主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2019/04/07 (Sun)06:51
Jagged Alliance 2 Classic
【 Mercs Never Die. 】Part.08
アルマの鉱山主マット・ダンカンの兄弟が収監されているティクサ刑務所へ到着した傭兵たちは、東側からフェンスを破って敷地内に侵入。女看守を殺害し、刑務所のセキュリティの一つである催涙ガス発生装置をオンにした。
>>クレイブ:
「本来は対侵入者用の設備だろうが、逆に利用させてもらうぜ。警報もなしにいきなり作動させたんじゃあ、看守たちがガスマスクを装着する余裕もないだろうからな」
>>トゥインキー:
「よっし、みんなガスマスクはつけたね?じゃ…突っ込みますか」
狙撃銃を持つナターシャ、長射程のFALを装備するジアンを屋上に配置し、他の四人は突入チームとして屋内に侵入する。
>>ノーマン:
「看守を皆殺しにしながら囚人を解放するっていうのは、やってることがテロリストそのものじゃないか?」
>>トゥインキー:
「自由闘争ってそんなものである。戦いのなかに正義があるわけじゃあなく、勝ったほうが結果的に正義となるわけであってやね、ましてや俺らタダの傭兵ですし」
>>クレイブ:
「タダの傭兵がタダ働きにならないようにしねーとな」
女王に忠実な看守をすべて始末した傭兵たちは、独房のなかからマットの兄弟ダイナモを発見する。
>>クレイブ:
「ボッコボコじゃねーか。エリオットみたいだ」
>>ナターシャ:
「エリオット…?」
>>トゥインキー:
「ダイナモなんて紛らわしい名前してるから、最初、刑務所から発電機を取ってこいってミッションかと思ったんだよねぇ。まソレはともかく、ご無事でなにより」
刑務所には地下が存在していた。
ダイナモを地上に残し、傭兵たちは地下牢を探索する。そこには武装した看守と数人の囚人の姿があった。
囚人の一人シャンクは日給20ドルで雇ってくれと言い、ここから西にあるエストニまで連れていってくれれば地元住民にガソリンを売ってくれるよう説得することができると提案してきた。
>>クレイブ:
「どうするよ?」
>>トゥインキー:
「いいんじゃないの、人手は多くて困るもんじゃないし。貴重なガソリンを安定して確保できるってのもイイ話だ」
>>ジアン:
「アルルコのガソリンの流通は女王が厳しく規制しているのである。その多くは軍や富裕層へ優先的に回され、一般人が購入するのは非常に難しいのであるな。それというのも、反政府勢力の手に渡らないための手段なのであるよ」
>>ノーマン:
「民間人としても、なまじ自由闘争なぞ続けられているせいで困窮に拍車がかかっている部分もあるだろう。それすらゲリラへの協力者を減らそうという女王の意図には違いないが、まあ、いいツラの皮だよな。いつだって犠牲になるのは無力な民だ」
>>イヴ:
「自衛もできない雑魚連中はどーでもいいとしてよ。どうすんだこれから?行動の選択肢が多いぜ、1:全員でアルマに帰る、2:北のSAMサイトを落とす、3:西のエストニへ向かう、あるいはいっそ4:カンブリアに攻め込む」
>>ナターシャ:
「カンブリア侵攻は論外として、SAMサイトは一度陥落させてもすぐに敵の反撃部隊が出動することが予想されます。なんといってもアルルコの中心都市のすぐ傍ですしね、それを防ぐためにはある程度の戦力をSAMサイトへ残す必要がありますが、現状で戦力を分散するのはあまり得策ではないように思えます」
>>クレイブ:
「戦力の分散って意味じゃあエストニへ行くのもそうだな。全員で仲良くってわけもねぇし、精々2~3人で向かうことになるだろうが、それでもアルマからはかなり距離が離れる。戻るにはそれなりに時間がかかるようになるぜ」
>>トゥインキー:
「戦力の分散はたしかに問題だけど、あんまり悠長に構えてもいられないんだよね。SAMサイトを潰す、急ぎガソリンを確保する、ボコボコのオッサンを連れ帰る、全部やらなくっちゃあならないのが傭兵の辛いところだ」
ダイナモとシャンクを連れ、傭兵たちはティクサの西…カンブリア南部に位置するSAMサイトへ向かった。施設周辺に仕掛けられた地雷を避けつつ、守備兵を倒しエリアを制圧する。
>>クレイブ:
「てっきり前のようにSAM周辺に固まってるもんかと思ってたが、配置はかなりバラけてたな。フェンス外周をパトロールしてる兵が多かったのは意外だが、まあ不都合はなかった」
>>ナターシャ:
「狙撃兵の存在を警戒して先に屋上を制圧しましたからね。敵の兵力が分散していたのはむしろ好都合でした」
>>ジアン:
「これからどうするであるか?」
>>トゥインキー:
「ジアンはシャンクを連れてエストニへ向かってくれ、でもってクレイブとノーマン、そしてイヴはダイナモを連れてアルマへ帰還してほしい。俺とナターシャはここで義勇兵の訓練にあたる、ジアンたちが用事を済ませたら合流して俺たちもアルマへ向かうよ」
>>ノーマン:
「戦力を分散させる形にはなるが、まあ、いきなり大軍に襲われでもしない限りは問題ないだろう」
その後、エストニでのシャンクの働きかけでガソリンの売買が可能になり、スカイライダーのヘリの中継(燃料補給)地点としても利用できるようになった。すでにアルルコ中心部のSAMサイトは陥落しているため、空路でアクセスできる範囲がかなり広がったことになる。
>>トゥインキー:
「ところで、なんか一人増えてない?」
>>ジアン:
「マッドドッグという、エストニのジャンク屋の息子である。私の美貌に惹かれて勝手についてきたのである」
>>クレイブ:
「美貌ねェ…」
>>アラン:
「カッパー、ちょっといいか?ドラッセンの民兵の訓練が終了した、以降の指示を頼む」
>>トゥインキー:
「エッ、マジ?ちょっと早くない?ていうか、もうちょっと鍛えられるんじゃないの?」
>>シルヴィア:
「訓練だけで兵の能力を伸ばすには限界がある。これ以上は実戦を経験させないと駄目だ」
>>トゥインキー:
「そっか、そういうことか。んじゃあー、そのまま南のアルマまで来てくれないかな。そこで同じように新兵の訓練をしてもらおう、徒歩だと時間かかるだろうけど…いや、そうか、スカイライダーのヘリがあったな。それ使えば、一時間もあれば来られるか。てなわけで、そんな感じで頼みます」
>>ナターシャ:
「思ったより早かったですね?」
>>トゥインキー:
「うん、彼らがすぐにでもアルマに来られるっていうなら、万一政府軍の反撃があったとしてもリカバリに入れるだろうし、うちの面子が慌てて戻る必要はなくなったね。つーわけで、せっかくだからカンブリア落としちゃおうか?」
>>ナターシャ:
「…は?」
>>トゥインキー:
「ゴールドよりシルバー、ダイナモさんだけ一人で帰して、他の皆はSAMサイトまで戻ってきてくれない?教育係がアルマまで来れるっていうんで、俺らでカンブリア取っちゃおう」
>>クレイブ:
「なに言ってんだオマエ!?砂漠を右往左往させやがって、冗談じゃねーな」
>>ノーマン:
「ダイナモ一人で大丈夫か?」
>>トゥインキー:
「俺らが通った道だし、このあたりに政府軍兵士の姿は見えないからね。それに一人だったら、パトロールに遭遇してもコッソリ通り過ぎるくらいはできるでしょ」
>>イヴ:
「よっしゃ、派手にぶっ潰してやろうぜ!街を焦土にしてやる!」
>>ナターシャ:
「駄目ですって、だから、そういう任務じゃないんですってば!」
[次回へつづく]
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