主にゲームと二次創作を扱う自称アングラ系ブログ。
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2016/01/31 (Sun)09:54
運命を切り開く男がいる 天に背く男がいる それはドラゴンボーン四千年の宿命
見よ 今この永き血の歴史に 終止符が打たれる
「臆せずに来たか。その勇気は誉めてやろう」
「アンタが来いって言ったんじゃんよ」
リフト地方北東、ヴェロシ山脈中腹…通称「最後の見張り場所」。
夕暮れどきに到着した俺を、すでに待ち構えていた黒檀の戦士が出迎えた。
俺の名はアーケイド、アルゴニアンの商人だ。
人生の心残りは強者と戦って死ぬことのみ、と吹聴する黒檀の戦士の挑戦を受け、俺は単独でこの決闘場所に赴いてきた。助っ人なし、騙まし討ちなし。これは仕事ではなく、ただ勝つだけが目的でもない、男として…戦士としての誇りを賭した神聖な勝負なのだ。(オレハセンシジャナインダケドネ)
互いに武器を抜き、正面から相対する。
二人とも自分がやるべきこと、成すべきことはわかっていた。多くの言葉は必要ない。
冷めたハートじゃ 愛せやしない
待ち続けても 夜明けは来ない
一人立つ SILENT FIGHTER
暗闇に 揺れる炎の中で 夢を求め
DO SURVIVE! 渇いた心が
DO SURVIVE! 欲(もと)めて泣いてる
DO SURVIVE! 明日さえみえずに
終る事のない 旅路の果てで (デデデデッ)
(デデデデッ)
(デデデデッデデデッ)
ホワイトラン、バナード・メア。
『我らは戦う~、命のかぎり~♪やがてソブンガルデにぃ~、呼ばれぇ~る~まぁで~♪』
吟遊詩人の歌に耳を傾けながらマグを呷る酔客に混じって、ボルガクもハチミツ酒を飲みながら、入り口のほうをしきりに気にするように視線を漂わせていた。
「(…あいつ、大丈夫なんだろうな…?)」
彼女が気にしているのは、もちろん、パートナーたるアルゴニアンの商人アーケイドの安否である。
もとよりボルガクも誇り高きオークの戦士ゆえ、正々堂々の決闘に口出しをする気はない。もしそれで死ぬようなことがあっても、それが運命であったと受け入れることだろう。
しかし、だからといって、アーケイドの死を望んでいるわけでも、また、アーケイドの死に胸を痛めないわけでもない。
どこの馬の骨とも知らぬ風来坊が勝つよりは、当然、アーケイドが勝つほうが嬉しいに決まっていた。
やがて…
バナード・メアの扉が開き、そこに現れたのはアーケイドその人だった!
「アレは見なかったことにしよう!」と、開口一番叫ぶアーケイド。
「相棒、おまえ…」
負けて戻ってくる、そういう展開もあるのか!
おめおめ逃げ帰ってきたアーケイドの情けない姿を見て嘆息しながら、ボルガクはどこか安堵したように口元を歪めた。
「(そりゃあ、本音を言えば…みっともなかろうと、恥を晒そうと、生きててくれたほうがいいに決まってる)」
そんなことを思い、はた、自分が爬虫類に感情移入することがあるなどと、故郷を出るまでは考えたことすらなかった…そんなことに気づいたボルガクは、やれやれとかぶりを振ると、ハチミツ酒のボトルをアーケイドに渡しながら言った。
「まったく、戦闘職でもないのに無茶するからだ。ほら、これは奢りだ。まあ飲め」
「それより医者呼んでくれないかナア?シャウトで山頂から落とされて全身バッキバキに折れてるの…すごくいたいの」
「アホかーッ!こんなところに来とる場合かーッ!」
「だってまずはボルガクさんに挨拶しときたかったし…」
その後アーケイドはしばらくの間、キナレス聖堂での療養を余儀なくされたのであった。
→To Be Continue?
どうも、グレアムです。黒檀の戦士との戦いは田丸漫画的な敗北エンドで落としました。
たぶん本気で対策したうえで戦えば普通に勝てると思うんですが、それじゃあネタにならないし、そもそも戦闘職じゃないキャラが作中最強NPCに勝利って展開もなんかナァと思ったんでズッコケオチで。
戦闘中の詩(というか歌詞)はいわずもがな、北斗の拳(TVシリーズ)2ndオープニング「SILENT SURVIVER」からの引用です。なんとなく黒檀の戦士にマッチしてるなあと思ったんで。そうです、これアーケイドじゃなくて黒檀の戦士のテーマとして採用しました。テーマ曲補正がついた黒檀の戦士にトカゲが勝てる道理はないのです。
トレーズというガチなバーサーカーのストーリーと同時進行ということで、今後アーケイドはコメディリリーフというか、スチャラカ要員になるかもしれません。
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