主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2019/03/23 (Sat)02:29
Jagged Alliance 2 Classic
【 Mercs Never Die. 】Part.03
オメルタの反政府ゲリラと接触し、先にアルルコ入りしていたジアンと合流した五人の傭兵たち。彼らはオメルタから南東へ進み、空港と鉱山を擁する都市ドラッセンへ向かう…
>>クレイブ:
「あのさぁ。この任務には、車が必要だったんじゃないのか?トラックとか、ハンヴィーとかよ…まさか、王宮までこうやって徒歩で行くつもりじゃないだろうな?」
>>トゥインキー:
「もうちょい資金があればね、車輌もヘリで吊るしてきたかったんだけど。あるいは、みんなの給料を後払いにするとか…ま、アシはそのうち手に入れるさ。それまでちょっと我慢しててくんないかな」
>>ノーマン:
「ないものねだりをしても仕方ないだろう。それより、状況はどうなっている?」
>>ジアン:
「反政府軍は二ヶ月前に受けた攻撃で武器と兵力のほとんどを失い、政府軍の監視が続くなかで迂闊に外出もできない有り様なのである。然るに、目下は水や食料の確保が急務なのである。このままでは戦うまでもなく皆飢え死にしてしまうのである、よってドラッセンにいるウォーカー神父に協力を仰ぎ、まずは食料を調達せねばならないのであるよ」
>>クレイブ:
「ゲリラは戦力としてアテにならないか。ま、予想されたことではあったがな。どのみち、ドラッセンを落とすっていう当初の予定に変更はないわけだな?」
>>イヴ:
「ちょっと待ってくれ!そのー、なんとかいう神父はドラッセンに居るって言ったな?でもドラッセンは政府軍の支配下にあるんだろ?つまり、撃っちゃいけないやつが街の中にいるってことか?」
>>ナターシャ:
「あの。どうして、目に入ったものは片っ端から撃っていいと思ってたんです?これから私たちが戦うことになるのは市街地です、当然、非武装の一般人に遭遇することもあるでしょう。これはただの戦争ではないんです、解放運動なんですよ?市民の安全を守るべき私たちが、市民の命を奪った、となれば、我々の戦いの正当性、その大前提が崩れることになります」
>>イヴ:
「めんどくせーなぁオイ!青臭いこと言いっこナシだぜ、なあ?十字軍にでもなったつもりかよ?正義の騎士様ゴッコか?」
>>ナターシャ:
「正義とかはどうでもいいです。ただ、今回私たちが受けた仕事、依頼、任務はそういうものだってことです。仕事だからやるんです、私がさっき言ったこと、私情から言っただなんて思わないでくださいね」
>>クレイブ:
「ま、そーいうこった。べつに、相手を選んで撃つこともできるんだろ?そのうち派手に全部吹っ飛ばせるようなドンパチもあるさ」
>>イヴ:
「わーかったよ!このフラストレーションは全部王宮にぶつけてやる、女王のバーベキューでも作ってやろう」
A12地点の森にて政府軍のパトロール部隊と遭遇、これを撃破。
イヴが一発被弾したが、すぐに治療し行動を続行。ふたたび東進する。
1400時にA13、ドラッセン空港の北へ到着した傭兵たちは周辺を警戒しつつ休憩をとる。
>>クレイブ:
「依頼人や、反政府軍から連絡は?」
>>トゥインキー:
「いやーないね。メールの一通もなし。オメルタ開放したし、何らかリアクションあると思ってたんだけどね」
>>ナターシャ:
「今から夜まで待つと、かなり時間がかかりますが」
>>トゥインキー:
「慎重にいこうよ。オメルタから歩いてきたし、休むには丁度良いタイミングでもあるしね。装備の点検でもしながら暗くなるのを待とう」
>>ノーマン:
「ウォークマンでも持ってくるんだった」
>>イヴ:
「ヤクでも持ってくるんだった」
>>ナターシャ:
「駄目ですからね。戦闘直前のメタンフェタミン少量摂取なら許しますけど」
>>イヴ:
「持ってきてたわ」
>>ナターシャ:
「駄目ですって!」
Day 02, Point B13. 0000.
午前0時、A13から南下しB13地点…ドラッセン空港へ侵入。
トゥインキー/ナターシャ/イヴの三人は左翼へ、クレイブ/ノーマン/ジアンの三人は右翼へそれぞれ展開し、まずは北側半分を制圧する。
>>クレイブ:
「予想通り、民間人の数が多いな。というか、敵の数が少ねぇ。特に警戒されていたエリアではなさそうだな。爆発物とミスショットに気をつければ被害は抑えられそうだ」
>>トゥインキー:
「この先にある検問所のゲートはさすがに戦力が集中してるだろうし、二手に分かれて挟み撃ちにしよう。ゲートの周囲はフェンスで覆われてるけど…えーと、誰かワイヤーカッター持ってる?」
>>ノーマン:
「工作ならお任せ」
>>イヴ:
「ゲリラの基地から持ってきたTNTで吹っ飛ばそうぜ」
>>ナターシャ:
「敵を警戒させ、民間人に二次被害が及ぶ危険を冒してまでやることではないです。もちろん、そういう方法が役に立つシチュエーションも今後はあるのでしょうけど」
つづいて南側の検問所を制圧する。
トゥインキー・チームはゲート付近で待機し近づいてきた政府軍兵士を狙撃。一方クレイブ・チームは北東から接近しノーマンがワイヤーカッターを使ってフェンスを突破、建物を制圧しつつトゥインキー・チームと共同で検問所周辺の政府軍兵士を挟撃、殲滅する。
>>トゥインキー:
「どうやらこれで全員かな。思ってたより警戒薄かったね、装備も貧弱だったし。まあ今日はこれから南2エリアの制圧も続けて行わなきゃならないし、幸運と思っておこう。相手がこちらに気づいて準備を整える前に制圧したい、そうじゃないと奇襲の意味がない」
>>クレイブ:
「警戒し過ぎじゃねーのか?」
>>ナターシャ:
「我々は軍隊ではありません、たった六人の傭兵だということを忘れないでください。過信は禁物です」
>>ジアン:
「人員の質の問題ではなく、兵站の問題であるな。正規軍の充実した装備や設備、兵器を相手に正面から戦うような真似をしては、さしもの我々も鼻息一つで吹っ飛ぶであろう」
>>ノーマン:
「その通りだ。弾より多い数の敵には勝てん」
>>イヴ:
「おーい、このへんに、なんとかいう神父はいなかったぜ。それと、良いニュースと悪いニュースが一個づつあるんだがよー、どっちから聞きたい?」
>>トゥインキー:
「良いニュースからにしよう」
>>イヴ:
「発着場に無傷のヘリが一機ある、そいつはオレたちの役に立つだろう。悪いニュースは、そのヘリのパイロットはさっきの戦闘で死んだってことだ」
>>トゥインキー:
「えぇ!?あー…軍のヘリに、軍のパイロットね。てことは、ここに居た連中は戦闘部隊じゃなかったってことか?それより、俺たちの中に一人くらい、ヘリの運転できるヤツいるんじゃあないの?」
>>ナターシャ:
「私は地上部隊だったので…」
>>クレイブ:
「ベルチバードなら乗れないこともないが」
>>ノーマン:
「0.D以降の実装に期待してくれ」
>>ジアン:
「個人用の小型宇宙艇なら操縦可能であるよ」
>>イヴ:
「オレは運転できるぞ。運転方法は知らねーけど」
>>クレイブ:
「それを運転できるとは言わねぇ!」
>>トゥインキー:
「あーっと、事務所のオッサンに話を聞いたんだけどさ、別にパイロットが一人、どっか離れた場所にいるってさ。何日か前に沼地だかどっかに行ったまま帰ってこないとか…」
>>クレイブ:
「なんだ、それ」
>>トゥインキー:
「知らないよ。とにかく、そいつを説得して連れ戻せばヘリが使えるようになるんじゃあないの。ま、今はそれより南エリアの制圧を優先させるけどね」
[次回へつづく]
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