいしか入れてないんですが、下手するとFallout3のFOOK2+MMMより現状バギーじゃねぇかっていう(あれもエリアによってはまともにプレイできないくらい不安定になったりするけど)。たぶんフィールドが広すぎる(3はあれでエリア毎にかなり細かく区切られている)のと、NPCの同時出現数が多いからじゃないかと思うんですが、にしてもコンソール寄りに調整されたゲームにしては…とは思わなくもないですが(コンソール版は快調に動くのにPC版は激重超不安定ってゲームも少なからず存在するんで、一概には言えませんけども)。
とりあえずNVAC(New Vegas Anti Crash)入れたら多少マシになった感じですが(落ちないとは言ってない)、NVSR(New Vegas Stutter Remover)入れたら「out of memory」の嵐でマトモにプレイできなくなった罠。色々調べて数値を調整するも適切な設定が見つからず、何より数値いじる都度ゲーム起動して挙動を確認するのが面倒臭くなったんで外してしまった。別になくても不便なかった…
あとは初期に導入したFNV4GBがどうも古いバージョンだったようなので最新版入れ直したら少し安定するようになった…気がする。
CTDに関しては、logファイルにもっとわかりやすい情報が記載されてればまだ対処の仕様があるんだけどね…Stalkerなんかはエラーログ見れば原因がすぐにわかったからなー。
ベテランレンジャー装備マジ格好良い。最高。
現在NCRレンジャーコンバットアーマー装備でモハビをパトロールするベテランレンジャー・ロールプレイを満喫中。Combat Ranger HDを使用。勢力装備なんつーキツい制限があるものの、デザートレンジャーコンバットアーマーよりはこっちのが断然カッコ良いんだよなあ。Meshが同じならテクスチャ移植すればいいだけの話なんだが、FNVEditでnifファイルのパスを変えても上手くいかなかったんで仕方なく。
コンシューマ版でプレイしてたときは、OPムービーや各種キービジュアルのイメージと剥離したダサい外観に愕然としたものだが。フォルムが丸っこいのが野暮ったさを強調してるもんだとばかり思ってたが、こうして見ると単にテクスチャの質感の問題だったようだ。
次回作は二挺拳銃使えるようにしようぜ!
Skyrimの二刀流はこれの布石だと思うんですが、どうでしょう。10mmSMG二挺持ちでレイダー相手に無双したい。Hotline Miami2のMarkばりに。せめてVatsで複数ターゲット同時攻撃くらいは実装してほしいところ。ちなみに上の写真で左手に持った銃はコンソールからチマチマ数値入力して座標を合わせただけです。クソめんどくさい。
MOD装備のPSG-1、TOZ-66、そして今回新たに導入したSV Infinityが破格の性能であったことをいまさら知る。モノによっては修理をリペアキットに頼るしかなかったりすることで一応のバランスは保てた(本当か?)のだが、Jury Rigging取得によってそれも有耶無耶に。いちおうFOOKにはVSS、Mac-10、Desert Eagleなどバニラでお目にかかれない銃器が出てきたりはするのだが。
はじめからFOOK2ばりに銃器で溢れてれば単発の銃器MODなんか入れてなかったので、こんな悲劇は防げたというのに…!
いやまあ、性能が気に入らないなら数値いじればいいだけなんですけどね。ただ強武器で無双するのもこれはこれで楽しいというか。うn。
2015/03/17 (Tue)01:02
「へへっ、ゲッコーを掃除してくれてありがとうよ。これで心置きなく宝探しができる…あんたを始末したあとでな!」
「あ、そう」
ドガッ!
拳銃を抜きかかるバートン・ソーンに、ブレンダは躊躇なしのショットガンの一撃を喰らわせる。
血を噴きながら崖下へ落ちていく男の姿を見守りながら、ブレンダはどこか安心したようにつぶやいた。
「あの町でずいぶん親切にしてもらったから、勘違いしそうになっちゃったけど…ここも、ウェイストランドなのよね」
娘がゲッコーの群れに掴まってしまった、と言ってブレンダに助力を請うた男の死体を、彼女はただブルーの冷たい瞳で見下ろしていた。
グッドスプリングスを発ったブレンダはキャリア・シックスの手掛かりを探すため一路プリムへと向かっていた。
「道を外れるとクリッターが出るから、街路から離れるなとサニー・スマイルズは言ってたけど…これ、どっちがマシだったのかなぁ…?」
瓦礫の上に積まれた渡し板の上で伏射の姿勢をとったブレンダは、高精度ライフルのスコープ越しに街路を挟んだ向かいのキャンプを観察した。
「あいつらは確か、パウダーギャング…町にコッブが連れてきた連中が全部じゃないことはわかってたけど、この辺は完全に奴らのテリトリーってわけね」
街路沿いを見渡すと、あちこちにNCRの刑務所職員の格好をした男たちが徘徊している。
もちろん本物の刑務所職員が荒野をパトロールして回っているのではない。連中は刑務所職員を殺し装備を奪い、刑務所を拠点として活動する元収監者のギャングたちだ。
「ゲッコーに噛まれるのとどっちがマシかって話だけど、あたしは連中の恨みを買ってるし、安全に先へ進むことはできないか」
とはいうものの、ライフルや拳銃で武装した連中と正面からやり合う気はない。
ブレンダの持つPSG-1にはサプレッサーが装着されており、この距離なら気づかれることなく二人を狙撃するのはわけない。問題は、手持ちの弾薬が少ないことだった。
この界隈ではPSG-1に使う.308口径弾はほとんど流通していないらしく、少なくともグッドスプリングスのチェットは扱っていなかった。いちいち邪魔な連中を狙撃していたら、すぐに弾がなくなってしまう。
どうしたものか…と思案を巡らせていたブレンダは、テーブルの上にダイナマイトが数本置かれているのを目にする。
あれを利用するか。
スコープのレティクルを赤い紙筒よりやや下に合わせ(この近距離なら弾丸は上方にカーブする)、ブレンダは幅広のトリガーをそっと絞った。
ドッバァアアアァァァァァッッ!!!
「「おがあああアアアーーー!」」
狙い通りに命中した弾丸はテーブルの上に乗っていたすべてのダイナマイトに引火し、さらに地中に設置されていた手製の地雷にも作用して誘爆を引き起こす!
「おい、いまなんか聞こえなかったか?」
「どうせ誰かが間違ってダイナマイトを爆破させちまったんだろ。よくあることだ」
「いやー、よく飛んだねぇ…」
宙高く吹っ飛んだパウダーギャングの死体を眺めつつ、ブレンダは瓦礫を駆け下りて爆発現場に近づく。一発の弾丸でスコア2、悪くない結果だ。
どうやら仲間が駆けつけてくることはないらしい、油断なく銃を構えながらも、戦利品を検分するためズタボロの死体に近づこうとした、そのとき。
ゴッバオォォォーーーン!!
「う、う、うわーーーっ!!??」
先のダイナマイトの衝撃によるものか、キャンプ近くに放置されていた廃車が突如大爆発を起こし、巨大な破片がブレンダの目前を横切る!
「あ、あっ、あ危なっー!?」
ゴパッ、ゴガンッ!
おそらく当たっていたら死亡確定であったろう、バンパーらしきパーツが地面に突き刺さった。
「ばッ、…爆発するならすぐしろよな…時間差とか考えてなかった」
おまけに戦前の車は核融合エンジン搭載、すでに放射能が漏れはじめている。
すぐにここから離れたほうがよさそうだ…戦利品の回収を諦め、ブレンダは別のパウダーギャングと鉢合わせないよう注意しながら先を急ぐことにした。
やがて到着したのは、壊滅したキャラバン隊の死体が転がるキャンプ跡地。
「リンゴの商隊がパウダーギャングに襲われたのって、ここか…」
死体はすでに腐敗がはじまっており、抉れたバラモンの肉体に孵化したばかりの小さなブロートフライがたかっている。
さすがに腐乱死体の懐を探るのは少し勇気がいるが、どうやらその必要もなさそうだ。
「金目の物は生き残りのパウダーギャングか、どっかの火事場泥棒がとっくに持ち去った後みたいだな」
いま彼らにしてやれることはない、こんなのはウェイストランドでは珍しくもない光景だ。そのうち自然に還るだろう。その経過はあまり見た目に良いものではないが。
「なんだこれ、ウェイストランド・サバイバルガイド…?…でけー本だな…」
ローンウルフ・ラジオという札の下がった移動コンテナの中で、ブレンダは一冊の本を手にした。
「極限状況下における生存術。著者、クレイブ・マクギヴァン及びカーチャ・ブリチェンコ。監修モイラ・ブラウン…あいつ……」
クレイブ。
またしても傭兵の名を目にしたブレンダは、複雑な表情を浮かべる。
ざっとページをめくるが、内容が頭に入らない。そういえば戦前の本には必ずページの最後に発行元の情報が記載されていたはずだ、戦後にこんな本を出すくらいの酔狂者であれば、そういうお約束は「守る」はず…
ブレンダの推測通り、果たしてそこには、「発行所:キャピタル・ウェイストランド、メガトン、クレーターサイド雑貨店」という名が記載されていた。
彼女はメガトンには行ったことがないので、某雑貨店のことは知らなかったが、それでも爆撃機の残骸から成った街があることは知っており、そしてクレイブがユニオン・テンプルと関わる前にメガトンで活動していたという話をしていたことを思い出した。
キャピタル・ウェイストランド。
ここでその名を目にするとは。
ズドッ!
「う゛に゛ゃあ゛あ゛あ゛ーーーー!!こっち来るんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇ!」
ショットガンの銃声とブレンダの悲鳴が下水道内を反響する。
ゲッコーの住処である有毒な洞窟のマンホールを下りた先は、ラッドローチのはびこる悪夢のような場所であった。
有害廃棄物の保管所であったらしいここは数人の作業員の死体が転がっており、さらに施錠されたゲートを発見するが、制御回線がいかれているらしく手出しができなかった。所謂、骨折り損というやつである。
どうも度々脇道に逸れていたような気もするが、日没後しばらくしてプリムに到着。
「あの双頭の熊の旗ってNCRのマークだったかな。ミリタリーのキャンプがあるのか…にしても、なんだろうな。なんとなく、いやな予感がするのは」
ライフル・スコープで周囲を見渡してわかったことといえば、軍人連中が油断なく銃を握っていること、街に活気がなく死んだように静まりかえっていること、そして街中を武装したゴロツキっぽい連中が巡回している、ということだけだった。
どうやら気軽に挨拶し、買い物ついでに世間話を交わして通過するのが許される雰囲気ではなさそうだ。
ブレンダは崖を滑り降りると、挨拶代わりに銃弾を送られないよう祈りながらNCRのキャンプに近づいた。
< Wait For Next Deal... >
どうも、グレアムです。まさかのラッドローチのビジュアル強化。これはVault101脱出後半で厳かに姿を見せたローチ・クイーンも登場しそうな雰囲気である。震えが止まらねぇ。
ラッドローチが出た下水道、有毒な洞窟地下のRadioactive Dump Siteって場所なんですが、プレイしてたときはバニラから存在してたロケーションだと思ってたんですが、どうも調べてみるとFOOKで追加されたロケーションっぽいです。元はAWOPかな?
AWOPは新規追加されたNPCが(モブみたいな連中でさえ)妙に強くて雰囲気ブチ壊しだったんですぐに外しちゃったんですが、翻訳関連はデータいじったまま放置してたんでFOOKでもマップ名だけ半端に訳されてたらしい。というか、地名が訳されてたから既存のロケーションと勘違いしたんですけども。
Fallout3のFOOK2よりは変化に乏しいのであまり意識してなかったんですが、いちおうゲーム全体に調整入れるMODなんでイロイロ変わってるみたいです。バニラも細部はあまり覚えてないからなー。いちおうコンシューマで全ルート攻略する程度にはプレイしたんですが。