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主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。 生温い目で見て頂けると幸いです、ホームページもあるよ。 http://reverend.sessya.net/
2024/04/19 (Fri)12:36
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2019/05/02 (Thu)04:50







Jagged Alliance 2 Classic

【 Mercs Never Die. 】Part.13











Day 15, Point A2. 1140.



 A2地点、チツェナ北部の遺跡地区を制圧した傭兵たちは、民間人のなかに外国人観光客の姿を発見する。


  >>トゥインキー:
「アメリカ人?なるほど、観光に来たはいいものの内戦で閉じ込められて帰るに帰れなくなった、と。ドラッセン空港まで送ってほしいそうだ」


  >>クレイブ:
「それなら護衛なんぞつけなくても、ストライダーのヘリで送ってもらえば万事解決だな」


  >>トゥインキー:
「せっかくだから途中まで送ってあげれば?」


  >>ノーマン:
「どういう意味だ?」


  >>トゥインキー:
「いやなに、俺とジアンは義勇兵の訓練のためにここに残るからさ、キミら暇になるじゃん?四人でグラムを落としに行くってんなら止めないけど。どうせならサン・モナの偵察にでも行ってもらおうかと思ってね」


  >>ジアン:
「サン・モナ…キングピンというマフィアが支配している地域であるな」


  >>ナターシャ:
「ここからサン・モナへは距離的に近いですが、道路が通ってないので車で移動するとなると、かなり遠回りをすることになります。かといって徒歩は時間がかかりますし、老夫婦をドラッセンまで送るヘリコプターに途中まで同道するのは合理的判断じゃないでしょうか」


  >>クレイブ:
「そういうことかい。四人でかい、危険はないんだろうな?」


  >>トゥインキー:
「女王軍が手出しできない、っていう事前のリサーチだからねェ。ま、キミらが下手を打たなければ余計な惨事にはならないんじゃあないの?」


  >>イヴ:
「言ってくれるね」










Day 15, Point D5. 1530.



  >>クレイブ:
「サン・モナへ到着、と。とりあえず一杯ひっかけようぜ」


  >>ナターシャ:
「油断しないでください、どこかに賞金首が潜伏してるかもしれませんよ」


  >>イヴ:
「その賞金首についてだがよ、C5の酒場で見つけたぞ、カルメンとかいうオッサン。ジアンから首を預かってきて良かったよな」


  >>クレイブ:
「報酬は受け取ってきたのか?」


  >>イヴ:
「いや、金を用意するのに時間がかかるから、24時間後にドラッセンの酒場へ来てくれとさ」


  >>クレイブ:
「ふざけてやがるな。金の受け取りのためにドラッセンまで行けって?しかもあそこ、たしか酒場が二軒あったろ。俺たちに探せって?面倒臭ェな、もう無視しちまうか。付き合いきれねェ」


  >>ナターシャ:
「それで、ノーマンさんは何をしているんです?」


  >>ノーマン:
「賭けボクシングだそうだ。参加料は1000ドルか5000ドル、勝てば倍額になる。こう見えて俺はかつてニューイングランドで最強の闘士を目指した男、腕を試すのも悪くないと思ってね」




  >>ノーマン:
「烈脚空舞!イヤーッ!」


 ナックルダスターを装着する対戦相手に素手で立ち向かうノーマン。ボコボコにされてロードしたり、買ったのに報酬が貰えないバグが発生しロードしたりといった苦難を乗り越え、三人の対戦相手を血の海に沈めたのであった。




  >>クレイブ:
「おまえ、技術者じゃなかったっけ…?」


  >>ノーマン:
「宗旨替えというやつだ、気にするな。ニューイングランドではよくあることだ」


  >>ナターシャ:
「あそこに居るのはキングピンじゃないですか?」


  >>イヴ:
「あのベジータみたいな額のオッサンか?マフィアのボスは闇ボクシングに御執心か、ステレオタイプだよな。ノーマンのことが気に入ったようだ、自宅に招待してくれるとよ。せっかくだ、御呼ばれに預かろうぜ。うまいマシが食えるかも」




  >>クレイブ:
「プールつきの豪邸とかじゃないのか。案外質素だな」


  >>ノーマン:
「歓迎パーティを開いてくれるって感じじゃあないな。俺たちの腕を見込んで仕事を頼みたいそうだ。なんでも、バリムの美術館に展示されてる幸運の聖杯だかいうブツを手に入れてほしいとか…どっか聞いたような話だな?」


  >>ナターシャ:
「あなたが盗んだんじゃないですか…どうするんです?たしか、チツェナの住民も聖杯を探していたと思いますが。もとはあの遺跡から出土したもので、地元の人たちにとって大切なものだと」


  >>クレイブ:
「関係ねェ、俺たちは女王を殺しに来たんであって、アルルコの文化の保護に来たわけじゃねーからな。キングピンは聖杯に20,000ドル出すと言ってるんだろ?軍資金の足しにしようぜ」


  >>ノーマン:
「俺のおかげで35,000ドルも稼げたわけだ。みんな、俺に感謝するように」







  >>ノーマン:
「それはそうと、街でちょっとした噂を耳にした。どうやらキングピンは廃鉱山に資金を隠してるらしい」


  >>クレイブ:
「ホォー。夜中にでも忍び込んで、コッソリ頂いちまうか?なに、どうせ内戦中だ。たとえバレたって、ドンパチやってるなかまで追っかけちゃあこないだろう。あとは女王をブッ殺して、この国からオサラバすれば万事オッケーってわけよ」


  >>ナターシャ:
「そんなに上手くいきますかね」


  >>イヴ:
「現役のギャングとして、一つ忠告だ。ギャングやマフィアって連中にとって何よりも大切なのは金だ、仲間だの忠義だの伝統だの、そんなものはオマケでしかねぇ。で、金の次に大切にしてるのは面子だ。プライドと言い替えてもいいが。なんたって、ナメられたらやっていけない稼業だからな。
 で、俺たちが金を奪うとどうなるか?連中は金と面子、両方のキンタマを同時に蹴り上げられたって格好になる。チンピラの外国人風情にそんな真似をされたら、それこそ手段を選ばず金を取り返しに来るだろうよ。
 そしてマフィアって連中は執念深い。必要があれば何十年だって追い続けてくる、アルルコから出れば大丈夫だって?外国に殺し屋を送り込むなんざ、連中にとっちゃ朝飯前だぜ。そうなったら最後、もう俺たちは枕を高くして眠ることはできねぇ。狙った獲物を追い詰めるってことに関しちゃ、刑事警察よりしつこいからな。
 こっそり盗めばバレないって?そんなはずがあるか。最初に言った通り、マフィアにとって何を差し置いても一番大切なのは金なんだからな。どんだけ大金を持ってたって、貧乏人から1ドル取り立てるにも容赦しない、それがマフィアだ。隠し金が消えて気づかないハズがねえ」


  >>クレイブ:
「…反対、か?」


  >>イヴ:
「いやいや。やるなら金を盗むだけじゃ足りない、と言ったんだ。組織ごと潰さなきゃあな、しかも、おそらくキングピンは街の名士だ。住民に慕われてる。ドンパチはじめたら敵はマフィアだけじゃきかなくなる、街ごとまっ平らにする必要があるだろうな」


  >>ノーマン:
「ウーム…」


  >>イヴ:
「どうする、やるならやるぜ?俺は悪ノリは大好きだ。ただ、中途半端な気持ちでやられるんじゃあ迷惑だ、ハラぁ括ってもらわないとな」


  >>クレイブ:
「…ハァ。いや、止めておこう。そこまでやるんじゃ、当初の目的から外れすぎる。兵隊は大人しく戦争ゴッコで満足しておこう、マフィア掃除は…まあ、またの機会にってことにしておくか」










Day 15, Point A10. 1850.



 チツェナへ戻るまえ、四人はオメルタ東部の反政府軍基地へ帰還しメンバーのカルロス、リーダーのミゲールを仲間に加える。


  >>クレイブ:
「この二人をチツェナの義勇兵訓練に充てれば、トゥインキーとジアンを雑用から開放できるな。グラムへ侵攻できるぜ」






 [次回へつづく]
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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